ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

日常へのスイッチ切り替え・・・・・

2012年08月31日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

休暇の最後はいつもだけれど、仕事のメールがいろいろと飛び交って、カンボジアに戻ると数時間後からいろんなところで会議の連続になってるわたし。いろんな業務にすぐに個別に対応できるだけの、切り替えスイッチがすぐに活動してくれるかな?ま、いいか、休暇明けだからって適当にごまかそう・・・・などなど、いい加減なのである。

日本でのたーらたーら生活、子どもとの毎日、なんだか自分じゃなくなったみたいな気がしてきて、カンボジアに戻る前にちょっと気分転換を・・・・・とおもって、「海辺のカフカ」を持ってStarbacksにこもることに。

なぜ海辺のカフカかというと、主人公はいつものことながら自分探しをしてるし、主人公が本の虫でずーっと本を読んでる生活から抜け出して(家出)本当の自分探しをするってところが、ちょっと今の自分に共感できるところがあるかなと思って。バイブルの一冊「地下室の手記」でも「人間失格」でもよかったのだけれど、「海辺のカフカ」なら読むのにかなり時間がかかるから、いいかなと。

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世の中のほとんどの人は、自由なんて求めてはいないんだ。求めてると思い込んでいるだけだ。すべては幻想だ。もしほんとうに自由を与えられたりしたら、たいていの人間は困り果ててしまうよ。覚えておくといい、人々はじっさいには不自由が好きなんだ。

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結局、あっという間に読んじゃったカフカ。Starbucksにいると、まあ、別の喫茶店でもだけれど、集中力が高まるので、読書がはかどるのだ。

仕事もこうやってはかどるといいんだけれど・・・・・ちょっと不安だなあ。

 

 

 


夏なので、お寿司よりビール

2012年08月31日 | カンボジアの外で感じたこと

 

夏に日本に戻ると、ほかの季節に比べてビールがおいしいのはありがたいのだけれど、とても残念なのは、お寿司とか刺身がいまいちなこと。

でも、カンボジアに戻る前に、せっかくだしとのことで、お寿司を食べに行くことに。

↓増田屋さん、神戸西方面の地元民には有名な身近にあるお寿司屋

ランチ時間をずらして、1時半ごろに行ったのだけれど、25台くらいある駐車スペースは満車・・・・・結局2時半ごろまでお店は超満員。一階はカウンターで、とってもいい雰囲気・・・残念ながらなのか幸運なのか子連れなので、座敷のほうへ案内してもらう。

↓ランチセットのお寿司、ネタは新鮮で分厚い!!!

ビールが私を呼び寄せたのか、金曜はな生中が割引中☆お寿司は子どもにあげて、母親はビールを楽しむのである。

↓たまごをかじる子ども、すし飯はあまり得意じゃないみたい

日本の夏、一ヶ月、とても暑かった・・・・・・ビールはおいしかったけれど、この暑さにはほんとに参った。

 

 

 

 


六甲山牧場:羊の暴走

2012年08月30日 | カンボジアの外で感じたこと

 

有馬温泉で、おいしい朝食をいただいて、ドライブがてら、六甲山へと移動。

↓朝食もフルコースなみ・・・・温泉の朝食はすごい

ちょっとお天気が悪かったので、六甲山のパノラマは楽しめなかったのが残念・・・・・すさまじい霧だったのだ。

大学生のころ、高校の同級生と4人で集まって、お盆とかお正月に集まると、必ずドライブに行った六甲山。たいてい真夜中だったのだけれど、何とも無茶なことをやったものだ。久しぶりに運転すると、道路がかなり整備されていて、運転しやすくなってるなあと思うのである。

↓六甲山牧場

小さいとき親戚みんなでやってきて、ちょっと荷物から離れているすきに、羊たちにランチ全部食べられてしまった苦い思い出のある六甲山牧場。30年ぶりくらい?こんなとこ、子どもでもいないと、あまり来ないよなあ・・・・・

↓山羊の子どもと遊ぶ

子どもの遊びは充実☆ 夏休みだけれどお天気が悪いせいか、すいててとっても助かるのだ。

↓これはまだ遊べない様子

放し飼いになってる羊も大量にいる

六甲山牧場では、しぼりたての牛乳が飲めるので、さっそく子どもに飲んでもらう。

↓アイスカフェラッテがおいしいそうなのだけれど、寒いのであきらめる・・・・

しぼりたての牛乳、150円。でも、いつも飲んでる超濃口牛乳のほうが、よほど濃いいなあとかんじるのであった。

園内を、羊たちが暴走していて、子どもたちは大騒ぎ。わたしは写真を撮るタイミングをのがして、残念・・・・それにしても、六甲山牧場では、なんであんなに大量のヒツジが暴走してるんだろう?見てるぶんにはおもしろいけれど、子どもの安全を考えると、ぶつかってきそうで、結構危険なんだけれど・・・・不思議だなあ。

