久しぶりに相場分析をしたいと思います。
御覧の2つのチャートはそれぞれ何の通貨ペアだと思いますか?
実は上がAUD/CADで,下がEURCADの日足です。普通は余り気に掛けることのない、マイナーなクロス通貨ペアですが、ユーロや豪ドルの上値が重い原因についてあれこれ探し回っているうちに辿りついたという訳です。
この2つのチャートには非常に顕著な共通点がありますが、皆さんはお気づきでしょうか?
それは、泣く子も黙るヘッド・アンド・ショルダー・トップが両方に出現しており、これまで上昇して来た相場の反転が暗示されている点です。
既にAUDCADの方は目先目標を達成した観はありますが、EURCADはまだこれから下落する余地は充分ありそうです。
値幅に関する詳細は当ブログの用語解説にも掲載していますが、目先、予想できる最大の下落をするとして、ヘッド部分をネックラインから下側に降ろした、1.4400前後が下値となる可能性が指摘できます。(それ以降の下落に関して、可能性が無いというのではなく、ヘッドアンドショルダーで計測可能な最大値という意味です)
カナダドルの上昇余地についてその他のチャートを調べても、現在どの相場もカナダ高へ向けてブレークできる位置にあり、どれか一つでもしっかりブレークすると、芋づる式に全てがブレークする可能性が在りました。
当ブログで定期的に特集しているIMM分析でも、カナダドルのショート(売り越し)は殆ど調整されておらず、巻き戻しが入り易い通貨としてカナダ買いの動きに注目したいと思います。
推奨されるペアとしては、ユーロカナダとカナダ円辺りは、取引しやすいかもしれません。ユーロカナダのファンダメンタルは知る由もありませんが、テクニカルのメリットは「どんなマイナー相場でも当てはまるべき」という立場ですから、もしこれが実現すればそれを証明することにもなるでしょう。
では最後に、ユーロカナダのモデル取引を掲載しておきます。
OCOエントリー:
リミット売A@1.4870 or ストップ売B@1.4775
If done
A:ストップ買@1.4930 or リミット買@1.4410
B:ストップ買@1.4850 or リミット買@1.4410
一度、1.4650前後で引っ掛かる可能性があり、そこでスクエアになるのも有りでしょう。昨年の年末年始で付けたトップとボトムが一致する1.4410前後は目標値の若干手前になりますが、ここは重要なレベルになるため、一足先にスクエアになりたいところです。