こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
いよいよ大晦日となりました。今年もいろいろな出来事があり、混沌とした時代は依然として続いてしまいました。相場を振り返れば総じて揉み合いの一年だと言えそうで、この帳尻が来年にやってくるのかどうかに注目しています。
個人的な話になりますが、今の仕事に就いて来年は3年目後半に突入し、いよいよ実績を出して行かなければならない時期となりました。引き続きForexTVに対する皆様のご支援をお願い致します。
さてユーロは、流通通貨として10年という節目の時期を、波乱含みで経過しようとしています。1999年に名目的な通貨統合が始まり、たしか3年間の猶予をもって参加国の通貨が実際のユーロへ移行するという流れでした。当時の私は、東京のインターバンク市場でちょうど欧州通貨のスポットを仲介していましたが、効率化のためにグループ会社のシンガポール拠点に集結し、そこにはオーストラリア市場からもスタッフが集まるなど、最後の欧州通貨調整を見てきました。1ドル=○○ユーロになるのか、1ユーロ=○○ドルになるのか、などの議論があったことが懐かしく思い出されます。
発足当初のユーロは対ドルで1以上の価値があったものの、その後は下落して0.8台で暫く低迷していました。しかし、実際に通貨が流通し始めてからは、既にご周知の通りほぼ一方的な上昇を継続し、リーマンショック前には1.60台を瞬間達成する展開でした。1ユーロ=1ドルを上回った時の意外さ(もちろん、同時にユーロ円がドル円を上回った瞬間でした)、そして1ユーロ=100円を上回った時の感動、そして以降のユーロ高経験を通じて、つい数年前まではまさかユーロが再び100円を割ることになろうとは、想像できませんでした。
しかし、今回2011年12月30日、ユーロ円は再度100円を割り込むこととなり、相場に絶対はあり得ないという事実を突き付けられた訳です。
対ユーロでの円高が、ここ数日のドル円下落につながっている状況ですが、ドル円は未だに見たことがない下値水準へと既に突入しているのに比べて、ユーロ円の下値はここから先も以前に経験した水準であり、クロス円の下値余地はドル円に比べると高いことは事実に見えます。ただ、今回のように素直にドル円が下落したのは、薄い市場が原因だと個人的には考えており、もしも来年、ドルがもう一段高くなった場合、確かにドル円の上値は重いことには変わりは無いものの、クロス円よりもドル円の下値がある程度底堅くならなければ、ユーロ安ドル高も実現できないことになります。
つまり、もしユーロドルが本当にパリティ、つまり1ユーロ1ドルまで下落する場面を想定した場合、先にもカッコ書きで説明した通り、1ドルの円と、1ユーロの円が同じにならないと無理なわけです。もちろん、100円で一致するのか、70円で一致するのかは神のみぞ知る…ですが、今、ドル円が76円ユーロ円が100円だとして、いつかはこの二つが一致する時がパリティですから、100円でパリティとなるなら今後ドル円は円安のみ。76円でパリティならユーロ円のみが円高・・・とならなければパリティの実現はありえません。たとえ50円でパリティとなると仮定しても、ドル円はユーロ円の半分のペースでしか下落することはできません。この辺のイメージをしっかり持って来たるべきショックに備える必要はあるでしょう。
本年のうちに、ユーロドルの詳細な分析をお伝えすることはできませんでした。ただ、1.28ミドルは兼ねてから主張していた当面の目標であり、そこを達成した事実は、少なくともユーロ安トレンドを証明したことになります。このトレンドはかなり強い流れであり、多少の戻しは恐らく、売り手にとって良い売り場となるでしょう。個人的にはユーロ円の最安値90円前後でパリティを迎えられると円にとってもベストかもしれません。と言うかその前に、ユーロドルは1.20あたりで踏みとどまってほしいと願っています。
では、2012年は皆様にとって良い年となりますよう、お祈りしています。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
今日のマーケットレビューは随分と遅くなってしまいました。番組の中でチャートを直接表示させることが可能な方法を模索しており、少し反応は悪いものの、どうにか漕ぎ着きました。ただ、操作が結構増えてしまい、話が気もソゾロとなってしまいました。これで、画質がOKであれば良いのですが…。暫くはいろいろとテストしながら進めて参ります。
さて、上の番組でもお伝えしましたが、昨夜のECBオペの結果を受けて、金融市場全般的に安堵感が走ったのか、一時は懸念後退となる資金の動きを見せました。
しかし、為替は概ねドルが買い戻されて本日を迎えた一方で、株は高値を維持し、債券は下落基調のまま戻ってきました。もちろん、市場が違うので、動きが異なっても良いのですが、これだけを見て、市場は楽観的見方を維持しているのか、失望したのかを判断するのは難しい状況です。