 

 

 

 

 

 

 


有馬温泉への小旅行

2012年08月29日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

日本に戻ってくると、温泉に出かけるのが楽しみ。今回は夏だけれど、近場の有馬温泉に出かけることに。

↓今回のお宿は「奥の坊」

以前とまった、甲陽閣の正面にあるお宿で、今度泊まろうって話してたのだ。

↓有馬はとっても小さい、お散歩で滝へ

↓歩き疲れると、しっかり休む子ども

お宿では、お風呂三昧、金泉がちょっと薄いのが気になったのだけれど、それでも何度もお風呂を楽しむのである。

↓子ども用のゆかたを着る子ども

有馬のお宿での楽しみは、懐石料理。

↓トウモロコシのお豆腐に、三田のジュンサイ!!

↓こちらは、あゆとサーモンのサラダ、アスパラも超おいしい

↓夏ならでは、ハモ料理、玉ねぎが甘くてちょっともったり

↓揚げ出し豆腐とじゃがいも料理

↓子どもは、ハモ料理にはまってスープばっかり飲むのである

↓おつくりとてんぷら、おさかなの天ぷらが抜群☆

最後に三田牛がでてきたのだけれど、撮影忘れた・・・・・・とろける味で、たまらなくおいしかったのである。たまには贅沢しないとなあ☆ ごはんもとってもおいしくって、がばがばと全部食べるのである。

↓デザート、ワインのわらびもちと果物

死ぬほど食べて、おなか一杯。ちょっと横にならないと・・・・って思ってると、有馬ではなにやら夏のイベントをやってて、「お子さんも楽しめますよ」とのことなので、歩いて出かけることに。

↓今の時期毎日やってるそう、飲んで遊んでのイベント

残念ながら、もうおなか一杯でなにも食べれない・・・・・

有馬は、毎回お宿をかえていろんなところに宿泊するのだけれど、奥の坊は料理はかなりいいかんじ。ただ、お風呂はちょっと狭いのと、金泉?ってかんじの、ちょっと薄い気もちがするお風呂だったのがマイナスかな。手をお風呂にいれると、10センチくらいまでは手が見えるのだ。

 

 

 

 


ハンサム・ウィメンー涙を愛にかえた女性たち

2012年08月28日 | 女性の自立

 

「ハンサム・ウィメンー涙を愛にかえた女性たち」は、ロバートソン黎子さんという国際ジャーナリストがまとめた、困難に立ち向かっている女性たちの紹介。障がいをもっている子どもたちをひきとって教育している女性や、麻薬中毒の新生児ばかりを引き取ってケアする女性、子どもたちが飲酒運転のせいで事故にあった経験を乗り越えるために飲酒運転に重罰を科すことに人生をかけた女性、拒食症をのりこえたセレブで美人な20代などなど。

↓子どもを連れてお好み焼き「風月」へと涼みにでかける

日系女性がアメリカで頑張っている様子も紹介されていて、戦争時に強制収容所にいれられていてその後に補償金を政府から支払わせることに尽力した女性や、障がい者になってしまってからアメリカにわたって障がい児教育のために尽力する女性など、がんばっている女性はたくさんいるんだなと元気をもらえる本。

↓キャベツばっかりで、しゃきしゃき感が見てるだけでもたまらない☆

読んでみて、単純な感想は、もし自分がもう一度人生をゼロからやりなおすなら、障がい児教育にかかわりたいなあ。なんとなくだけれど、障がいを持っている子どもたちと接するっていう仕事は、新しいことの発見と自分との闘いで面白そうなので、やってみたいと思っていたのだ。まあ、やろうと思えば、今からでもできるんだけれど、ゼロから新しいことに挑戦するのは大変・・・・子どもを扶養してからでないと・・・・

↓「あち、あち」と言いながら、自分で食べる子ども

 

 そうえいば、BARをやりたいっていう夢もあったんだけれどな?さて、いつ実現できるやら・・・・・・

 

 

 

 

 


オニババ化する女たち

2012年08月28日 | カンボジアの外で感じたこと

 

本屋をぷらぷら歩くのが大好き。97年にカンボジアで生活を始めたころ、一番の息抜きは、カンボジアを離れてタイとでKINOKUNIYAに行くこと。今でもそれはあまり変わりないけれど、AMAZONで本を注文できるようになってからは、精神的にはちょっと楽になったかも。

