外為ガイドブック☆外国為替取引の基礎を解説 ・・・五里霧中のFX相場に一筋の光を

ForexTVジャパンの浅野がテクニカルやファンダメンタル分析、個人的意見を綴るFXブログ、用語集も必見です!

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一目均衡表を集大成した一目山人を祖父に持つ細田哲生先生が講師を務める勉強会の模様を番組化!ForexTVジャパンがお送りします。


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原油安がインフレを阻害して景気が悪化する?黒田節の予防線に過ぎない

2014-12-09 19:46:55 | ☆外国為替から離れる(雑感)

こんにちは、
解散総選挙を控えて、皆さんの行動は決まりましたでしょうか?

具体的な政党批判はNGの時期に差し掛かり、いささか腰が引ける内容ですが、タイトルは少し大げさとしても、最近は原油安が物価を押し下げるとして、『インフレ目標の達成には原油高が必要』という、理解に苦しむ理論がまかり通っています。少し前にも座談会のようなテレビ番組でもこの話が議論されていた記憶があります。

インフレは好景気の一要素ではありますが、その逆のインフレを起こせば好景気になるか…と言えば、NOと言わざるを得ません。私は経済研究所員のような専門家ではありませんが、恐らく義務教育課程を終わった方々であれば充分知っていることだと思います。にもかかわらず、コストインフレだろうと何だろうと、インフレ目標の2%を達成するためなら出来ることは何でもやると、数字にこだわる日銀ですが、コストインフレで2%を達成しても何の意味もありませんし、さすがに原油価格を操作することは、いくら日銀でも「できない事」ではありますね。

また、政府は政府で、景気判断を株価に求めていますが、日経平均を見た場合、皆様もご存じなように最安値からは既に2倍以上に上昇しており、ケースによっては景気回復の根拠にされています。そこで、もし株価上昇が本当に景気回復を意味するのであれば、今は正に好景気まっただ中ということになりませんか?つまり、インフレになっていなくても株価が上昇するような好景気が現実のことになっていると言えてしまいます。しかし、現実は決して好景気ではなく、所得は下がる一方…となると、インフレ=好景気という嘘に加えて、株価上昇=好景気という政府の判断基準にも矛盾があることになります。

例えば、ドル円の為替レートが、円の史上最高値(終値ベース)を付けた2011年10月は76.25円でした。
同じ月のWTI終値が92.55ドル、日経平均の終値が8434円でした。原油の対円相場は1バレル=92.55×76.25=7057円となり、実に日経平均株価1に対する原油価格の比率は83.7%という数字が出てきます。この数字自体に何の意味もありませんが、景気が最悪だった時の目安とします。原油高と原発停止で移動手段に自転車がはやり始めたタイミングでもありますね。

では、原油のWTIが100ドルを割り込んだ本年7月30日を見ると、ドル円の終値は102.80円、日経平均の終値は15646円でしたので、原油を100ドル計算した場合の対円相場は10,280円になり、株価比較では65.7%
そして、終値ベースでドル最高値を付けた先週の金曜日、ドル円相場は121.57円、WTIは65.6ドル、日経平均は17920円でしたので、原油の対円相場は7,975円となり、株価比較では何と44.5%という数字になります。

極端な例として、日経平均株価が38915円の最高値を付けた1989年12月はバブルのピークと言うべきですが、ドル円相場は143.90円、WTI終値が19.68ドルであり、株価比較は7.2%という驚愕な数字になります。もっと言えば1ドル200円からの第一次超円高期の出来事であり、原油価格は少なくとも安い方が良いに越したことはないことが見えてくる気がします。

産業構造も、技術も大きく変わり、バブル期と現在は比較にはなりませんが、株価上昇=景気上昇が今の真実かどうかは別としても、政府見解を正しいと仮定した場合、まさに株価と原油価格は逆相関の関係にあり、原油価格が安ければ安いほど、日本の株価は上昇して、景気も上昇するという理論も十分成り立ちます。原油安によって、コストが低下しても価格が変わらないという事は、事業者の収益は拡大しているはずであり、円安による高収益企業に給与引き上げを要請するのも重要ですが、原油価格がダイレクトに影響する業態に対しても、値下げではなく給与を引き上げる要請をした方が、賃金上昇には広く且つ手っ取り早いような気もします。勿論、電力会社などはもっとコストが減るように料金の値下げをするべきで、一般企業の収益増加と家計には協力すべきです。

個人的には、原油安は新幹線計画にとっても原発推進にとっても逆風ですし、原油安を悪者論にしようとしている主眼は別にあると疑っています。ただ、エコは大賛成であり、原油浪費論者ではないことだけは申し上げておきたいと思います。税に関しては、ここでは止めておきたいというか…本当に難しい問題ですね。

