外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

29日のドル円相場分析と今後の経済指標発表予定-「FXフラッシュ1930」テクニカル分析

2010-01-29 20:02:56 |    -ドル円

今日のテクニカル分析は、ドル円相場です。

日足を含めてより長いチャートは下落トレンドに遜色はないものの、89円台の底堅さはなかなかです。ありふれた戦略ですが、戻り売りを模索しましょう。



日足一目均衡表は、遅行スパンが雲を下抜け、下限に沿って推移し、当時の価格の下にも出たことで、下落相場を示唆しています。ただ、遅行スパンの上空にある雲の厚さは薄く、レジスタンスとしては不十分にも見えます。

遅行スパンの雲の上限が90.64、現在の転換線が90.50にあり、この水準を戻りの限界としてドルを売るイメージです。91円台に乗せるようなら一旦はストップ。下値目標は雲の上限となる89.05付近とします。損益比率で1:3程度となります。


最後に、今晩の米国経済指標、発表予定です。

22:30 USD      第4四半期 国内総生産 (QoQ)
予想  4.50%  前回  2.20%

22:30 USD     第4四半期 GDP物価指数 (QoQ)
予想  1.30%  前回  0.40%

23:45 USD     1月 シカゴ地区購買部協会景気指数
予想  57.30  前回  58.70

23:55 USD     1月 ミシガン大学消費者信頼感指数
予想  73.00  前回  72.80

若干の悪化を予想する指標があるものの、総じてまずまずの予想となっており、特にGDPは前期比とはいえ強気の数字になっており、予想より悪化というシナリオは考慮しておきましょう。  
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チャートで見る、東京外国為替市場の概況と、欧州市場序盤の流れ(01月29日)

2010-01-29 19:40:41 |    -ドル円

始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が1月28日に切り替わる、日本時間午前7時時点のドル円相場は、



昨日終値と概ね同じ水準となる89.90付近で寄り付きました。暫く揉み合った後、昨日後半の円高基調が再開し、前日安値の89.61を僅かに下回る89.58の安値をつけました。しかしその後は下値が堅くなり、一時90.05の高値まで上昇しましたが、結局は寄り付き前後での揉み合いとなり、89.88で東京時間を引けました。

欧州時間に入り、昨日の動きを巻き戻す展開がやや強まっています。日本時間17:00現在、ドル円は90.25円前後で取引されています。

◇変動要因の考察
東京時間
英国の銀行システムの脆弱性を指摘したニュースで昨日はポンド売りとなり、ユーロポンド相場も深めの調整上昇となりましたが、本日に入って下落を再開したことで、ユーロ売りが先行した形です。ユーロ円の売りも伴った模様で、ドル円は円買いに連れて下落したと思われます。

株式市場が軟調に推移したことや、オージーの追加利上げ観測が遠のいた、とするオージー売りドル買い、あるいは金相場のドル買い下落など、リスクヘッジの動きが要因だったようです。ただ、早々にも底堅く推移し始めたのは、月末の外貨需要や利益確定などの手仕舞い取引もそれなりにあったと思われ、不要な取引が控えられる中、戻し相場が優勢となったのかもしれません。

欧州時間に入って
直ぐに発表された英国の住宅価格指数が、前月比ながら+1.2%と、予想と前回を上回る改善となりました。それまでドルの高値圏で狭く揉み合っていたポンドドルが上抜けしたのも、相場全体に昨日からの戻り相場を促した模様です。

ポンドドルは1.6177、ユーロドルは1.3970、ドル円は90.29の戻り高値を付けています。
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本日の「FXフラッシュ1930」のテクニカル分析は、ドル円相場ですが、ここで一旦ページを改めます。テクニカル分析と以上の内容は、動画「FXフラッシュ1930」で視聴できます。
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1月29日午前の東京外国為替市場概況と、ユーロ円相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-01-29 16:02:08 |    -ユーロ円
本日1月29日、午前の東京外国為替市場の動きです。

ユーロドル、ドル円は前日安値を更新する動きとなりましたが、月末、週末要因も手伝ってか、追随する動きは限定的です。ポンドドルはドルの高値圏で揉み合い推移しています。

日本時間午後1時現在、ユーロドルは1.3909、ドル円は89.58の下値を付けています。


今日の通貨フォーカスはユーロ円相場です。



ユーロドルの下落に牽引される形で、順調に下落している相場は、強く下げては揉み合いの調整反転というサイクルを継続しています。
20日から21日の戻しがフィボナッチで50%、それ以外は概ね61.8%となっています。