それでも、本屋を歩いてると、思いがけず面白い掘り出しものが見つかるときがあって、そういう醍醐味はやっぱりやめられないのである。

↓イカ明太子パスタ、子どもはパスタ大好き

「オニババ化する女たち」は、タイトルに惹かれたんだけれど、すぐには買わなくって、出会って2回目で購入。ちょっとおそろしいタイトルだなあと思ったのだけれど、手に取ってみると、筆者が、JICAで15年も母子保健の仕事をして海外にいた女性だっていうのを知ったので、とりあえず読んでみようと思ったのだ。

女性のからだについて、月経・出産を通じてセクシャリティについて考察していて、なかなか面白い本。

昔の日本女性は生理の量をコントロールすることができた事実とか、南の島ではフリーセックスの社会でもちゃんと夫とか狙った男性としか妊娠しないように女性側がちゃんとコントロールできる文化があったとか。

日本のリプロ世代の女性たちの行動や思考回路を分析した結果、女性が正面から性とむきあわないとオニババ化するという結論があって、賛否両論ありそうだけれど、女子大の先生としてはきっと面白い講義をやってるんだろうなあと思わせる本。性と向き合うというのは、セックスを楽しんで、出産も経験するということ。

↓子どもの大好物、ベーコンのPIZZA

筆者のいうところの、「女性は出産を経験して自分のセクシャリティと向き合うべき」っていう主張は、女性のライフスタイルのチョイスの視点からはどうかと賛成しかねるのだけれど、確かに、たとえば、日本とカンボジアでは出産に対する女性の姿勢が全然違うなあと思う。わたしも、出産は大変そうだしつらそうだし仕事か子どもかになりそう、とか考えた時期もあったけれど(これは多くの日本女性に共通している発想)、カンボジアではそんなことを考える人は一部。多くの女性は、子どもが欲しいって考えてるし、仕事か子どもかっていう選択肢もない。両方とる、あるいは、仕事もせざるをえないのだ。

筆者はブラジルに長期いたのでブラジルと日本との比較分析になってるけれど、カンボジアとブラジルはちょっと類似するところがあるなあと、文化は全然違うだろうに、本を読んでて考えてみたりするのである。

↓明太子のペペロンチーニ、タバスコをしっかりかけて食べる

この本は、前半はかなり調査に基づいた分析で面白いんだけれど、後半は筆者の主観的な意見がえんえんと述べられているのがちょっと残念。もうちょっと科学的に女性の体を分析してほしいなあ。不妊治療にはポリネシアンセックスがいいと言われても、信憑性はあるし、子づくりが義務のようになってると不妊になりそうだなって印象は聞きかじりの知識ではあるももの、まじめに不妊治療を受けてる人にとっては侮辱と感じるかもしれないなあ・・・・。

 

 


噴水でストレス発散

2012年08月27日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

暑いせいで、自宅にいる時間がどうしても長くて、ストレスがたまってる子ども。

1日3キロ以上自分で歩かないとだめっていうくらい、小さい身体なのにすさまじい距離を歩いて走りたがる子ども。おじいちゃんおばあちゃんにわたしで連日対応しているんだけれど、超ハイスピードで坂をだだーって500メートルくらい走り下りちゃうこともあって、追いかけるのも大変、さらに、坂を連れて上がるのはもっと大変。子どもとの生活は、連日、体力勝負なのである。

いったん外に連れ出すと、2時間くらいは家に戻れないから、かなりの覚悟と準備で朝夕と外へと出かけるのである。住宅地だし車はあまり来ないとは言っても、それなりに心配だし、なんとも活動的な子どもなのである。

そこで、どこかいい場所はないかと知恵をしぼって、須磨PATIOにある噴水公園に子どもと行って、安全なところでとことん遊んでもらうことに。

↓噴水は朝10時からなのに9時過ぎに行ったわたしたち

子どもは準備体操中・・・・・

↓Starbucksのタンブラー、毎日活躍☆大正解の買い物

噴水が始まると、大勢子どもたちがやってきて、にぎやか。

子どもは、背中に赤い斑点?ができてたので、それの治療もかねてたので、上半身は裸で遊んでもらう。水着の子もたくさんいて、親御さんたちは準備万端なのだ。

↓大勢の子どもの中でも目をひいたのが、この「かご」?に乗ってる子どもたち

どうやら、幼稚園?保育園?の子どもたちみたいで、3人の若い先生たちに引率されてやってきたらしい。

かごには最大6人くらい乗れるみたいで、とっかえひっかえで取り出されて水とたわむれてるのである。管理するというのか、安全のためというのか、いやはや子どもの対応も大変だあ。

↓おなかがすいたら、しっかりサンドイッチ

噴水でもしっかり遊んで、ベビーカーを押して歩いて3キロどころじゃなく歩いた子ども。

ストレス発散になったかな?