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一目均衡表 11月勉強会ダイジェストを無料公開

2014-11-18 12:53:19 | ☆ForexTVインフォメーション

こんにちは、

先週末に定例の一目均衡表勉強会が開催され、今回も取材を兼ねて会の模様を収録して参りました。その編集などで週末は時間を使ってしまい、今週のIMM分析動画の準備ができませんでした。今週のIMM番組はお休み致します。

勉強会の動画は、参加者の復習用に無料で開放されているほか、遠方なため会にご参加できない一目均衡表ファンに向けて販売も行っています。IMM番組をお休みにする代わりに…と言っては語弊がありますが、一目均衡表勉強会のダイジェスト版を制作致しましたので、ご紹介いたします。

一目均衡表14年11月勉強会ダイジェスト
上の画像を直接クリックすると動画ページにアクセスします。

転換線、基準線、2本の先行スパン、及び遅行スパンの5線で形成されている一目均衡表グラフですが、他にも重要なアプローチとして、基本数値、対等数値という時間関係を表す手法と、三波動に基づくN計算値、E計算値、V計算値など値幅関係を表す手法を合わせた総合的な分析手段で構成されています。

こうすることで、曖昧に解釈されがちな相場変動を極限まで理論的に明確にすることで、微妙な変化を察知し、相場が大きく展開する起点を探し出すことに注力しています。

最近思うことは、一目均衡表は基本的なチャート分析の殆どを網羅しており、逆にパターン分析や酒田五法、エリオットやフィボナッチまでもがより正確に把握できるという事です。
例えば、フィボナッチのABCDを例にとっても、三波動構成のN波動と同じ部分が多く、均衡表の方が逆に時間関係が示されている分だけ、余計なN波動にとらわれなくても済む側面があります。

確かに奥が深いことは難解な部分にも通じてしまうかもしれませんが、少しずつでも知識を得ることは決して損なことではありません。一目均衡表を使うと失敗するなどと言われる半面で、最近の短期的な手法に遅行スパンが多用されるなど、結局は一目均衡表の思考が受け入れられています。ならば、本当の意味を理解すればもう一歩進んだ応用も可能な気がしています。

前置きが長くなりましたが、今回は勉強会でさえ余り聞き慣れない9週足仲値線という補助手法を学びました。この後に及んで初めて聞く用法がまだあったのかと思うと、その奥深さに感銘を受けるしかありません。ダイジェスト版ではそのすべてを公開できませんが、使いこなせるかどうかは別としても、また一つポケットが出来たことに違いはありません。失敗を分析手法のせいにするのは簡単ですが、その前にその分析手法を知り尽くしているかどうかを自問する必要があり、悪い結果は己の理解不足であるくらいの謙虚さが必要なのかもしれません。
いずれにしても、楽して稼げる方法は世に存在しないというのが当たり前ではないでしょうか…。


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日銀追加緩和以前のデータは参照外…崩壊相場の前データとして記憶に留める-IMM分析

2014-11-03 23:27:29 |   IMM残高分析

こんにちは、今週は久しぶりにIMM取組残高分析の活字版をお届けします。

もう既に周知の事ですが、先月末10月31日の日銀金融政策決定会合で追加緩和が決定し、市場のサプライズを誘ってドル円は急騰しています。その2日前にはFOMCを控えていたなど、本日番組で使用する10月28日締切のIMMデータは大きな相場変動前のものになります。
今の相場を見ればもう答えは出ている状況の中、将来的な展望を探る意義は既に半減していますが、2週前のデータは急落明けのデータだという事も含めて、大きな変革以前のデータを把握しておくことは今後意義を持つ可能性も有り、一応は確認しておきたいと思います。

ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化
先ずは、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化のグラフです。

前回のデータは、ドル円が105円台へと一時急落した動きを含んでおり、ドルの買い越しが急減していますが、締切までの短期間でかなり反発したこともあり、折れ線グラフが示す毎週火曜日時点の終値推移にはあまり影響が出ていません。
そして今回のデータ締切までの一週間で、相場は底堅く推移した一方、ドルの買い越しは僅かに減少し、7月下旬の水準に迫る67,399コントラクトとなっています。
単純な相場比較だと、当時は102円台中盤と5円以上も低い水準であることや、僅かでも買い越しが減少する中で、相場は逆に上昇するなどダイバージェンスも見られています。

この動きだけを見ると、IMM筋は安値からの反発地合いで、手仕舞いを進め気味だったことが判りますが、一方で逆行する相場に違和感を感じていたはずであり、日銀のサプライズが無くてもドル買いに転じていた可能性はあったと推測します。次回のデータで買い越しが10万コントラクトに乗せるような動きになっていなければ、IMM筋は今回の日銀サプライズに乗り切れていない可能性も有り、下値に不安を残す結果になるかもしれません。

