外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:最後まで底堅かったキーウィも、ドル買いに迎合か

2011-09-22 19:41:01 |    -NZドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

スイスが中銀の誘導で、リスク回避先から脱落する中、最後まで耐えていたのがキーウィドル相場だったように見えました。しかし、本日進んだドル全面高の動きの中で、いよいよ耐えきれずに下落を開始しました。オージーよりもまだ、戻り期待があるように見えましたので、続けてみようと思いました。

昨年、11月に付けた戻り高値の0.8000は、今年の6月以降の下値を幾度か支えてきました。しかし、8月9日の安値を本日割り込んだことで、下落が決定的になった感があります。まだまだ、キーウィを逃避先とみなしている向きがいることを信じて、0.8000での戻り売りを模索したいと考えます。(もちろん、私のイメージが敗北することも十分あり得ることですが…)

ストップは100ポイントも見れば十分にも見え、下値は5月安値の0.7750付近で一度は引っかかるものの、0.7550を目先目標に考えたいイメージです。

ForexTVジャパン
浅野



Forex:オージーがあっさりパリティ割れ 戻してくれれば1.0000はバーゲンセール?

2011-09-22 19:27:45 |    -豪ドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

しばらく、忙しさに押されて相場のコメントを出せずにいるうち、各相場は想定通りドル全面高で一致しつつあります。

資源国通貨、高金利通貨として底堅かった、オージーを始めとする通貨も、下落相場が決定的になってきた感があります。
本来なら1.0200を割れるタイミングでお伝えしたかった事ですが、1日遅れてしまいました。

相場は既に0.98台におり、パリティまでの戻しも期待薄ですが、何かの拍子で上昇した際には、1.0000をレジスタンスとして、その手前でオージーを売るイメージを強く持っています。

ストップは100ポイント程度で十分な印象で、下値は0.9700で一度、引っかかるものの、0.9500が目先の目標に見えています。

ForexTVジャパン
浅野


Forex:ドル全面高の半面で、各通貨ペアは独自の動きも見られ、ポンドは下げ過ぎか

2011-09-22 19:07:42 |    -ポンドドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

本日の番組「マーケット・レビュー」でもお伝えした懸念が現実に近づいています。

本夕に発表された欧州圏の経済指標は総崩れとなってユーロの売り圧力が強まるものの、ユーロスイス相場が噂どおり上昇気味に推移していることから、下落の足を伸ばしきれない状況です。

一方、ポンドは昨日の議事録公開を引きずっているのか、下げ足を速めています。こうなってくると、下値目標は昨年後半の安値水準となる1.5300~50を試しに行くしかない状況です。たしかに、スイス中銀の誘導によって、ユーロスイス相場の下値安心感があり、現に上昇気味に推移していることから、その分ユーロドルの下落圧力が緩和されているとは思いますが、同じ状況はポンドスイスにも当てはまり、ましてや、ユーロよりポンドの下落が強い現在の状況で、つい先日まで欧州圏ではリスク回避先だったポンドが、ユーロより先に下値を更新してゆく展開には違和感さえあります。

ユーロポンド相場がここまで上昇してきたことも、こうしたねじれの現象を生んでいるとは思いますが、このまま上に突き抜けるとも思えません。現在のポンドは明らかに下げ過ぎだと仮定すると、個人的には1.5350を割り込んだ辺りから、トレールでストップ買いを仕込んでおきたい印象があります。万が一、1.5300を割り込んだ場合、加速する可能性もあり、リミットで逆張りする気持ちにはなれませんが、あまりに急激な下落は必ず限界があり、その他の対ドル相場が追い付いてくるのを待つ状況に見えます。

ただ、ポンドをロングにしても限界があるのは確かであり、1.5500ではスクエアにするイメージです。

ForexTVジャパン
浅野



Forex:ユーロが1.3500前後まで下落、1.3800以下は薄かったように見える・・・

2011-09-12 20:46:09 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

金曜日はまさか、7月安値を試すとは思いませんでしたが、結果はご存知のとおり下値割れを起こし、今日はその流れでなんと1.3500付近まで下げました。もちろん、あそこを買って今ロング・・・という方はあまりいらっしゃらないと思いますが、買えるのは利食い勢・・・という状況もうなずけます。

日足の状況は今のところ、久しぶりに典型的な明けの明星パターンとなっていますが、星が出ただけでは反転とは言えないことから、アメリカ市場が終わってみないことには答えは出にくいところです。万が一星の状態を維持して明日を迎え、その後に1.37台に入り込むと、まずは戻り天井を試すイメージです。

下げ足が速かったので、少し時間が必要だと思いますが、今回は1.3900前後を限界にもみ合った後、再度下値を試す展開が良い気がします。

簡単に戻り売りといっても、今回の入り口を探すのは、個人的には非常に難しく感じています。1.3700スタートの30ポイントくらいでトレーリングストップ売りによるエントリーが、妄想できる唯一の方法か?という程度です。

