外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

USDJPY 118.50円の壁はかろうじて機能 ユーロ円157.50円の壁次第か

2007-03-30 23:50:29 |    -ドル円

期末最後の仲値決めに、一戦あったようでした。

先に118円台に乗せたドル不足の動きのあと、機関投資家筋の円転レート決めとも思えるドル売りで、一気に下げたあとは概ね緩やかな円安相場を演じています。


想定どおり、118円20-30辺りは頭が重い展開でしたが、米国指標の改善により他のストレートでもドル買いムードが高まり上値を更新。キーレベルとなる118.50円の攻防へと移りつつある状況です。ただ、続いて発表されたシカゴ指数、ミシガン大指数は悪くないもののそれ以上の上昇は発生していません(インフレを指す指標がドルにとって良いかどうかは疑問ですが、利下げ思惑が遠退いたという意味で少なくともドル売りではないという観点です)。

ドル円主導で他のクロス円も上下していますが、特徴的なのがユーロ円です。ここ数日の高値が157.50で揃っており、チャート的にも壁を作っている状況です。

このままドル円が上昇すると仮定し、ユーロ円は壁を維持することが可能かという仮説を立てますと、ユーロドル下落という状況が発生すれば決して不可能ではないことが言えます。ただ、これまでのパターンを重視するなら、ユーロ円も壁を上抜けしない限り、ドル円の上昇も限定的に見えます。

ブレークアップするのか、元のレンジに戻ってゆくのか、相場が静かな割には神経質な相場位置といえそうです。

昨日のシナリオでは、近めのストップは発動してしまいました。もし維持できている向きでも、モーメントが完全になくなっている状況で、何も起こらなければ週明けに入り直すことも可能です。NYK終わりに向けて最後の調整売りが発生するようなら、一旦は持値辺りでスクエアを意識されても良さそうです。

本日は期末で時間が無く、コメントで終りましたが、いつものレポートをお待ちいただいていた方にはお詫び申し上げます。あと、ランドル相場の更新もできず、失礼致しました。

週末の関東圏では桜が見ごろです。せめてお日和だけでも良い事をお祈りしております。

本日のTFnsも同文です。

続きはTFnsの「テクニカルクリップ」で占っています。よろしければおすすみください。もちろん、無料コンテンツです。


 
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USDJPY 下方ブレークアウト後の戻り高値確認完成なら短期的にも下値リスク

2007-03-29 20:22:26 |    -ドル円

本日もランドル円相場について核時間がありませんでした。そろそろ4週間が終りそうな局面で、少なくとも終わりのコメントを書かなければせっかくの連載の価値も半減です。
どうにか近日中にはコメントしたいと思います。

さて相場の方ですが、昨日の占いでは大きな観点から戻り高値を確認した可能性を記述しましたが、本日は短期的にも下落の可能性を示唆する状況です。
昨日の下落から既に随分戻ってしまった感がありますが、あるポイントを死守できれば再下落の目が出てきます。

昨日のドル円の下落は、他の対ドル相場を見る限りドル安ではなさそうです。にもかかわらず、バーナンキ証言をドル安の材料にした昨日の動きには、やや不明な点が残りますがクロス円の売りということであれば相場的には納得します。
スポットベースでのカバーは本日限りで終了とみます。明日一杯小動きを予想しますが、その間に実需で持ち上がってくれれば売りタイミングが近づくかもしれません。

本日のTFnsでは、目先の動きで短期的な相場状況を占って見ます。

続きはTFnsの「テクニカルクリップ」で占っています。よろしければおすすみください。もちろん、無料コンテンツです。


 
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USDJPY 戻り高値確認済みの可能性 中期的に下値リスク

2007-03-28 21:37:03 |    -ドル円

本日復帰しましたが、案の定2日分の仕事が溜まり、ランドル円相場のお話にいたることができませんでした、すみません。
明日は頑張ってみますが…スケジュール的にはかなり厳しい状況が続きます。

さて相場の方ですが、底値を付けた3月5日週から戻り高値を模索してきたここ2週間でしたが、戻りも一応高値を確認したように見えます。
キチンとしたトレンドを作るには暫く時間が掛かりそうですが、順番として底値確認をしに行くサイクルに突入したかもしれません。