各通貨別ネット残高推移
次に、各通貨のネット残高のグラフです。

ここから明らかなのは、円を除けば各通貨の売り越しが継続する展開だったことは明白です。言い換えると、少なくとも28日までは円が独歩高だった構図が伺えます。

前回データと比較した各通貨のネット残高変化
続いて、こちらのグラフは、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したものです。

このグラフから各通貨の売り基調は、極端ではないものの継続し、円だけが買われていた状況が良く判ります。

先ず円ですが、ブレークダウンを見ますと、前回のデータで円買いへシフトした後、今回は円売り円買い共に手仕舞いが見られています。FOMCを控えてリスクを減らす行動が優先されていた様子がうかがえます。この間、相場は最安値から一時3円近い反発をしていますが、少なくともIMMの買戻しではなかったことが明らかとなりました。

次にユーロですが、ブレークダウンを見る限り順調にユーロ売りだけが増加するという極めて安定した売り基調が確認できます。しかし、実際の相場は一時1.28台後半まで急反発する局面を挟んでおり、もしかするとそうした局面では買戻されていたのかもしれません。しかし、結果を見る限り、直ぐに売り直しているか、或いはこうした反発局面では落ち着いて売り増しが出ていることになり、IMMのユーロ売りはかなり腰が入っていることが伺えます。

続いてポンドは、15日の乱高下を含む前回のデータでは一段と手仕舞いが進み、ポンドからの撤退が顕著に表れていました。その後、今回のデータまで相場は方向感なく上下する中、やや市場は拡大し方向性が出る兆しが見られています。微妙ではありますが、3週前のデータと比べるとポンド売りにシフトしており、締切以降のFOMCを起点にドル買いへ進んだ相場を暗示していたことになります。

最後に豪ドルです。
前回の番組で受動的にしろ、ブルベアではベアが急拡大したことをお伝えしました。その後、2週間が経過した訳ですが、前回は殆ど動意が無く、今回はブルとベア共に増えて市場規模は拡大したものの、結局ブルベアには大きな変化は見られず、ブルが1ポイント回復するに留まっています。その間の相場は相変わらず揉み合う中、どちらかといえば底堅く推移しており、ブルベアとは相容れない動きをしていました。締め切り後の相場はここまで反落気味に推移しており、ブルベア通りの展開となっています。


総括と考察
それでは総括です、といっても、
今回は円相場が決壊し、次回のデータはドル買いと各通貨の売りで一色に染まっていることは想定でき、今のところ各相場はドル買いで推移しています。
ただ、円以外はその動きも小幅にとどまっており、円相場に合わせて売りを積み上げている程度に留まっており、これといった方向性を示唆する通貨は確認できませんでした。

ドル買いをキーワードにした場合、強いて言えば、ポンド売りはブルベアから見てもまだ伸び代があるのは事実である一方、取り上げた通貨の中でブルベアと相場変動が伴っていないのは豪ドルという事になります。
豪ドルは対ドルで考えても売り越しにはコストがかかり、相場推移が伴わなくなると収益が圧迫される宿命にあり、揉み合い始めて既に一か月以上が経過する中、下落再開とならなければ買戻しというシナリオも想定しておきたいと思います。

円は次回のデータで、どこまで円売りが進んでいるかでイメージは異なりますが、今週末はアメリカ雇用統計を控えており、その結果次第であることは間違いなさそうです。

以上、IMMの取組残高分析は動画でも放映しています。


※上の画像を直接クリックいただきますと、ForexTVジャパンのIMM分析チャンネルへアクセスします

IMM分析番組を最大に楽しむ方法

(1)ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/59b225ac8b7014b34ab9c5210ad0c194

(2)各通貨のネット残高
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/7cb368373c8e9008ae738dd9750d06d5

(3)前週と比較したネット残高増減推移
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/c631b370f8906b33a7c8d81569bbcecd

(4)各通貨のネット増減比較をブレークダウンする
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-niv/e/18a50c30c204d61aa068d50ceb619b22

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アメリカ経済指標悪化でドル売り…リスク回避なら買いではないの??-10月15日

2014-10-15 22:21:25 | ☆外国為替を読む

こんばんは、
ひさしぶりのコラムらしいコラムです。

このところ、アメリカの利上げ観測が後退し、株安やFRBコメントから世界経済に対する懸念が芽生えだし、市況等には「リスク回避のドル買い」という文面が目立ち始めた矢先、本日の米PPIの悪化およびエンパイア指数の大幅な悪化から、ドル売り が噴出しています。

