外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GBPUSD 良い相場に乗れました!出口を意識してみます。

2006-09-29 20:08:19 |    -ポンドドル
26日の占いから、久しぶりにトレンドらしい波にのることができ本日に至っています。

テクニカル的にエンター(エントリー)というと、開始取引(取引を開始すること)を指しますが、ここまでエントリーを中心に占ってきたと思います。入口があれば出口があるように、出口もまた難しい作業の一つです。

入口は恐怖を克服して勇気を振り絞ればどうにか開始できますが、出口は欲を棄て踏ん切りが大切です。もちろん、アゲンスト(損失が進んでしまう相場進行)では後悔と恐怖なども重なり、真っ白になってしまうことも金額によってはありそうです。

ストップロスは、このようにコントロールが効かない状況をなるべく作り出すことなく、良いシチュエーションの時に徹底的にこだわってみるアプローチともいえます。 たまたま放置した結果を、勝手に良い方へ解釈して持ち続けることを良しとする風潮があります。

完全に否定はしないものの、暫くは「出口探し」ということをテーマに、GBPUSDを追いかけてみましょう。

続きは トウキョウフォレックスのニュース総合サイト「TFns」の『テクニカルクリップ』に飛びます。よろしければお進みください! 

英ポンドが一人旅

2006-09-21 21:58:58 | ☆外国為替を読む
FOMCが終わり、珍しく小動きとなっていた市場ですが、ポンドが対ドルで上昇しています。大方はドル売りと見る事も可能ですが、その結果対円のクロス通貨ペアは妙な沈黙を保っています。

ただ、ドル売りの割りにユーロドルが上昇しておらず、もしかして・・・と思い、海外系他社さんのチャートをみると・・・案の定、ユーロポンドが下値を割りこんでいました。

ユーロポンドなんて言われても・・・と思われるのは当然ですが、海外の連中はユーロ円?と、同じように思っているのかもしれません。

欧州はもともと大陸つながりで、日本で言えば県境のような感覚で国が変わり、金利が変わる環境のもとで、資本移動の感覚はかなり先進国です。しかも、国民の相互乗り入れも盛んなことから多言語文化も定着しており、隣国の情報が手に取るように入ってきます。

日本も、現職を通じて少しずつですが、このような感覚を身に着けつつあるような気がします。少しでもお役に立てれば幸いです。

スパイク【SPIKE】

2006-09-20 21:06:13 |   -FX実用相場用語

ここ数年をみても、為替市場の流動性が低下したのか、証拠金取引などによって過剰流動が集中しやすくなったのか、理由は定かではありませんが、相場がスパイクする頻度が、随分増えたように思います。

従って、ブログでもスパイクという表現を使う頻度が自然と増えざるを得ない状況ですが、相当昔に書いた、自分の用語集を確認しました。

結果は、簡単な発生原因の想定や、しょうも無いオマケ話が書いてあるに過ぎず、軽いショックを覚えましたので、もう少しテクニカル的な内容を追記しました。順次、用語集の「スパイク」にリンクする予定です。(2010年1月 追記)
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1「スパイクの用語定義」
2「スパイク反転し易い根拠」
3「スパイクが発生し易い状況」
4「スパイク足だけよりフォーメーションで」
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以下、オリジナル
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寒冷地仕様の靴底に打ってある滑り止めの金属を指し、そうなっている運動用の靴をスパイクシューズなどと呼ぶが、動詞として「長釘を打つ」という意味があるように、為替相場用語で使われる場合、瞬間的に突出した高値・安値をつける様子を意味する。

チャート泣かせの相場動向であり、ストップロスなどが付いた場合などは悔やんでも悔やみきれない値動きとなる。特に、実体をあまり伴わないクロス通貨ペアの場合、その多くが計算によって取引価格が提示されるのが実情だ。こんな場合、特に掛け算によって算出される価格はリスクが高まる。

対円のペアでは、通常ドル円と、他のドルペアとで計算され、対ドル通貨ペア(GBPUSD,EURUSDなど右側がUSDのもの)とで計算される対円ペアは掛け算となる。
もちろん、AUDUSD、NZDUSDもそうだが、対ドルで1以下の通貨は掛け算になると計算値は縮小し、振れ幅も限定的だが(流動性は無視して)、ポンドのように2近くになると、振れ幅も大きくなる。

