外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

閃きFXテクニカルを掲載-今日はユーロドル相場です。

2010-08-31 14:42:41 | ☆相場分析-ユーロドル
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

昨日は日銀の緩和期待から午前中は株価、ドル円ともに上昇する展開でしたが、内容の発表以降は、円高が再開し、結局は対円で、ドルやユーロの良い売り場を提供下に過ぎない結果となりました。

再三申し上げたように、日銀が行う金融緩和は内需を刺激する程度で、その意味では株価が上昇した理由付けにはなるでしょう。しかし、これは逆に輸入企業にとって良い政策かもしれず、結局は円高によって騒ぎたてている輸出企業の助けにはなっていません。

前回の閃きFXでは、ユーロドルの戻り売りの水準を1.2750に想定しましたが、運よく相場は1.2780付近を高値に反落しました。今日はその後の目先の動きを分析してみましたので、動画でご確認ください。

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浅野 敏郎

IMMは先週火曜日現在、円はロング-取組残高分析

2010-08-30 14:30:17 |    -ドル円

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

毎週月曜にお送りしている、IMM通貨取組残高分析ですが、85円を割り込んで83円台に突入した先週の火曜日、その日が終了した時点で集計された円買いのポジションは、依然として高水準のままだったようです。

金曜日から今日にかけての円安は、一部では当局の追加緩和政策期待とも言われていますが、シカゴ筋など海外では、意外と政治ネタが為替を左右する場合が多くあります。そんな彼らにとって、円高問題よりも民主党の党首争いのほうが、よほどインパクトがあるのかもしれません。

万が一、今日の日足が陰線で終わった場合、先週終盤から続いた戻し相場も、一旦は終了する可能性が出てきました。

では、動画「IMM取組残高分析」を是非、ご覧ください。


浅野のつぶやき-日銀臨時金融政策決定会合、国内の追加金融緩和で輸出企業は歓迎?

2010-08-30 13:38:52 |    -ドル円
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

先週は殆ど更新できず、また週末に閃きを求めにチャートを隅々まで見渡しましたが、特に目に付いた通貨ペアもありませんでした。

さて、円高対策で注目を集めた日銀臨時会合も、結局は国内金融緩和を追加したにとどまり、プレッシャーが高かった輸出企業にとっては、何のインパクトもない決定がなされました。

期待感に胸を膨らませた相場は、わずかにドル買いへとギャップして今週を寄りつき、その後は月末のショートカバーが先行したかのように、86円台目前まで上昇していましたが、発表を受けて一気に85円台前半へと値を下げ、行って来い相場のまま白けてしまいました。

内需拡大の効果を少しは期待できる内容かもしれませんが、輸出企業の焦点でもある円高は、このオペレーションでは阻止できるはずはないと考えています。つまり、観点と政策の目的がずれている感覚が強く、まだ“風が吹けば桶屋が儲かる”理論のほうが、説得力があるように見えます。

アメリカはこれまで内需も強く、内需の復活が自国経済を強くする立場でした。オバマ大統領は、輸出をスローガンに掲げていますが、アメリカの低金利維持政策と外需に頼る日本の金融政策は、まったく異なるものなのかもしれません。

日本銀行は、自行のWEBサイトでも、紛らわしいと説明している通り(http://www.boj.or.jp/type/exp/seisaku/expkainyu.htm)、介入の実行機関は日銀ではありますが、権限はあくまで財務省にあり、政府が決めないことには、何も始まらないことを、再確認したいと思います。

このところの円安は、どちらかと言えば、政治の不安定による円売りに見えており、民主党のごたごたは、皮肉にも“円売り介入”として機能しているようです。万が一にも意識的だとすれば、それはそれで民主党は凄い政党だとは思いますが、まだまだグレーな○沢さんが党首になった時点で、政治改革も終了かと危惧していますが、そんな国、日本の通貨はもしかすると、ご希望通り円安になるかもしれませんね。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎

浅野のつぶやき-円高対策、請求するだけではなく具体策を示すべき産業界

2010-08-26 21:20:35 |    -ドル円

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

政府と日銀の間で円高阻止に向けた対策を協議する機運が高まっているようです。FX取引をされている方々にとって、要するに円高でも円安でも、ボラティリティさえあれば収益チャンスがあるわけですが、円高になると、必ずと言って良いほど、経済団体から不快感が表明され、投票権や税収等を盾に、円高の対策をこれまでも騒ぎ立てて来ました。

確かに、自動車業界を中心に一時は世界のTOP企業になることもあり、日本のGDPや税収に貢献してきたのかも知れませんが、結局は市場を海外に求めているから、円高が不利になるわけです。でも、ちょっと待ってください。私が聞きたいのは、円高阻止の対策を政府に求めるこということは、政府が管理可能な国内に市場を求めているのでしょうか???

もちろん、答えはNOです。だとすれば、輸出企業が収益源を海外市場に求めるのであれば、為替対策は自身ですべきです。それを怠ったからこそ兆の収益が半減したりするのではないでしょうか。

国内の金融市場に解決策を求めても、無いに等しい金利をこれ以上どうすれば景気を刺激するのか・・・。たとえば流動性がひっ迫して金利だけが上昇するような、ユーロ危機状態では、資金を際限なく供給することで、少しは金利を下げる効果はあるでしょう。しかし、今の日本はこの金利でも借りて何かをしようとするほど資金需要は無いと思います。

イメージしてみましょう。例えば日本の金利がしばらく上がらないということが認識されたとして、どうなれば輸出企業のメリットになるのか??市場を海外に求めているのに、国内の景気刺激??すでに矛盾があります。もしもその根拠が、金利差による投資家行動に頼るのであればお門違いで、だからこそ日本株への興味が薄れるのだと考えます。

一般論ですが、自動車でも衣料でも、原材料は輸入しています。ここのコストがどれだけ圧縮されているのか、文句をいう企業が公開したことがあるでしょうか。

結論は、こうです。

海外市場で収益を得ている企業は、文句を言うなら代替案を言ってみてください。一国民として、円高はむしろ誇って良い現象だと認識しています。ただ、本当に輸出企業が日本全体の富になるというのであれば、日本は海外の不況を解決するために資金を使うべきです。なぜなら、海外市場がピックアップすれば、円高でも売上が上がり、問題が無くなるのではないですか??

いろいろ考えた挙句、思いついた幻想は、たとえば日銀がユーロ債を購入する目的で、ドル円で買い介入をし、続いてユーロドルでユーロ買いをします。もちろん、EUを援護するという名目であれば、ユーロ債の利回りも低下し、唯一双方が国益と一致します。

円高は輸入価格を押し下げ、おいしいワインが500円で飲めるようになるでしょう。でも、円安になって小麦価格が上がり、ガソリン価格が上がれば、楽しみも減ってしまうと思うのです。日本の国内が元気になるのは、円高だと思っています。円高で日本経済が元気になる方向を模索したほうが早いと思う、今日この頃です。ただ、FX取引を考えた場合は、無責任ですがどちらでも構いません。

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浅野 敏郎


浅野の閃きFX…ブログスペシャル-8月24日、ポンドドル相場

2010-08-24 20:02:38 |    -ポンドドル

動画にするまでの余裕がありませんでしたので、ブログで閃いてみます。

本日もポンドドルで相場を解析しますが、ユーロドルも概ね同じような状況であり、週足では雲にも近づけなかったことで、地合いはポンドよりも弱い状況であることをお伝えします。



さて、ポンドドル相場は、過去2回の動画で追いかけてきましたが、いよいよ5月下旬からの中期上昇トレンドのサポートラインをしっかり割り込み、比較的しっかりしたサポートが期待されていた4月の高値圏である1.54代後半をも本日一気に割り込み、目先の最大値として想定した週足雲の下限となる1.5347まであと少しとなりました。

