外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

プロスティックス紹介 第10回-修正一目均衡表

2013-05-30 14:09:27 | ☆ProSticksチャート紹介

第7回目からプロスティックス・チャートの特長である4大ポイントについて、それぞれ説明がありました。
今回は4つ目の解説になります。
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プロスティックスは、日本で開発された本来の一目均衡表に、意義深い修正を幾つか施しました。原型の本質を採用しつつも、プロスティックスは伝統的な高値・安値を使う代わりに、採用するデータとして辻褄が合うモダルポイントの高値(モダル・ハイ)・安値(モダル・ロー)を使っています。


IMM取組残高分析 活字版‐円売減速も残高10万の危険水準迫る「売り加速するユーロと主役交代なるか」

2013-05-29 15:12:49 |   -【特集】IMM残高分析

さて、今週も活字版をお届けします。まずはドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。

<ネットポジションのグラフ>
注目のドル円相場ですが、週の前半はドル高が加速する展開が見られ、103円台後半を伺うようなドル高地合となっていました。そうした背景を受けて、この時点でのヘッジファンドなど投機筋は、更にドル買いポジションを積み増す動きを見せていたようです。

今回のドルのネットポジションは95,186コントラクトの買い越しとなっており、いよいよ10万コントラクトに迫る勢いでした。

<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。

引き続き、対ドルでの主要通貨の売り越しが、鮮明となっています。ドルに対して買い越されているのは、メキシコペソとニュージーランドドルだけとなっています。

<前週比グラフ>
次に前週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円ですが、ドル高円安地合に弾みがつく中で、円を売り越す流れが継続しています。ただ、円のショートがかなり積み上がっていますので、ここからの動きは恐る恐るという感じも出て来ており、前回から比べるとややペースが減速しています。
円は前の週に比べて6,779コントラクトの売り越しとなっています。

続いてユーロです。
利下げが実施され、テクニカルにも一目均衡表の日足雲を完全に下抜けた事で、大きな売りトレンドが形成されています。相対的にドルが強い事も手伝って、ユーロ売りを更に強める動きが目立ちます。

ユーロは前の週に比べて34,028コントラクトの売り越しとなっています。

そのほか、利下げを実施した豪州ドルは、今週も売り越される展開が、比較的強いペースで続いています。
豪州ドルは前の週に比べて18,959コントラクトの売り越しとなっています。


さて、このところ急ピッチで進んでいた円安と日本の株価上昇相場ですが、先週の後半から、一転して大きな調整を迎えました。ドル円相場は一時100円台をつけるなど、波乱の展開となる中、ここまで数ヶ月間続いた円安相場は、円の下値警戒感が出始めています。一方、下落トレンドを開始し始めたユーロ相場の動きは、まだ新鮮みがあります。

これは、ヘッジファンドの取り組みにも表れており、円は次第に小さく、ユーロはより大きく動き始めています。今週はこうした、主役の交代が見られるのかどうかに、注目したいと思います。


※動画は下記URLでご覧いただけます。
http://forextv.jp/Video/Video_IMM.php


IMM取組残高分析 活字版‐円売り、ユーロ売り、豪ドル売り強める「米国の景気と緩和出口策に注目」

2013-05-20 16:25:37 |   -【特集】IMM残高分析

今週もIMM取組残高分析の活字版をお届け致します。

早速、ドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。

ドル円相場は大きな節目だった100円を超えた事で弾みがついたようです。ドル高地合が一段と鮮明になり、ドルはじり高に展開しています。
こうした中で、ヘッジファンドなど投機筋は引き続きドルを買い増す動きに出ており、ネットポジションは88,407コントラクトのドル買い越しとなっています。

続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。

引き続き円、ユーロ、ポンド,カナダドルなどが、対ドルで売り越されている状態が目立ちます。そして、遂にオーストラリア・ドルも売り越しに転じており、全体的にドルがとても強い状態にあることがよく分かります。

