外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ユーロ円相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(11月30日)

2009-11-30 20:30:33 |    -ユーロ円

◆今日のテクニカル分析は、ユーロ円相場をみてゆきましょう。

ドバイショックによって売り込まれたユーロドルですが、



反転も著しく平然と1.50台へ乗せ返しています。日足チャートを見ても、材料的にはリスク感の高いニュースだったにもかかわらず、納得が行く範囲内の下ヒゲを付け、重かった10月高値以上の価格を、今日もつけています。

また、逃避通貨として知られるスイスフランですが、



ユーロスイス相場の動きを調べたところ、穏やかにユーロ安を継続しているようです。


ユーロ円はこれまで、見事に概ね128円から138円でのレンジ相場を形成してきましたが、円を逃避通貨として再度認識した場合、円はユーロに対しても本来は円高気味に推移するのが自然に見えます。

これまでレンジ相場を不動の相場観として対策してきましたが、円高バイアスに少し傾けてみたいと思います。



10月高値からの下落トレンドで引くことができる、上値レジスタンスラインを最終ラインとし、26日の急落に結びついたと見える131.50前後をエントリーポイントとしてみます。

132.67付近には基準線があり、乱高下のどさくさにまぎれて、131円台後半でエントリーできれば、100ポイントで上値レジスタンスラインと、基準線を両方味方に付けることができます。


◆本日の主要な経済指標発表ですが、本日もメジャーな指標は数える程しかありませんので欧米分をまとめて掲載いたします。

19:00 EUR 消費者物価指数 (YoY)
実際 +0.60% 予想  +0.40% 前回  -0.10%

23:45 USD シカゴ地区購買部協会景気指数
         予想  53.00 前回 54.20

各指標は指標として、結果は反映される方向で考えますが、悪化する内容など悲観的な材料となった場合、ドバイショックの地合もあってリスク回避が優先されそうです。ただ、その際の行動として、ドル買い自体が徐々にリスク回避行動として当てはまりにくくなっている印象があり、年末に向けた決済行動を除いて、ドル買い方向は限定的になる可能性も想定する必要があるでしょう。

まだまだ、動き出すと荒い展開が予想できますで、くれぐれもご注意ください。
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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(11月30日)

2009-11-30 20:12:17 |    -ドル円

始めに、ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が11月30日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、



先週末の大引けとなった86.48円水準から、10ポイント強の上昇ギャップをあけて86.62付近で寄り付きました。その後87.02円まで一気に上昇後、86.38円付近まで反落するなど、乱高下した後は、86円台の中盤から後半で揉み合う展開でした。
後場に入ると上値が重くなり、早朝につけた下値を割り込むと86.05付近へと下落しましたが、85円台に突入するまでの勢いはなく、86年代前半で後場を引けています。

その後、日本時間17:00現在までの間に、86円を割り込み、85.85円辺りまで下落後は、特に反転の兆しも無く、85円台後半で停滞しています。


◆変動要因の考察
前場のドル円が底堅く推移した背景には、気になる週明けの株式市場が堅調に推移したことによる安心感から円買いが弱まったものと推測できますが、後場に入ってユーロやポンドの上値が重くなると、クロス円の売戻しが先行する形で、やや円買いが優勢となった模様です。アジア株式市場は比較的堅調に推移したものの、欧州時間に入って中東株式市場が急落したことが、円買いがもう一段強まった背景となっている模様です。

◆その他主要通貨の動き
ユーロドル、ポンドドル共に、東京序盤はドル売りのトレンドを維持しましたが、中東の株式市場が急落すると、日中下値を目指してドル買いが優勢となっています。
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外国為替テクニカル分析(11月30日)-ドル円相場、短期トレンド喪失で、反転かトレンド回帰か

2009-11-30 15:42:21 |    -ドル円

今日はドル円相場をフォーカスしてみます。

年初来安値を下回って円高懸念が広まった矢先のドバイショックだっただけに、円買いが急伸するドル円相場の展開となりましたが、テクニカルな仕掛けもあった様子で、その後は反転相場が優勢となる展開です。



