外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

浅野のつぶやき-ユーロドル急上昇も一旦は失速?

2010-09-28 19:13:59 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

ユーロドルが順調に上昇し、心理的節目となる1.3500を試した後、やや上値が重く推移しています。米国の金融政策に目を奪われる中で、欧州の沈黙がユーロ買いを支援していた印象ですが、ここにきてアイルランドやギリシャの信用懸念が蒸し返され、断続的な下落要因になっているようです。

一度は本格的に1.3500を試すステージはあると思いますが、ユーロの上昇にも少し陰りが出てきたのは、事実だと思います。先程発表されたイギリスの経済指標が好結果となり、ユーロポンド相場でもポンド買いが優勢となりましたが、各対ドル相場はその調整をドル売りでこなした観があります。



ユーロ上昇を目論む中でやや気がかりなのが、短期足でのダイバージェンスです。日足以下の4,2,1時間足では、22日の上昇と24日の上昇局面で上値を拡大しているにも関わらず、MACDの最大値は逆転しています。それぞれの節目ではストップロスの買いが上昇を支援していたとの情報もあることから、遅れ気味にとったロングの調整が入ってもおかしくはありません。

1.3505が高値の割にさほど水準は遠くなっていないことから、利食いを兼ねた短期的なショート戦略が視野に入ってきました。
1.3490付近でユーロを売り、1.3515付近でストップを兼ねてドテンします。
上値があまり伸びないようなら、ロングは早々に手仕舞うイメージです。
下値目標は24日安値圏の1.3300付近とし、1.3280前後でロングをとり直します。上手く軍資金が稼げれば、ストップは1.32台割れで十分でしょう。

ドル円は地政学リスクが大きくなりつつあるように思えます。皮肉にも中国に対する日本の弱腰が、円高圧力を弱めているのかもしれません。ただ、個人的には大国である中国の“大人の対応”を切に願うところです。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎


浅野の閃きFXテクニカル ブログ版-ユーロドル発進で次はユーロ円をもくろむ

2010-09-24 22:39:04 |    -ユーロ円

ドル安が止まりません。

市場はアメリカの自国通貨安政策を見抜いた観があり、インフレなきドル安という不思議な状況になってきました。一つには、米国内の投資家がしびれを切らして海外投資に踏み切っているとも考えられ、そうすれば債券高、株安、通貨安にも納得がゆきます。これはまるでリーマンショック前の本邦投資家心理に似たところがあるのかもしれません。

さて、先日の閃きFXで展開したユーロドルの押し目買いですが、説明からは5ポイント及ばなかったものの、実質的な取組みとしては、上々だったと思っています。ユーロドルは次の局面まで放置しようかと思います。

ドル円は、昼過ぎの急騰が、介入か否かで憶測が飛び交っています。確かに微妙かもしれませんが、結果は元の水準に戻っており、その他通貨のドル安圧力でどうにもならない状況です。背景はいずれにせよ、ドルは買えないという事実だけが残った形です。

露骨な通貨操作の行動には批判が集まっているようですが、ある意味で公然とドル安を明言した米国も自国通貨安誘導の他でもありません。ドル安で連想してしまうのは、日本や中国のドル準備高ですが、ドル安はこうした外貨準備の目減りを意味します。国家価値と比べれば額は小さいものの、他の通貨の様に一方的なドル安相場を演じにくい一因になってはいないのでしょうかね。ドル安分と値上がり分、どちらがどうかは計りしれませんが、政府の事とはいえ投資としてはいかがなものでしょうか。

細かい数字は、今後の議論にお任せするとして、今明らかなのはユーロが比較的どの通貨と比べても、強い立場に居るようです。ユーロドルが既に相場を離れてしまったことから、まだレンジ内に収まっているユーロ円の買いを模索出来ないでしょうか。ドル円が急落した場合、一時的に辛い可能性もありそうですが、ここまで他の対ドルペアが上昇すると、クロス円の立場からも少しは円安圧力になりそうな気がします。



4時間足で見る限り、15日の介入で押しあがった以降は、ドル円の乱高下?を吸収して上昇トレンドを上手く継続しています。早いうちに112.70付近へ下落するようならユーロを買い、17日以降下値を支えた111.60前後を割り込むようなら、111.50付近で一旦はストップです。

上値は7月高値の114.70付近が目先の目標ですが、下で買えた場合に限り、高値越えで買い増すイメージです。ドル円さえ底堅くいてくれれば、心理的節目となる115.00が控えているものの、週足の基準線である116.65付近は目論みたい心境です。
週末を挟む本日、取引額は最小限が心地よいと思います。