昨日の下落の反転をフィボナッチで測ると、50%で約125.90、61.8%で約126.18となります。この水準を戻しの限界として、ユーロを売り、28日高値を超えるようなら一旦はストップとします。
下値目標は、26日高値を基点としたN波動を想定すると、123.93が導かれます。週末、月末では、調整が入りやすいですが、動きを伸ばす展開となると、過剰になる場合があります。念のためターゲットを入れておけば、週末の楽しみが一つ増えます。
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1月28日の外国為替ポンドドル市場、復習とキーポイント-1月29日「FXフラッシュ1400」

2010-01-29 15:48:52 |    -ポンドドル

ポンドドル相場



欧州時間序盤まで上昇した後、米国時間中盤で急落し、寄り付きより下値で引けたことで、日足は長い上髭が付いた、比較的薄い陰線となりました。

上昇相場の主な原因はユーロポンド相場の下落によるポンド買いが挙げられます。東京時間ではポンド円の買いも支援材料だったと考えられます。欧州時間序盤での一段高は、ユーロの対ギリシャ懸念によりユーロからポンドへの資金シフトが主要因だと考えられます。

突然発生したポンドの急落背景には、大手格付け機関が、イギリスの銀行システムの脆弱性を指摘したコメントが挙げられるでしょう。積み上がっていたと思われるポンドのロングポジションが一斉に投げられた模様で、また米国株式市場が軟調に推移したこともドル買いを支援したと考えられます。ポンド円も急速に売り戻され、ドル円相場の円高に勢いを付けた形です。



【ブログ追記】
大手格付け会社のお行儀については、再三取り沙汰されています。まるで世銀(IBRD)かIMF(国際通貨基金)のレポートをも連想する言及には、行き過ぎ感が伴いますが、ドル安が明確になる通貨に対してドル高ネタを供給しているように見えて仕方ありません。日本国債の見通しをダウングレードした時もそうでした。

また、英国要人からは、ポンドの対ユーロ競争力についての言及がありましたが、これまでも再三説明してきたように、ユーロドルもポンドドルもドル買い下落をしながら、ユーロポンドの下落相場を作り出すことは可能です。そうすれば、強い順にドル>ポンド>ユーロという関係を満たすことになり、各国の思惑が達成できることになります。

先日のように、唐突なユーロ高けん制発言や強いドルを支持する発言など、これらを合わせて考えると、世界的なドル高誘導が密かに進行している可能性を感じずにはいられません。【追記終了】
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1月28日の外国為替ユーロドル市場、復習とキーポイント-1月29日「FXフラッシュ1400」

2010-01-29 15:27:53 | ☆相場分析-ユーロドル

ユーロドル相場



東京時間こそ乱高下しましたが、欧州時間以降は高値から概ね一本調子で下落しました。終値は寄り付きより下落したため、日足はしっかりした陰線になっています。

東京時間の急落でスパイクした相場は、ユーロ円の買いも支援して、暫くは唯一のユーロ買い相場となりました。当初の下落要因はユーロポンドが急落したことが一因と見られますが、テクニカルな動き以外に手がかりはありません。

欧州時間以降は、ギリシャとユーロ圏の間で、不協和音が聞かれたことで、ユーロ売りが再燃したのは周知の事実です。ユーロ円も売り戻されて、ドル円の円高要因となりました。


【ブログ追記】ECBトリシェ総裁からは、強いドルを支持するとの発言が突然飛び出したのも相場下落の支援材料になっているはずですが、どうも最近の欧州の要人発言からは、この機会にユーロ安誘導をしたがっている節があります。ギリシャがかわいそうだと思いながらも、ユーロ圏自身がユーロ売りを支援しているのであって、投機筋を非難するのは少し方向が違うような気がします。裏読みをすれば、確執を演じることで、ユーロ安を確実なものにしているようにも見えてしまいます。考え過ぎ?【追記終了】
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1月28日の外国為替ドル円市場、復習とキーポイント-1月29日「FXフラッシュ1400」

2010-01-29 15:14:53 |    -ドル円

1月28日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。
本日は動画番組と構成を変えて、お伝えします。

◆総括
◇為替市場
オバマ大統領の演説では懸念された、銀行規制強化拡大の言及もなく、しばし楽観ムードが漂ってドル売り円売りが進みました。しかし、欧州時間以降、ギリシャとユーロ圏の確執が表面化して、ユーロ売りポンド買いが牽引する形でユーロ安が再開したあと、突如ポンドが急落した結果、欧州売りに対してドル買い、円買いという形で終わっています。