この落ち方を見る限り、週足の雲の下限で止まるという方が無理に感じています。
一旦は底値感が出ることから、買い戻しが優勢となった場合、4月の高値圏へ向けて天井を確認に行くような動きになれば、その手前の1.5450を中心にポンドを売り、1.55台半ばを越えるようなら1.5560で一旦はストップです。

週足の雲の下限となる1.5347を割れるようなら、40あたりのストップ売りで追いかけ、この場合のストップは4月高値圏を越える1.5500辺りで良さそうです。

下値は週足の基準線が1.5112に差しかかっており目先の目標の候補です。日足で見ても
・雲の上限が今週いっぱい1.5108であること
・上昇相場での最後の押しとなった7月21日の安値が1.5122であること
・4月下値圏の1.5120台は幾度か下値を支えた水準
などから、1.51代前半は目先の最大値として考えてもよさそうです。

確実に行くなら、7月上旬に揉み合った1.51台後半は2月3月の月末月初でギャップした水準と一致し、4月の実体線レベルでの安値水準でもあることから、1.5200を割れた辺りからスクエアリングを意識しても良いでしょう。

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浅野 敏郎


ユーロ円相場-週明けもう一度、天井確認の動きがあれば売り場か

2010-08-22 19:22:55 |    -ポンド円
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

先週末は本業が忙しく、ブログにまでなかなか手が回らず、相場を注視できませんでしたが、夕方にユーロが一段安となり、ここしばらくの揉み合い安値をとうとう下に割れてしまいました。

アイルランドの金融機関問題が、ユーロ懸念の再燃を連想させる中、米国景気の景気後退懸念が一層色濃くなり、かつてのリスクを回避するドル買いが強く発生した模様です。買われたドルの行き先は、残念ながら株式市場ではなく、債券市場のようで、つい先日まで強いボーダーラインだった米国、30年債の4%、10年債の3%は大きく下回り、それぞれ3%半ば、2%半ばと呼んだほうがふさわしい水準にまで、利回りが低下しています。

ユーロドルの下落で、ドル円もドル買いになれば少しは底堅くなるところですが、あいにく円も円高圧力が低下しない中、ユーロ円もとうとう一時、108円台前半をつける下落となりました。

109円台前半は、12日から20日の東京時間まで下値を支えた強いサポート水準でしたが、そこを割り込んだ以上は、戻しの上昇相場でも、今度は強いレジスタンスとして機能することは、確率が高い状況です。

23日は日銀と首相の会合が予定されていましたが、延期される動きもあります。いずれにせよ、景気刺激策といっても、金融政策に及ぶのは基本的には難しいでしょう。

万が一、円高対策を懸念した円の売り戻しで、相場が109円台に向かって戻すようなら、その手前108円台後半でユーロを売り、20日高値の109.60円を超えるようなら109.75円付近でいったんはストップです。余裕があれば109円台に乗せた時点で20前後で売り増しても良さそうです。
下値は6月に付けた107.30円が目先の目標になりますが、長期的な視野では、もうすでに2001年の5月と6月で下値を確かめた水準を意識しているような感覚もあり、その水準はズバリ、1ユーロ100円ということになります。

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浅野 敏郎

平均足の読み方-チャート特番Part4再放送

2010-08-22 14:36:02 | ☆外国為替を読む

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

今週末は地元はお祭りです。土曜日曜と子供神輿の手伝いをしましたが、それだけでもう体はバキバキです。結構、情けないのですが、日頃の運動不足を痛感しています。立ち寄り処では、浴びるように水分をとってましたが、3時間強の間にトイレには結局は行かず、ほとんどが発汗してしまったようです。
もう少ししたら、大人神輿を少しだけ、担ぎに行こうと思っています。

さて、今日は日曜日ですが、再放送にはもってこいだと思い、新しいサーバーに移ってからデータをアップしていなかった分をお送りします。

ForexTVジャパンでは、毎日AMとPMに外国為替テクニカル分析を、山中康司氏の解説でお送りしていますが、小さく表示しているサブチャートの足型である、平均足について詳しく解説したチャート特番Part4をご覧ください。

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浅野のつぶやき-英フィナンシャルタイムズに気になる見出し