昨年の期末期初では一度大きく下げた後、リセットをするように年間のトレンドを作りました。

投資済みの満期等の期末採用レートが低くなると投資家にとっては不利になる場合があります。外貨収益を円に直す際の両替レートが悪くなるからに他ありませんが、新たな投資取引の設定など新年度に入ってからの外貨需要にとっては有利な動きになります。つまり、外貨商品が安く買えればコストが良くなることから、必ずしも募集側としては不利ではない動きです。
そのため、条件が揃えば買い場を作るような投機的な円高相場があり得ることは事実です。

買うために売るという行為を理解し難いとは思いますが、1円異なると数億円のコストの違いとなる資本取引では、良くあることだとご理解ください。その昔は、貿易に絡む外貨買い需要と資本に絡む円転需要が相殺されるようなケースはありましたが、現状では資本取引が肥大化したことで投資家の動向(海外投資家も含む)に相場が左右される色合いが強くなりつつあるのは事実です。

本日のTFnsでは、目先の動きよりも中期的な相場状況を占って見ます。

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USDJPY 短期的に底値確認失敗か 117.80と下値補助の間

2007-03-23 21:25:16 |    -ドル円

ユーロ円は結局ストッププロフィットが付き、最大値より30ポイント程度損となりましたが、結果的に正解。その後、瞬間156.50を割れる展開となっています。

まだ上昇すると考えれば再度買い直せばよいわけですが、今の156.80水準で買いなおしても少なくとも80ポイントのプロフィットをバッファーにすれば156.00の買いコストとなります。

ユーロは対ドルで上昇してくれれば対円でも再度上昇する可能性を残していますが、もしかするとドル円は短期的に頭を打った感覚があります。
そのあたりの根拠などを含めて、本日のTFnsではドル円を占ってみます。

来週は3月最終週ということで、資本玉を中心に荒れる可能性を秘めておりこだわるポジションではなさそうです。

来週ですが、月曜日と火曜日はお休みいたします。復帰以降もまた宜しくお願いします。

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ドルとランドを交えて外貨のお話-通貨の強弱とファンダメンタル

2007-03-23 12:46:05 |   -【特集】ドルとランドで外貨の話

トウキョウフォレックス プレゼンツ
本日の「ランドル円相場」=281.11
(10ZAR=163.70)+(1USD=118.11)
 

前々回の記事では、通貨の強弱について触れました。ランドのお話からやや離れますがリスクのお話なので、もう少し詳しく説明してみます。

日本人が物の価値を判断するのに最も分かり易い物差しは日本円であることは周知の事実です。もちろん、何でも金銭で判断を下すようなお金の亡者となることを薦めている訳ではありませんが、モノサシとしての基準はあって良いと考え、その後の判断は心であったりモラルの問題だったりすると思います。
では世界基準のモノサシといえば、事実として米ドルであることは揺るぎも無い現実です。したがってそれぞれの通貨や資産などが米ドルでどのくらいか、それが増えているのか減っているのかということを測定しておく必要があります。

かのレポートでは、ランドの総体的な価値の上下を判断するのに、先ずドルランドを調べた理由はここにあります。2つの通貨同士の交換レートが外国為替市場での取引価格になりますが、2通貨同士の重さ比べとたとえるなら、シーソーが身近です。
今AさんとBさんがシーソーに乗り、そっと足を離したところ釣り合っています。数日後、同じことをしてみるとシーソーはAさん側に傾きました。この事実から
① Aさんの体重が増えたと判断するのは無難ですが、あくまで比較ですから
② Aさんの体重が変わっていないのにBさんが軽くなっても同じ現象になります。
更に細かく言えば、両方増えても、両方減っても比較上A>Bの関係である以上はA側に傾くことになります。問題は通貨同士の場合、実際にその国の体重(経済価値)を測ることは、その昔はゴールドの持ち高などで測ることも可能でしたが、現代ではもはや不可能です。
Aさんの体重が増えてAに傾いたのであれば素直にAさんを買えますが、Aさんは軽くなっているにもかかわらず、Bさんがもっと痩せてしまったがためにAさんに傾いたかも知れず、このまま痩せてゆくAさんを買うリスクは残っています。確かにAさんもやせているというのは推測であって今の段階では何ともいえません。

