外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

相場が難しいのは何処だろう…五里霧中の原因とは

2023-03-05 18:02:00 |  -【特集】相場分析の組立て方

なかなかアップデートができないまま2月も終わり、
3月も5日が過ぎようとしています。


相場取引で難しいのは、
「今から上がるのか下がるのか」を見極める事
だと思われがちですが、

ただ上がるか下がるかの問題であれば、
それは丁半賭博と同じ理屈になってしまいます。

確率50%の勝負に勝てばよい…とばかりに、
勝率にこだわることになり、
僅かな収益(勝)でも決済をして、
とにかく損失(負)にならないトレードに徹してしまい、

せっかく伸びる相場を、
みすみすやり過ごしてしまうことにもなりかねません。


丁半賭博は、サイコロなりが静止した時点の結果のみで
リターンはゼロか100となり、
その上、まけた場合の掛金は没収になりますが、

一方の相場取引、つまりトレードは、
売買した値段から瞬間でも上がったか下がったか
を当てるものではなく、

そこから幾ら、上がったか下がったかの値幅で
損または益の大小が決まります。

ですからトレードの場合は、
相場の上値や下値の目途を予め持っておくことが
とても大切なことになり、
それによって、

同じ1勝や1敗でも、目途の違いによって損も益も
1円で終わったり、10円にもなる点をみても、
丁半博打とは違うのです。

もちろん、目途とは関係なく掛け金の量を増やせば
1勝のリターンを単純に増やすことは可能で
それは丁半博打でもトレードでも同じことが言えますが、

負けた場合の金額も増える結果になるため、
ただそれだけでは割りが良い話にはなりません。

ですから、ロス(リスク)とプロフィット(リワード)のバランスを
程よく保つためには、

トレードの取引額(賭博に置き換えると掛け金?)が一定でも
負けるときは1円にして、勝つ時は3円、5円にするということが必要で、
しかも目途に基づいて自分の判断で調整が可能なのがトレードであり、

こうした仕組みから見ても、
ギャンブルとは明らかに違うという裏付けにもなっています。


ただし、但しです、

いくら目途を持ったとしても、
自分がトレードしたタイミングの直後から、
必ずその目途に向かって相場が一直線に進んで届くかどうかは、
もちろん事前には判らず、
またその目途自体がどれだけ正しいのか否か、

難しいのは正にこの部分だと思っています。


それを物語るように、
相場を予想すること自体が悪…という風潮さえあるのも事実ですが、

にも拘らず、
目途を持つことの重要性を言い放った私の真意は、

目途の到達の仕方を今、予想することは難しく、
それを予想する意味は確かにありませんが、

これらの目途と、実際の相場の値動きがどうだったか
これらの目途と、現在の相場の位置はどうか

などをなるべく冷静に、なるべく細かく見極めることで
今後次の目途を目指せるのかどうかを判断することが

上がるか下がるかを含めて、その先の、
どこまで行けるかどうかの自分なりの確信になる、と思うからです。

 

ブログの大見出しにも「五里霧中の相場取引」と書いたように、
今回は正に雲をつかむような話をしてしまいましたが、

ここまで書いた多くの霧の原因を、
今後、一つ一つ晴らしていくことで
一筋の光…つまり読者の皆さんなりの確信につながれば幸いです。


備忘録的まとめ(何が霧となっているか)

・目途をどのように持つか
・目途と実際の値動きをどうみるか
・目途と現在位置をどうみるか
・売買の判断はどうするか

今後、不定期でも少しずつこうしたテーマを紐解いていく予定ですので、
また、覗きにきてください。