外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:ポンド、対ドルで下落、対ユーロで上昇をどう見る-浅野の閃きFXテクニカル【ブログ版】

2011-04-19 14:55:01 |    -ポンド円

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

貧乏暇なしの状態で、4月初旬の良い流れに全く参加ができず残念な状況ですが、反転相場では少し参加出来ればと思い、本日2本目のアップです。

ポンドは全通貨的に発生したドル買いに押され、対ドルでは一時1.6164まで下落しました。しかし、長い下ヒゲを残してリカバーする力もまだ残っているようです。その背景には、ユーロポンドでは、ユーロ売りが勝っていたことから、一方ではポンド買いのイントもそこそこあったからでしょう。

しかし、対円ではドル円の下落が重しとなり、今日も今のところ陰線となっており、昨日の下ヒゲを埋めにかかっています。
週足を見ると、暫く雲の下で揉み合っていた相場が、久しぶりに上に掛る雲を試しに行ったものの、上に出られないまま引き返した格好となっています。
先週と先々週で下落の2バー・リバーサルに近い形となり、このまま陰線となれば、基準線の131円台半ば程度の下落はありそうです。かといってここから追いかけても週足雲の下限が133.68付近にあり、サポートが気になります。

ユーロポンドではまだ若干のポンド買いの目が残っていることから、対円で135.30付近へと相場が戻すようならポンドを売り135円台後半へと上昇するようなら一旦はストップです。この水準に近い135.50前後は、2月高値水準、4月1日の上昇後に一度揉み合った水準、および4月12日の下落から数日間下値を支えた水準となっており、相場の転換点として機能しそうです。

ただ、この水準は、見れば見るほど届かないように思えてきます。

ForexTVジャパン
浅野


Forex:ユーロドル、1.42台へ乗せ返すも、勢いは限定的-浅野の閃きFXテクニカル【ブログ版】

2011-04-19 13:41:17 | ☆相場分析-ユーロドル

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。
久しぶりにアップデートした昨夜は、入稿後間もなくユーロが急騰しました。その後、夜半過ぎに今度はユーロが暴落ということで、結果的にはイメージ通りの動きとなりましたが、昨夜はイベントに救われた格好です。もし、米国のソブリン格付け見通しが悪化しなければ、1.43台は無かったようにも思っています。

さて、1.4200を割り込んだあとは戻しも浅く、ほぼ安値の1.4156までは一気に下落した模様です。もし、トレーリングポイントを30ポイント程度に設定していれば、買値は1.4190程度で確定できたように思い、利食いは100pt+程度得ることができたことに加えて、現在は+30ポイント程度のロングができている状況です。

ドルの状況は決して良い状態ではありませんが、ポジションの状態からはユーロやポンドのロングが溜まっていたのが下落の原因に見えます。1.42割れの動きから、さほど大きなストップが出たようには見えませんが、1.42割れ(1.41割れは間違いでした、訂正します4/20)を買った向きにとって現在程度の戻しは、さほど居心地がよいとも言えません。

戻しの上値水準である1.4240付近へ再度上昇するようならロングは手仕舞い、1.4270へと上昇するか、その後1.4180付近の下値を再度試すようなら、それぞれもう一度ユーロ売りに挑戦したい心境です。
さらに最安値を割り込むようなら1.4150程度で売り増し、近い方を1.4100手前で決済するイメージです。万が一、1.4050へと相場が押しこむようなら、最後のロング転に望みをつなぎたいと思います。

全てが上手く行けば既に200ポイント程度の貯金があるはずですから、ストップは1.3950付近に構えて、GWの楽しみにしたいと思います。
さて、2度目の神風は吹くでしょうか・・・。

ForexTVジャパン
浅野




Forex:ユーロドル、1.45挑戦の粘り腰には脱帽-浅野の閃きFXテクニカル

2011-04-18 21:26:00 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。あっと言う間に10日も間が空いてしまったようですね。その間に東京地方の桜も終わってしまいました。桜前線は何事もなかったように東北地方に到達し、被災された方々の心にも、到達していることでしょう。

さて、幾度の無く1.45台を挑戦したユーロドルでしたが、載せきれずにいると今日は、ユーロロングの投げが入っているのか、一気に1.42台へと下落し、先週一週間の揉み合いを置き去りにしているようにも見えます。

今週末は欧州を中心にイースター休暇となり、続く日本のGW並みに欧州では皆、楽しみにしている連休です。この休暇を見据えたポジション調整が相場下落のトリガーになっているようにも見え、心ではユーロ買いを考えていても、薄い相場でのナリ振り構わないストップ売りは、稀に極端なオーバーシュートにつながりかねません。したがって不用意な逆張りは直ぐにストップの餌食にされる可能性を秘めています。

一目均衡表の週足を見ると、転換線がやっと1.4000まで上昇していますが、あまりに急激な上昇だったことから、この水準程度の押しは十分考えられます。

一方。日足を見ると、既に転換線を割り込んでおり、次のターゲットを基準線の1.4200付近に置いているように見えます。この水準は3月の高値圏と一致しており、一度はサポートされるとは思いますが、先週の高値圏でのもみ合いが執拗に繰り返されたことを考えると、1.4200には、次のストップも存在しそうです。

