ジェンダーからみるカンボジア

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提言取りまとめ中:女性に対する暴力撲滅のための国家計画

2013年01月27日 | 女性の自立

 

 

女性に対する暴力撲滅のための国家計画策定。

↓シエムリアップからプノンペンへ移動、飛行機大好きな子ども

今取り組んでいる仕事は、国家計画策定のために、幅広く集めたいろんな提言をひとつにとりまとめる作業。

 

1.地方で開催しているワークショップからの提言 (1月31日まで開催中、合計10回分)

2.NGOが国連の支援を受けて実施したワークショップの提言

3.UNDPが開催したエイズ問題と国家計画に関するワークショップの提言

4.女性、平和、紛争に関する提言(クメールルージュ時代の女性対する暴力関連)

5.ITと女性に対する暴力に関する提言

6.障がい者と女性に対する暴力への提言

7.LGBTと暴力に関する提言

8.高齢の女性と暴力に関する提言

9.セックスワーカーと暴力に関する提言

10.縫製工場で働く女性たちと暴力に関する提言

11.暴力予防に関する研修でまとめられた提言

このいろんな提言を、わたしがとりまとめた2011-2012年の第1次国家計画のレビュー・提言とくっつけて、ひとつにするのが今の仕事。

それにしても、いろんな分野にわたってるし、なんだかいろいろあるなあ・・・・・・それぞれの担当者や専門家といろいろ協議して女性に対する暴力をいろんな側面から勉強させてもらって、とっても面白いのである・・・・・が、また腱鞘炎になりそうかな?

一番むつかしいのは、高齢の女性と暴力に関する提言。統計がないし、資料も調査もない。大学で講義の合間に僧侶や学生たちに意見を聞いてみるんだけれど、高齢者と女性に対する暴力って、なかなか結びつかないのだ(CEDAWの提言をみてもこの部分は弱い)。高齢者虐待とかあるはずなんだけれど、隠れた暴力で資料もないし、そもそもカンボジアで生き残ってる高齢者はみんな強靭な精神力と体力を持ったツワモノが多いのだ。70年代に、だれかを見殺しにして、自分も死にそうになりつつも、苦しくってつらい中を必死て生き抜いた人ばっかりなのだから。

高齢者と暴力の問題で、唯一指摘できるのは、クメールルージュ時代の暴力とそのトラウマ(社会的インパクト)なんだけれど、それ以外にもいろいろあるはず。あと20年もすれば、自分も高齢者の仲間入りするから、自分や友達の経験を通じて見えてくるものもあるかなあとか思ったりするんだけれど、今は実感としてないなあ。大きな課題をかかえつつ、時間との闘いで国家計画を策定していくのである。

子どもには、まだ生まれてもらっては困るんだけれど、すでにいつ生まれてもいい段階にはいってきているわたし。

そこで、念のため、国家計画策定にかかわる仕事の引き継ぎ表もつくって、関係者に共有してもらって、いつ何時なにがあっても大丈夫な体制にしたわたし。今回の子どもは、胎動がかなり激しいので、まだ当分生まれないだろうと思っているんだけれど、さてどうなるやら。

↓プノンペン空港に希望を発見!大好きなバーガーキング進出

次回空港に来るのは出産後の4月・・・・なんて先なんだろう・・・その時は授乳中だから、ジャンクフードなんて食べられないと思うと、今からすでに無念なのである。