 

 

 

 


「贅沢の探求」ピーター・メイル

2012年08月27日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

贅沢の探求(原題はExpensive Habits) は、南仏プロヴァンスの12か月の作者が、この世界的ベストセラーを書く前にちょこちょことっと書いてた文章をまとめた本。10万円以上するパナマ帽を売ってるロンドンのお店の話や、フォアグラ・トリュフ、キャビアなどなど、贅沢を追求する人たちのこだわりをまとめてる。

↓超贅沢、家庭菜園でとれた巨大かぼちゃ、ひとつ3キロくらい

最高級レストランもいいけど、家でつくった料理も贅沢だよなあ・・・・と、普段まったく料理をしない人間にとっては自宅で自分がつくった食事は最高級だなあと思うのである。日本だと、いろんなソースとかドレッシングも売ってるし、おそうざいも充実しているし、家にいても外食してるレベルの食事ができちゃうのである。日本、おそるべし。でも子どもは納豆を前菜に、豆腐と白米、かぼちゃなど超シンプルな食事なのであった。

↓おおきすぎるかぼちゃ、とても切れない・・・・

「贅沢の追求」の中では、シャンパンの追求の章は面白くって、ぜひわたしもフランスのシャンパン街道とやらにぜひ旅行にいきたいなと思うのである。朝からシャンパンって大好きな習慣なのだけれど、そういえばずいぶんそんな贅沢はやってないなあ・・・海のそばてピーカンの朝でないと、なかなか朝からシャンパンって気分にもならない・・・・ので、結局そういうところに旅行に行くしかないのだ。しばらく予定ないなあ・・・・

↓お昼寝中のこども、キルトも贅沢の探求かも・・・・・

調査の結果(どんな調査かよくわかんないけど・・・・)、別荘を買うよりも、高級ホテルに毎年宿泊するほうが、結局安くつくしメンテも気にしなくって楽っていう結論も、納得することろがあるのである。

贅沢には程遠いなあと本を読んでて思いつつ、おカネにいとめをつけずにおいしいものを追求できる人たちは、幸せだなあと、ちょっとうらやましい。まあ、日常で使う食器や身の回りのものを自分が気に入ったちょっと高級なものにして、たまには高級なホテルに長期とまってのんびりするっていう程度で、ぜいたくとはほど遠い生活する方が自分らしくていいかな。

 

 

 


遺族年金制度

2012年08月26日 | 女性の自立

 

日本における女性に対する差別問題について調べてると、あんまりぴんとこないけれど、遺族年金の問題について勉強することに。

遺族年金の問題は、男性が「家族を支えるために外で働き」妻は家にいることを基本に作られた制度なので、女性が男性を扶養している場合に、残された遺族(男性)への年金受給に関する差別があるのだ。

↓サンドイッチ大好き、Starbucksの一口サンド

↓とりあえず、そのままかじってみるども

 

以下は、ネットでみつけた情報の中でも、かなり問題がある記述方法になってるもの。

家族の大黒柱であるご主人に万が一のことが起こったとき、遺族に支払われる公的年金制度のひとつに「遺族年金制度」があります。

そもそも、夫に万が一のことが起こったときに、女性が自立できないような社会制度そのものが間違ってるのだ。年金制度なんかで救済するべきではなくって、自立できるように職業あっせんとかすればいいのに。高齢の男性は、定年してもガードマンとかいろんな職に就いて働いているというのに。

おいしい~☆サンドイッチ大好き

 

遺族年金受給要件は、 以下。WIKIからのコピー。

  1. 被保険者が死亡したとき(以下省略)。
  2. 老齢厚生年金の資格期間を満たした者が死亡したとき。
  3. 1級・2級の障害厚生年金を受けられる者が死亡したとき。

↓サンドイッチからハムだけ取り出して食べるのも好き

なお、受給の対象者 は、

  • 遺族基礎年金の支給の対象となる遺族((1)子のある妻 (2)子)
  • 子のない妻
  • 55歳以上の夫、父母、祖父母(60歳から受給)
  • 孫(18歳の誕生日の属する年度の年度末を経過していない者、20歳未満で1・2級の障害者)

 

