ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

やっともらえた出生証明・・・・・

2010年11月30日 | カンボジアの母子保健


出産した病院では、コペッチの事件で大量に死者が
出ていて死亡証明発行で大忙しとなっているので、
わが子の出産証明がなかなか出ない!!という
羽目に。


パスポート作成のために必要なものだから、


大至急やって!

いくらでも払うから!




と先生に依頼したのだけれど、なかなか
そう簡単ではなかったみたい・・・・・


でも結局出生から8日目にして、
やっと受け取ることができて、安心、安心。

かかった料金は、カンボジア人の3倍。
ま、エキスプレスってことで、いいか。




病院での大笑い

2010年11月29日 | カンボジアの母子保健
笑っちゃいけないんだけれど、児童虐待かもしれない
んだけれど、大笑いしてしまった、新生児のシャワー。


水浴びに子どもを連れて行くよう指示されて、出かけていったわたし



シャワールームには、父親やおばあちゃんらしき人は大量にいる
んだけれど、子どもの母は私一人らしい。
カンボジアは、出産後の女性を休ませて動かせないので、
しゃかしゃか歩いてるわたしは珍しいみたい。

とりあえず、水浴び担当の方の指示に従って、
子どもを横にして、身体にまいてる服をとって・・・・


↓すると、水浴びは、いきなりの放水で始まる。



さっきまで寝てたし、何がおこってるのか分からない子ども。

↓泣き叫ぶ子ども



↓シャンプーは、頭にじゃばっとかけて、ごしごし




頭は、靴磨きみたいなのでごしごしやってるし・・・
痛くないのかなあ・・・・


↓水浴び後は、目薬とへその緒のケア



入院中、2回水浴びさせてもらった子ども。

いやはや、笑っちゃいけない真剣なことなのだけれど、
見てるとわらっちゃう~
信じられないけれど、ごしごしじゃばじゃば、
容赦なく洗っちゃうのだ。




こうやって、カンボジアの子どもは強く育っていくのだなあ。

頼もしい☆






カルメット病院での出産

2010年11月28日 | カンボジアの母子保健


11月23日早朝、サイレンの音の中で
生まれました~


朝までつきあってくださったお友達には
大感謝☆


いやはや、すでにベイビーの頭がでかかってる
のを感じてるフィニッシュの段階で、

「先生、コペッチからの急患です・・・XXX
XXXXX・・・・すぐに行って下さい!!」

って看護婦が飛び込んできたときにはどうなるかと
思ったけれど。
(先生は、「この出産が先よ」と却下してくれたのであった)


出産3日前まで仕事して、いつ復帰するかなと思ってたら・・・
結局、出産3日後に次の仕事の打ち合わせに急遽呼び出さ
れたために、ばたばたと退院することになったわたしたち。

金曜まで仕事して、火曜に出産して、金曜に仕事して・・・
なんだか病院に小旅行してたみたいだなあ。

日本では考えられないかもしれないけれど、
カンボジアの病院は、1泊ずつお会計を支払うので、
病院側がわたしに入院を強要することはできないのであった。
周囲の人たちも、たいてい3-4日で退院してるし。


まあ、満身創痍とはいえ、歩けるし痛いけどなんとか
座れるし、必要なら仕事に行くのがわたしなのだ。

でも、やっぱり高齢出産、万全ではないのだ。
車を運転したらサイドミラーを扉に激突してしまい・・・。
タクシーで行ったほうが安くついたと反省したのであった。


でも、数日はベイビーとゆっくりできるかな?
身体をちょっとやすめて、仕事に復帰だあ。



写真はベイビーが生まれてすぐ。
なかなくって心配したんだけれど、
2800グラムで元気なオトコ誕生。







ニンプ生活ももうすぐ終了(3) オンナの絆

2010年11月26日 | カンボジアで感じたこと


出産前になって、オンナの友情のありがたみを
感じたりして。

携帯メールや電話で仲良しの仲間がしょっちゅう連絡くれ
るのだ。

一緒にご飯食べると、ポジティブ・オーラたっぷり
の友達ばっかりなので、おなか痛くなるくらい笑える
し・・・

でも、ニンプなのに、おなか痛くなるくらい笑ってもいいの
だろうか。破水しちゃったらまずいよなあ。


今回いろんな人に助けてもらったけれど、
一番元気をもらったのは、日本にいる
大切な友人かな。肉体的にも精神的にも限界に挑戦し
つづけてるんではないかと思わせる彼女のおかげで、
わたしもがんばらなきゃ!って励まされて。