では、良い週末をお過ごしください。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎


浅野の閃きFXテクニカル-ユーロ爆騰で、押し目を辛抱強く待つしかないか

2010-09-22 23:23:42 | ☆相場分析-ユーロドル
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

この時間に閃きFXを動画でお届けすることはあまりないと思いましたが、今日も長時間外出するなど、マーケットになかなか集中できず、この時間になってようやく相場をゆっくり見られる状況です。

前回の閃きで、高値越えではドテンも視野に…と、どうにかお伝えできましたが、いよいよ相場に入りにくいほど、上昇力に拍車がかかってきました。

FOMCでは、緩和政策の維持が再確認され、内容的には織り込み済みではありましたが、相場は好感材料ではなく、米国景気懸念を強めた格好となってドル売り材料にしています。米国はいよいよドル安を公言したようなものだという論調がありますが、少なくとも“ドル高は米国の国益に沿う”という、少し前の見方は完全に影をひそめた形です。

米国指標の悪化やユーロ圏の地雷がたまには暴発するリスクはありますが、金利先高観が復活するまでは、ドル買いの流れは限定的になるかもしれません。

では、遅くなりましたが動画を是非、ご覧ください。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎

FF先物の金利動向について

2010-09-21 23:30:14 | ☆相場分析-ユーロドル
ご紹介が遅れてしまいましたが、21日のPM外国為替テクニカル分析は、いつもと志向が異なり、FF(フェデラルファンド)先物について、その見方が紹介されています。

FF金利先物の数値がリアルタイムにご覧になれるかどうか調査不足で恐縮ですが、FOMC直前に何らかの動きがあった場合、少しのヒントになるのかもしれません。ただ、ここまで張り付くと動き自体に信憑性も無く、変なドル買いの動きを迎え撃つ為の根拠程度にはなる状況かも知れません。今後の知識としてご覧いただければと思います。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎

浅野のつぶやき-ユーロポンド揉み合い上値を突破、米国指標改善でのドル売り支援でユーロ続伸

2010-09-21 22:48:41 |    -ポンドドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

祭日の昨日は、ポンドが独歩安だったことを除けば、ダウが上昇した割には為替は比較的静かな1日だったようです。快調に上昇してきたユーロにも、ソブリンリスクの問題が上昇に水を差したようですが、上値を抑えた程度に終り、底堅さを物語っています。

ドル安の影響を受けて上昇しているユーロですが、ポンドが今一つ伸びに欠けています。英国指標もさえない内容が続き、ポンド売りユーロ買いが継続している模様で、市場が薄い時は特に流動性が低いポンドがカバーされる方向に相場が動いてしまうようです。

ところで、今日の遅くと言っても、明日の明け方に近い時間にFOMCの金融政策発表があり、今は基本的には様子見のようです。大方の予想は金利据え置きで緩和方向を維持することになっており、サプライズはあまり期待できないとの見方も多く、経済指標が少しでも改善すると、株式市場は安心して上昇する展開です。

債券市場も株式市場同様底堅く、為替や金がドル売りとくれば、一体原資となるドルはどこから調達されているのか、今一つ納得できない部分もあり、短期筋によるレバレッジ取引が主流なのかもしれませんが、ドル円を除くドル売りの流れに今少し乗ってみようかと思っています。

ユーロ、ポンドともに押し目買いが有効に見える中、先ずは下落気味のポンドの買い場を探すとすれば、1.54台後半が一つの目安になりそうです。
日足一目均衡表の遅行スパンの下にある基準線が1.5470に位置しており、また1.5450から1.5470付近は9月上昇で揉み合った高値圏と概ね一致します。
1.5480付近まで下押しするようなら、ポンドを買い、1.5430を割れるようなら一旦はストップです。上値はユーロ次第という形ですが、雲の上限手前の1.5600を想定しても、損益バランスは1:2を上回り、悪くない取組に見えます。

ポンドの対ユーロ地合いは暫く悪そうですが、このまま“両股びらき”で推移するとは思いにくいところです。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎




 


浅野の閃きFXテクニカル-ユーロドルでリベンジ!上昇の芽に乗る

2010-09-16 23:29:56 | ☆相場分析-ユーロドル
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

