こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。
随分と間が空いてしまいました。
その間に一度、金相場が大きく崩れる局面がありました。ForexTVの「マーケット・レビュー」では、そのタイミングでメッセージを発することができましたが、ブログにまで手が回りませんでした。その一方で、為替は概ね静かな展開で、先週末のバーナンキFRB議長の講演以降も、大きな動きには至っていません。
今日は、ロンドン市場が休場ということもあってか動意に欠ける展開ですが、一応は先週末の流れを踏襲する展開です。
さて、週末に発生したドル売りの背景に、リスクに対して悲観的な見方が後退したという説明も見られます。米国の株式市場が上昇基調で引けた事実は、一つの理由にはなりますが、買われたのは株や商品だけでなく、ついで?に債券まで買われていた模様で、利回りの気配値は、下落して終わっています。政策金利は暫く上げないことがある程度保障されたとすれば、債券相場は高どまったままで、株や商品が上昇するという矛盾が起きないとも限りません。ただ、少なくとも米国の株式市場が明らかに上昇する局面に入らない限り、まだ揉み合いに見えてしまいます。
ユーロはFOMC以降、先週末のバーナンキ議長講演まで、アメリカ・ドルに隠れていた印象がありますが、ユーロ圏の足並みは相変わらず乱れており、ユーロを買える状況ではないことは、相当以前から変わりません。
ただ、8月に入ってから下値も非常に限定的で、ユーロの売り材料で下げた場合は、押し目買いというニュアンスさえ漂っていた結果、5月高値の1.49台からの下落チャンネルが下げ止まり、トラインアングル・フォーメーションを作って収れんする段階をこなして、見方によってはこのトライアングルを上に抜けたようにも見てとれます。
加えて日足の一目均衡表は、金曜日に遅行線が雲の上に出たことや、7月終盤の高値を上抜いたことで、いよいよ上昇に拍車がかかると思ったのですが、1.45台は相変わらず重たいように推移しています。
雲の上限となる1.4300前後には、基準線も重なり、サポートとしては相応に強いことが予想出来ます。
上値をガツガツと更新する展開が無い限り、転換線、基準線共にしばらく上昇は望めないことから、落ち着いて押し目を買う戦略が順当に見えます。
1.4370前後まで下落するようなら、ユーロを買い、先のサポートを割り込むようなら、1.4270前後で一旦はストップです。
上値目標は、N計算値で1.47半ばが、想定されますが、6月高値圏1.4690/95水準は重たいことが想定できることから、その手前では一旦スクエアになりたいところです。いずれにしても、それなりに長期戦になりそうな予感がしています。
ForexTVジャパン
浅野