年初来安値を2円強も下回ってスパイクした相場は、完全に方向性を失いました。
月足の終値が掛かっている本日の終値がどの水準となるか、注目されますが、短期的な上値レジスタンスは年初来安値だった87円の20銭から30銭となり、26日下値の86円台の20銭から30銭水準が下値サポートとなりそうです。

結局は月末の調整相場が、極端な形となって現れた先週の動きといえそうですが、もし、中長期のトレンドへ回帰するのだとすれば、ドル円は下落、ユーロドルは上昇、ポンドドルは揉み合いという相場展開が予想されます。
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外国為替市場、11月27日の総括と、11月30日午前の東京市場の流れ

2009-11-30 15:05:22 | ☆外国為替を読む

まず、11月27日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
26日米国時間に伝わったドバイ金融危機報道は、27日に入ってマザーマーケットを迎えるたびに、リスク回避行動が見られたものの、米国市場の反応は限定的となり、反転相場が優勢のまま先週を引ける展開でした。

ドル円相場



ドバイ金融危機の報道を受けても冷静に推移していましたが、東京時間を迎えると待ち受けていたように、円買いドル売りが持ち込まれました。前日下値となる86.60付近を割り込むと下落が加速し、一時パニック相場となって一気に下値となる84.80辺りまで下落しました。
しかし、その後の反転上昇も急激な動きとなって86円台まで戻すと、底堅く推移し、米国時間では下落前の水準となる87円台に手を掛ける展開でした。

ユーロドル相場



ドバイ報道の直後、既に100ポイント程度の下落反応をしていました。早朝の円高急進で連れ安となって以降、ドル円相場が底堅い中で下落基調を維持しました。欧州時間に入ると、一気にユーロ売りが噴出して1.4830付近へ下落。その後1.48台後半で揉み合いましたが、米国時間中盤にユーロの買戻しが優勢となり、1.4990付近の戻り高値を付け、そのまま揉み合いながら前週を引けました。

ポンドドル相場



ユーロドル同様に朝方の円高急伸を受け、1.65台から1.64台前半に下落したあと、欧州時間に入って1.6270付近へと一段下落しました。しかし、直後には1.64台へ急反転後、米国時間中盤では1.65台を瞬間付けるまで回復したあと、1.64台後半で揉み合いながら先週を終わる展開でした。

◆変動要因の考察
◇東京時間の早朝に発生した円高は、
前日に発生したリスク回避による円買い需要が、東京時間を待って噴出したと考えられます。ただ、急激な下落とその後の反転相場を見る限り、円買い圧力を察知した投機筋が、市場が薄い時間帯を利用して、その下にあったストップ売りなどを付けるために仕掛けた可能性もあります。その後の底堅い展開では、介入警戒感などもあり、下値を買い損ねた向きの潜在需要が炙り出された模様です。

◇欧州時間では、
ユーロやポンドがリスク回避のドル買いを進展させる展開でした。中東との資金貸借割合が大きい欧州の通貨でドル買いのヘッジが進んだことは、自然な流れですが、クロス円の下落には殆どつながらなかったのは、朝方の急落で一時的な円のロングが相当積み上がっていたのかもしれません。

◇その後の米国時間でも、
既に一時的なリスク回避の動きが一巡していたのか、ドル買い円買いは限定的で、結局は往来相場で終わる展開となりました。

◆その他の市場
感謝祭明けとなった米国株式市場は一時下落を強めましたが、終わりに掛けては下値を縮小、債券市場は上昇して利回りは下落、金相場は下落して先週を終わっています。


本日11月30日、午前の東京外国為替市場の動きです。

各相場とも、先週末の反転的な流れを強め、ドル売り円売りへとギャップを空けて今週を寄り付きました。その後、反落してギャップは埋まりましたが、ユーロやポンドは対ドルでドル売りを強める一方、ドル円相場は86円台後半で揉み合う展開です。
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レベル感(値頃感)

2009-11-28 11:16:11 |   -FX実用相場用語

相場格言的に言えば、”もうそろそろ”は何とやら、”まだまだ”は何とやら、というように、あまり根拠も無く、数値的な大小から抱く感覚、とでも言えば良いか。値頃感といえば皆さんもピンと来るかもしれないが、ぼんやりした概念を表現する。


