外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ユーロ円今後の展開-2009年春

2009-03-29 09:58:39 |    -ユーロ円


左側のチャートはユーロ円の日足です。
去年の8月初頭には170円水準にいたユーロ円は、8,9,10月の3ヶ月で115円を下回る水準まで、途中小さな戻しを入れてほぼ一気に下落。その後、気がつけば既に11,12,1,2,3月と、115円-130円の比較的値幅のあるレンジ相場が継続しています。
ここ数日でレンジの上限である130円を上回って来たことで、にわかにEUR台頭論が聞こえ始めています。

上昇予想のキーポイント
垂直のグラフ線(破線の目盛です)で、10月23日の辺りと1月20日辺りに底値を2回つけているユーロ円は、変形しているもののざっくりとダブルボトムを形成しており、その山(ダブルトップでいう谷)の水準も概ね130円水準(黒い水平線)であることから、当水準を上抜けたことで、上昇に勢いが生じる可能性があります。値幅論でいえば、145円はターゲットとなります。

下落予想のキーポイント
ただ、赤く丸をつけた部分では吹き溜まりが確認でき、その水準は135円-140円となっています。今回の上昇では、この吹き溜まりに一旦頭を抑えられた形となっており、今後直ぐに135を越えられず、130円割れで終値を付ける等の相場になれば、再び115円-130円の価格水準に引き戻される可能性があります。仮にここから下落しても、一目均衡表の雲上限となる121.50円水準を前に、下値支持を受ける可能性も視野に入れておくと良いでしょう。

今後のユーロ相場-2009年春

2009-03-29 09:56:03 |    -ユーロ円

気が付けば本年は一度も更新しておらず、既に幽霊ブログの域に入ってしまい残念ですが、こつこつと続けてゆきたいと思います。

この3ヶ月、相場は特段の進展も無く、大暴落後の下値圏で揉み合っていますが、それにしても2005年中旬から約3年間に渡る円安相場は、たったの3ヶ月で戻りさらに下回る状況は凄まじいものがありましたね。その結果、世界的な金融危機までもあっという間に引き起こすこととなっていますが、この間、外貨金利は急降下し、数回前に書いた記事の内容が皮肉にも実現してしまいました。もはや、スワップポイントを利用した取引も機能しにくい状況下で、相場のほうもかなりニュートラルな動きとなっています。

回帰の円買いやドル買いも下げ止まったところで、次の“買い物”として、ユーロがにわかに注目されています。そこで、暴落開始辺りから現在までのユーロ概況と重要な相場水準を、対ドル、対円で分析してみます。

2009年からFX等を始められた方にもご参考いただければ幸いです。