外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

円を始め、各通貨のブルベア比率は変わらず-IMM分析活字版

2013-12-27 13:20:35 |   -【特集】IMM残高分析

今週のデータは、12月17日終了のIMMデータが分析の対象です。

その前にまず、先週の番組でFOMCの結果が今回のデータに織り込まれると申し上げましたが、FOMCは17日以降だったので、本日のIMM市場が終了した時点で織り込まれることになります。勘違いしてお伝えしてしまったことを先にお詫び申しあげたいと思います。

さて、前回はFOMCや年末シーズンを控えて、全体のボリュームが縮小する通貨が多く、調整が進んでいたことが判りました。手仕舞いが先行する中でも、ブルベアの割合に大きな変化はなく、相場観に変化が無かったことが判りました。

それから一週間たったFOMC直前のデータに、何か動きがあったのでしょうか。
先ずは「ドル円相場の推移と取組ネットポジションの変化」から見ていきましょう。

<ネットポジションのグラフ>
前回のデータから今回のデータが締切られるまでのドル円相場は、上昇を始めとした往来相場となり、102円台中盤で翌日にFOMCを迎える展開で締切となっています。

こうした地合いの中、ドルのネットポジションは130,223コントラクトの買い越しと、前週からは微増となり、相場の方もほぼ横ばいの水準となっています。

<全通貨のネットポジション>
次に、全通貨のネットポジション残高を示すグラフです。

通貨毎のブルベア方向に大きな変化は無く、円は高水準で売り越しを維持したままとなっています。

強いて言えば、買い貸しの通貨は残高が減少し、売り越しの通貨は残高が増える傾向にあるようです。

<前週比グラフ>
最後に、前の週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円です。
前回は、ロングもショートも取り崩される中で、円売りのネットが上回る結果でしたが、今回はロング・ショート共に残高が増える中、その差額が512コントラクトの売り越しとなりました。懸念されていた急激な円のショートカバーもなく、FOMC後の相場感に変化は無いとしていた当時の状況が伺えます。

次にユーロです。
今回は、ロングが増加する一方、ショートは取り崩された結果、前週と比べて、11,993コントラクトが買い越されています。
前回は反落に対する警戒感を感じ取りましたが、今回は再び上昇継続にセンチメントが戻ったことが判ります。見方を変えれば翌日に控えていたFOMCで、緩和縮小は無いと見ていた可能性を示唆しています。

続いてポンドです。
前回に続き、ロング・ショート共に大きめに取り崩される中で結果的に604コントラクトが売り越されたに留まっています。相場には想定した通りの動きが見られず、投機筋は、ポンド自体から撤収しているとの見方が順当になってきました。

その他の通貨で、カナダはショートの伸びは鈍化した中で、ロングが取り崩された結果となりました。下落見通しが強まったというよりも、ロングの一部が投げた結果に見えます。
一方、メキシコ・ペソは前回の買い越しから、6880コントラクトの売り越しに転じています。前回はロングの増加による買い越でしたが、今回はショートの増加による売り越しとなっています。ネットのロングは減少しましたが、残高全体は増えており、ブルベアは不均衡から均衡に向かっています。

<総括と推測>
今回は、FOMCの前日で締め切られたデータでしたが、結局は大きな残高調整は見られませんでした。言い換えればFOMCでのサプライズは無く、それまでの流れを継続すると、投機筋は見ていたようです。

一方、実際にFOMC以降の相場は、ドル高が優勢となっているものの、ドル円相場以外は調整色が強い展開です。ここから推測すれば、本日の取引終了後に締め切られる次回のデータは、ネットには明確に表れないものの、ロング・ショート共に取り崩しが主体となっている可能性が出てきました。

IMM残高分析の番組は今回を持って本年最後となりますが、今後、偏った円のポジションに調整が入るのかどうか、またその他の通貨に明確な方向性が出るのかどうかが今後の焦点になることは間違いありません。
2007年、120円辺りまでの戻りを演じた当時の円残高は15万コントラクト以上の売り越しでした。単純比較はできませんが、あと10円以上の上昇を残り数万コントラクトの増加で収まるとは考えにくいのも事実です。ただ、流動性を考えた時、当時より現状の方が過剰流動性は明らかに膨らんでおり、調整もなく驚異的な残高に偏る可能性は残されています。

2014年も引き続き、円安の焦点は継続するように思います。

さてIMMデータの発表スケデュールですが、27日金曜日の予定は30日に、1月3日金曜日の予定は6日に順延が決まっています。年始最初の番組は7日中にお届けできそうです。CFTCの年末年始予定は既に発表されていますので、詳細はこちらをご覧ください。

