Salmon Fishing in Yemen で、すっかり大ファンになった
Paul Torday.
ちょっと村上春樹的なところがありつつも、地味かつ皮肉なジョークが
ちりばめられた彼の世界が大好き。
今回の新作は、
Hopeless life of Charlie Summers
と、とってもタイトルが長い・・・・のだけれど
まあ、なんでもいいからとにかく購入。タイトルでなく
筆者で買っちゃうのだ。
内容は淡々としていて、起伏もなく、なんかつまんないのか
楽しいのか分からない・・・・けれど、
なんとなく彼は読者をひきつけるので、あっという間に
読んでしまった。
でも、うーん、ちょっといまいちかなあ。
いまいち、ジョークが不足してる・・・のと、もうちょっと
ひねりがほしかったかなあ。
サブプライムローンに投資したせいで、結局は職を失って
しまう主人公と、ふらふら人をだまして生きてるチャーリー
という男性二人の人生を描いているのだけれど、なーんだか
いまいちウィットが足らないのだよなあ。
最後には、結局主人公はなんとか好きだった女性と一緒に
暮らして幸せになってるっていうのもなあ・・・・投資家と
してたくさんの人を絶望に追いやったのに、自分はなんとなく
幸せっていうのは、ちょっといかんだろう。
ま、次回に期待しよう。