外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

USDJPY 月曜の下方スパイクでやや興ざめ 月末要因も冷やし水

2007-07-31 20:36:10 |    -ドル円

タイトル通り月曜日は薄いところを、感覚的にはバリア2つ分程度の下値抵抗を潰された格好となり、ロシア筋などといわれる短期的なファンドのショートは利食われた感じがします。

サブプライム問題の波紋など米国経済の不透明感は解消されておらず、各国株式市場への影響を考えると、思い切って円安期待で円売りとする勇気も出しづらいところです。

クロス円はこれで底を確かめたとは言いづらい中途半端な水準で、強いて言えば戻り高値を模索している様にも見えます。

ストレート通貨に関して明らかな点は、ドル買いへのスパイラルへ突入しても良さそうな位置です。新規に買うというより短期間に売られ過ぎた部分の調整かもしれませんが、ドル円上昇、ポンドドル、ユーロドル下落によってクロス円はレンジ取引を中心に、下落スピードが速い通貨のクロス円が下げるといった展開を予想します。

ドル円は「テクニカルクリップ」でショートを維持しているところですが、市場では短期ポジションのドルショートのストップロスが先ほどついたとの噂があり、119.42まで上昇しました。

自分の感覚と取引の方向を比較したとき、ドル円の売り持ちは確かに矛盾しており、買い戻しの気が進まないのであれば、少しヘッジを考えてみようと思うところです。本日は7月度の最終日ですので、月間のPLが決ります。TFnsでは、運用中のドル円をどうするか、新戦略を視野に解説します。

 
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GBPUSD ポンド、ユーロ共に調整スパイラル確認 目標は週足トレンドチャンネル下限

2007-07-30 11:58:34 |    -ポンドドル

外為ガイドブックのほうでは、金曜日にも簡単なインディケーションを書いてみましたが、本日は選挙後の円高の考え方、今後はクロス円がストレート主導で下落する可能性を指摘します。

先ず、世界的な選挙結果に対するコンセンサスとして、個人的に感知し得たところでは、自民敗北と為替への限定的な影響というものでした。金曜日のリスクとしては、SELL THE FACTだけでしたが、蓋を開けてみれば一時的に円高のトリガーとして使われたようで、朝方にはクロス円で概ね1円近いスパイクをして、現在はほぼ開始水準まで戻っています。

与党の敗北により日本政府がぐらついたと判断すれば確かに日本売り=円売りなのですが、どうやら現体制にたいして世界的にも不満であったことが本日の相場からは読み取れており、推測どおり現状打破への足がかりが見えたことで、変化の兆しに対して好感されたと考えるべきに見えます。

結局は選挙前に発生した円高を加速することなく、今のところ一過性的な早朝の円高を戻して膠着しています。

為替としては、次の話題は日銀の政策金利動向となりますが、今回の円高により利上げは少し伸びる可能性が出ています。

国内のインフレが顕著になれば当然動かざるを得ませんが、世界的に見れば円安の流れが鈍化或いは停止していれば当面の問題は解消されるはずです。このところの円高は利上げせずに輸入の体力を向上することができるベストの結果であることが言えそうです。

金曜日には最後の244円台になる可能性を感じ、急いでレポートを書きましたが、アップした頃には243円台後半でした。内容はポンド円に関して限定的な内容でしたが、タイトルにポンド円を出した真意を汲み取っていただけた向きは間に合ったと信じていますが、本日はポンド円を売る代わりに、既にドル円を売っている状況を鑑み、ポンドドルを売ることで同じ方向を探ってみましょう。

ドル円は117.50、115.50の下値支持が接近する中で、ポンドドル、ユーロドルは共に下落のスパイラルに突入し、こちらをドライバーとして、ポンド円、ユーロ円のもう一段安を考えて見ます。

本日はポンド円としては売りにくい展開ですが、ポンドドルで代用する考え方を紹介しながら、その戦略を想定してみます。

 
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GBPJPY ポンド円も追随 最悪の事態を要想定 選挙リスクをどう処理するかが鍵

2007-07-27 14:01:55 |    -ドル円

出遅れ気味でしたポンド円もいよいよ追随を開始、昨日は最大で5円近くの下落をしました。

昨日のレポートはどうか見なかったことにして欲しいのですが、ユーロ円の165円台が固かったことを理由に、TPの水準を上げた矢先のことで、しかも245円どころか241円ミドルまでスパイクする有様で、なんだか収益で終ったのも不服感が漂います。

個人的にはかなり戻した各クロス円は再度、売り込んでも機能すると読んでいます。

最悪の事態を想定するなら、高いところの円売りポジションは、怖くて切れなくなる前に処分することをお薦めしたい気持ちです。

当面のターゲットをそれぞれ達成し膠着していますが、再三想定している様に当初の数円分は新たな円買いで下落しているように見え、利食いなどの類ではないと考えています。

つまりその後、高いところを買ってしまった向きのストップが段階的に出ているとは思いますが、再度買いに向かっている投資家はいても、利益確定を含む本邦のレパトリはまだ始まっていないはずです。