このような特徴的なリスクを把握して、各ペアに臨んでもらいたい。

こぼれ話
スパイク靴というと以前、北海道に住んでいた時の長靴はスパイク長靴が基本だった。親父の転勤で迎えた初めての冬は、内地(道内では本州のことをこう呼ぶ)から持って行ったツルツル長靴だったため、歩行の全てが制御不能であったことを思い出す。

当時のスパイク長靴はゴム底に金属が埋め込んであり、一冬履くとゴムが磨耗し、いつの間にか一つ、また一つと金属が脱落していったものである。
ところが、2シーズンほど前に子供の長靴をスキー場で買ったときのことだが、今のスパイクは折りたたみ式で、用がないときは内側にたためば、普通の長靴となるのには、びっくりした。長靴も進化するようである。

そういえば、長靴のことは確か・・・どったら靴って言ったっけか?


ドル買いフローの存在

2006-09-19 22:05:11 | ☆外国為替を読む

テクニカル的にもやや裏づけがありますが、このところドル買い相場で市場のコンセンサスが一致してきた感があります。そこでドル買いの理由をざっと考えて見ましょう。(と、書いた矢先に急激なドル売り相場に見舞われています。指標が悪かったようです・・・が、事実として心の片隅に置いておいてください。)

金利打ち止め感が漂う中、今までのように金利差狙いのドル買い要因は一旦は影を潜めています。人民元の要因では散々円高を伴った苦い経験があり、こちらもドル買いに結びつきにくくまた、非同盟会議(でしたっけ?)による反米感情の広がりもやや気になるところです。

これらをあわせてみても、これといったドル買い要因は見当たりませんが、同じドル買いといっても、積極的なドル買い進みと消極的なドル買い戻しと2通りあるとすれば、今回はどうやら後者であるようなコメントが、銀行間のレポートに見られるようになっています。

対円ではまだまだ魅力ある高金利通貨ですが、その他通貨とのペアに関しては見方が分かれるようです。資源関係の価格がピークを打ったあとは重たい展開が継続する中、金利上昇への期待感が薄れただけで、とりあえず資金を引き上げるという動きが発生しているようです。米国からの資金流出もそれなりにあるようなのですが、高金利通貨などはとりあえずドルに戻す動き(ドル買い)も発生することから、末端に位置する高金利通貨はかなり偏った資金流出となりやすい点が要注意です。やや縁が遠そうなユーロドルも、金相場と非常に似た動きが実際にありましたので、金相場下落に習ったユーロ売りドル買いフローも否定できない状況です。

ドルがテーマの相場では、対ドルペアを扱ったほうが素直ですが、クロス円に関しては、ドルがテーマになっている限り乱高下はするものの、さほど偏った動きにはなりにくいかもしれませんが、底値を丁寧に探して拾う努力が伴いそうです。

全てはFOMCで白黒がつくのでしょうか。


利上げ イコール 買いではなかったCHF

2006-09-15 17:14:31 | ☆外国為替を読む

あ~あ、また一つ歳をとってしまいました。9月15日といえば敬老の日として、少し前まで日本の祝日でした。小さい頃は学校が休みだったので、その日にはお祝いがなく、何となく損をしたような気分でした。最近は日にちで祝日を管理しなくなった分、個人的にはピンと来ないのですが、皆様はどうでしょうか。
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さて、外国為替取引にかかわりを持ち、ここ数年は一般投資家を主な対象とした外国為替証拠金取引に携わっていますが、この市場は金利要因のインパクトが非常に大きいことを、改めて実感する機会が多くなっています。当たり前といえばそうなのですが、銀行間市場と関わっていた頃にはあまり意識していなかったように思います。

金利といえば、昨日は金利要因という話には事欠かない1日でありました。朝方にはニュージーランド中銀が利上げを見送ったものの、総裁コメントが引き締めは継続し緩和方向は暫くはない、といったような内容であったため、市場はこの高金利体系継続を歓迎し、一層のNZD(ニュージーランドドル)買いを誘発しました。