◇その他の米国市場概況
株式市場はさえない経済指標を材料に下落し、債券市場には資金が流入して相場は上昇した模様です。ドルが全面高となった結果、資源市場はドル高下落し、資金全体の流れはリスク拡大を懸念したヘッジが先行する形となりました。

では、ドル円相場から振り返ります。

ドル円相場



東京時間が円安、欧州時間以降は円高という、往来相場でした。寄り付きより終値が僅かに安かったので、日足は上髭をつけ、実体線が薄い形になりました。

円安局面は、オバマ大統領の演説内容を好感した株式市場が堅調だったことや、投資信託の設定に絡んだ外貨の買い需要の思惑などが材料視されたようです。円安に連れたクロス円の買いで他の通貨は概ね上昇基調でした。欧州時間以降の円高局面に付いては、次の通貨相場で説明します。
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ドル円相場分析と今後の経済指標発表予定-「FXフラッシュ1930」テクニカル分析

2010-01-28 20:02:03 |    -ドル円

◎今日のテクニカル分析はドル円相場です。

FOMCからドルが独歩高に見える展開がありましたが、欧州時間に入って、ドル売り、円売りという動きに見えます。流れだけみれば、投資ムードが改善する際と同じですが、ポンド独歩高が根本にあるかもしれません。ポンド円などクロス円の買いもあるようですが、ドル円の上昇はポジション調整の範囲と見て、中期トレンドを信用して見ます。

4時間足で見ると、



90円の50から60水準は相場の節目であることがわかります。ただ、例え上に抜けても8日高値、21日高値で引けるレジスタンスラインが後ろに控えています。トレンドを信じるなら、レジスタンスラインの手前となる90.90前後でドルを売り、91.50を越えるようなら一旦はストップというイメージです。本当はストップレートを21日高値の上に起きたいところですが、ワンチャンスを先に試す代わりに、ロスリミットを小さくした形です。


◎最後に、今晩の米国経済指標、発表予定です。

22:30 USD   12月耐久財(コア)受注【前月比】
予想  +2.00(+0.4)%  前回  +0.20(+2.0)%

22:30 USD   失業保険申請件数
予想  450.00K  前回  482.00K

2件だけ掲載しましたが、どちらも重要な指標です。オバマ大統領の演説にもあった、雇用の指標には今後注目が更に集まるかもしれません。出口戦略と利上げがセットにイメージされる傾向があるようですが、尚早な先入観は禁物に思います。

◎あとがき
ユーロポンドの下落は、ドル売りで調整されるとは限りません。ポンドの対ドル上昇は、基本的に未だ懐疑的です。強いて言うなら、金融規制で米国金融機関のグローバル競争力が低下するようなら、ウォール街に勝るとも劣らない金融都市の、シティを抱えるイギリスが優位となるシナリオは想定できます。
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チャートで見る、東京外国為替市場の概況と、欧州市場序盤の流れ(01月28日)

2010-01-28 19:48:34 |    -ドル円

◎始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。
       
取引日付が1月28日に切り替わる、日本時間午前7時時点のドル円相場は、



昨日終値と概ね同じ水準となる89.98付近で寄り付きました。仲値公示に掛けてドル買いが強まり、前日の高値90.08を上に抜けると前場のうちに90.38の上値をつけました。後場はこの上値をレジスタンスにもみ合う展開となり、引けに掛けて調整の売りで下落気味に推移し、90.16で引けました。

欧州時間に入り、調整が一息つくと同時にドル買いが再開し、上値を90.51まで拡大しています。日本時間17:00現在、ドル円は90.43円前後で取引されています。

◆変動要因の考察
東京時間では 
前日遅くに発表されたFOMCの金融政策の全貌が明らかになるに連れ、ドル買いに安心感が出た模様です。株式市場も堅調に推移したことでも円売りとなり、相場上昇の支援材料になった形です。

東京時間にもかかわらず、ユーロドルで激しい下落があり、1.3934付近の安値をつけました。ポンドドルも瞬間連れましたが、影響は限定的で、ドル円もドル買い反応するなど、クロス円の売りでもなかったようです。時間的にみるとユーロポンドが下落を強めており、まとまった売り注文等により、薄い市場の中をやや過剰気味に反応したのかもしれません。

