外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

オージードル:2日前のリバウンドで更に事態は悪化か

2012-05-30 21:17:32 |    -豪ドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

未だに政策金利が3.75%と、先進国では高金利を維持してきた豪ドルですが、5月に入って下落足を強めており、2月からの下落とは局面が違ってきた印象があります。

以前は欧州懸念によるドル高が影響する展開の中、資源国+高金利といったメリットが考慮され、豪ドル買いもそこそこ持ち込まれていたのか、基本的には調整色がつよい下落でした。
しかし、5月以降は本格的なリスク離れが世界的に顕著となる中、やはり一番おおきな要因は中国景気の鈍化兆候が顕在化してきたことだと考えています。

当ブログではかなり早い段階から豪ドルの下落リスクを指摘していましたが、さすがにこれまで底堅い相場だっただけに、そう簡単には下落を許してくれませんでした。しかし、昨年12月の押し安値を割り込んだことで、11月押しの安値である0.96台中盤が視野に入ってきました。

23日の下落で、11月25日-28日の週末越えギャップを埋めた格好となり、今週の月曜日は逆に上昇ギャップを開ける展開でした。終値も一目均衡表の転換線を超えたため、オージーの底力を見た印象でしたが、翌日の十字足を挟んで今日は月曜日に開けたギャップを埋める展開です。月曜日のギャップも今となれば、昨年12月の安値を、今度は上値として確認してしまった格好となっており、今日の終値が転換線を下回った場合、次の下値目標を目指す流れが優勢となりそうです。

また、ForexTVジャパンが正式に供給を受けているProSticksチャートによれば、月曜日と火曜日の足がちょうどツー・デー・リバーサルとなっており、今日の下落を印象付けています。上値確認とこうしたリバーサル・パターンが同時にできてしまった今週の動きは、結果的に事態をより悪く(ショートの方にとっては良く)してしまったようです。

23日の安値割れでは、ストップ売りのエントリーを想定しつつ、戻りを丁寧に売って見たいところです。今日の終値が0.97台であった場合、もう一度リバウンドする機会を頼みに0.9900で豪ドルを売り、パリティ越えで一旦はストップというイメージです。ストップとならず下落した場合はストップ売りを巻き込むことにすると、アベレージコストは、(0.9900+0.9680)/2=0.9790ですから、0.9810を全ストップとし、少なくとも0.9550は目指したいところです。

ForexTVジャパン
浅野



 


ポンドドル:押しの年初来安値を割り込む-1.55台で引ければ続落も

2012-05-30 19:54:47 |    -ポンドドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

欧州時間に入って、ポンドが3月12日の押しの最安値を割り込んできました。
結局は前回のブログで、コストが悪い積み増しポジションをスクエアにしたタイミングが戻し高値となりました。1.5720のショートだったので、いまの水準からすれば、もう戻せないようにも思えてしまいます。ただ、このくらい慎重になった方が市場から退場せずに済むのかもしれないですね。

さて、1.5545/50水準まで下値を試しましたが、このところ多くの場合がそうであるように、顕著なブレークアウトになりません。もしかすると仕掛けた筋の利食いもまた余り大きく狙ってこないのが一因かもしれませんが、今度、天井確認で1.56台に乗せるようならポンドを売り増すイメージを持っています。

一目均衡表の遅行スパンの上に広がる雲の下限が1.5612という数字が見えており、ここが戻りの限界となった場合、やはり下落相場が優勢だということになります。

前回、暫く揉み合うと予想したのは、4月下旬の高値から今日はまだ23日目で、3日後にならなければ、基準線の対象となる高値が下りてきません。つまり、今の相場が下値を伸ばすだけでは、基準線の下落も僅かな程度にとどまり、高値が順次外れることで下がり始めて、やっと基準線が大きく動き出すことになります。

積み増しのストップは1.57乗せが安全圏に見えますが、先の遅行スパンが雲の中に戻って引けた時点で、下落は一時的に弱気になることも考え、1.5670あたりに設定したいところです。

1.5820のショートは、今日の最安値1.5550でMAX含み益が270ポイントですから、60%の160ポイントに利益が確保できるようトレールすると1.5660ですから、結局売り増しのストップで全決済ということになります。

冷静に考えると、今日の高値は1.5642付近ですから、そこを超えて上昇する場合、今日の足は強烈な下値スパイクとなり、流れは下落であっても転換線程度の戻しは覚悟する展開もありえるかもしれません。

ForexTVジャパン
浅野


ポンドドル:1.56台20前後の利食い、未成立でした…

2012-05-24 21:14:27 |    -ポンドドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

午前のフォローの中で、ポンドの一部が目的達成と述べてしまいましたが、あの時点では全く付いているタイミングではないですね。ユーロドルのチャートを見ながら、良く確かめないで記憶で書いてしまったのが、混同の原因でした。どうも1.27と1.57、1.26と1.56が混ざってしまう今日この頃です、大変失礼しました。