次に前週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円ですが
先程もお伝えしたように、ドル円相場は1ドル=100円という節目を上に抜け、一時は103円台に乗せており、ドル買い・円売りに弾みがついているようです。こうした中でヘッジファンドなど投機筋は、円を売り増す動きを強めているようです。
円は前の週に比べて、9,847コントラクトの売り越しとなっています。

続いてユーロです。
ECBが利下げを実施して以降下落しているユーロは、テクニカル的にも一目均衡表日足の雲を下抜けた事で、ユーロ売りが更に勢いづいています。米国では、金融緩和政策の象徴である、資産買い入れプログラムの終了に対する思惑が高まっている中で、将来的にもう一段の金融緩和が見込まれるユーロについては売り圧力が高まりそうです。
ユーロは前の週に比べて13,388コントラクトの売り越しとなっています。

そして、今週もオーストラリア・ドルの動きが最も大きなものとなっています。
高金利通貨の投資先として代表格だった通貨ですが、先の利下げ実施以来大がかりなポジションの取り崩しが続いています。今回もヘッジファンドなど投機筋は売り越しを強めており、オーストラリア・ドルは前の週に比べて20,080コントラクトの売り越しとなっています。

さて、ドル円相場が100円の大きな節目を越える中で、市場の注目は引き続き、米国の景気動向と、資産買い入れプログラムの終了時期に集っており、これまではドルが全面高の展開となっています。

今週もアメリカの経済指標に一喜一憂する展開が予想されますが、このドル高の勢いが継続するのかどうかに、注目しておきたいと思います。


以上の内容は、グラフを交えた動画番組でもご視聴いただけます。下記URLをご覧ください。
http://www.forextv.jp/Video/Video.php?id=ONuFk-wpps8

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IMMの豪ドルポジションに思うこと-本日のFXフラッシュ1930はお休みです

2013-05-16 15:01:53 |    -豪ドル

今週のIMM残高分析では、オージードルのロングが、いよいよスクエアに近づく動きとなっていました。相場はそれを物語るようにパリティを大きく割り込み、安値圏で揉み合っています。
今週末発表されるデータは2日前の市場終了時点のものですが、さてショートまで売り越されているか、スクエアで様子見か、今後のオージー相場を占う点で注目しています。

それにしても、比較的長いスパンで取引しているであろうあのシカゴ筋ですら、ポジションがロングなったり、ショートになったりと、相場に合わせてポジションが変動しています。

一方、日本の取引所や事業者が単独で発表しているポジションは、概ね同じ方向に傾いたまま、多少前後する程度です。

確かに証拠金を預けると、それを対価に売買している錯覚にはなりますが、証拠金はあくまでアセットであって、決済した時の精算用資金です。取引する際には、例えばゲームセンターでコインを買うように、一度、ドルやユーロをプレイする形に替えた上で(正確には借りた上で)、それを売ったり買ったりするわけで、決して預けた資金を外貨に換えて売買している訳ではない点、もう少しフットワークが軽くなると、日本時間でもある程度、変動する相場になるのではないか…と考える次第です。

自動売買もある程度、収益が上がっていなければ、これほど流行するとも思えませんが、リスクを最小限に、プロフィットもそこそこというのは、トレンドが出ている相場では非常に勿体ない気がします。近年では、相場の動と静があまりに極端な印象がありますが、これはこれで、短期過ぎる売買で直ぐにスクエアになってしまうことが原因だと推測しています。