今のところ、為替が間違っていた・・・かのように、ドル売りを再開気味に推移していますが、昨日のヒゲの付け方を見る限り、上値で大きな売りを食らったような値動きでした。センチメントより、市場によって異なっていたポジション調整の結果ならまだ良いのですが、特に為替は目先のドルロングが結構広い水準でストップに掛ったように見え、ポジションはそれなりに軽くなったというイメージです。
それに加えて、あくまで仮定ですが、昨日の値動きからはかえってドルのショートが出来てしまった印象があり、戻り高値圏のダウが上値をあきらめただけで、ドル買いプレッシャーが掛りそうな気がしています。
昨日はクリスマス連休をまたぐバリュー・デートだったので、ポイント狙いの他通貨買いがドル売りを支援したのでしょうか。次の年末年始マタギは28日ですから、同様の動きには注意したいところです。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
一仕事終わってチャートを見てみると、あらら大変!ユーロは逃げられました。材料を探してみたところ、イタリアとスペインの利回り低下も一因に見えますが、直接は、恐らく経済指標が予想に反して良かったというところでしょうか。というより、予想を下げ過ぎた反動にも見えますが、個人的には結構な好感触さえあり、「…おいおい、欧州圏の諸君、死んだふりは困るよ!…」という感じです。まさか税金引き上げ前の駆け込み需要なんて、あったのでしょうかね??
ポンドも最後に見たのは高値1.5584まで。どうやら一気に1.56ミドルへと上昇したようで、嫌なムードです。ドルスイスのチャートもあまり良い形ではなく、ユーロ域近辺の主要単独通貨が選好されているようにも見えます。ポンドは目先、1.5580-1.5680で売りのOCOというイメージですが、薄い中で一旦様子見が賢明かもしれません。こういう時はあまり相場を見ない方が良い・・・という展開になりそうです。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
昨日の動きで行くか・・・と思いましたが、どうも1.29台が堅いようですね。
途中、ヒヤヒヤしながらもどうにか5日引っ張りましたが、今日、1.3050を超えた時点で、一旦オールスクエアにします。
戻り売りはまだ考えていますが、1.2940割れのストップエントリーと、1.3200でのリミットというイメージをしています。
ポンドですが、先日閃いた1.5600台前半での戻り売りはまだ、生きていると考えます。ただ、1.55台後半をあまりに軽く越えてくる感じだと、逆張りするより、押しでの順張りが機能すると思っています。その瞬間に立ち会えなければ、今回は流すほかない、と考えています。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
昨日の為替は、リスク回避の動きが優勢でしたが、為替はあまり反応しなかった…というのが正直な印象です。詳細は番組「マーケット・レビュー」で申し上げましたが、ユーロが下落しそうでしない、その原因は何でしょうか??
表立って見えてくるものは大方、どれも悲観材料しかないのは事実です。強いて言えば、とりあえず回を重ねるごとに少しずつ何かが決まってくる各種会合結果が、次第に織り込みを完了しようとしている可能性があり得ます。各種決定事項に関して、その効力を疑問視する声は根強いものの、それこそやってみなければ判らない、というのが正直なところ相場参加者なら考えるところではないでしょうか。
あと、もう一点はPIIGS諸国の債券利回りが僅かながら低下傾向にあります。アナリストの中には、短命だとの指摘があり、ユーロを買い進める材料ではないものの、少なくとも底堅さを支援しているように思います。
昨日は北朝鮮の金正日 総書記死去(これ、結構早口言葉です、昨日の収録では何度も噛んでしまい、1時間近いタイムロスでした…)という、想定外のリスクファクターがありましたが、例えば、それが理由で米債などが買われ過ぎたとするなら、今日あたり、そのインパクトを解消する動きとなるはずで、そうなるとドル売りがにわかに優勢となりそうな気がしています。
一方、株式市場などはきわどい水準であり、下値を伸ばせば、ドル全面高の動きを再開しそうであり、ユーロドルなどは下値を更新する動きが十分予想されます。
つまりは、かなりきわどい水準で皆がにらみ合っている状態が、ここ数日のユーロドルなのかもしれません。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、