その後、夕方には一押ししたものの、1.5637ではやはり達成とは言えませんね。底堅くもなってきましたので、コストが悪い方は1.5700で一旦手仕舞い、上のショートだけキープでしょうか。1.5750は重いとは思いますが出遅れが響き、ここで入り直してもトータルコストは、あまり良くならず、そもそも1.5720割れのアクションもユーロほどよくないので、積み増しは様子見ですね・・・ベストはこのまま上をあきらめて下落してくれると良いのですが。

それにしても、下落ではストップ以外の追随は余り感じられず、下げ止まったあたりで短期筋が拾うものの、上がりきれないと投げてくる・・・といった繰り返しにも見えます。3月12日の押しが割れるまで、少なくともポンドは底堅いのかもしれません。

ForexTVジャパン
浅野


対円通貨、クロス円の売りに押される+ユーロドルのフォローアップ

2012-05-24 11:00:04 | ☆相場分析-ユーロドル

おはようございます、ForexTVジャパンの浅野です。

格下げ(付け)機関によって日本が格下げされたことで、円は買いにくい通貨に思われましたが、その他通貨で発生(発声・・・暫く変換した覚えの無い字が、なぜ第一変換に選択されるのでしょうかね・・・)したドル買い当該通貨安によってクロス円が下落・・・ドル円も連れ安となった感じがします。

ただ、結果的に引き起こされたドル円の下落も、タイミング的には下落を示唆する格好となり、戻り売り優勢という印象があります。80.00は売りが集まるかもしれませんね。

さて、ユーロドル、ポンドドルの戦略は幸運にも思惑通りとなり、ユーロは目標達成で約250ポイント、ポンドは半分スクエアになって約100ポイントが確定し、上の持値が1.5920前後となりました。

ユーロは2010年8月の押しを割り込み、1.25半ばまで下落しましたが、短期的にはWボトムをつくりつつあり、先日想定したとおり、2008年と2009年の下値圏となる1.2500の上下50ポイント前後を前に下げ渋っています。

状況としては2010年6月の押し最安値を試す展開となっていますが、ギリシャ再選挙を6月17日に控えて、一気には仕掛けにくい状況です。4月下旬の揉みあいが効いており、昨日の安値が暫くの下値となった場合、一目均衡表の基準線はあと9日間は下がってこないことから、一方的な下落も考えにくいところです。

ここまで本年最安値だった1.2625から1.2650水準を戻り売りのゾーンとし、1.27台に載せるようなら一旦はストップです。今後2週間程度は1.2600を挟んだ揉み合いを想定し、1.25台ではスクエアにしたいところです。押したところでは最安値をサポートに短期ロングというイメージもありますが、トレンドに逆らったエントリーにはリスクがかかり、1.25割れではドテンも視野に、サッパリとストップに走った方が良さそうです。

ForexTVジャパン
浅野


ドル全面高の様相-昨日のドル買いで戻りを確認した可能性が強い18日下値割れは要注意

2012-05-23 06:34:36 | ☆相場分析-ユーロドル

おはようございます、ForexTVジャパンの浅野です。

さて、過去3日の反発が第二波動となって18日の下値を割り込むと悪化に拍車がかかりそうです。ギリシャ再選挙を前に手を出しにくい状況ですが、だからこそ薄い中を走る可能性が出てきました。ドルのショートにはくれぐれもお気を付けください。

円はフィッチの格下げで、しばらくは安全通貨から一線を引きそうです。となると、逃避資金がドルへ集中する可能性が出てきています。

ForexTVジャパン
浅野


ポンドドル:戻り天井確認か!5月18日安値割れで積み増しも視野

2012-05-22 19:58:40 |    -ポンドドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

今日はスカイツリーの開業初日ですね。お天気は残念ですが、久々に景気が良い話でもあり、消費ムードも上がると良いですね。

さて、19日にアップしたシナリオ通り、1.5847を戻り高値に、本日は再度、下値を探る展開です。日足はまだ、雲の上での推移となっていますが、実勢相場は先行スパンで戻しを確認した格好となっています。

5月18日の押し安値となる1.5730を割り込んだ場合、積み増しも視野に入ります。
たとえば、1.5720のストップ売りでショートし、ストップロスは、1.5820と1.5720のアベレージが1.5770ですから、1.5800に乗せるようなら一旦はALLストップです。

本年3月12日に付けた、本年の押し最安値1.5600手前の20付近で半分を利食い、状況を見たいと思います。
この1.5600の水準は、遅行スパンの雲下限となり、一旦は引っ掛かる動きが想定できます。

ForexTVジャパン
浅野



ポンドドル:木曜日の下落意義は大きい‐3月安値までまだ距離

2012-05-19 17:21:06 |    -ポンドドル

昨日の原稿作成時点のチャートを添付します。
結果的にはその後の戻しで、売りの想定水準に達しています。

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3日前の下落のキッカケは、これまでの下値サポートを割り込んだことでブレークアウトを起こしたと見るのは自然ですが、今日はプロスティックスに沿って分析してみます。