どうしても買いたかった浅野でしたが、直近のイメージは逆に1.4300前後でユーロを売り、1.4200あたりでトレーリングによるドテンを試すような感じです。1.4200が割れて走るようなら、ショートの利益幅も拡大し、底を打って反転上昇するようなら、ショートの利食いと、ロングが出来上がるといったイメージです。

いずれにせよ、最終ラインはいまだに1.4000であることが、週足でも見てとれるので、あせらず引き寄せてユーロ買いが賢明な気がします。

ForexTVジャパン
浅野


ECBトリシェ総裁の定例記者会見をライブ放送-浅野のつぶやき

2011-04-07 18:57:39 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
瞬きをしている間に一週間が過ぎた感覚がありますが、その間に相場は大きく動きました。

ここにきて対円と対ドルで俄然と強含んでいるユーロですが、利上げの期待?がかかる今晩のECB理事会を前に、やや調整気味に上値が重く推移しています。利上げについて市場は既に十分織り込んでいる模様で、実現する可能性は随分高いようです。
市場は既に、次の展開を考え始めており、政策発表後に予定されているトリシェ総裁の定例記者会見の内容に注目が集まっています。

一時的な利上げか、引き締め路線の入り口かを見極めようとする地合いのようですが、ForexTVジャパンでは、今日の会見をライブ中継致します。

コンテンツシェアの試みで、動画プレーヤーはいつもの物ではありませんが、興味がある方は次のリンクから、プレーヤーにアクセスしてください。

http://www.forextv.com/Live-Video/ECB-Press-Conference
ECBToriche Press Conference Live Coverage

日本語のサポートはありませんが、もしかするとトリシェ総裁の雰囲気は伝わるかも知れません。



ForexTVジャパンでは、ECB理事会前に送る臨時番組をリリースしましたので、ぜひこちらもご覧ください。
http://bcove.me/qx6efozc


ForexTVジャパン
浅野 敏郎



Forex:来週からユーロとポンドの流れは逆転か-浅野の閃きFXテクニカル【ブログ版】

2011-04-01 21:23:41 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

また暫く時間が空いてしまった内に、季節は4月に入り、また一つの年輪が増えました。もちろん、年輪は年齢だけではなく、大震災からの復帰を目指す元年として、あらゆる方面に深く刻まれることでしょう。

さて、介入以降クロス円の巻き返しがすさまじい様相で、ポンドやユーロの対ドル相場の底支えとなっているようです。

ユーロより先に昨年11月高値を上回ったポンドドルですが、その高値1.6399を付けた直後に急落し、それまでの3月安値を下回るだけでなく、2月安値をも、一瞬割り込む展開となりました。

一方、11月高値を前にして伸び悩んでいるユーロドルは、適度な押しを入れながらも下値・上値ともに切り上げるという上昇トレンドを維持しています。

ユーロの利上げ期待ばかりが強調されていますが、ポンドも前回の金利政策委員会(MPC)では2回連続して利上げを主張した委員が3人おり、利上げ期待としては五分五分という印象があります。

にもかかわらず、ポンドとユーロの動きが相反するのは、ユーロポンド相場が上値を狙う動きを見せているのが一因に思えます。ではユーロポンドがなぜ上昇しているか、の真意は測りかねるものの、一口に言ってしまえば、テクニカル要因なのかもしれません。つまり、ソブリンリスクは両通貨ともに均等にかかると思われ、また再燃したドルの利上げ見通しについても、対ドル相場では同じ立場であり、どちらかにバイアスがかかること自体、他の要因だと思われるからです。

では、ユーロポンド相場がこのまま上昇をし続けるか、という問いに対して、個人的には上昇周期は終り、下値確認に入る順番に見えてしまいます。その根拠として、ユーロポンドの週足を見ると、ストキャスティクスは昨年10月の数値に近い上昇を見せている半面で、価格はあと100ポイント及ばない状態です。明確なダイバージェンスとまでは行かないものの、上昇相場に陰りが見えます。

また、先週一目の雲の上に出た相場は、同時に上値抵抗線を抜けたことを考えると、上昇にもう少し勢いがついても悪くないように思います。にもかかわらず、なかなかそうした動きにつながらないところをみると、単に逆のH&Sのネックラインを上抜けた効力を借りて、雲の上限を試しただけなのかもしれません。

今後、下値を試す展開に転換するとすれば、ポンド買い、ユーロ売りとなり、単純に考えれば、ユーロドルの上値が重く、ポンドドルの下値が堅い展開が予想されます。

ポンドドルは、前回のエントリーより若干下目に置き直し、1.5900前後でポンド買いを想定し、1.5800割れでストップというイメージです。

一方、ユーロドルは、今夜の雇用統計の乱高下で、昨年11月を試す動きになれば1.4270付近でユーロを売り、1.4350を超えるようなら一旦はストップです。上値を先に付けた場合は、目先目標を1.4000付近にできそうですが、先にドル買いが進んだ場合、この水準はエントリーにしたくない印象です。

少し先の話にはなりますが、ユーロやポンドの金利先高観はドルより先に意識されていた印象があり、利上げが現実になあったとしても、いまの状況下であれば、事実売り(SELL THE FACT)になりそうな気がしています。一方、万が一しなかった場合は、利上げ期待のバイアスがドルにかかりつつある中で、失望売りと資金シフトで、いずれにしても一旦は下値をトライするイメージを持っています。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