出産直前まで仕事に追われて毎日飛び回って
いられるのも、わたしの生き方がそういうかんじ
だっていうのもあるけれど、友達に刺激を受けている
のも事実だろうなあ。


ニンプ生活最後の3週間くらいは、仕事の関係で
毎日クメール語漬け。

でも、おなかが痛くなるたびに、「大事な会議に行かないと
いけないから、締め切りがまだだから、まだ産まれちゃだめよ」って
言い聞かせるのは日本語。
ちゃんと痛みがおさまるから、日本語理解してるんだろうか。


メイドさんや周囲の人はクメール語で育てるだろうし、
名付け親は「フランス語で育てる」って言ってるし、
わたしは夢見るのも含めて生活はほとんどクメール語
だから、クメール語で接することになるだろうし・・・。
大学の講義に連れて行ったら、講義は英語でやってえるんだよな。
でも日本人のお友達とは日本語。
みゃんの兄弟が8匹もいるから、みゃん語も理解できるようになるかも。


むむむ、いずれにしても、混乱するだろうなあ。


クメール語だけできればいいんだけれどな。
子どもと一緒にユニコード学びたいな。


写真はJAVAのパスタ



ニンプ生活ももうすぐ終了(2)

2010年11月25日 | 女性の自立
もうすぐニンプ生活が終わりなので、
すでに『ニンプ生活後』の検討が着々と
進んでいるわたし。早くお気に入りの白いハイヒール
を履きたいっていうのもあるし、MINEWESTで
好きなだけハイヒールを買いたい!!

↓親友が大好きなJAVAカフェのバーガー




ま、それはいいとして、ともかく仕事への
復帰が第一優先。仕事なくして私の人生は
成り立たないのだ!!

↓いつ出産してもいいうように、パスタが増えてるわたしの食事




でも、ニンプになった経験をいかして、
仕事以外にも、新たにやってみたい
ことも☆

それは、クメールルージュ時代に出産した女性の
経験を聞き取りして本にまとめること。
あの時代に生まれた子どもは、ほとんどが
出産後すぐに死んでしまって、お母さんたちは
想像を絶するつらい思いをしたはずなのだ。

↓JAVAの新メニュー、ライムチキンのファヒータ



ニンプになって、いろんな新しい関心って
わいてきたけれど、苦しい時代にニンプ生活
を送った人の経験を聞いて、歴史の資料として
残したいなって思って。
できるといいな。






ニンプ生活ももうすぐ終了(1)

2010年11月24日 | 女性の自立



ニンプ生活も、もうちょっとで終わり。

いやはや、あっという間だったなあ・・・・

肉体的には、想像していたほど大変ではなくって、
これでお産が楽なら最高なのだけれど。

つわりもなく、派遣労働の契約終了前にストレスで
腰痛に苦しめられた程度で(契約
終わったらすっきりなおったし☆)あとは、ほぼ普通の生活。

いつ生まれてもおかしくないって言われても、
仕事もやってるし、ランチも夕食も友達と外食楽しんでるし、
車も運転してるし、なんだかニンプってかんじしないなあ~
食事中に、突然の前駆陣痛があったりすると、
「うううう・・・・」って痛くなって冷や汗かい
てしまうくらいで。



