ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

洋服脱がされたって???

2015年12月02日 | SEX WORKER の子どもたち

 

久しぶりのカンボジア、マイナス1度のソウルから戻ってくると、ちょっとは涼しく感じる・・・

↓さっそくハーレー氏をと再会、ラオス旅行やカンボジアをめぐりまわってる話を聞く

韓国で慶州に行けたのはハーレー氏のアドバイスのおかげだったので、大感謝なのだ。

↓パッタイはいまいちだった・・・うちの学生のレストランが今の所最高かな

ハーレー氏が前回宝石でちょっととらぶったパイリンでの宝石商との再会の話や、ラタナキリでクメールルージュの遺産の地を2箇所回った話とか、まあ、73歳としては元気すぎるくらいカンボジア全土をまわりまわってるハーレー氏なのである。

↓「で、きみは何やってるの?」と聞かれ、セックスワーカーの話をしたら・・

セックスワーカーの娘で、6歳の少女が公立小学校で黒板にちゃんと「あいうえお」を書けなかった罰として、教員がその生徒に洋服を脱ぐように指示して、彼女は裸のまましばらく立ったままにされたという話を紹介した。それ以降、2ヶ月以上になるのに、その子ははずかしくて学校にはもどられず、お母さんもこどもを送る学校がないから困ってるのだ。スバイパーって、ちょっと特別なエリアなので、その地区にある学校以外はちょっと遠隔地になって、とても小さい子が通える距離ではない。

↓がつがつ食べる息子達、ほんとに恵まれてるなあ

ちょうど、セックスワーカーの子供達の学校の調査報告書を、まとめているところ。

次の仕事の打ち合わせがはいってきて、まだ終了していない3つの仕事の最終仕上げもあって(役所の仕事って、ほんとにたらたらやっててゴールが見えない感じ・・・・)、でもこのセックスワーカーの話はとっても優先順位が高い。なにせ、こどもたちが、今現在も悲惨なめにあってるのだ。

↓ヤムウンセン、とってもとっても上品すぎだ・・・

↓アモックは何度食べても美味しい

下の子は、「にく、にく」しか言わないんだけれど、あまり食べないので心配

↓雨が降る前にバーにいって遊ぶ、夜遊び大好きな家族なのだ

↓ハーレーのグッズを大改造した特別制カバン

MOTHEHOOD at War、クメールルージュの本、最終版が出来上がってきたので、これから最終チェックをして出版へと持って行く。年内には出版できるかな、他人の調査ばかり出版してなくって、自分の成果を、お世話になった人たちのためにも、ちゃんとタンジブルなものとして、世の中にだしたいのである。

 

 


学期末の打ち上げ

2015年11月20日 | SEX WORKER の子どもたち

 

 

夜11時に、「電話してもいいですか?」って学生から電話がはいったら、教員としてはどうするか。

ちょうど同僚と飲んでたので相談したら、「自分は夜中2時でもSMSして、クラスリーダーの女子学生から回答がくる」とのこと。

それはパワハラだからやめたほうがいい・・・・っていったんだけれど。

で、11時の電話は、「明日、パーティーしませんか?」という誘い。

ちょうど、ハーレー氏がまた約束を反故にしてラオスに行ってしまって夜の予定があいてたので、打ち上げすることに。

↓いろいろ話ができてうれしかったし、このクラスはほんとに大好き!!

↓サプライズだそうで、ケーキを準備してくれてた

「バカな質問してもいいですか、先生って2年前妊娠してた時からぜんぜんトシ取らないんですけれど、なんで?」みたいなかわいすぎる質問から、恋愛観とかLBGTの話とか、いろいろ話しできて、とってもとっても楽しい時間だった。教員やってて、一生懸命信頼関係つくれて、よかったと思う。ほんとにいい学生達だった。

↓左端はアニザ、最後まであきらめずについてきてくれて感激

アニザは、本人にもいったんだけれど、わたしが中学校の頃を思い出させる女性で(といっても彼女は優秀だし美人)、ほんとにいろいろあって、いろんな人を巻き込んで母親と娘の対立みたいなかんじで大変だったんだけれど、最後には和解してくれて、今回も参加してくれて、ほんとにほんとに大感激。どうしようもない女子は、実はとってもとっても能力がある場合が多いので、この子はきっとそうだろうと思ったら(ほかにも数名同じレベルがいた・・・・)、アニザは期待を裏切らなかった。こういうところ、やはり男子はやりやすいけれど(わたしは母親みたいなもの)、女子同士はいろいろあるのだ。

一人の学生は、結婚問題を耳にしていたので話しかけたら、親の決めた結婚で悩んでいて、いろいろ相談にのった。好きじゃないし、相当コントロールする10歳年上の男性。

「金持ちでも親が決めた結婚だったら一生親が決めた’箱’から出れないし、自分でなにかを探して試そうということにはならない。自分で決定したら、後悔せずに責任をとらないといけないから、どんな決定でも後悔しないようにじっくりがんばって」

韓国から戻ったらフォローしなきゃ。20歳の彼女、大学もやめたくないし、恋もあるし、とっても悩んでる。ラタナキリにいった時、「親から離れるの初めて」って言ってて、「夜に家から出るのは初めて」っていってて、わたしとの会話中もお母さんから何度も電話がはいって、大変だったのだ・・・・・

 