毎年この時期になるとウルトラマンのタイマーのように、年内のエネルギー切れを体が訴え始めます。インターバンクに関わっていた若かりし頃は、正月を自宅で迎えた記憶がありません。本当の打ち上げは、全ての金融取引が終わった後の「大みそか」というのが主流だったこともあり、銀行へ挨拶回りに行っては乾杯を繰り返し、必ず最後の銀行で泥酔という年末でした。その拒否反応がDNAに刻まれたからだと思っています。
当時、通勤に利用していた電車は有名な御宮さんがある路線だったため、ラッキー?なことに大みそかは24時間運転をしています。最寄りから電車で帰れはしたのですが、乗客は着物を着た奇麗なお嬢さんたちが結構いらした半面、ベロベロのリーマンが、電車の揺れに対して異常にグラグラしながら乗っていた訳ですから・・・かなり異様な光景であり、何故か自分の廻りだけ、やけに空いていることもありました。
さて、ドル全面高といっても、いろいろな通貨ペアでドル買いを積み上げるのは、ある意味危険な行為です。対貨こそ違いはあるものの、結局はドルのロングを積み上げるだけであり、分散投資をしている気になっても、それはリスクを高めているだけだと思います。ということで、ポンドの売り戦略が閃いた以上、役割を果たしていない、コストが悪いポジションはさっさと見限りを付け、良い仕事をしてくれそうなペアに鞍替えを決めました。
ユーロ同様、下値リスクを感じていたポンドですが、
11月下値を更新した後、何故か反転をしつつあります。Wトップに見える揉み合い割れでついて行けなかった後悔を晴らすステージに見えます。
一目均衡表の転換線は1.5588にあり、遅行スパンの上にある雲は1.5627が下限となっていることから、この水準を戻り売りのゾーンと考えたいと思います。1.5600では、かのWトップモドキのネックラインがあり、その信憑性を支援しています。
まさか、今日の内に暴騰するシナリオは持ち合わせていませんが、売り水準の目安としては、下落の上値レジスタンスラインも一つの候補となっています。ストップゾーンですが、週足の遅行スパンは今、当時の雲の中へ入っていますが、その上限が1.5695付近に位置しており、下落トレンドを継続するという仮定をする限りでは、雲を上に抜けられないというのが前提条件だと考えます。ロスリミットを100ポイント以内に収めたいのが基本姿勢ですから、出来れば、1.56台でポンドをショートし、1.5700を上に抜けるようなら一旦はストップというイメージです。
おしまいに、最近のドル円ですが、少しずつ世界の動きに準じてきたという印象があり、それはそれで歓迎すべき動きです。安全通貨として見られている円は、それはそれで誇りに思うのですが、「円を除いたドル全面高…」というフレーズには、幾度か失望した覚えがあります。
ドル金利が高ければまだしも、クリック365の残高は、円高でも増加し、円安でも増加するという異様な状況が続きます。IMMなどは、最大の流動性を誇るユーロドルでさえ、時流次第では全体のポジションがロングになったりショートになったりしています。「ドルは買うもの」という日本人気質がそうさせているのかもしれませんが、クリック365もIMMのようになった時初めて、アリの涙程度の自分の活動が役に立ったと思えるのかもしれません。
では、良い週末をお過ごしください。
浅野
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
市場は完全にモヌケの殻なのか、どんな材料にも無反応に近い状況になってきました。
ユーロやオージーなど下げ足が速過ぎた印象があり、ここから下げるにしてももう少し時間経過が必要なのかもしれません。
昨日深夜のフィラデルフィア連銀指数は、予想の倍程度の改善となり、ユーロ圏債券の堅調な入札、失業保険件数の減少などの後だっただけにショートには不味い展開を予感していました。怖々チャートを見れば、既に戻しから反落しており、リスクオンの動きは本当に短命になってきたと、改めて感じました。ただ、下値を追いかける動きも影を潜めてしまったため、エントリーと同水準のポジションを持っている意味が無くなりつつあります。
1.29台でのショートを1.3005と1.3050とのOCOで軽くしてしまおうと思っています。1.3050では、1.3140の分もカバーし、週越えは一番上のショートだけにしておくイメージです。
その代わりと言っては何ですが、番組「マーケットレビュー」でも触れた、ポンド戦略を追加する予定です。
後ほど、こちらでアップします。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
番組「マーケットレビュー」でもお話しましたが、昨日はこれといった話題も無く、ジリジリとドル買いとなり、ユーロは1.3000の節目を試し、今日は1.29台で一応帰ってきました。アジア株式市場も軟調だった割には、為替はドル買いを伸ばせず、欧州時間に入っては、一時逆にユーロ買いが先行する展開でした。