2008年の年末に、ドル円相場が100円を切った時、相場を良く知らない方々までもが、ドルは安いとばかりに、キャッシュを求めて両替商に並ぶ画像が流れていたことは、記憶に新しい。2008年は初旬にも100円を切ったことがあったが、見事に反転上昇し、110円台を回復していたことで、余計に期待感が煽られたのだろう。

そして今日現在の2009年11月も下旬、年初来安値を大きく割り込み一時84円台へと急伸した。年初来安値は2番底だったことから、残すは史上最安値のみの状態となり、14年数ヶ月ぶりの水準へと突入している。

昨日と比べて確かに安い。100円から比べたら、もっと安いが、何の為に買うかを良く考えたい。

特に差益を主要な収益とする取引では、下落最中にレベル感で買いを入れる行為は、自殺行為に等しい場合がある。


たとえ話
例えば、ピストン輸送をしているバスに飛び乗るとしよう。満車になると、止まらないで通過してしまう。

あなたは右に行きたいのに、右から来るバスに飛び乗るだろうか。ましてや、全速力で走り抜けようとしているバスならば、下手をすれば吹っ飛ばされて、終わりだろう。


通常、右に行きたければ、左からやってくるバスに飛び乗るだろう。通過しそうなほど全速力で近付いてきたバスなら、間違いなくいち早く目的地には連れて行ってくれるだろうが、リレーのバトンタッチのように勢いを付けて併走しても、なかなか飛び乗るのは至難の業だろう。
相場で考えれば、偶然その場に居合わすこと、そんな相場にスリッページ無く入ること、ナッシングに遭遇しない、などが該当しそうだが、相当ラッキーなケースだろう。

一番安全で確実なのは、左からやって来ていて、かつ乗車のために減速しているバスではないだろうか。

ただし、

相場は、ピストン輸送ではないので、必ず目的地に行くとは限らず、乗り込んだ途端に、バックしてしまう場合がある。ただ、バックするためには、瞬間でも停止状態があるハズだ。停止状態が長引くバスはどちらに行くか判断しにくいが、それが相場ならちょうどレンジ相場に該当しそうだ。

最もダメージ無く乗り込むには、恐らく2通り。

一つは、少なくとも行きたい方向へ向かっているバスで、減速はしたものの、そのまま通過するのを祈りつつ飛び乗るか(通過する=目的地へ行く可能性が高い)、

一旦停止したあと、行きたい方向へ動き始めたバスの、スピードが上がる前に飛び乗るのか、

ではないだろうか。
ただし、あくまで入り口(乗り方)のお話である。


ポンドドル相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(11月27日)

2009-11-27 19:48:00 |    -ポンドドル

次に、今日のテクニカル分析は、ポンドドル相場をみてゆきましょう。

(既に、ワンセッション終わってしまったようですが・・・、)ユーロドルも同様に、下値サポートの割り込みには要注意な展開です。



ポンドは目先の重要なサポートだった1.6500を割り込み、次に重要な水準となる1.6250へ向けて更に下落しています。

1.6500割れは、やや歪なヘッドアンドショルダーのネック割れを意味し、値幅論でいえば、次の1.6250を割り込む潜在力を持っています。
ここを割り込むとなると、1.6000割れも辞さない展開も予想されます。

相場の戻りは期待できないことから、最悪でも1.6250割れでストップエントリーし、1.6000のターゲットを目指したい展開です。
戻る相場があるなら、ネックライン(下値サポートライン)が差し掛かる1.6400手前が精一杯であり、その裏をストップゾーンと考えられそうです。

ユーロドルは1.4800割れには要注意です。


最後に、本日の主要な経済指標発表ですが、本日もメジャーな指標はありません。
幾つか掲載しましたので、動画をご参考ください。

上がるにしても下がるにしても、思い込みは禁物です。あくまで慎重にいるべきステージだと思われます。

-追記-
ドル高はかねてからG7の共通認識であり、協調介入を考えても、まずドル売り介入はありえないと思われます。日本だけで円売り介入をしたところで無力な上に、他の対ドル通貨でドル買いに反応するようなら、現在のドル買いの火に、油を注ぐこととなり、クロス円の下落が円買いへ戻ってくるシナリオが浮かびます。