とはいっても、人生で特別な時間だったニンプ生活を
振り返ってみると・・・、いろいろあったなあと
思い出すのであった。

「勉強になるなあ・・・」と思ったのは、
仕事上どうしても必要性があって、ニンプ生活4ヶ月目に
妊娠を告げざるを得なかった仕事関係の人のリアクション。


「仕事でご迷惑おかけすると申し訳ないので、
ちょっと報告しないといけないことがあって・・・
実は、シングルマザーになるんです」

って言ったら、絶句された後、


「お父さん誰だかわからないんですか」


と言われてしまったのだ。


ジェンダー担当でジェンダーに敏感であるはず
人でも日本人というのはこういう発想になるのかなと
かなりびっくり・ショックだったのだ。
根掘り葉掘り、人権侵害かつ超プライベートな質問してくるし。

だから、セクハラは個人の問題でなくって組織の問題だって
ずっと主張してるんだ。あの団体には、セクハラを容認する
組織文化があるんだと思うのだ。



ま、今は笑って思い出せるけれど、あの時の衝撃は
かなり大きくって(わたしも弱いなあ・・・)、
日本人のお友達とかにも妊娠を告げる
のがずいぶん遅れる大きな理由になったのだ。
すごい偏見の目で見られるんじゃないかと思って。

ま、実際には、お友達はみんな「おめでとう~」って
喜んでくれたので、杞憂だったんだけれど。
最初に報告した人間が悪すぎたんだろうかなあ。



それ以外では、いろんな人から、奥さんの妊娠・出産
体験の話や、ご自分の妊娠体験の話などなど、貴重な
お話をたくさん聞かせてらう経験ができて、ニンプになって
よかった~と思ったのであった。





写真は、ごーじゃすとあかちゃんの靴

日本から、赤ちゃん服大量にもってきたのだけれど
お手伝いさんが自分が好きなのとそうでないのを
しっかり区分して出産準備中・・・・
そうなのだ、わたしたちの子どもなのだあ。








わたしの出産で困るひとたち

2010年11月23日 | カンボジアの生活


プノンペン大学の大学院で学んでいる学生5名
の修士論文指導をしているわたし。

本当は3名までが制限なのだけれど、「お願い~」って
頼まれて、断れなかったのだ。

じゃまくさくって履歴書にも書いていない経歴、
プノンペン大学大学院での講義や指導は、ボランティア
どころか、有償でもやりたい人がいないくらい
大変な仕事。

というのも、大学院生とはいっても、手取り足取り
指導しなきゃいけない学生たちがほとんど。
「論文に、参考文献って必要なんですか?」
という質問から、調査フレームワーク作成の指導、
調査のやり方指導は当然のことながら、「調査結果って、
どうやって文章にしたらいいんですか」という文章の
書き方まで指導しなきゃいけないのだ。



今回担当している学生たちは、カンボジア政府の
ジェンダー主流化政策に関する論文を3年越しで作成している
学生から、父親の育児参加、ラジオを通じてのカラオケで
働く女性のエンパワーメントなどなど、みんな違う分野の論文作成。


「先生が出産してる間、わたしはどうすればいいんですか?」

なーんて言われても・・・

出産後1週間で電話にも出るし論文指導も継続するって
ことで、みんなを安心させざるを得ないのであった・・・・

いやはや、ともかく無事に出産せねば。


写真は、のんびりおびわん






母子保健について

2010年11月22日 | 女性の自立

メールをあけると、大量に入ってきてるジェンダー関連情報。

↓シエラレオネの母子保健について、ショッキングな記事が。


http://ipsnews.net/news.asp?idnews=53182

シエラレオネでは、ニンプの8人に1人が出産の際に亡くなっていて、
5歳になるまでに5人に1人の子どもが死んじゃうそうなのだ。

母子保健の状況は、カンボジアと似てて、「お金次第」。

せっかく生まれてきたばかりのオトコの子を、出産後数時間で
失ってしまったお母さんの話が引用されてて、人事ではないなと
思ったのであった。

ニンプがお金の心配をしないで検診に行けて、
安全な環境でお産ができるような制度を構築
しなきゃなあ。ニンプ一人を守れないような
国家はなさけないよなあ。


写真は、マレーシアでニンプ検診を受けた病院。
今回のニンプ生活では、カンボジアで合計3院、
マレーシアで1院、日本で1院、いろんなところで
検診を受けたのであった。