勿論、再度円安相場が再開されれば“臆病者”の理論となってしまうのですが、2つの臨時法案が可決されたところを見ても、米ドルの痛み具合はもしかすると予想を超えているかもしれません。

ドル円を除くストレートは再度、対ドルでの高値を模索し始めそうにも見えますが、今回はドル円もこの流れについてゆきそうな気がします。とりあえずポンド、ユーロともに最高値からそうは遠くない水準で暫く揉み合い、ドル円がドル安に追いついてくるのを待っている様な気がします。

このところの相場サイクルは、東京市場で円安が盛り上がり、ロンドン~アメリカで円高が延びる展開が続いています。裏読みをすれば、東京時間の円売りは海外ファンドの“なんチャって”本邦買いに見せかけた、スプーフにも思えます。

この時間帯に円売りを刷り込んでおけば、同調する本邦の円キャリー派が追随してくれるため、少しの資金で相場水準を回復させることが可能です。
現在の海外市場で円を買いに回っているのはリアルマネーだと踏んでおり、売り下げずに済んでいる現在のサイクルを大歓迎しているかも知れません。

来週に掛けてのイベントリスクは週末の日本の選挙です。
時期が時期だけに内容は申し上げられませんが、金融市場では大方のコンセンサスで織り込み済とされる中、円高へのトリガーに使われるリスクがありそうです。万が一円安に振れる場合があれば、良い売り場を提供してくれる可能性があります。対円は暫く、戻り売りが機能するのではないでしょうか。

本日は、時間があれば後ほど別途作成予定ですが、かいつまんで述べますと、ドル円119円台、ユーロ円163円台後半、ポンド円244円台は売りレベルに見えます。


EURUSD クロスの売りに連動 日足の下限か週足の下限かで割れる見方

2007-07-26 20:16:16 | ☆相場分析-ユーロドル

臨時レポートは久しぶりに両方ともエントリーでき、かつ非常に良いタイミングを掴むことができました。

イレギュラーな時間でしたが、あそこで参戦できたがどうかでPLの明暗が分かれました。ユーロ円は夕方にチェックした時には既にPTできており、体力がつきました。

現状で対円が2本走っていますが、ユーロがストレートでも決断のタイミングを迎えているようです。今後、ユーロ円がもう少し下押しするならば、ストレートでも週足ベースの下値を意識したくなってきます。

ポンドは対円でもう少し下落余地がありそうですが、ストレートではなかなか粘っています。コモンウエルズは全体的に底固いという見通しは維持します。

本日は、ユーロドルの売り戦略を模索してみます。

 
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GBPJPY 円高トレンドを確認 長期的には上昇維持も短期は下落

2007-07-25 14:19:40 |    -ポンド円

昨日は臨時レポートで終ってしまいましたので、正常に戻ります。

ユーロ円は売り戦略でしたが、一時的な戻り相場でモデルのストップが付いてしまいました。

その後は予定通り下落していますが、3ポイント違いは悔やまれます。当初のモデルでは43で組んだのですが、このところエントリーが見送りとなるケースが多かったので近場に置いた結果、ストップが浅くならざるを得ず、金曜以上に悔しさが残ります。

短期的に発生した円高ですが、個人的には日足程度の範囲内における調整だと考えています。ただ、その傾向が顕著になりかけているので、短期的に売り戦略が成り立つ確率が高まってきたように思います。

251円台をタッチしたポンド円ですが、ドル円の下落分程度しか反映されておらず、やや出遅れ感があります。押し目は拾いたいところですが、ターゲットまでは今少しの下落余地があることから、そこまでの下落幅を取りにゆく戦略が見えています。

本日は、ポンド円の売り戦略を模索してみます。

 
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USDJPY EURJPY 依然として下落リスク 120円割れも視野

2007-07-24 18:42:49 |    -ドル円

本日は2度にわたる臨時レポートをもって代えさせていただきます。

ドル円は120.50割れでストップエントリーが発動しましたが、買戻しにあっておりややピンチです。

ユーロ円は結局戻り売りとはならず、待ってのエントリーは厳しくなっていましたが、166円台後半でどうにか捕まえることができました。

ここからはやや下げあぐねていますが、円高リスクは依然としてくすぶっていると思います。

 
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EURJPY ユーロはストレートでドル売り疲れ スイスの対ドル相場次第か

2007-07-23 23:52:26 |    -ユーロ円

金曜日は少し悔しさが残りますが、ユーロドルに関しては何故か悔しさがありません。

NYK株式市場の急落がけん引役となったか、金曜日の深夜はドル全面安となりました。ユーロドルで金曜日は上昇の目を感じていましたが、高値は結局1.3850を越えられておらず、やや限界感が漂い始めています。

ユーロやポンドのヘッジ先としてスイスFという流れが存在しますが、対ドルでドルスイスが下値(スイス高)で揉み合う中で、ユーロやポンドがさらに対ドルで高くなりにくい状況のようです。