そこで、もう一通貨のCさんと同じような実験をすることでAさんが太りつつあるのか、痩せつつあるのかの判断材料とすることができます。AさんとCさんがシーソーに乗って釣り合ったのは、Aさんが後ろから2番目の席に座りCさんが最後部に座った時でした。数日後同じ位置でシーソーに乗ったところ、Aさん側に傾きました。つまりAさんとBさんとの比較と同じことが今回も言えることから、少なくともAさんが一番重いことが判っています。
では次に重たいのはBさんかCさんを調べるには、この二人が普通にシーソーに乗れば判るわけで、もしBさん側に傾けば、A>B>Cとなります。

問題は結局Aさんが太りつつあるのか、痩せつつあるのかは判断できないところです。そこを補うのがある意味でファンダメンタル分析となるのかもしれません。Aさんには、毎日触れている様な身近なDさんとシーソーに乗ってもらうことで、最近太ったDさんでも持ち上がってしまうならAさんは太りつつあると判断することは簡単ですね。もしDさんが皆様にとって日本円ということであれば、クロス円をこのように利用してみる価値は充分にあります。

A>B>D>C、A>D>B>Cなどのように、A>DとA>B>Cの関係が崩れないだけの組合せが存在します。Aさんが太りつつある(経済成長期)ことが確認できればベストなことですが、全通貨を調べても限が無く、また全通貨が痩せつつある中でもこの順番が維持できていれば、Aを買うこと違いはありません。

要するにAが常に重ければリスクはかなり遠のくはずですし、隣同士の通貨では少しの変化で順序が入れ替わる可能性があります。同じAを買う場合もA>B>C>Dの順序である場合、Aを買ってDを売っておけば直ぐにD>Aとなる確率は非常に少なくなります。BでAを買うとすれば、BがCの後ろになってしまう可能性はAとDを比較するよりも簡単に発生する場合があり、不安定要因となります。

突然、DがAの後ろに来るようなことがあるとすれば、Aが特殊に買われたか、その他の通貨が異常に売られた可能性があります。

その主要因は、皆さんが気になる金利である場合がおおく、金利は恣意的に重くなるように身に付けた“おもり”と考えることができます。金利が高い通貨とは要するに軽い通貨であり、目先の位置を重く見せかける最良の手段です。ここ暫く重たさでは世界の1,2を争っていた円ですが、このところ痩せ始めているようです。しかしその主要因はBやCに“おもり”を貸してあげているからで、やがて返してもらうとすれば、明らかにBやCは軽くなってはるか彼方の存在になってしまいます。これが政府や世界が怖がっている、いわゆる“円キャリー”のまき戻しです。
いくらAさんでも、自分のお腹が空いてくれば“おもり”を返してもらわざるを得ませんからね。

相場はその方向を永久に継続することはありません。皆が“おもり”を返し始めているにも関わらず、個人的に貸している(高金利通貨を買っている)状況は回避すべきです。もし独りで判断がつかないようなら、身近なところにそのような人間を置いておくか、何をもってそのように判断するかのルールを見つけておく事は重要です。

 
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EURJPY 20日戦略の補足

2007-03-22 23:45:53 |    -ユーロ円

良い感じで入ることができました。

今後の展開について簡単にコメントします。本日は充分に時間が割けなかった理由は、先ほどの更新記事の冒頭にも述べました。

155.50円の押しも機能し、概ね短期トレンドは掴んだ感じです。20日の戦略は約100ポイントのリスクをとったわけですから、プロフィットの目標は100ポイント以上に設定して投資効率を考えました。現状は収益状況におりますが、157.50円がかなり重く見え、目標までの50ポイントが遠く感じます。

短期的に157.50円をトップにツーヘッド(ダブルトップ)を形成したため、ボトム割れは下落リスクをはらんでいます。せっかく収益状況の中、ここまで見通しがありながら目標に固執して下落リスクに対応しないことはありません。