本年も数多くのご視聴を頂き、誠にありがとうございました。
どうぞ良い新年をお迎え下さい。

以上の内容は実際のグラフなど交えた動画でも無料で視聴できます。下記画像をクリックしてお進みください。


※画像をクリックしますと、当該動画にジャンプします。


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円の売越しは小幅減少も、全体に動きは乏しい-IMM通貨先物残高分析12月16日

2013-12-17 00:20:35 |   -【特集】IMM残高分析

先週は12月03日終了時点のデータに基づいてお送りしましたが、今回は12月10日終了のIMMデータが分析の対象となります。

前回は円の売り越しが一段と積み上がる一方で、買い越される通貨と売り越される通貨に分かれる動きが見られました。
さて、今回はどんな動きがあったのでしょうか。

では早速、「ドル円相場の推移と取組ネットポジションの変化」から見ていきましょう。

<ネットポジションのグラフ>
前回のデータから今回のデータが締切られるまでのドル円相場は、101円台中盤の安値を付けた後、大きく反発し、最終日には高値を僅かに更新した後、やや調整が入ったところで終わっています。

米・経済指標が好調な発表が続く中、6日の米・雇用統計は伸びこそ欠いたものの、失業率は改善する等で株式市場に好感された結果、円安が進みました。

こうした地合いにも関わらず、ドルのネットポジションは129711コントラクトの買い越しと、僅かに残高が減少する結果となっています。

<全通貨のネットポジション>
次に、全通貨のネットポジション残高を示すグラフです。

円とカナダドル、豪ドルが売り越され、その他の通貨が買い越される構図に変化は有りませんでした。
強いて言えば、カナダの売り越しと、ペソの買い越しが少し目立つ程度でした。

<前週比グラフ>
最後に、前の週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円です。
前回の売り越しから、今回は僅かながらも、3672コントラクトが買い越される結果となっています。
ただ、ロングもショートも取り崩される中で、円売りの取り崩しが上回った結果であり、新値付近では利益確定を含めて、再び高値警戒感が優勢だったことが判ります。

次にユーロです。
前回から今回のデータまでの間、ユーロドルは一貫して上昇していましたが、前週と比べて、6618コントラクトの買い越しに留まっています。
ロングもショートも残高が増える中での買い越しでしたが、ECBの利下げ思惑が後退した割にはロングが積み上がっておらず、また売り越しも若干増えたことからも、高値警戒感から反落を見込む新規参入があったことが伺えます。

続いて目を引くのはポンドです。
前回は買い越しが大きく増えたことで、週間比較では買い越が目立ちましたが、今回は、僅かに60コントラクトが買い越されるに留まっています。

ネットだけを見ると、見送りムードが高かったようにも見えますが、ロング・ショート共に同数が取り崩された差額のみの数字だったことから、ポンド自体から撤収しているとの見方も出来そうです。

その他の通貨では、カナダとメキシコペソの偏りが、比較的目立つ格好となっていますが、こちらはほぼ、純増と見て差し支えないことから、これらの方向で新たな新規参入があったと言えそうです。

<総括と推測>
さて、今回のデータから、一部の通貨を除き、ロングとショートが共に取り崩される動きが主流でした。クリスマスシーズンを本格的に迎えて、調整の動きが先行しているようです。

米・雇用統計を挟んで、前後に時間は充分あっての、今回のデータでしたが、見方を変えれば、目先の相場観には大きな修正は無かったと、言えるかもしれません。

そんな中で、今週は日本時間19日の早朝に米・FOMCを控えています。
次回のデータは、これを消化した数字になる事は間違いないでしょう。ここ数回のデータの推移を見る限りにおいて、思惑は二転三転したにも関わらず、残高における大きな転換が無かったことからも、円以外は比較的中立のまま、FOMCを迎えそうです。

また、円に関してもブルベアの比率は気になる割合ではあるものの、FOMC以前に一方的なショートの取り崩しが発生するようにも思えません。

FOMCまでは揉み合いを基本に、発表以降の動きに注目したいと思います。
-------------------------------------

以上の内容は、動画でも閲覧できます。グラフなど画像をタイムリーに表示することで、理解向上のお役に立てることと信じています。是非、こちらもご覧ください。


※動画画像をクリックすると、ForexTV・ジャパンのIMMチャンネルにジャンプします。



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豪ドル、利益確定実行 今週は打ち止め-「A氏からのメッセージ」12月13日