ただ、対ドルではそうでも、スイスから見るとポンドやユーロはまだ割安感があるのか、これらのクロスはスイスが売られ気味に推移している現状があります。ポンドはそれでも対ドルで上昇継続しているので一致はしているのですが、ユーロはあまり反応していません。

ということは、スイスにとってユーロよりさらに割安感があるといえば、各通貨が対ドルで史上最高値を更新する中、逆行してきた円がターゲットになることも、まだ充分考えられます。

少しずつドルがポンドやユーロでキャップされ上昇率が減退する中で、対円での売りが強調される展開も想定しておく必要があるかもしれません。もしそうなれば、これはキャリートレードの巻き戻しではなく、新たな円投資として捉えた方が正しいのかもしれません。

本日は、ドル円のスタンスは維持しながらユーロ円の売り戦略を模索してみます。

 
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USDJPY EURUSD 今週はここまでか ドル円運用開始で今後のシナリオ

2007-07-20 21:47:02 |    -ドル円

今週は基本的にドル売りが継続された中で、コモンウエルズの人気が再燃する形でクロス円の買いも強気となり、ドル円が下支えを受ける形となりました。ドル円は結局、最弱通貨の綱引き状態となり、膠着ムードです。

焦点は、ドルの売り疲れは少しずつ鮮明となって来ており、ドルの買い戻しにはある程度の注意が必要です。ただ、ポンド円は更に大台を変え251円台を一時実現し、またユーロ円も概ね高値近辺の168円台後半を回復しているので、ストレードでのポンドやユーロのロングは思ったほど積み上がっていないかもしれません。

クロス円でこれらのロング通貨をスクエアにできていれば、残るポジションはドルショート円ロングとなりますから、ドル円が底固くなっている主要因なのかもしれません。

本日ドル円の戦略も発動し、2通貨ペアの運用が開始されていますが、PLは今ひとつであるため新規を控え、とりあえずOCOにてPL管理をします。

今週もさほど有利な展開ができなかったのは、事前のシナリオだけでは発動できなかった、ポンドドルの2.03台の買いが全てです。

さて本日は、運用中の2本のストップとプロフィット水準を定めて週末入りしたいと思います。

 
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USDJPY 122.00円を中心に収斂 基本は抜けた方へ追随も下値リスクが勝る

2007-07-19 20:37:55 |    -ドル円

昨日の英MPC議事録発表は、事実売りの展開は無く取り越し苦労に終りました。

それでも余り上昇しなかったフラストレーションからか、一応は下落しました。しかし、発表後のムリ買いもなかったことから、想定した下落の最も浅い水準で支持を受けて本日に至っています。

ドルに関して相当なサプライズが無い限り、ドル買い要因に対しては限定的な動きの中で、ドル円はまさに身動きが取れなくなってきました。チャートを見れば一目瞭然ですが、綺麗なペナント状に保ち合っています。

どちらかに振れる前兆ではありますが、下落リスクが勝っている様に見えます。

さて本日は、収斂後の動きをにらみながら、ドル円の今後を占って見ます。

 
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GBPUSD 目標値の把握とMPC議事録後の展開への具体的施策

2007-07-18 15:53:17 |    -ポンドドル

2.04台に乗せたのもつかの間、本日は東京時間にもかかわらず2.05台を実現し、ドル売りが先行する形になっています。

ドル円も122円台は重く、昨日のシナリオには出しませんでしたが、122.50円手前売りの戦略も機能しています。

本日夕刻には英MPC議事録の発表があります。
前回の議事録発表後の反応は、据え置いたにもかかわらず内容が利上げに対して強気との判断で、ポンド売りのトレンドを反転させるような動きにまでなっています。

ポンドは7月月初に利上げを行いましたが、年内に少なくともあと一回の利上げは既に織り込み済とはいえ、「加藤 レポート」にもあるように、国内のインフレはかなりひどい様子であり、BOEへの不満はピークに達しているとの報告も見られます。

議事録内容はかなりタカ派なものを予想していますが、かのカナダ同様に、もう一段上昇を望むためにはこのところ日々大台を更新してきた相場で、後半を掴んだロングの掃除をしに来る可能性を考えざるを得ません。

特に本日などは東京市場でありながらポンド買いが旺盛なのは、売りを前提にした仕掛けにも思えます。

昨日はターゲットの話をしましたが、2.0570-80前後は一つのターゲットです。市場はもしかするとその上のターゲットを意識している可能性がありますが、それ以前に2.0300-50程度の押しは考えられることから、本夕は充分に注意が必要な局面だとにらんでいます。

さて本日は、ポンド高維持のスタンスは変わらない中で上値ターゲットを紹介しながら、本夕のリスクワーニングをかねて参りたいと思います。

(加藤 レポートとは、東短リサーチ社のチーフエコノミストの加藤 出氏がトウキョウフォレックスに配信している週刊レポートです。)

 
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