日本時間の市場が動かない理由は、やはりなかなか見つけ難しく、何が良い悪いは、やはり言い切れないのかもしれませんね。

最後になりますが、本日のForexTVジャパンの「FXフラッシュ1930」は都合によりお休みいたします。
ご了承ください。


IMM取組残高分析 活字版‐円売り再開 豪ドル概ねスクエア「100円突破後の行方に注目」

2013-05-13 16:53:27 |   -【特集】IMM残高分析

こんにちは、今週もIMM通貨先物残高分析の活字版をお送りします。
まずはドル円相場の取組のネットポジションから見ていきます。

<ネットポジションのグラフ>
注目のドル円相場ですが、週の前半は100円手前で揉み合う展開でしたが、週末に予定されていたG7財務相・中央銀行総裁会議では為替問題はあまり取りざたされないとの見方が強く、更に現在の日本の金融緩和策は景気底入れの為に必要な政策として支持されるとの見方も強まっていました。こうした背景から、ヘッジファンド等投機筋は再び円売り・ドル買いポジションを積み増す動きに出たようです。
今回のドルのネットポジションは78,560の買い越しとなっています。

<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。

引き続き円、ポンド、ユーロなどの主要通貨は売り越しとなる状況に変化はありませんが、7日に利下げを実施したオーストラリア・ドルは、これまでの買い越しを一気に解消する動きが出回ったようです。

<前週比グラフ>
次に前の週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円ですが、対ドル相場は何度か100円という大きな節目を試す中で、ECBの利下げや好調な米国雇用統計の発表がありました。
加えて冒頭にも述べたように、今回のG7会合では、円安や日本の金融緩和政策について特に問題視されないとの見方が追い風となり、ヘッジファンドなど投機筋は再び円を売り越す動きを加速させたようです。
その結果、円は前の週に比べて7,433コントラクトの売り越しとなっています。

続いてユーロですが、最近はポジション調整から一旦はユーロ売りが減少していましたが、今月2日にはECBが利下げを実施した事を受けて、再びユーロを売る動きに転じています。
ユーロは前の週に比べて3,384コントラクトの売り越しとなっています。

最後に、今回最も大きく動いたのはオーストラリア・ドルでした。

先週7日にオーストラリア準備銀行は政策金利を過去最低水準に引き下げました。高金利通貨の代表格であったオーストラリア・ドルにも金融緩和の波が来た事で、ヘッジファンド等投機筋は一旦買い持ちを解消させるような動きに出ています。

オーストラリア・ドルは23,604コントラクトの売り越しとなり、ネットポジションもわずか6,630コントラクトの買い越しまで減少しています。

さて、注目していたドル円相場ですが、先週後半には遂に100円を突破しました。それまでは100円の壁が意識されて、かなり揉み合っていただけに、抜けた後の動きは大きくなっています。今週は次の大きな目標を探りながら、円安がもう一段進んで行く可能性が高そうです。

暫くは波乱の展開になると思いますので、急激な動きに注意しながら、円安の行方に注目しておきたいと思います。

以上、5月11日に発表された、5月1日から7日までのデータに基づいた分析でした。
動画での試聴は、ForexTVジャパンのIMM残高分析チャンネルでお楽しみください。今日は、葉那子さんによるナビゲートです!
該当ページはこちら
(クリックすると、ForexTV・ジャパンのIMM残高分析チャンネルページへジャンプします)

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NEW 一目均衡表勉強会 最新版販売開始!5月10日金曜日に行われた勉強会が早くも登場です。

大相場化した日経平均は既に月足分析が一番有効なステージに突入しました。従って数週間が経過したところで、大きな流れはそう直ぐに変わることはありません。今後、注意すべき変化日などについても数多く解説されています。

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おなじみ 当ブログ筆者の浅野が実際のFX取引に挑戦! “為替はGAMEか”どうか、皆様ならどう感じますか?