2013-12-13 10:13:38 |  -豪ドル米ドル

現在:スクエア
買い戻し@0.8925 → +178ポイントの利益確定

昨日は海外市場でも米国金融緩和縮小からリスク警戒感が高まり、豪州ドルは更に売りが加速した。
豪州の雇用統計は期待したより良かったが、結果は豪州ドル売りが勝っている。

相場は怖いものだ。




ニューヨーク市場の動きを暫く見ていたが、ドル高が期待以上に進み、当初考えていたターゲットゾーンに来たので、0.8925で買い戻して利益を確定してしまった。来週もFOMCを挟んで波乱の展開がありそうだ。

今週はこれでトレードを終了したい。来週の展開を見て動きがあれば、また連絡したい。



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円、昨日のモダル・ポイントの位置が気になる-「A氏からのメッセージ」12月12日

2013-12-12 23:18:47 |  -ドル円

現在:様子見

海外市場で102円38銭の安値をつけたあと、東京市場オープン後は、102円50銭から70銭の間での揉み合いが続いている。



欧州市場では上値を種す動きも見られたが、103円台は重そうな展開だ。

昨日のモダルポイントは、一目転換線の下102円40銭となり、104円台に向かう展開は怪しくなってきた。

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ユーロ、反落を警戒-「A氏からのメッセージ」12月12日

2013-12-12 23:08:14 |  -ユーロドル

現在:様子見

一目基準線と転換線がちょうど交差した12月に入ってから、一貫して陽線が続いているユーロは、昨日もモダルポイントを1.3670に上げた。


 
一目転換線も遙か下方となり、上昇基調は健在だ。

但し、本日午前中は1.3770台から80台の小幅な値動き。
午後にかけてもまだ1.38台僅か手前で一進一退の状態。日足雲、週足雲の上限は、今後暫く水平推移が続いており、月足雲は上限を下げての水平推移を描いている。

いつ反転が来るか、警戒しながら見ていくべきだろう。

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豪ドル、反転上昇相場に陰りが見えショート継続-「A氏からのメッセージ」12月12日

2013-12-12 22:58:24 |  -豪ドル米ドル

現在:売り@0.9103(12/10約定)SL@0.9185

先週から続いていた上昇基調に陰りが見えてきた。


 
本日も昨日から更に下値を削り、0.9010台前後から0,9020台での値動き。

東京市場オープン後は一貫して下落相場となっている。欧州市場時間は底堅い動きを見せたが、上値は重い。ショートをこのまま継続だ。


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円、様子見-「A氏からのメッセージ」12月11日

2013-12-11 21:24:57 |  -ドル円

現在:様子見

昨日は、103円38銭と5月以来の高値をつけたものの、本日は、103円台に載せる動きはなく、102円50銭から90銭の間での小幅な値動き。



金曜日に発表された好調な米雇用統計の影響が一服した感じの展開となった。

103.50はチャートポイントとして重要で、高値更新後の反応も悪く、越えずに反落した相場は、あと数日は暫く揉み合う可能性もある。


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ユーロ、QE3縮小の行方次第で下落を見通す-「A氏からのメッセージ」12月11日

2013-12-11 21:10:30 |  -ユーロドル

現在:様子見

ユーロは、昨日1,3794と1.38台に迫る勢いを見せたが、本日は1.3740台から70台の小幅な値動き。



ドルが軟調な中で、ユーロは上向きの展開となっているものの、アメリカの量的緩和縮小の行方次第では、再びユーロは、売られる方向となるだろう。

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豪ドル、明日の豪・雇用統計見越して売り継続-「A氏からのメッセージ」12月11日

2013-12-11 19:09:01 |  -豪ドル米ドル

現在:売り@0.9103(12/10約定)SL@0.9185

本日も0.9120台前後から0,9150台で、上昇の勢いは弱い。



東京市場オープン後は一貫して下落相場となっている。
明日発表の豪雇用統計は高い失業率が予想されており、ドルの上昇圧力となるものと見られる。

売りポジションを継続だ。




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円、気持ちは買いでもここからの伸びに期待できない-「A氏からのメッセージ」12月10日

2013-12-10 21:11:03 |  -ドル円

現在:様子見

昨日は、103円ちょうどにモダルポイントをつけての短い陽線となった。



本日東京市場は、103円越えからスタート。103円20銭から30銭の間で揉み合いが終盤まで続いた。相場的には、買いだと思うものの、ここからの伸びが今一つ期待できない。様子見としよう。

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