今日も一日お疲れさまでした。気温は涼しいのですが、雨が降って湿っぽい一日でした。
さて、しばらく腰を据えてブログを更新できていませんが、今日はこの時間に閃きFXをアップしました。暫く見ないうちに上昇の兆しが数々出てきましたが、春先からの上昇が再開と言うには、まだまだ早そうです。

海外の中銀が介入に対してコメントを控えつつも、不快感を表明しているように聞こえます。国内輸出企業に対するゴマすり介入とも言えそうな行動でしたが、結局は輸入業者の不利益を輸出業者に付け替えた上に、国家予算を使った利益供与とも言えるかもしれません。そんな円安を受けていくら株価が上がっても、海外投資家の売りの餌食になってしまいそうな観もあり、対円ペアは暫く混とんとする可能性がありそうです。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎

浅野のつぶやき-ドル売り炸裂でリスク警戒感低下?一方で米債は上昇

2010-09-15 13:00:27 |    -ドル円

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

今日の東京市場では、財務相がいよいよ円売り介入へ動きました。
介入を実施したあと、自らその行動を発表するケースは極めて異例です。ドル円相場は東京時間中で82円台を付け、昨夜の下値を割り込んだことで、当局も警戒感が先だった印象です。

83円台を飛ばして84円台の半ばへと上値を伸ばしており、そこそこの効果をあげている状況ですが、自ら介入を発表した裏腹には、市場へのアピール色が強かったことを物語っています。

その他の通貨ですが、対円のクロスはさすがに急騰はしてますが、ドルストレートはドル買いヘッジが出ている模様で、昨夜の急上昇からやや上値を切り下げている状況です。
--------------------
ところで、昨夜のユーロ急騰は意外な動きだったことは、各方面で報じられています。事実を振り返ればドルが全面安になっており、その点から一部では、リスク回避の動きが遠ざかったとするコメントが聞かれています。

しかし、米国市場の動きだけを見れば、債券価格が再び上昇して利回りは下落、株式市場もダウは若干下落して終わっています。

ロイター通信によれば、JPモルガンの週間調査で、投資家は米国債に対する強気度を増していることが判明したと報じています。つまり、リスク投資への警戒感は依然として強く、安全投資としての債券需要は拡大していることが裏付けられたことになります。

昨日の欧州時間に発表された経済指標は惨憺たる内容でした。上値が重いとされた1.29前半を前に、ユーロドルは、1.28台前半まで下落しましたが、今振り返れば、この指標の内容で下値がここまでという方に違和感があります。買い手の真相は不明ですが、ユーロドル相場では何らかのユーロ買い要因が新たに発生したように見えます。

23:00JSTに発表された米国企業在庫の結果は悪化となり、ドル円ではリスク回避的な動きと一致する円高値を更新する動きになりましたが、ユーロを始めとした他の対ドルペアは、ドル買いとは逆の、ドル売りで反応を強める結果となりました。ドル金利の低下傾向が長引く見方がある中で、ドルが嫌気されたという考え方はありますが、リスク回避の行き場を失った資金が、極端なレパトリの動きに走ったと言えないわけでもありません。

特に金相場でのドル売りは、史上最高値を更新したことも手伝い、金が急騰する結果となっています。ユーロドルが急騰した一因であることは事実ですが、どうやら、過剰流動性はドル以外の安全資産を求めて分散し始めた観もあります。ユーロが高値を更新するトレンドにあった2009年では、金はリスク資産との位置づけでしたが、そのあとでも底堅い金が再評価される地合いにあるのかもしれませんね。

確かに、こうした動きこそリスクを取り始めた兆しとする見方はあり得ますが、マインドはあくまで低リスク先を探すといった、ネガティブな流れに見えます。


ForexTVジャパン
浅野 敏郎


浅野のつぶやき-値ごろ感のドル買いが次第に不利な展開へ

2010-09-14 22:15:26 |    -ドル円

今晩は、ForexTVジャパンの浅野です。

週末は再び猛暑再来で月曜日もその影響が強く、もう大丈夫と気を許した後の酷暑だっただけに辛さも倍増でした。

為替相場の方は、金曜日の閃きもむなしく、週末のイベントリスクにやられてしまった格好です。バーゼル3に対する恐怖感が相当あったのか、予想の範囲内だというだけで、尻り抜けを懸念するよりも、リスク資産から資金が回帰する流れとなりました。しかし、ドル円だけは相変わらず上値が重い状態が継続し、今日も1995年以来の円高値を更新する展開となっています。