2010-08-18 11:53:38 | ☆相場分析-ユーロドル
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

昨日は更新できずに済みませんでした。

早速ですが、英フィナンシャルタイムズ紙のヘッドラインニュースに気になる記事が2つありました。いずれも米国の景気後退やデフレ懸念を意識せざるを得ない内容です。実際の本文を読まずに多くを語れませんが、感じたことを“つぶやき”として簡単に記述します。

1つは、米国のコールセンター業務の賃金が下落しており、インドの同業種の賃金が同じ水準になったという内容です。もちろん、比較をドル建てでした場合、ルピーが対ドルで上昇すれば、実態以上に格差が縮小することは想定内としても、アメリカの一般家庭の家計が縮小する方向を示すヘッドラインからは、米国の消費意欲低下からデフレを連想してしまいます。インド側の賃金上昇要因は、同業種の需要が高まり、賃金による争奪戦が一因とのことですが、あれだけ人口が多い国で、売り手市場になっているとは、思いにくい側面がありますね。つまり予想以上にアメリカの足元景気が悪化している可能性を感じています。

またもう一つのヘッドラインでは、米国企業の財務会計基準が見直され、実現すれば広範囲にわたるリース費用が、企業負担となる懸念が示されています。こちらのほうは内容を推測するには難しいところですが、いずれにしてもこの時期にさらに企業負担が増えるという心理的なインパクトは、投資意欲が前向きにはなりにくく、折しも債券へと投資資金が回避する流れの中で、ますます金利低下を招くデフレを意識してしまいます。

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浅野 敏郎

浅野のつぶやき‐ユーロドルは中期トレンドと長期トレンドの駆け引きが継続か

2010-08-16 19:39:16 | ☆相場分析-ユーロドル
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

この週末といい、本日といい、まさにお盆の酷暑です。今日は29度にしたエアコンが一度も停止しないということは、室内は30度近くは絶対にあり、部屋に居ながらにして熱中症にかかるのも、理解できます。こまめに水分は摂っていますが、皆様も是非、ご注意ください。

先週末は、リスク回避の行動が色濃く出てしまった模様で、米債の利回りは一層低下しました。今週、償還を迎える米国債をFRBが再投資するとのことから、それを見越した債券買いが先行したとの報道もあるようです。

対ドル相場では、ユーロの下落が目立っており、先日に1.3000をあっさりと割り込むと、今日は1.2730付近まで下値を伸ばしました。6月からの上昇相場を中期トレンドとした場合、6月7日と29日の安値で引けるサポートラインで、どうにか下値を支えられている格好です。

また長期トレンドとなる週足の一目均衡表を見れば、下落の位置関係の中で、基準線が1.2845、転換線が1.2741と、100ポイント程度に接近し、しかも現在の価格はその間で推移していることから、やや身動きが取れない状況です。

もう一日夏休み気分でいながらも、個人的には1.2900へ向けて反発するようならユーロを売って見たい印象です。

浅野の閃きFXテクニカル-ポンドドル相場

2010-08-13 17:00:07 |    -ポンドドル
こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

もう早金曜日となりました。お盆休暇で帰省されている方も多くいらっしゃるのかと思います。

さて、84円台を付け15年ぶりの円高・・・と新聞一面トップを飾るドル円相場ですが、菅総理大臣の休養明けの来週に、日銀との会合が決定という、思わせぶりな話題から円の売り戻しが優勢になっています。
クロス円の買い戻しもあるのか、ポンドやユーロの対ドル相場も底堅くなっていますが、ここまでのテーマがドル買いだっただけに、ドル円相場もその動きに準じただけ、との見方もできるでしょう。

さて、今日は閃きFXをアップしました。もっと短くまとめようとしたのですが、ついつい長くなってしまいましたが、今の相場にうまく乗れているだけに、もう少し下を見たいと思っています。チャート画像の縦横比が失敗してしまい、見づらいかもしれませんが、今日は少し凝った画面効果を使用してみました。

是非、ご覧ください。

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浅野 敏郎