順調に上昇しているのであれば、シナリオ続行でも構いませんが、本日はトレールをしておくべきです。作戦の変更は良くない、というのも事実ですが、位置関係が悪いにも関わらず放置することは、結局はストップロスがついてしまう可能性があります。せめてコスト辺りに水準を上げておくのもありかもしれず、強いトレンドであればそこまでの戻りもあまり無いことを、昨年学んだと思います。

トレールの考え方はいろいろありますが、取引価格はこの際、一旦忘れて本日の高値に着目してみます。

高値を157.50として、ここまでの最大収益は120ポイント程度になっています。最高値から30%のアゲンストがあった場合は、上昇を断念するというルールを持っているなら、36ポイント下落した時点(約40ポイント)でストッププロフィットを掛けるべきで、レートは157.10です。

あくまで、テクニカル的なアプローチで、というなら、先行スパンの上限を押しの限界として、156.90下にストッププロフィットをおくべきで、ちょうどこの水準はダブルトップのボトム水準ですから整合性は高くなります。

余裕がある向きは、押しの限界で増額するシナリオもあり得ます。ただし、この場合は必ずアベレージでスクエアになることをおすすめします。本来はアベレージが充分安全と判断される場合にピラミッディング(ポジションの積み増し)をすべきですが、156.60がアベレージとなるこの状況では、やや近すぎると思います。

本日のTFnsは同文です。

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ドルとランドを交えて外貨のお話-金利と差益について

2007-03-22 23:04:24 |   -【特集】ドルとランドで外貨の話

トウキョウフォレックス プレゼンツ
本日の「ランドル円相場」=278.88
(10ZAR=161.30)+(1USD=117.58)
 

昨日の「ランドル円相場」=275.66
(10ZAR=158.40)+(1USD=117.26)
 

先ず、更新が遅くなりましたことをお詫びします。

本日は各種ミーティングが目白押しでした。昨日はお休みを頂いた分は楽しめましたが、そのツケもかなりのモノでして、休まない方が楽に思える場合も多く、どうしたものかといったところです。

前回レポートの想定はあっていたようです。このままの流れを引き継ぐようならランド円相場は16.60円水準を達成する可能性が出てきました。20日にレポートを更新した時点の相場が15.90円だとしてランド円だけで中一日を置いて約40銭のフロー収益が発生しています。

1日あたりのスワップは0.33銭の受取として、100日以上の金利差分収益が出てしまいました。もし金利目的でランド円を15.90円で買っていたのなら、約3ヶ月分の金利収益は確保したことになります。16.10円辺りをストップロスとして暫くこのままランドの買い持ちを維持する環境が整いつつありますが、この20銭はフローによるお土産と考え、これ以上の水準を暫く維持するのであれば、その日にち分のスワップが利息的に積みあがるというわけです。

運悪く明日にストップロスがついても、約70日分の利息は確保できた計算です。もし今後100日間維持し続けることができれば、それだけで33銭の収益になっていますから、例え買った価格と同じ15.90円に相場が下がっても目標の金利差は確保できたことになります。100日たって16.10円に一度もなっていなければ、ストップロスを15.90円に下げて、正に金利だけを追求することは目的にかなっています。

このように考えると、如何にフローのインパクトが大きいかがわかります。難しいのはフローの損失はフローで取り返すことができ、単純に時間で全てを金利的に捉えることに疑問が残りますが、フローのインパクトを考えると意識せざるを得ないのが現実です。

決済をすれば、もらえるはずのスワップが途絶える恐怖心からマイナス運用を維持する傾向がよく見受けられますが、無計画に資金をつぎ込んでマイナス幅が許容できなくなった瞬間、その資金の多くが消えてしまいます。

このような場合の多くが、資金計画の無さから端を発する場合であり、レバレッジ取引のデメリットでもあります。ならば外貨預金のようにレバレッジさえ掛けなければ、その通貨が消えるまで半永久的に維持することは事実上可能です。