こうやってブログを書いてても、いろいろメッセージがはいってきて、FACEBOOKをやってないからまだいいとしても、ほんとにコミュニケーションの形態が変わってるなと思う。学生たち、3時くらいまで起きてて、それはわたしが起きる時間・・・・「2人とつきあっててメールを間違って送ったことがある」っていう学生は、わたしに間違って彼女あてのメール送ってくるし・・・・ははは・・・ほんとに楽しい。

 

 

 


大学でセックスワーカー協会職員から話を聞く

2015年11月20日 | SEX WORKER の子どもたち

 

 

セックスワーカーの子供達が通ってるインフォーマル学校の調査のため、セックスワーカー協会のリーダーに講義にきてもらって、協会の活動を紹介してもらうことに。

↓いろんなポスターで意識啓発を実施

講義後、学生を個別によんで感想をきいたら、「率直に過去のことを語ってくれて印象的だった」とのこと。

ある学生は、調査には参加する予定ではなかったんだけれど「いってみたい」ということで参加。「母親が、ああいう人達はきらいだから、わたしにもああいう人達に近寄ってほしくないって思ってる」とのこと. Those people っていう言い回しが何度も出て(その学生は英語がネイティブのカンボジア人)、差別の感情って、根強いなって思った。

 ↓大活躍してくれた、将来教員の卵たちのクラス、全員調査に参加

 

みんな、いい経験になったみたいで、よかった。やはり選別された学生たちを担当するっていうのは、達成感も高いのである。

 


教員による子供達の虐待

2015年11月19日 | SEX WORKER の子どもたち

 

大量の子供達が参加した、今回の調査。

↓僧侶の学生は大活躍、子どもの接し方が抜群

↓子供達からインタビューの許可を取るだけでも大作業

プノンペンから学生がくるということで、母親たちが子供達を大量に送ってきたのである・・・すでに閉鎖されてる学校でもそうだった。

↓大混乱、年齢を聞くだけでもすさまじく大変な作業

大勢の学生を連れてきててよかった・・・・20人を対象のはずが、50人くらいいたので、わたしに同行してくれた学生も10名くらいいて、安全確保要員までちゃんと確保できたのはよかった。

↓学校大好き!!「でも公立学校はいや!」

いやあ、喉がかれた・・・・さすがに叫ばざるを得ない場面が何度もあったのである。

↓母親たちからもインタビュー、「子どもにはちゃんと勉強してほしい」

この地区はスバイパーで、多くのセックスワーカーは在宅で電話でクライエントをとってる。「警察につかまることは、もうないわよ。前はいろいろあったけどねえ」

↓インタビュー中に登場、先生に虐待されたばかりの子ども

文字がちゃんと書けなかったから体罰。

こんな学校、行きたくないよな・・・・「ガソリン代」ってことで教員がお金を集めてるそう。

 

 


セックスワーカーたちの身柄拘束

2015年11月18日 | SEX WORKER の子どもたち

 

 

 

↓今回調査は、遠出なので、いくつかのグループに分けて実施

誰の男子の後ろに乗るとか、いろいろかけひきがあって、「みんわたしとTUKにいっしょに乗ればいいのに・・・」と横目に、フレンズ状況を眺めて楽しんでるのである。

↓セックスワーカー協会の職員の方にインタビュー

本筋のインタビューでは男子学生も参加してもらったので、そのあとに女性だけ個別に時間をとってもらって、最近の警察の取り締まりについてインタビュー。

「3日間警察署で拘留されて、蚊にさされまくって、そりゃあつらかったわよ」っていう話から、「社会福祉省の厚生施設よりも刑務所のほうがまだましだ」みたいな発言続出。

いやはや、この国の人権侵害はひどい。

学生が、「これから日本のサッカー試合をみにいく!」って張り切ってたのに、仕事の締め切りがあって、一緒に行けなかったわたし・・・・

↓8時頃にきりあげて、子どもと合流して夕食

ビール飲んでたら、「2−0by Honda」みたいなメッセージがはいってきて、ああああ・・今年最大の後悔のひとつは、この試合をみれなかったことだなあとほんとに残念。

 

 

 

 

 


セックスワーカーの子供達

2015年11月17日 | SEX WORKER の子どもたち

 

今週は、セックスワーカー週間。

といっても、彼女たちの子どもの教育についての調査を、学生たちと一緒に実施するのだ。

↓上の子がまだとっても小さい頃、ほんとに💓

このセックスワーカーの子どもの調査は、「子どもたちが困ってる・・・」って聞いたので、とりあえずボランティアで引き受けたんだけれど、せっかくだから、自分がやりたかった調査の一部も実施することに。

それは、セックスワーカーが、警察によって違法に拘束されている問題。7月と9月にこの話をセックスワーカーから聞いて、「警察につかまったら、子どもが家に置き去りになってとても困る」っていう話をきいてて、ぜひこの問題を本にしてまとめたいと思ってたのだ。

↓カンボジアに戻ってきて数時間後には学校でインタビュー

今回は予算が一切ないので、ちょっと遠くまでインタビューに行かないといけないのは困った・・・と思ってたら、最小限の交通費くらいはセックスワーカー協会が出してくれることに。車が故障しまくってて、さすがに運転していけないって思っていたので、TUKのお金くらいは補填してくれそうなので、助かったのである。

↓インタビュー中に、電車が、がたごと通過・・・

 

 ↓インタビュー中、祖母たちも多数参加

違法逮捕のはなし、すごすぎる・・でもこのばたばた状態で、本をかいてる暇あるんだろうか。

明日も朝からインタビュー。