一方で、夜に発表があったスイス金利政策は、25bp引き上げたにもかかわらず、スイスフラン買いには至りませんでした。一部には50bpの引き上げを見通していた筋の失望感と、中銀総裁のコメントに具体的な為替や金利の方向性が見当たらなかったことや、数年後の景気見通しを下方修正したことで、スイスフランは売り込まれることになりました。

このように、上げなくても買われたり、上げたのに売られることや、バブル崩壊後の日本の様に下げたのに買われることは日常茶飯事です。ここが判ればかなり有利なのですが、これはイベントリスクといって、フタを開けてみないと判らないところがあり、ゆえに意外性で大きく動くことがあるのでしょう。

証拠金取引の普及で、レバレッジ効果も手伝って個人でも数百万単位の外貨建玉を持つことが可能になりました。確かに取引額が大きくなれば、金利差というスワップポイントの魅力はハッキリしたものとなりますが、為替部分の損益もまた非常に大きなものになってきます。絶対に切らない資金力と、それに見合った取引額であれば金利差だけに着目しても良いかもしれませんが、為替収益を無視しては勿体無いですし、損失の場合はリスクが大きく成り過ぎる傾向は否めないと思います。

トウキョウフォレックスのニュース・データ専門コンテンツ「TFns」にあるテクニカルクリップですが、実は私が作成しています。テクニカル分析をしていますが毎日はさすがにきついですね。内容はあくまで初心者向けの精神を継続しています。よろしかったら、のぞいてみてください。

では、良い週末を!


G7前の掃除・・・たまにある短期ファンド筋の天底さがし

2006-09-14 22:08:11 | ☆外国為替を読む

今週末のG7会議を前に、調整売買が断続的に持ち込まれているとするニュース等が出回っています。個人的にも、もし建玉があれば軽くしておこうと思うほどですから実際にそのような行動もあると思います。

しかし、相場が膠着しどっちとも付かないオーダーが吹き溜まると、相場を仕掛ける際にこれらのオーダーを潰すために体力を喰ってしまうため、短期のモデルファンドや仕手筋はある程度の損を覚悟で、狭い幅で売買を繰り返して予め煙突掃除をする場合があります。こうすることで細かいオーダーで引っかかることなく、一気に相場を上下に傾け易くなり、また細かい売買を繰り返すことで、動き易そうな方向を予め肌で感じ、大きなオーダーが構えている水準を把握することができます。

体力を喰ってしまうという意味は、例えば1.2700のユーロドルを売りで仕掛けたい場合、10ポイント刻みに買いオーダーが100本ずつ細かく入っていれば、500本を売りで仕掛けても単純には50ポイントしか下がりません。しかし、その前にコメントなどに乗じて市場動意を巻き込みながら予め50ポイントほど動かしてこれらのオーダーを付けておけば、本当にユーロ売りのG7結果が出た場合、同じ500本の売り玉で100ポイント動かせる可能性が高まります。

さらに予め50ポイント動かしてみた時点で、次の吹き溜まりは30ポイント下にあり、その間にあまりオーダーが入っていない、などのような情報がつかめれば、なお一層そちらに振れ易くする確率が上ろうというものです。

2003年秋のG7明けに音を立てて崩れたドル円相場がありましたが、その前の30日程度は、コメントだけで右往左往した相場展開があったことを思い出します。

このような短期筋の行動ですが、500本という単位は5億通貨に相当します。たとえ話で持ち出した金額ではありますが、それ以下であることは先ず無さそうな数字です。決して単独の投資家の行動ではありませんので、くれぐれもマネをされないようにお願いいたします。


余談ですが、明日は私の誕生日です。まさかこんな時間までブログを書いているとは、かなり寂しい感じです。ただ、ここ数日また更新できず、今日はどうしても書きたかったので良しとします。お一人でも読者が増えてくれれば本望です。さて、これから一人回転寿司でも行こうかな!