浅野が昔、インターバンク市場の為替スポットブローカーだったとき、大手信託銀行の担当ディーラーだったお2人が、トップマネージメントを務める、FXトレード・フィナンシャル社にライブ口座を開き、奮闘中です。
テクニカル分析主体ですが、自動売買取引は未だ封印したまま、常に相場を見ていられない多くの一般投資家にもマッチするやり方で取引に挑戦しています。稀に記事が外為ガイドブックと被る場合があり、ご容赦ください。

実際に口座を開かないと解らない情報なども、随時お伝えしています。
本日現在、ドル円100.327のロング継続中!詳細はWarren T.浅野の“為替はGAMEか” で掲載中です。
(クリックすると、該当するブログのトップページにジャンプします)

 


相場は少なくとも週足以下のチャートでは見えない次元へ突入か

2013-05-13 02:49:34 | ☆外国為替を読む

先週金曜日は、FXフラッシュ1930をお送りできずに済みませんでした。
実は一目均衡表勉強会の撮影があり、どうしてもお届けすることができませんでした。会場で収録した簡易的な動画を掲載する…とも考えましたが、前のイベントが押していたのか、なかなか開場とはならず、その時間も作れませんでした。

さて、勉強会の内容は、細田先生と相談しながら、可能な部分の公開もあり得るとは思いますが、分析に用いる足はやはり、株式相場も月足で追う方が順当な次元だったことからも、やはり為替相場もドル円のみならず、全体的に月足でフォローしなければ追いつかない次元に入った様に見えます。金曜日の高値越えではありませんが、今後数年間は2008年、2007年という節目の話題が連続する可能性が出て来たようです。

ドル円の100円越えも大きなイベントでしたが、その他のストレートも殆どが重要なドルレジスタンスを越えており、100円手前で暫く揉み合ったのは、これらのタイミングを合わせるために、時間調整をしていたようにしか思えません。

その時間的感覚は、一目均衡表の特色でもあり、オシレーター系では決して予想できない領域でもあります。オシレーターではかなり歪んだ相関関係に見える通貨も散見され、ダイバージェンスが怖いのも山々なのですが、三波動的には最少のスパンで見た最終波動を開始したものも多く、これまでのトレンドは中期的にまだ半分しか進んでいないという見方も可能なのかもしれないと思う今日この頃です。

円安は株高を導く要因にはなり得ますが、株高が円安を導くとは限らない点、為替は難しい局面かも知れませんが、ドル高をキーワードに考えた場合、幾つかの通貨ペアはまだチャンスがある段階に見えるものがあります。

個人的にはドルスイス、オージードル、キーウィドルは勿論、このところ消去法的に強含んできたポンドも、戻り高値は付けたようにも見え、各通貨共にもう数段ドル買い方向へ動く可能性がありそうです。クロス円の影響で強含むステージがあれば、戻り売りが機能すると考えています。
対円はドル円もそうですが、そう簡単に円安だけではきつい局面かも知れませんが、キーワードから、まだドル円なら少しは光があるのかと…またポジショントークになってしまいました。というか、そう思ってやっているわけですから、一致しても仕方がないことではありますが…。

さてあと数時間で、怖いもの見たさ的な一週間が始まります。一緒に頑張りましょう!!では後程…。

【お知らせ】
一目均衡表5月勉強会の動画販売開始!明日から?
今回は株式相場一色でした。日経平均に始まり、個別銘柄もその代表的な相場位置にあるものを例に、濃い内容でした。もしかすると月足を見ないと損をする(資金的損失という意味ではなく、良いことが無いという観点で)かも知れないという印象です。

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ドル円100円のトリガー付ける レートが一瞬消えた

2013-05-10 03:43:12 |    -ドル円

こんばんは、先ほど2時56分ごろ、遂にドル円は100円を突破しました。
90BIDを見た瞬間、次は100.20でした。
100.50にもバリアが有るの無いのという噂はありましたが、一瞬躊躇しただけで、直ぐに超えています。

当初はストレートの下落がイマイチ緩慢だったことから、恐らくはクロス円の買いが直接の原因のように思えています。しかし、その後、殆ど全てのストレートはドル買いを伸ばしており、クロス円の上値が重く、ドル円も伸び悩んでいます。

次の目標は2009年4月5日高値の101.45付近ですが、さすがに100円を超えると本邦輸入も楽観できなくなることも考えられ、月足遅行スパンの雲下限となる102.20前後まではそう遠くない話かも知れません。