ただし、その場合は資金分の取引額となって金額が限定的になることから、損益額も少なくなるのは当然です。100万円の預金が金利だけで簡単に150万円になる訳はなく、その多くが為替差益によるフローによって発生していることを認識してください。

レバレッジさえ掛けなければ概ね外貨預金に匹敵する投資は為替取引でも可能ですが、実質金利や手数料などのコストメリットだけを考えても充分な優位性が為替取引にはあると確信しています。もしレバレッジを効かす場合は高いほどフローを重視すべきですが、どちらが欠落しても余り良い結果は期待できません。

どうせ始めから外貨を寝かすのであれば、開始価格はどうでも良いと考えがちですが、金利自体かなりミクロな世界だからこそ、1円の違いや相場トレンドによって結果が大きく異なります。

外貨預金は預金という名前がついていますが、為替取引と何ら違いはありません。従って特に定期などは満期時点の為替レートで収益が支配される部分がかなり大きいため、満期時点の「レート当てクイズ」並のリスクがあるとお考えください。預金は100%の資金が必要ですから、クイズ的なリスクがあったとしても、外したときのインパクトが小さく見えてしまう可能性は、現実問題としてありますね。

 
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EURJPY 156円越えに意義 焦らず引き付けて

2007-03-20 20:48:15 |    -ユーロ円

基本的な地合いは昨日同様です。

為替以外の市場も落ち着きを取り戻し、そうなると自然に僅かな円安バイアスが掛かる相場に戻りかけているようです。

本当の期末玉がまだ残っているとすれば来週の勝負となりますが、本日は幾つかの通貨で円安にブローしかけたペアがありました。中でも昨日トレンドを指摘したユーロ円が概ね80ポイント上昇し、直接ユーロ円の買いシナリオをたてておけば…と後悔しています。

ドル円は結局買うことができず、118円台を覗きかけて諦めがちに戻しています。

3月もあと1週間半となり、このまま終るとは到底思えません。外貨を買いたくなる匂いが少しし始めていますが、特に新規を開始するならなるべく引き付けて入りたい状況です。高金利通貨の動きが鈍化する代わりに、中金利通貨に調整がシフトしている様に見えます。

本日のTFnsでは、後悔のユーロ円を占って見ます。流れとしては買場探しですが、深追いは禁物だという見地から押し目を見てみましょう。

続きはTFnsの「テクニカルクリップ」で占っています。よろしければおすすみください。もちろん、無料コンテンツです。


 
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ドルとランドを交えて外貨のお話-ドルランド相場

2007-03-20 12:47:14 |   -【特集】ドルとランドで外貨の話

トウキョウフォレックス プレゼンツ
本日の「ランドル円相場」=275.12
(10ZAR=157.60)+(1USD=117.52)
 

さて、本日までドル円南アフリカランド円の合成相場であるランドル円相場という切り口で解説してきました。

円の価値が全面的に安いという状況下では、ドル円相場上昇、ランド円相場上昇ということで、ランドル円も上昇することは理解し易いと思いますし、円高の局面であればドル円ランド円共に下落し、ランドル円が下落ということも理解し易いでしょう。

ただ、もし南アフリカランド高…つまりランドだけが高めに推移するような場合、ランド円が上昇してドル円は概ね横ばいか、やや下落気味となるでしょうし、ドル高…つまりドルだけが高めに推移するような場合、ドル円上昇、ランド円横ばいか下落ぎみに推移する可能性があります。

理由は、といいますと、実は南アフリカランドの中心相場はドルランド相場で、通常殆どの外国為替はドルがモノサシとなっています。

南アフリカランド高相場を想定すると、ドルランドは下落しランド円は上昇することは概ね想像できます。そしてドル円は、ドルランドでのドル安影響からドル売り圧力を受けて下落リスクを受ける可能性があり、その圧力が強ければドル円は下落気味、ランド円での円安圧力と相殺するようであれば横ばいという想定が成り立ちます。

想定外要因としては南アフリカランド高の圧力がとてつもなく大きな場合、ランド円の上昇がドル円上昇を引っ張る結果ランドル円上昇する場合があります。ただ、南アフリカランドの流動性つまり南アフリカ経済が世界経済に与える影響力は極めて限定的であるため、どの通貨に対しても全面的に強くなる可能性は現状あり得ません。