2月29日に出来た1.5980前後の上テール(U‐EXT)は、押しのサポートを示唆していましたが、そこを割れたことで下落の目が出ていました。2月から4月中旬の揉み合い水準が下に控えていましたが、1.5810水準のモダル・プラットフォーム(MP)を抜け、さらに昨年末1.5780付近で2本出来た上テール(U‐EXT)を割り込んだたことで、相当な売り圧力を感じます。

1.5810前後10ポイント水準にできたモダル・プラットフォーム(MP)は戻りレジスタンスとなる可能性があり、更には一目の雲下限、遅行スパンの雲上限にも近い水準であることから、1.5820へ戻すようならポンドを売り、雲の上限と概ね同じ水準で、遅行スパンの上値を抑える4月13日のアクティブレンジ下限(AR-)となる1.5880を越えるようなら一旦はストップというイメージです。

3月12日の安値水準となる1.5600付近はいったんの下値目標になりますが、ここを割れるようなら1月12日の本年安値1.5230が次の目標です。ただ、1.5460以下は本年最安値に至るまでに付けた、幾つかの最安値が集まる水準となることから、1.5450では一旦手仕舞った方が良いかもしれません。

相場には過去の価格が記憶として刻まれていると信じています。しかしオシレーターだけの自動売買には価格の記憶がありません。まあ、永遠のテーマではありますが、オシレーターは補助的な効果はあっても、相場として取組めるテクニカルではない側面があるのではないでしょうか。

ForexTVジャパン
浅野

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ユーロドル:本年安値割れで、ゆっくり料理できる時間ができるはず

2012-05-16 21:20:11 | ☆相場分析-ユーロドル

(続きから)
ただその前に、本年安値1.2625水準はその先に、


10年の最安値1.2586、09年の最安値1.2454、08年の最安値1.2328が控えており、一回で史上最安値1.1875水準まで達するかどうかは疑問です。ギリシャの再選挙も一カ月先の予定ですから、あと4週間を待っても最安値を突っ掛けるメリットは十分あると考えます。

本年安値を割れる前に戻しが先行した場合、これまでサポートだった今週高値付近の戻りレジスタンスを限界に1.28台前半でユーロを売り、1.29 1.39乗せで一旦はストップというイメージです。
もし先に下値を探る場合、1.2600割れでは一旦ユーロを買い1.2500割れで、ドテンも視野にストップとします。
万が一、ロングが先に出来た場合は200ポイント程度を利食い目標にして、再度ユーロ売りのタイミングを探りたいところです。

ForexTVジャパン
浅野


ユーロドル:一カ月後のギリシャ再選挙前に、思惑だけでここから先売り込めるか?

2012-05-16 20:57:38 | ☆相場分析-ユーロドル

連休が終わるまでは、ユーロの悪材料に対してどちらかと言えば鈍感になっていた市場は、翌週から急に悲観色が強まり、1.3000を起点としても300ポイントを既に下落しました。それまで、悪いニュースにも下落しにくかったのは、1.3000から1.3500の新規売りが既に吐けていたことや、目先のロングも余り積み上がっていなかったことなどが考えられますね。

個人的にはIMMなどに見る腰の据わった投機筋の一部のコストが1.3000付近だったのかな、という印象を持ちました。1.3000を割り込んで、通常であればホッとしてポジションを縮める動きにも出そうですが、恐らくは少ない参加者を見抜き、売りでもう一段の揺さ振りを掛けてきたような動きでした。

さて、直近にアップした経過日数のグラフを借りれば、
既にAとBの高値からのそれぞれのN計算値は既に100%を上回って下落しており、残すは、本年安値Kと高値Aの100%戻し=Kがターゲットになってきました。

下に掲載したのは週足ですが、

 

今週の下落に拍車が掛かったのは、1.2880水準のサポートA削除を割り込んだのが大きな理由に見えます。
本年安値を割ると先のK-Aを第二波動としたNを考えざるを得ず、最悪の場合は昨年のGW高値1.4940水準を第一波動とするNも考慮しなければならない展開もあるでしょう。
もっと短いNを考えても、昨年10月23日週の高値1.4246は考えざるを得ず、その時の達成目標は、史上最高値からの押しの最安値とほぼ一致する水準となります。
(続く-後程アップ予定)

ForexTVジャパン
浅野


ユーロドル:EURUSD2012年高値・安値位置からの日数経過 5月16日

2012-05-16 18:53:49 | ☆相場分析-ユーロドル

基本数値: 9,17,26,33,42,47,51,65,67,74,76,83,97,101…

A:2月29日高値(1.3485)から    今日は 56日目()
B:3月27日高値(1.3384)から    今日は 37日目()
C:5月01日高値(1.3282)から    今日は 12日目() 

K,K+:1月13(16)日安値(1.2625)から今日は 89日目 (88日目))
L:2月16日安値(1.2973)から    今日は 65日目(今日が基本数値です)
M:3月15日安値(1.3003)から    今日は 45日目()
N:4月16日安値(1.2993)から    今日は 23日目()

 

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