金曜日に下値を拡大して、なお売り気配ムンムンで終わったので、今日は売りが売りを呼ぶ展開か・・・とイメージしてましたが、今日のNYKで下値を拡大できなければ、やはり調整の戻しが先となる可能性が高くなると考えます。

せっかくリベンジで1.42台で売れた前回の戦略、ここでジタバタすると元の木阿弥になりそうで、キーウィあたりの売り戦略を練ってみようかと思っています。

ForexTVジャパン
浅野


Forex:オージー、金利差だけで持ちこたえられるか

2011-09-02 15:33:30 |    -豪ドル

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

リスク回避のドル買いという話が一般的となり、ドル高になるとリスクファクターを探し回る癖がついている自分もいるのですが、ユーロやポンドなどがドル買いで下落するとき、これまで概ねスイスや高金利通貨が買われています。

つまり全面的にドルを買っているのではなく、部分的にスイスやオージー、円等も買っているわけで、そう考えるとドルが買われているのにドル円の上値が重いことも納得します。この動きこそが、「リスク回避のドル買い、円買い、スイス買い」と言われる所以ですが、最近は稀に高金利通貨のオージーも、逃避的な動きに合わせて買われる場合があります。金が安全資産という流れからだと思っていますが、個人的にはオージーやキーウィは安全資産か??という疑問が常に付きまといます。

リーマンショック前の相場では、商品全般がショートとなり、資源国の通貨が一種の安全資産、というよりは堅実な通貨として見られていましたが、今の状況では単に金利差目的の買いというか、消去法的な需要に見えてしまいます。

では、何かあるにつけ選択されやすい通貨の強弱をみてみると、びっくりするのがオージースイスの動きです。ここ最近と言えばそうなのですが、最近のオージースイスは正にドルスイスを見事にトレースしており、スイスフランの前では、オージーの扱いもドル並みだ、ということが判ります。実はもう少しオージーが踏ん張っているのかと思っていました。

確かに、5月以前は、ドルが対スイスで下落する時は、対オージーでもドルは下落していましたが、このところドルスイスが下落しても、オージーは上昇せずかえってドル買い下落する場合が散見されます。ということは、ここ最近ではドルが原因での動きというのは限定的なのかもしれません。

裏を返せば、いくらドル売りが進んでも、少なくともドルスイスの下落が停止しない限りオージースイスの下落が継続するため、オージードルは上値が重く推移しやすい状況があるようです。このケースに限らずドルが全面安、全面高という言葉に惑わされず、本当にそうかどうか、冷静に見分ける必要がありそうです。

今のオージー水準ですが、個人的には戻り過ぎというイメージですが、具体的な売買戦略に結び付くほどのアイデアには至りませんでした。クロスは本当に難しいですが、今はクロス相場という側面が大きいように思います。

ForexTVジャパン
浅野


Forex:昨日の値動きを本音とするならリスク懸念の勝ち-浅野の閃きFXテクニカル【ブログ版】

2011-09-02 15:12:24 | ☆相場分析-ユーロドル

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

最新の記事内容は、結果的に失敗に終わりました。月末月初の中で、昨日の内にしっかりフォローすべきでした。それまでは、例の三角保合いが上に抜けかけたことを背景に、ユーロ買いの立場の中で、揉み合いながら底堅い動きを暫く継続することを連想していましたので、敗北は認めざるを得ません。

最新記事があのままではいけないので、修正を兼ねてリベンジを目指したいと思います。

相場観を切り替えた一つの要因は、スイス買いの再燃です。2日連続しての下落となりましたが、実は個人的に初日の下げは調整だと思っていました。しかし、昨日の下落をみる限り、市場の本音はリスク回避がまだまだ優先されている事実を見た思いがしました。

確かに、8月の揉み合いが長過ぎたため、動き始めると断言できる段階ではなく、雇用統計を控えた状況で取り組む必要はないかもしれませんが、雲を挟んで今度は下での揉み合いの可能性を考えたいところです。

一目均衡表の遅行スパンは雲の上に一度は出かけたものの、その動きを否定するように下落し、再度雲の中に入り込んだばかりではなく、雲の下限では留まれず下に出てしまったことや、現行価格はどうにか雲で下値を支えられた格好になってはいますが、例の三角保合いの、今度はサポートラインを簡単に下に割れる展開等を見ると、ユーロ買いの選択は間違っていたのかもしれません。


(レジスタンスとサポートの破線と実線の違いは、以前から長期的に意識されていた場合(実線)と、最近になって意識された場合を想定しています)

大きめに3日続落した後だけに、1.4320付近まで戻してくれるようならユーロを売り、前回のエントリー水準となった1.4380前後をストップとし、戻さない場合は、昨日の安値割れでストップ売りも視野に入ります。

下値は8月安値の1.4050を目先目標とし、ひっ掛らずに下げるようなら売り増しも視野に、、7月安値を付けた11日の終値となる1.3970前後を次の安全な目標とするイメージです。

ForexTVジャパン
浅野