お世話になったもの

2010年11月22日 | カンボジアの生活



一度も着なかった超かわいいミキハウスの
マタニティを含め、大量にあるニンプ服。
一度も着てない服、何枚あるんだろう??
仕事柄いろいろ必要かと思って、「これ会議用」
「これ出張用」とか、いろいろ買ったんだけれど
結局はテーラーで作ったシャツばっかり着てたのだ。


この服、カンボジアのお友達にあげちゃおうか?
でも、きっと2人目もほしくなるしなあ・・・
と、洋服の処分に悩めるところ。
みゃんだって3匹だけって予定が、
すで8匹になって、大家族での生活。
今度9匹目(人間)も増えるし。
計画なんていい加減なものなのだ~。

母親は、「3人は産めば元取れる!」って勝手なこと
言ってるし(でも服買ってくれたのは母親)、やっぱり
保管しておくかなあ。

ま、ともかく、出産してから考えよう。


お世話になったもので、もう使ってないけど
とってあるのは基礎体温計。

「子どもほしいなら必要よ~」ってお友達が
プレゼントしてくれて、毎朝計測し
はじめてからちょうど1年で子どもに恵まれたのだ。
いやあ、あっという間だったけれど、長かったなあ・・・


といっても、連日夜中まで飲んで二日酔いの
朝6時とかに計測する生活だったから、ぐじゃぐじゃ
なグラフでぜんぜん意味なかったんだよなあ。
子作りのための生活改善はぜんぜん考えてなかったけれど、
毎朝体温を計測することで、なんとなく子どもができる
基盤作りになるんじゃないかと期待してたのだ。

だから、体温計をくわえたまま二度寝しちゃうことも
多々あったので、すさまじい歯形が・・・

でもわたしの体温計は立派なので、寝ちゃっても自動で
温度を記憶してくれて、低温期と高温期がグラフになる
すぐれもの!!だったのだ。

体温計をくれたお友達は日本に戻ってしまって
連絡先がわからなくなっちゃったのでお礼が言えて
ないけれど、きっと誰かから連絡受けてるかなあ。
この体温計は、記念にとっておかなきゃ。









普通にしてなきゃだめだ・・・

2010年11月21日 | カンボジアの生活


出産前最後の仕事を必死で片付けて、向かった
病院の検診で、「もうあかちゃん完全に降りてきて
るから、明日かあさってね」と言われ、ほんとに
最後の最後の義理の仕事を片付けてから、
ちょっと休むことにしたわたし。

もう今にでも生まれそうって言ってるのに、
大至急の仕事を依頼してくるかつての上司は、
やはりただ者ではない・・・ま、お互い様か。
この国では、かつての上司は一生上司なのだ。

それにしても、こんなに長く前駆陣痛がくるなんて
ありえない~わたしの子はどうなってるんだあ。


でも、ようやくおしるしもきたし、1時間おきに痛みの
波がきはじめ(これがかなり痛い)、そろそろかな・・・・
いつ始まってもおかしくないから今日はビールを飲む
のはやめておこう・・・・・
そうそう、陣痛で昨夜は寝れなかったから、今日は昼間ちょっと
横になってのんびりして、おなかの子が出てこれる環境をつくろう!!

・・と、思い切ってのんびり休むことに。貧乏性のわたしは、
休むことにも大変な勇気と努力がいるのだ。

で、やっと夜になって痛みが断続的に続きはじめ
たので、夜中だけどサンドイッチ食べていつでも
病院にいけるうように・・・・準備万端!!
と思ってたら、安心したのか、そのまま
寝てしまったわたし。
朝起きたら、普通になってるし。

あーあ。

わたしの陣痛はどこに消えたの?

今日はお出かけしたり仕事したりして、普通にすごそっと。

きっと、この子は、のんびりマザーは好きじゃないんだ。