ここが問題で、男性が受給者の場合は、55歳以上でないといけないっていう線引きがあるのだ。これはひどい性差別。

ま、日本の女性差別はこれだけに限らず、いろいろあるんだけれど・・・・身近ではない制度だったので、あまり知らなかったんだけれど、女性を保護する対象とか男性が大黒柱とか考える社会そのものを変えていくしかないんだろうなあ・・・

 

 

 

 


CEDAWと中絶

2012年08月25日 | 女性の自立

 

 

 

 

国連女性差別撤廃条約(CEDAW)は、中絶についての記載はない。1970年代に、女性に対する暴力がまだ問題とされていなかったという限界があるのと同時に、中絶とか同性結婚とか現在でも政治的な問題についても、やっぱり沈黙を保ってる。

↓噴水で遊ぶ子どもたち

倫理的にはいろんな議論が可能だとしても、女性の権利擁護の観点からは、中絶は女性の権利として認められないといけないし、同時に、一人っ子政策のような出産制限を強制したりロマ人や障がいをもった女性への強制避妊手術とかは絶対否定されないといけない。

↓レストランでじっとできない子ども

カンボジアの学生たちと接していて難しいといつも頭をかかえるのは、「中絶は殺人だ」と思っている若者が圧倒的に多いこと。成人女性たちも、きっと、中絶はぜったいよくないと信じている人が多いと思う。5月ごろ、アルゼンチンの最高裁が「レイプの結果での妊娠の場合、中絶を容認する」という歴史的な判決を下したのだけれど、この判決にたいする意見調査でも、賛否は半分くらいにわかれて、女子学生は大多数がレイプの結果の妊娠でも中絶はだめという意見。

↓子どもは、電車の本をもらって超ハイテンション

こういう複雑な問題を、どうやってCEDAWの教科書に記載しよう・・・・と思って、いろいろと調査してると、便利なネットではたくさんの情報がでてきて、以下パキスタンの悲惨な情報が入手できたのである。

↓子どもたちはパスタやPIZZA大好き

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パキスタン医科学研究所(PIMS; Pakistan Institute of Medical Sciences)の婦人科病棟に務める看護婦は、21歳の未婚女性から中絶手術の相談を受けた。その女性は鉄道で移動中にレイプされ妊娠してしまったという。しかしPIMSでの手術は拒否された。国立病院では非合法な中絶は厳しく禁止されているためだ。

イスラマバードやラーワルピンディでは、違法な中絶手術を行っている診療所がたくさんある。料金は高額で、1回の手術で5~6万ルピーが請求される。診療所では助産婦が協力しているケースも少なくない。また、なかには自宅で中絶手術を施す助産婦もいる。秘密裏に行われているため、誰もチェックできないのが現状だ。

カラチで行われた母性等に関する討論会では、パキスタン人口保健調査(PDHS; Pakistan Demographic Health Survey)の調査結果が公表された。これによると、全国で89万件以上の中絶が行われており、妊娠件数の6分の1に相当する。議会では妊娠中絶のようなセンシティブな問題を扱うことが避けられがちなため、危険な中絶手術をなくすための対策がとられていない。中絶は宗教の教義に反するため禁止されていること、そして母性衛生の問題への理解が行き渡っていないことから、中絶に関する議論には大きなコミュニケーションギャップがある。

クエッタでは、家族保健計画(Family Health Planning)事務所のスタッフ3名が射殺される事件があった。過激論者グループが家族計画に反対しての犯行との見方もあり、中絶に関する認識を高める動きは停滞している。家族計画プログラムの実施は、たとえ医師やウラマー(イスラム学者の権威)の承認を得たとしても、過激論者がいるかぎりは難しい。ほんのわずかなことでも反発を招き、教義に反すると思われることを言えば殺されかねない。とくに保健分野では、こうした状況が大きな障壁だ。

パキスタンでは中絶は違法ではないが、確実に制限されている。1990年代前半の法改正で、母親の生命への影響その他の事情があれば中絶を認めるとされた。その他の事情が何かは特定されておらず、基準は曖昧だ。女性たちは家族計画の手段として中絶を選ぶ。家庭で行われる中絶により死亡する女性も多い。

中絶は犯罪であるとする考えや、宗教で禁止されているかどうかに関する明確な姿勢が求められる。メディアで議論することも必要だとある専門家は訴える。「全国のテレビで中絶について発言するには1分あれば十分だが、中絶問題に関するヒステリーを鎮めるには100万年かかる。」

Every sixth pregnancy in the country is aborted, reveal experts (Express Tribune, Feb 11, 2011)

2011年2月11日
パキスタンの妊娠中絶の現状http://dubaislama.main.jp/news/2011/02/post-59.html