出遅れ気味でしたポンド円もいよいよ追随を開始、昨日は最大で5円近くの下落をしました。
昨日のレポートはどうか見なかったことにして欲しいのですが、ユーロ円の165円台が固かったことを理由に、TPの水準を上げた矢先のことで、しかも245円どころか241円ミドルまでスパイクする有様で、なんだか収益で終ったのも不服感が漂います。
個人的にはかなり戻した各クロス円は再度、売り込んでも機能すると読んでいます。
最悪の事態を想定するなら、高いところの円売りポジションは、怖くて切れなくなる前に処分することをお薦めしたい気持ちです。
当面のターゲットをそれぞれ達成し膠着していますが、再三想定している様に当初の数円分は新たな円買いで下落しているように見え、利食いなどの類ではないと考えています。
つまりその後、高いところを買ってしまった向きのストップが段階的に出ているとは思いますが、再度買いに向かっている投資家はいても、利益確定を含む本邦のレパトリはまだ始まっていないはずです。
勿論、再度円安相場が再開されれば“臆病者”の理論となってしまうのですが、2つの臨時法案が可決されたところを見ても、米ドルの痛み具合はもしかすると予想を超えているかもしれません。
ドル円を除くストレートは再度、対ドルでの高値を模索し始めそうにも見えますが、今回はドル円もこの流れについてゆきそうな気がします。とりあえずポンド、ユーロともに最高値からそうは遠くない水準で暫く揉み合い、ドル円がドル安に追いついてくるのを待っている様な気がします。
このところの相場サイクルは、東京市場で円安が盛り上がり、ロンドン~アメリカで円高が延びる展開が続いています。裏読みをすれば、東京時間の円売りは海外ファンドの“なんチャって”本邦買いに見せかけた、スプーフにも思えます。
この時間帯に円売りを刷り込んでおけば、同調する本邦の円キャリー派が追随してくれるため、少しの資金で相場水準を回復させることが可能です。
現在の海外市場で円を買いに回っているのはリアルマネーだと踏んでおり、売り下げずに済んでいる現在のサイクルを大歓迎しているかも知れません。
来週に掛けてのイベントリスクは週末の日本の選挙です。
時期が時期だけに内容は申し上げられませんが、金融市場では大方のコンセンサスで織り込み済とされる中、円高へのトリガーに使われるリスクがありそうです。万が一円安に振れる場合があれば、良い売り場を提供してくれる可能性があります。対円は暫く、戻り売りが機能するのではないでしょうか。
本日は、時間があれば後ほど別途作成予定ですが、かいつまんで述べますと、ドル円119円台、ユーロ円163円台後半、ポンド円244円台は売りレベルに見えます。