育児書なるものをほとんど持ってないし、読まないわたし。出産後にカンボジアで会った某Fさんは、「へえーそおー、シングルマザー、まあねえ、一番大切なのはねえ、他人の言うことを一切聞かないことだよ。そうしないと自分がぶれるよ」って、名言を残してくれたのだ。そう、ほんとにそう、情報がありすぎて、チェックするのはいいとしても、チェックするだけで混乱するし、自分の本能にまかせたほうがいいだろうと思ってしまったりするのである。そもそも、子育てなんて、人類がはじまってからずっと人間がやってきたことなのだし。
といっても、初めてのこども、心配ごとはおおいし、とってもとっても気になるし、育児書とか出産にかかわる本、妊娠中はけっこう必死で読んでたのだ。でも、子どもが実際にうまれてからは、パックさんがいるからと、基本的にはパックさんにまかせきってきたのだ。わたしがいろいろ口出し始めたら、パックさんもやってられないだろうと思って。
でも、大好きな育児書は、「赤ちゃんがいる暮らし」の毛利先生の本。読んでて気分爽快になるので、子育てのために読むというかんじではないのだけれど・・・・
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今回、日本でも、探してみて発見した毛利先生の本、「新エミール、育児と教育について」を現在読んでるところ。「これ、おもしろそうやなあ」と、母親はちょっと読んだらしく、わたしがカンボジアにこの本をおいて戻ってしまったら自分が読みたいそうな。
先生はたくさん本を書いていらっしゃるので、できれば全部読破したいのであるけれど、新エミールは、先生の思想が全部つまってるかんじで、赤ちゃんのいる暮らしとあわせたらバッチリかな?
先生の主張は、たぶん、相当ラディカルなんだろうけれど、自然に子育てしましょうってことが書いてあって、赤ちゃんだからといって大切にしすぎちゃダメ!ってメッセージが、保護者に対するエールのように聞こえてくるのだ。
先生が離乳食について書いた部分では、
「放っておけば自然にできることでも、形式的な枠をはめると、たいていうまくいかなくなる。」
いやあ、離乳食について書いたとはとても思えない文章なのである。
先生によると、離乳食なんて、この50年位前に考え出された人為的なものだそうな。子どもが2歳くらいまで母乳を飲んでて(貧しかったから)、多くの乳幼児が死んでたので、国がその対策として離乳食なるものを戦略的に教育するようになった・・・・らしい。
↓子どもは、とんでもないことにチャレンジするのである
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子どもを自然に育てましょう、子どもをみんなで育てましょうっていうメッセージが強く伝わってくる毛利先生の本。毛利先生の講演とかあったら、ぜひ一度聞いてみたいなあ・・・・
私の今の子育ての悩みは、場所をかまわず、子どもがわたしの胸をつかみまくること。そんなに痛くはないんだけれど、そんなことやってる子ども、あまり見たことないものだから、あまえてるのはわかるだけれど、なんとも困るなあと思うのである。毛利先生なら、「ほっておけば、自然にやらなくなりますよ」ってことかなあ。
↓中華正月なので、特別にスルメイカを子どもにプレゼント
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おじいちゃんとおばあちゃんのために購入した、「孫をめぐるおとなの作法」はいまいちだったけれど(まあ、親向けではないってことだろう)、毛利先生の本は引き続き読んで楽しみたいなあと思うのである。