2.04台に乗せたのもつかの間、本日は東京時間にもかかわらず2.05台を実現し、ドル売りが先行する形になっています。
ドル円も122円台は重く、昨日のシナリオには出しませんでしたが、122.50円手前売りの戦略も機能しています。
本日夕刻には英MPC議事録の発表があります。
前回の議事録発表後の反応は、据え置いたにもかかわらず内容が利上げに対して強気との判断で、ポンド売りのトレンドを反転させるような動きにまでなっています。
ポンドは7月月初に利上げを行いましたが、年内に少なくともあと一回の利上げは既に織り込み済とはいえ、「加藤 レポート」にもあるように、国内のインフレはかなりひどい様子であり、BOEへの不満はピークに達しているとの報告も見られます。
議事録内容はかなりタカ派なものを予想していますが、かのカナダ同様に、もう一段上昇を望むためにはこのところ日々大台を更新してきた相場で、後半を掴んだロングの掃除をしに来る可能性を考えざるを得ません。
特に本日などは東京市場でありながらポンド買いが旺盛なのは、売りを前提にした仕掛けにも思えます。
昨日はターゲットの話をしましたが、2.0570-80前後は一つのターゲットです。市場はもしかするとその上のターゲットを意識している可能性がありますが、それ以前に2.0300-50程度の押しは考えられることから、本夕は充分に注意が必要な局面だとにらんでいます。
さて本日は、ポンド高維持のスタンスは変わらない中で上値ターゲットを紹介しながら、本夕のリスクワーニングをかねて参りたいと思います。
(加藤 レポートとは、東短リサーチ社のチーフエコノミストの加藤 出氏がトウキョウフォレックスに配信している週刊レポートです。)
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取引の注文方法はいろいろあるが、現在動いている取引価格に対して、直接売買を注文する方法をマーケットオーダー(成行注文)というのに対して、現在価格ではない価格での売買注文を、予約する形で注文先に預ける注文方法を、総称してリーブオーダーという。
リーブオーダーには、ご存知のとおり指値注文、逆指値注文、OCO、IFD、IFDOCOなどが属する。
注文を置く(リーブ)という言い方は、一般的ではないかもしれないが、現在一般的にこの意味で使われている“注文を仕掛ける”という言い方も、業界的にはあまりそぐわない。罠を仕掛ける・・・のように、注文をある水準で構えておくとうニュアンスは判るが、仕掛けるという言い方は、相場を動かしに行く時に使われるのが一般的だ。
「20のストップを付けに、買いを仕掛ける。」とか、「チャートポイントを壊しに売りを仕掛ける。」などのように使う。
こぼれ話
ボイスブローカーが全盛だった頃は、各担当によってはいろいろなリーブオーダーを預かったものである。
ある日、「ここから1円下まで10銭刻みで50本ずつ買い下がってくれ!」というリーブオーダーをとある銀行から預かったことがある。個人的には、この銀行は絶対に売ってこないと思い込んでいたが、そんなことはお構い無しだった。
勿論、自行の買いオーダーに売りを浴びせることもあり、その時はオーダー分を差し引いて取引額を告げなければならない。忙しい時はまさに“あっち向けホイ”状態で、反射神経だけで仕事をしていた覚えがある。
あまり一般的ではないこのやり方について尋ねたが、ディーラーはディーラーで顧客に成行注文を打たれまくっていた様で、リーブオーダーの管理まで手が回らず、ブローカーにリーブ管理を任せたら・・・ああなった!そうだ。
顧客とプロバイダーの関係ではあったが、まさに運命共同体だったのは事実だ。