これが想定外とした理由ですが、外債を通じて多くの日本円が南アフリカに流入していることが想像できることから、南アフリカランド円へのインパクトは一時的に高まる可能性はあると思います。今回の下落率が他の通貨より大きかったのも、個人投資家以外にも機関投資家によるまとまったヘッジ売りが影響していた可能性はありますね。

ちなみに、ヘッジ売りとは為替によるフロー損失を止めるために一時的に反対取引を行うことです。場合によっては収益を確定するためにヘッジ取引を行う場合も想定でき、今月の急落局面では一部、このような動きも充分考えられます。

ヘッジといっても、為替を為替でヘッジすることは、特に同じ通貨では意味がありません。例えば、邦人が米国株式を持っている場合など株価上昇中であればあえて決済する必要はありませんが、一方でドル円相場が一時的に急落するような場合、為替の下落リスクを限定するために手当てしたドル円の為替をドル売りヘッジすることはあり得ることです。

ところでドルランド相場は、本日のランドル円相場情報で概ね知ることができます。

1ドル117.52円ですから117.52円分のランド額を計算すればOKです。117.52(ドル円)÷15.76(ランド円)=7.45685ランドです。昨日のドルランドは7.49068ですから、意外にもランド高ドル安という想定ができます。

ランド円が上昇、ドル円も上昇した昨日は、先ずドル円が上昇していることから、ドル安は否定できそうです。また、南アフリカランドに関しては両方上昇していますから、ランド高が想定できます。さらに、対南アフリカランドでは安いドルが対円で上昇していることから、南アフリカランド高円安というシナリオが見えてみそうです。

この3通貨の強弱関係は 南アフリカランドドルという構図になることから、最弱通貨を売って最強通貨を買うという鉄則から、多少ドル円が停滞しても暫くランドル円相場は南アフリカランドが牽引役となって上昇する局面が予想できます。

このような結論を抱きながら、更にチャート分析などを行ってご自身の売買行動が裏付けられれば、ベストなアプローチです。1南アフリカランド15円はかなり危機的な水準ですので、ここを下回るような場合は一旦、維持を諦めたほうが良いことは念頭に入れておくべきです。

また、アプローチはベストでも結果が伴わないことは充分あり得る上に、入り口がベストでも出口が間違っているだけで収益にならない場合もあります。ただ、相対的には収益となることを信じる他はなく、宝くじでさえ買わなければ権利がないのと同じことが先ず言えます。この先のお話は運用管理の領域になりますが、先ずは初心者を早くクリアできるよう研究されてください。いつか、お役に立てることを楽しみにしています。

明日の外貨のお話はお休みの予定ですが、もちろんカスタマーデスクは頑張ってOPENしています。

 
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USDJPY 各ペア短期的に収束 ストップを決めて内側で買い

2007-03-19 21:44:38 |    -ドル円

どれも非常に動き辛くなっています。

週足でもこの数週間で三角に収斂気味です。このような場合は基本的に上下ともに変動リスクがあると考えた方が無難です。

ただし、幾つかのペアは不安定ながら短期的にトレンドを刻み始めており、そのトレンドをどうにか追えないか、模索するこのごろです。

昨日はユーロ買いの戦略をたて、先ほど成立するに至っています。トレンドが見え始めている通貨ペアとは、まさしくユーロ円とスイス円ですが、金利差が少しでも多いユーロ円の方が買い戦略が立ち易くなっています。

しかし、よく経験するようにトレンドを追いかける場合は高値つかみが怖くて、押しのタイミングを待ってしまうがゆえに、結局買えなかったというのはよくある話です。

ユーロがこのまま上昇するならユーロドルで頑張ってもらい、短期的にドル円を良いコストで買うことができればユーロ円気味にホールドしてみようという戦略です。

本日のTFnsでは、ドル円を占って見ます。

続きはTFnsの「テクニカルクリップ」で占っています。よろしければおすすみください。もちろん、無料コンテンツです。