外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GBPUSD ポンド、ユーロ共に調整スパイラル確認 目標は週足トレンドチャンネル下限

2007-07-30 11:58:34 |    -ポンドドル

外為ガイドブックのほうでは、金曜日にも簡単なインディケーションを書いてみましたが、本日は選挙後の円高の考え方、今後はクロス円がストレート主導で下落する可能性を指摘します。

先ず、世界的な選挙結果に対するコンセンサスとして、個人的に感知し得たところでは、自民敗北と為替への限定的な影響というものでした。金曜日のリスクとしては、SELL THE FACTだけでしたが、蓋を開けてみれば一時的に円高のトリガーとして使われたようで、朝方にはクロス円で概ね1円近いスパイクをして、現在はほぼ開始水準まで戻っています。

与党の敗北により日本政府がぐらついたと判断すれば確かに日本売り=円売りなのですが、どうやら現体制にたいして世界的にも不満であったことが本日の相場からは読み取れており、推測どおり現状打破への足がかりが見えたことで、変化の兆しに対して好感されたと考えるべきに見えます。

結局は選挙前に発生した円高を加速することなく、今のところ一過性的な早朝の円高を戻して膠着しています。

為替としては、次の話題は日銀の政策金利動向となりますが、今回の円高により利上げは少し伸びる可能性が出ています。

国内のインフレが顕著になれば当然動かざるを得ませんが、世界的に見れば円安の流れが鈍化或いは停止していれば当面の問題は解消されるはずです。このところの円高は利上げせずに輸入の体力を向上することができるベストの結果であることが言えそうです。

金曜日には最後の244円台になる可能性を感じ、急いでレポートを書きましたが、アップした頃には243円台後半でした。内容はポンド円に関して限定的な内容でしたが、タイトルにポンド円を出した真意を汲み取っていただけた向きは間に合ったと信じていますが、本日はポンド円を売る代わりに、既にドル円を売っている状況を鑑み、ポンドドルを売ることで同じ方向を探ってみましょう。

ドル円は117.50、115.50の下値支持が接近する中で、ポンドドル、ユーロドルは共に下落のスパイラルに突入し、こちらをドライバーとして、ポンド円、ユーロ円のもう一段安を考えて見ます。

本日はポンド円としては売りにくい展開ですが、ポンドドルで代用する考え方を紹介しながら、その戦略を想定してみます。

 
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