民主党代表選が菅直人氏の再選となり、リスク要因が一つ減ったことで円が買われやすくなった雰囲気を感じます。ただ、介入の警戒感を含めて下値の糊代は徐々に狭まりつつあるのは確かです。

海外勢がリスク回避の円買いを進める中で、今月は期末と言うこともあり、本邦の円転需要が加わる展開ですが、85円を割り込んでは、日本の投資家による円売りが底堅さに一役買っていたという記事を読みました。

確かにドル買い需要がある向きにとっては、毎日が又とないバーゲン価格に見えるのは確かです。しかし、あまり先を見据え過ぎて損切りが遠くなることで、結果的にポジションが積み上がり気味な買い手に対して、売り手は介入警戒感なども手伝って目先の反対相場からは早目にスクエアになっている可能性が高いと推測します。となると本格的な損切りで上昇する相場はそれなりに戻さないと期待できない状態に見えます。

一方、本格的な売り手は同じ我慢をしても直ぐに有利な展開が待っており、時間がたてばたつほど楽になってゆく展開では、買い手よりもフラストレーションは低いでしょう。つまり昨今の値動きから圧倒的に不利なのはドルの買い手であり、今後は損切りが損切りを生むように、相場は皮肉にも苦しい方に動く場合が多くなるかもしれません。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎


浅野の閃きFXブログ版-ユーロドル、再度敗退でいよいよニュートラルか

2010-09-14 20:45:24 | ☆相場分析-ユーロドル

売り戦略が連続して敗退となり、月末までは様子見色が一層強まった感覚です。
売り相場について行きたくなる最大の原因は、チャートを見ても明らかで、何といっても1.5200まで目前にせまる上昇をしたあと、半年で1.18台を付けた値動きに由来しています。その後、1.33台まで戻したものの、ユーロを買い進めるには、安心できないまま現在に至っている格好です。




6月10日には、5日移動平均が1.1990の時120日線は1.3436と、1446ポイントにまで拡大していた長短格差は、今日現在で65日線の1.2747から120日線の1.2787の、僅か40ポイントの間に全ての移動平均線が集まっている状態で、そこから判断しても、安値からの戻しが一旦はその役目を終了し、次への動きを探っている状態であることが判ります。

安値からの反転上昇を継続するか、8月上旬からの下落を継続するかは、いよいよ50%の確率に近づく中、シンプルな高値安値の見方で判断するポイントがいくつかあります。




一つは、反転上昇を継続すると判断するには、大きなポイントとして、8月6日の1.3332を越えることで8月の反落が否定される必要があります。ただ、その前に8月18日に付けた反発の高値1.2920を越える必要がある訳ですが、9月6日に一度失敗しており、今日も若干限界感が出始めています。つまり、おおきな目標に8月6日越えがあるにしても、1.2920を越えない限り、今の相場は6日からの反落の影響を受けているとしか見えません。

一方で、6日より反落した相場は1.2586の下値を付けて以降は、こちらはこちらで底堅くなっています。ただ、先程の1.2920が突破されない以上は、最後にマークしたのは安値であり、下落を継続中の揉み合いということができます。

ただし、6月最安値からの反転上昇の動きを基本に置いた場合、この動きを否定するには最安値更新が課せられており、これはこれで大きな目標です。つまり、近視眼的にいえば、1.2586と1.2920を先に突破した方に分があるものの、暫くは最安値の1.1874水準と、8月6日の戻り高値1.3332の間をさ迷いやすい展開が示唆されていると思います。

月末までを様子見色が強いと判断した根拠は、それまでは雲が厚いことと、遅行スパンがいよいよ雲と価格に追いつめられるまで、とした2点です。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎


浅野の閃きFX=ユーロドル相場、一見ニュートラルも下落の目を残す

2010-09-10 16:45:38 | ☆相場分析-ユーロドル
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

2日ほど間が空いてしまいました。その間、久しぶりの雨が降り、気温も随分下がって過ごしやすくなりました。

前回のポンドドル相場は、不思議な買い戻しが強めに入り、ストップから20ポイント程度伸びた後反落し、結局誰かにストップを付けさせられたような後味になってしまいました。

ユーロドル、ポンドドルともに移動平均価格がさらに狭まり、短期から長期まで価格認識が一致しつつある中、ユーロドルは先日のWSJの下げにより、中立色が強い中でも下落の目を残しています。

いずれも値幅はあまり期待はできませんが、次回のトレンドが合致すれば、早めに良いポジションをとれるかもしれません。

詳細は動画でご確認ください。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