では、明日を楽しみに今日はこの辺で失礼します。

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来る5月10日金曜日、午後7時から9時の予定で、いつも通り水道橋の貸ホールで開催致します。
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今や一目均衡表は多くのチャートにも搭載される、世界基準の分析手法です。著名な分析手法は数多くありますが、確立したご本人、或いは完全に内容を理解している人間が随時解説できる状況は段々と少なくなる中、増して日本発のチャートとなれば唯一、一目均衡表だけがそれを可能としています。

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5月9日の豪ドル相場に思うこと

2013-05-10 01:39:57 |    -豪ドル

それにしても朝方のオージー買いは一瞬でしたが強烈でした。

ただ、今となって言えるのは、あれほど雇用統計が良い数字だった上、中国の消費者物価も上昇という、強いオージー買い要因が重なったにもかかわらず、あの上昇だけで失速したことが全てを物語ると考えたいところです。

RBAが利下げを発表した矢先の、ポジティブサプライズだっただけに、瞬間はどちらを信じるべきか悩みはしましたが、当局が今回の数字を把握していなかったとは思えず、それを押して前もっての利下げには、もっと大きな意味が隠されていると考えた方が良さそうです。

オージーにとってポジティブな見方をすれば、この数字を知っていたからこそ、もともと過大評価されていることに不快感を持っていたRBAは、急騰を回避するために利下げで予め熱を冷ましたという見方も無理やりできなくはない一方で、リーマンショックの時の利下げ行動は相当迅速だったと記憶しており、インフレとは方向が異なる何かの兆候をつかんでいるのかもしれません。

明日の朝、10:30にはRBAの四半期報告の公表が予定されています。ネガティブな部分には過敏に反応しそうな予感があり、要注意かもしれません。

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IMM取組残高分析 活字版‐今度こそ100円突破なるか再度阻止されるかに注目

2013-05-07 15:10:20 |   -【特集】IMM残高分析

さて、今週もまずはドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。

今回もドル円相場が100円手前で上値が重くなる中、引き続き多くの市場参加者は、このところ積み上げてきたドル買いポジションを手仕舞う動きが出ているようです。
ドルのネットポジションは3週連続して減少し、71,127コントラクトの買越しとなっています。

続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。

引き続き円、ユーロ、ポンド,カナダドルなどは、対ドルで売り越し状態が続いています。一方で、買い越されている通貨も大きな変化はなく、依然としてメキシコペソも大きく買い越されていますが、取組高は少しずつ減少している状況です。

次に前週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円ですが、先程もお伝えしたようにドル円相場は1ドル=100円という節目で上値が重い展開が続いています。市場では100円を超えてドルを買い進む動きに警戒感が出始めており、一旦積み上げたポジションを調整する動きが主流となっているようです。
円は前の週に比べて8,603コントラクトが買い戻される動きとなっています。

続いてユーロです。週後半に予定されていたECB定例理事会で、利下げ期待が高まっていましたが、イベントを前にしたポジション調整もあり、一旦反転上昇する動きを見せています。こうした中で、今回はヘッジファンドなど投機筋もユーロを買い戻す動きに出たようです。

ユーロは前の週に比べて4,126コントラクトが買い戻されています。

更に今回は主要通貨で大きな動きが見られない中、スイスフランが9,443コントラクトの売り越しとなっています。世界的にも金融緩和政策が広がり,株価が上昇を続ける中で、市場のリスク警戒感が低下している状況が伺えます。

また、メキシコペソは一旦利食いの売りも出ているようです。今回で2週連続して買い越しが減少しているメキシコペソは、前の週に比べて8,360コントラクトが売り越される結果となっています。


さて、週末には注目されていたアメリカの雇用統計が発表されました。市場の予想よりも良い結果だった事からニューヨーク・ダウ平均株価は一時15,000ドル台をつける上昇となっています。更にアメリカの長期金利も上昇した事から市場は再びドル高方向に向かっています。