まさかとは思いますが、唯一ドル円相場のリスクファクターは、ドルの利上げです。ただその他の対ドルでは、やはりドル買いを加速する要因となり、ドル円が下げ止まっても、クロス円は下落を継続するイメージがあります。

やや、夢想的な内容となったため、ブログに限定いたしました。

古巣のトウキョウフォレックス上田ハーローが、昔のようにニュースに映っていたようですね。懐かしく思っています。
-追記終了-

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チャートで見る、東京外国為替市場本日寄り付きから17:00までの相場概況(11月27日)

2009-11-27 19:03:38 |    -ドル円

ドル円相場を中心とした、今日これまでの為替市場概況です。

取引日付が11月26日に切り替わる、今日の日本時間午前7時時点のドル円相場は、



昨日の大引けと同水準の86.55付近で寄り付いた後、スイス中央銀行のフラン売りドル買い介入の噂で上昇した相場のボトムとなった86.30水準を前に、睨み合う展開でしたが、早々に割り込むと85円台を飛ばして84.80付近へ急落しました。

大台を2桁変えた相場は一旦下げ止まると、介入警戒感が台頭し、仲値にかけて86円台を回復するなど、荒い展開となりました。その後は下値を拾いそびれたと思われる買い需要があぶりだされる形となり、後場直後には暴落前の寄り付き付近まで上昇し、86円ちょうど付近で揉み合いながら後場を引けています。

その後、日本時間17:00現在までの間に、85.75円辺りまで下落したあと、再度86円台に戻すなど、もみ合う展開です。

◆変動要因の考察

◇東京時間を迎えて間もなく
相場が下落の背景には非常にテクニカル的な動きが指摘できますが、その支援をしたのは昨夜のドバイショックではないでしょうか。円売りオーダーが期待できる東京市場で、一気に円買いが浴びせられたと見るのが自然でしょう。その後の反転背景は、介入警戒感が指摘できますが、あまりに瞬間の出来事だったため、潜在的な買い需要が表面化したに過ぎないという見方もできそうです。

◇欧州時間に入ってドル円相場は
ドル買い気味に推移していますが、ユーロやポンドの対ドル相場下落からくるドル買いに、引っ張られている模様です。

ユーロドル、ポンドドル共に、ホームマーケットに入り、リスク回避的なドル買いが優勢となり、目先の下値サポートを次々に割り込む展開となっています。何といっても、金相場が崩れ出した気配があり、利益確定などの動きが燻し出されると、ドルが一斉に強含むリスクを感じています。
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外国為替テクニカル分析(11月27日)-内容変更し、ドル円相場へのコメント

2009-11-27 16:02:15 |    -ドル円

今日の通貨フォーカスはドル円相場ですが、既にチャート的には相場が壊れていますので、簡単に個人的なコメントに替えさせていただきます。

昨夜のドバイ(中東)ショックは、インパクトとなる可能性があります。前日のストップ相場で目先のショートや買いの需要が概ね掃けているとすれば、上昇前の水準を下抜けすることで、中長期に及んだロングのまき戻しが優勢となる気がしています。

一方で、トレンドを継続しているドル円相場ですが、折からのドル安懸念も手伝い、リスクは回避したいがドルも買えないといった中、リスクの逃避先として、消去法的に円やスイスが集中的に選好される可能性を否定できません。

朝方の円高は東京市場を待って、海外筋が一気に円買いのヘッジを入れたようにも感じます。市場として経験していない米国勢は、恐らくリスク回避姿勢で参入するのではないでしょうか。加えて円高懸念から、日本版HIA(本国投資法)の前倒し的な円転需要も想定されるなど、円高材料には事欠かない状況に見えます。

宝くじ感覚であればまだしも、レベル感だけでドル円のロングから入ることは回避したいイメージです。悲観しすぎかもしれませんが、現時点のユーロドルのように単純な往来相場で終われば、と思っています。
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外国為替市場、11月26日の総括と、11月27日午前の東京市場の流れ