オージーのパリティやダウの12000ドル、CRB指数の300…など、昨日は特にテクニカルな動きが主流だったように思います。コモディティの下落要因は、株安による需要低下の警戒感も一因だったでしょう。
さて昨日は、やや挑戦気味にトライしたユーロドルですが、一番近い決済水準まで5ポイント足りず、軽くなることができませんでした。先ほども1.3040付近へと反発した動きもあり、1つ軽くしておきたいイメージです。レートは何でも良いのですが、せっかく重たくなってきた相場ですから、1.2960-1.3000のOCO辺りはどうでしょうか(などと書いているうちに56付けてます)。
これで、残りのアベレージは、(1.3185+1.3140+1.2985)/3≒1.3103 付近まで上がり、後一日、チャンスに臨むことができそうです。
それにしても、この緊張感の中の静寂は、オシレーター系のプログラム売買も一因でしょうか??短期筋のポジションは意外とスクエアなのかもしれません。少し動きが出ても、時間経過によってフラット化してしまえば、売買シグナルも出ずに取引が発動せず、ジリジリと下げる相場が続いているのかもしれません。
ForexTVジャパン
浅野
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。
さて、ユーロドルは、心理的節目の1.3000を目前にしてさすがに躊躇しているように見えます。
恐らく、オプションのような仕掛けが1.3000割れにまとまってあるのか、それが付かないようにプロテクションが入っているような動きです。
もしそうだと仮定した場合、プロテクションのユーロロングは、付けた後は単なるロングポジションとなり、直ぐ下値では投げざるを得ない格好になります。プロテクションが多額になればなるほど、その後の投げも強烈な動きが想定されます。
その他の通貨でドル買いという考え方もできますが、ここまできた以上はユーロドルに付き合ってみることにしました。
波動計算によれば今回の下値は1.28中盤という数字が見えますが、ここへ到達するとは限らず、その手前から少しずつポジションは軽くしておきたいところです。
ここまで、1.3190と1.3140でショートだと仮定すると、1.3165で2つショートとなります。1.2985であと2つショートに振ったとして1.3070が全部のアベレージです。
最悪では、アベで全部スクエアにするとして、出来た4つのショートは、1.2940、1.2910、1.2880で決済し、1.2850割れで30ポイント程度のトレーリングを設定するイメージです。
上手く行った時の皮算用としては、135+165+195+195(++)=690ポイントはクリスマスプレゼントとしては充分だと思います。
流れとしてはまだ下落を見ていますが、初動としては良い水準まで下げており、ここから先は、1.3000割れのパワー頼みであることは間違いなく、走らないようなら1つ残して1.3000ではスクエアというイメージです。荒れる水曜日に期待となりますが、ロングの投げは明日かもしれないという予感もあります。
ForexTVジャパン
浅野
こんばんは、
今週初はわざとらしいギャップリスクを考えると結構ヒヤヒヤもので、日曜日から泊まり込んで早朝を迎え撃つ??体制でしたが、金曜日のNYK時間あたりから、EU会議の雲行きが何やら玉虫色に光り始めたと感じたとおり、具体的なのか、曖昧なのか、ますます混沌とした結論となりました。
ところで、勝手に新ラウンドと名付けた新たなEU枠組みに、イギリスは孤立を選択しました。一部では、孤立を悲観的に報じた報道も見られましたが、「今と何が違うの??」といわれると、「同じ」としか答えようが無いのが実情です。
リーマンショック前のユーロイケイケ時代では、何かにつけポンドのユーロ返り咲きが話題になりましたが、今となってはこの孤立がクレジットになっているとは皮肉な状況です。
こうして考えるとイギリスが選択した今回の孤立は、一概に悲観的なものではなく、かえって万が一のIMF要請事態に陥ったとしても、ユーロ圏よりは単純明快かつ迅速に、事が運ばれるに違いないでしょう。
ユーロ単体でのネタ第一弾は尽きつつありますが、新たに中国を中心とした新興国の成長鈍化がユーロに対する新たな下落の火種となるリスクが、少しづつ芽生え始めているような印象もあります。
ところで、ユーロの頭が相変わらず重いですね。債券市場は、今回のEUサミットをNGだと判断しているようです。今日も例によって下押しが先行していますが、ユーロの1.32割れは乗るしかないという考えは変わりません。ただ、スパイクする展開では、さっさと降りるのが良くないでしょうか…リバウンドの1.3280では一度はストップかと、個人的に思っています。そのまま戻りが限定的なら、1.3145割れで売り増しが視野に入ります。
浅野