こうした地合いを受けて、今週も引き続き1ドル=100円という大きな節目を試す展開が期待されます。相変わらず上値の重さが確認されるのか、或いは今週こそ新しい展開に進むのか、ドル円相場には目が離せない局面が続きそうです。

ForexTVジャパンの動画ページは下記URLからどうぞ!
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今や一目均衡表は多くのチャートにも搭載される、世界基準の分析手法です。著名な分析手法は数多くありますが、確立したご本人、或いは完全に内容を理解している人間が随時解説できる状況は段々と少なくなる中、増して日本発のチャートとなれば唯一、一目均衡表だけがそれを可能としています。

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さあ、今回の日経平均上昇の大相場、一体どこまで行くのか、その見極めはいつ、どうなれば良いのか。いつ勉強されますか?…今でしょ!

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ロット【LOT】

2013-05-04 19:07:29 |   -FX実用相場用語

1ロットとは通常、あるFX事業者が決めた、或いはその事業者が採用する取引システムで取引ができる最小の取引額を指します。簡単に言うと1ケースとか1パックなどのように、1塊りを表す名称と同じです。

1ダースのように、世界的に共通して12個の塊りを指すことが予め判っていれば良いのですが、各FX事業者によって1取引の最小単位となる1ロットの内容が異なる状況は、利用を検討する側から見れば業界が複雑に映ってしまいがちで、以前から危惧している部分です。

インターバンクでは、100万通貨を1本と称しており、これもロットと言えばロットですが、世界中でこの1ロットは100万と決まっていたため、単純に簡素化だと言い切れる点で、FX取引の方がやはり複雑ですね。

近年では1通貨から取引できる業者もあるようですが、通常は各事業者とも、100通貨、1000通貨、10000通貨が大体の区切りになっており、1ロットの単位が各社まちまちです。わざわざロットという表現を使う意味ですが、例えば、その必要もない1通貨の取引を、ドル円相場で考えてみます。

今やドル円でも小数点以下3桁で取引価格が提示されるのも珍しくない世の中で、1ドル90.000円で買ったドルが90.005円に値上がりしても、僅か0.5銭の利益にしかならず、ここで決済した収益を具体的に引き出したり損金を支払うことはできません。

これは、10ドルを取引しても5銭、100ドルを取引しても50銭ですから、同じことが起こり、1000ドル取引してやっと5円という現実的な単位になってきます。細かく言えば200ドルで1円にはなりますが、200ドルを1ロットというのも判りにくいのは事実です。

つまり、限が良い単位で考えると1000通貨以下の単位では、最小桁がいくら動いても次の桁が動かない限りは現実的な損益に変化はないことから(厳密には、売買価格差が次の桁)、1000を1として考えた方がゼロが少ない分間違いも少ないというのが、恐らくの理由で、まあデノミみたいなものですね。先物では今でも枚数で取引額を表すこともあり、これもロットと同じ使い方でしょう。

FXの取引単位が比較的多額だというのは、こうした細かい価格差を量で現実的な貨幣価値に引き上げて収益化を狙う取引だということが、お分かりいただたと思います。もっとも、そうでなければ輸出や輸入などは成り立ちにくく、言い換えれば為替相場は、価格の変動リスクは少ない相場であり、リスク所在は取引額が全てである取引とも言えそうです。

為替相場で1円(100ポイント)動くということはそれなりに大きなインパクトですが、通常は1日で100ポイントも動かない相場がざらにある中で、1通貨の取引で確定した損益を決済するには切り上げや切り捨てをせざるを得ないはずです。恐らく1通貨の取引が可能な業者も最小額はある程度決まっているとしか思えず(1000ドル以上は1ドル刻みが可能とか??)、いずれにしても端数をどのように処理しているのか個人的には疑問です。機会があれば調べてみたいと思っています。