欧州時間に入ると直ぐに、
ユーロポンド相場が下値を更新する下落となり、対ドルでポンド買いが極端に入っています。ドル円は折からのドル買いを継続して結果、ポンド円が急伸している状況です。 
ここまで、ポンドドルは1.6276、ユーロドルはポンド上昇に連れて1.4051の各高値をつけています。
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1月28日午前の東京外国為替市場概況と、ポンドドル相場分析-「FXフラッシュ1400」

2010-01-28 16:01:03 |    -ポンドドル

本日1月28日、午前の東京外国為替市場の動きです。

FOMC発表以降、発生したドル買いは継続してはいますが、対ポンドが底堅いことで、ポンド円などクロス円の買戻しが、ドル円相場以外でドル買いの重石になっているように見えます。

日本時間午後1時現在はご覧の水準での取引となっていますが、ユーロドル相場が1.3940の安値から反転している状況です。



今日の通貨フォーカスはポンドドル相場です。

ドル買いがテーマとなりつつある中、ポンドだけが独歩高の展開です。対ユーロや対円でポンドが強いため、対ドルで上昇しているのは、間違いなさそうですが、本来はポンドもドル買いとなるのが本筋に見えるため、ポンドの売り場を模索してみます。



トライアングル状に大きく揉み合っている相場は、レジスタンスラインに接近しています。流れからすると、昨日高値の1.6243を抜けそうな勢いですが、1.6260の重さを信用しようと思います。

1.6260でポンドを売り。1.63台に乗せるようなら一旦はストップというイメージです。ポンド流動性の低さが歪みの原因だと考えます。
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1月27日の外国為替市場、復習とキーポイント-1月28日「FXフラッシュ1400」

2010-01-28 15:42:46 | ☆外国為替を読む

1月27日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
ユーロの下落基調が止まらず、対ポンド、対ドルで下値を拡大する一方、対円での下落は留まりました。

ドル円相場



89.66付近で寄り付いた後、前日の流れが再開して89.13まで下落後、欧州時間ではクロス円と思われる買戻しに連れて緩やかに反転しました。米国時間引け際のFOMC発表後には、ドル買いが加速して、90.08の高値をつけ、90.00で引ける展開です。

ポンドドル相場



前日のGDPショックで下落後、下値圏で揉み合う展開で、1.6141で寄り付きました。ドル円の下落に合わせて上値が重くなると、欧州時間でユーロドルが下落したタイミングで1.6106の安値をつけました。しかし、その直後には急反転して1.6243の高値をつけています。米国時間では市場全体がドル買いとなり、1.6167付近で引けました。

ユーロドル相場



1.4071で寄り付いた後、1.4197まで上昇しましたが、以降は終始上値が重い展開を継続し、結局これが高値となりました。ユーロの売り材料で下落し、ドルの買い材料で下落するという展開で、米国時間終盤でのドル全面高の局面では1.3993の安値をつけ、1.4023で引けました。


◆変動要因の考察

東京時間では
南北朝鮮間の砲撃騒動で、リスク回避の円高となり、ユーロやポンドの上値を重くしていた一因でした。直後には、中国の準備率引上げ実施を、否定する報道が、一時的なユーロ買いを誘い、対ドルで日中高値をつけましたが、ポンドや円の対ドル相場への影響は限定的でした。

欧州時間では
ユンケル・ユーログループ議長からユーロ高をけん制する発言が報道され、この水準での発言には違和感がありましたが、それでもユーロは対ドル、対ポンドで一時下落を強めました。その後のポンドドル急騰は、BOEのセンタンス委員の発言で、ポンドの対ユーロ競争力は強い、との報道が原因でしょう。ユーロポンドの下落にトドメを刺した格好となり、ポンドが全面高となりました。

米国時間では、
発表された一部の経済指標が弱い内容となり、リスク回避的なドル買いが先行しました。注目のFOMC発表では、やや強気なトーンが散見された結果、市場は強気のドル買いに傾きましたが、結局はそれまでのドル買いを伸ばす展開となり、対ユーロと対円でのドル買いが、顕著となっています。

◆その他の米国市場概況

株式市場は低金利維持が確約されたことを好感したのか、上げ幅は限定的なものの、前日比で上昇しています。債券市場は株高を睨んで下落したようですが、FOMCの政策金利据置決定が全会一致ではないことが判り、金利先高観もその一因となった模様です。資源相場はまちまちで、株式市場が堅調だった割には、ユーロドル下落が嫌気されたのか、金相場が下落して引けています。
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