2009-11-27 15:25:08 | ☆外国為替を読む

まず、11月26日の外国為替市場の流れについて、主要通貨の視点から考察します。

◆総括
ドル全面安を引きずりながら円独歩高となり、リスク逃避の典型的な相場展開になっています。

ユーロドル相場



前日終盤に発生した急激な一段高から、調整気味に下落して昨日を迎えました。欧州時間に入って1.51台を割り込んだことで、短期ポジションのストップが入ったような値動きを示していますが、米国時間中盤までは調整的な動きに見えます。しかし、中東発の金融危機のニュースがきっかけとなってユーロ売りの展開となり、前日25日に発生した急上昇を帳消しにして引けました。

ポンドドル相場



東京時間前場までは高値圏で揉み合う展開でした。しかし後場に入って、ポンド円の下落に合わせて弱含むと、欧州時間に入り、ややテクニカル的にも底値割れを起こした結果、急落を招きました。米国時間中盤までは安値圏で揉み合いましたが、中東の金融危機報道をきっかけに一段安となる展開でした。

ドル円相場



年初来安値を前に東京時間前場は睨み合いで推移しました。しかし、市場が薄くなる昼休みを待っていたように、仕掛け気味な売りで底値が割れると、一気に86.30付近へと下落しました。欧州市場ではユーロやポンドがドル買い推移したことで、87円に手を掛ける展開でしたが、戻り売りが待ち構えているように上値が重くなると、新安値へ向けてじりじり下落する展開でした。

変動要因の考察
◇未明に発生したドルの一段安は東京時間に入って
様子見となっていましたが、ドル円相場の仕掛け的な動きから、クロス円も全面的に下落した結果、ユーロドルやポンドドルの上値を重くしていたようです。

◇欧州時間に入って
ドルの買戻しが強まった背景には、中国の株式市場が下落幅を拡大したことや、スイス中銀のフラン売り介入の噂などが要因として指摘できます。
この局面ではドル円相場も素直にドル買いで反応する展開でしたが、上値ではポンド円などクロス円の売りによる円買い需要が高かった模様で、以降のドル円相場の頭を重くしていたと考えられます。

◇米国時間中盤で伝わった、
中東金融機関の資金繰りが悪化したニュースは、短期的に発生していた急激なドル売り熱を冷ますには充分な内容でした。市場は一気にリスク回避ムードに傾き、前日のドル売りを取り戻す展開となっています。

◆その他市場の動き
米国株式市場は休場でしたが、欧州指数及び米国指数の先物市場は大きく下落。欧州債券市場は大幅上昇して、利回りも大きく下落した模様です。


◆本日11月27日、午前の東京外国為替市場の動き

ドル円相場は、朝方早々に前日下値を割り込むと、対円通貨の下落を巻き込んで、円の全面高となっています。84.80円付近まで下落したドル円相場は、政府筋からのコメントや相場の微妙な反応に、介入警戒感がひろがり、86.23円付近まで急反転しました。しかし、それまでの下落トレンドに戻るのが精一杯という状況で、上値が重い展開が継続しています。
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ドル円相場のテクニカル分析と、これからの経済指標(11月26日)

2009-11-26 20:05:26 |    -ドル円

今日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてゆきましょう。

年初来安値を割り込み、チャートポイントの手がかりがなくなりつつある状況で、下値の目安を模索して見ます。



今年4月ごろから始まった中期トレンドは、下値サポートラインできれいに踏みとどまっています。
本日ここまでの下値は86.29円付近となっていますが、今週の下値サポートラインは85.90円前後に差し掛かっており、円高が再開するようなら、この水準までの下落が想定できます。

ただ、このポイントでドル買いを持つには早計であり、あくまで事前に下落イメージを持っておくか、短期的な決済水準程度に把握しましょう。底値を買いたい気持ちはわかるのですが、それができれば神業です。買い相場になれば必ず良いポイントがあるはずですから、値幅は最大化できなくても、今流れに逆らうのは控えたほうが無難に見えます。

トレンドは下落を指しており、売り戦略が順当ですが、戻しが殆どない中で、下値サポートに張り付いている現状は、程よい入り口が見当たらない状況です。

最後に、本日の主要な経済指標発表ですが、米国市場が休場でもあり、特に予定はありません。ただ、政府筋から為替動向に対するコメントなどが聞こえてくる可能性もあり、突発的な動きには、依然として注意が必要です。

ドイツの11月消費者物価指数とウェーバードイツ連銀総裁の講演が時間未定ながら予定されています。
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