ショートカバー【SHORT COVER】

2006-09-11 21:30:20 |   -FX実用相場用語

売り持ち(売建)していた通貨を、買い戻す行為をいう。では買い持ち(買建)していた通貨を売り戻す場合、ロングカバーと言うか・・・?応えはYESなのだが、あまり耳にしないのは事実。足りない通貨は「カバー」という意味が良く合うが、余っているものを元に戻す行為が「カバー」と言えるかどうか、の違いかも知れない。

 レポートを読んでみよう

トウキョウフォレックスの無料レポートを教材に、用語が実際にどのように使われているのか、確認しよう。

「ドル円のショートカバー」といえば、買わなければいけないドルを買ったことだと判り、「ユーロドルとユーロ円にショートカバーが持ち込まれ・・・」といえば、買わなければいけないユーロを買ったことだと判る。
本日は実際にこれらの相場が上昇しており、円安がやや進んでいる状況だ。このレポートで押さえるべきは他に、今週末にはG7(シンガポールで開催)が予定されていることで、人民元の問題が討議される公算が大きいというのがコンセンサスである。コンセンサスとは、概ね一致した見方・・・という感じだ。


円高は季節要因か逃避か

2006-09-07 21:16:03 | ☆外国為替を読む

本日夕刻、G7に絡んだ噂に端を発して、円高が進行しほぼ各対円ペアは、下値探りを再開しています。

内容は、G7の議題で人民元の議論があるといったもので、久しぶりに人民元ネタでの円高相場になっています。

しかし、他にもこれまで高金利通貨として資本流入を受けていた各国から資金流出が止らない、というコメントが聞こえ始めています。

昨年あたりは高金利通貨として人気を集めた南アフリカランドですが、前回の利上げで再び8%となった政策金利を尻目に、対円では下落がとどまるところを知りません。今朝の欧州系銀行レポートによれば、南アフリカのインフレリスクは依然として高い水準を保ち、年末に掛けて8.5%から8.75%までの利上げが織り込まれ始めていると伝えています。

本来、高金利通貨はこうあるべきという個人的な印象から、今後もし利上げ話に乗じてZAR上昇というステージが来たときには、つられ買いは回避されたほうが無難かもしれません。

かといってZARのショートは、さすがに金利差を考えると手を出しにくく、暫くは見守る相場に見えます。


一気に下げるとは思えませんが・・・

2006-09-04 20:11:22 | ☆外国為替を読む
9月に入ってクロス円の様子がややおかしくなってきました。このところ上半期の中間決算は殆ど無視されていた中で、今年は1日から償還絡みの噂や利益確定の動きがささやかれています。

終戦記念日が近づくと、戦争に関する報道が増えるように、9・11に近づくとどうしてもテロに絡む報道も増えます。このことによってドル売りのバイアスが発生しやすいのも事実です。

今後は総裁選のネタで円は不安な状況が暫く続きそうです。こうなると対円ペアも8月よりトレンドが出にくくなることが予想できます。

150円以上のユーロ円は鬼のようなアマウントが出会っているはず・・・との話も聞いています。たしかにこれらをこなせる買い手は、日本の投資家が随分と手を貸していたと思われますが、その分のしこりは確かに残った感覚はあります。一気に暴落というシナリオはあまり現実味がありませんが、値ごろ感での買い下がりは回避したい印象です。

サッカーワールドカップが終了して2ヶ月が経ち、発表数値もまだまだ余韻を引きずっているはずですが、果たして真の欧州経済の強さが証明されるのは本年末に差し掛かる頃ではないかと考えています。

「今週の材料」を聞いてオーダーも可能

2006-09-03 20:49:52 | ☆外国為替から離れる(雑感)
こんばんは、浅野です。
今日も暑かったですね。結局、プールには行けず、実家に孫の顔見せに行って一日が終わってしまいました。夜になってやや涼しい感じもしますが、今日は熱帯夜になりそうです。

ところで、トウキョウフォレックスで立ち上げ作業中、週末の自由度をどうにか向上できないかと、システム開発時には積極的に考えてきました。日曜日の早朝を除いて土日でもリーブオーダーを入れたり削除できるようにしたほか、日曜日に更新するニュースコンテンツをスタートしています。暫くはがんばって更新してゆきますので、どうぞご支援をよろしくお願いいたします。

実家である神奈川県の端っこ方では、アメリカ原産のアライグマが自然繁殖して大変なことになっています。実家の池の金魚もとうとう全て食べられてしまい、ガランとした池には、ヤゴが沢山発生していました。アニメに登場するラスカルというアライグマの人気が上がりペットとして飼われたものの、どう猛な性格が災いして山に捨てられたものが野生化したということです。

何事もよく知らないで手を出すと、あまり良い結果は生まれないようです。

では、月曜日に!