アメリカの実態がさほど変わらず、その他の地域で発生した色々なリスクであれば、リスク回避のドル買いという図式も成立する場合はあるでしょう。しかし、今回の流れは長期債利回りの急低下や株安など、アメリカ自身の問題が浮き彫りとなる状況下で、リスク回避のドル買いはさすがに無いでしょう。ここまで、早期利上げ見通しと株高で進んできたドル買いだったにも関わらず、ファンダメンタルが180度変わっても、更にドル買いを連想するのは、さすがに皆さんも多くの疑念を抱いていたと思います。確かに、一時は何があってもリスク回避の円買いドル買いというステージがもてはやされましたが、この期に及んでこれを持ち出している、あまりに単純過ぎる相場コメントには辟易とするしかありません。

どそうか皆様も良くご記憶いただき、そうしたソースは今後、あまり信用されない方がご自身のためだと改めて声に出したく、一筆取らせていただきました。
円に関しては、これまでドショートだっただけに、リスク回避の円買いは矛盾なく受け入れられると思います。

等と言いつつ、個人的には最終的にはドル買いを思考していますが、理由はアメリカがつまずくようならその他は完全にコケてしまう訳で、現在のドル売りはあくまでポジションのアンワインドというスタンスです。ま、もし、これをリスク回避のドル買いと言うのであれば、YESというしかありません。

浅野

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スコットランド国民投票まであと2日…開票プロセス等について

2014-09-16 11:50:00 |    -ポンドドル

ご無沙汰しています。

新たな企画を推進しており、IMM番組すら毎週の制作が厳しい状況です。この番組については特にスポンサーシップもなく、etvMEDIAとしての活動が継続していることを証明するためにも、動的コンテンツを作成している訳ですが、継続の意義を示すためにも、皆様のアクセスを是非、お待ちしています。といっても、内容が更新されないとなかなかそれも難しいお願いでもあり、矛盾はありますが、8月25日付けで放映したIMM番組では業界に先駆けてスコットランド国民投票についてご紹介することが出来たことは誇りに考えています。


※上の画像を直接クリックいただきますと、ForexTVジャパンのIMM分析チャンネルへアクセスします

大げさな出だしとなりましたが、
今月9月18日がスコットランド独立の是非を問う国民投票の日であることは、その後の報道でも既に周知の事実となってきました。我々為替に身を置く人間としては、その開票プロセスが大切なわけですが、etvMEDIAジャパンが調べたところによりますと、投票の締め切りは現地時間22:00までとなっており、日本時間では19日の朝6時に相当します。

※上の画像はBBCのWEBサイト スコットランド関連カテゴリーTOP
イギリス政府のNO vote(独立反対に投票)活動が盛んな状況を伝えるニュースが目立ちます

そこから随時開票されて行く訳ですが、事前投票等を含めて郵便投票という形式が含まれているようで、これらの開票が完了するには、かなりの時間が掛かるとの予想もあるようです。イギリス国営放送に当るBBCでも、途中で報道される経過情報については責任を負わず、最終結果のみが唯一の真実であるといった免責文のような内容を掲載しているように、是非の数字が拮抗すればするほど、相場が乱高下しやすくなることも十分に予想できます。

また、日本の選挙後にも見られるような開票ライブ番組の情報を日本で把握するには、大掛かりな体制が必要であり、現地と同じ条件で開票経過を材料にするにはかなりの無理があると考えた方が無難であり、相場について行っても直ぐに引かれるような動きも想定して置く必要がありそうです。



Data from WhatScotlandThinks.org
※上のリンクから表示されるグラフはこれまでの事前調査結果を示すもので、開票の途中経過が示される予定などの記述は見当たりません。

個人的にはNOで決まると考えていますが、あまりに僅かな差で独立が否決されても、それはそれでその後の政権の不安定要因になりますし、既に高値から1000ポイント下落したポンドドル相場が、一気に立ち直るとも思えません。恐らく、NOとなればボトムこそ概ね確定するものの、上昇に関しては突発的な動き以降は、荒い上下を繰り返しつつ、徐々に底値を切り上げるような変動を想定しています。

投票以前にも、本日は重要な経済指標発表、明日にはBOE議事録の公開などイベントリスクには事欠かない状況の中、ポンドを取り巻く環境は暫く不安定になることは必至だと思います。皆様も十分にご留意ください。

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主要通貨は市場規模拡大傾向にあり変動を示唆…円とユーロは売り継続の兆し-IMM分析活字版

2014-08-27 15:26:57 |   IMM残高分析

こんにちは、今週のIMM取組残高分析をお送りします。

本日番組で使用する最新データは、8月19日のIMM市場が終了した時点のもので、対象期間はちょうど日本のお盆休暇を挟む形になりました。ドル円相場は、8日の急落で底を叩いた格好となり方向感なく揉み合いで終わっています。前週は番組をお休みしたことで、今回は8日の動きを含んだ前回のデータと見比べることになりますが、IMM市場にはどんなポジション変化があったのか、早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参ります。

<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>
先ずは、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化のグラフです。

折れ線グラフが示す毎週火曜日時点の終値推移は、この3週間概ね同水準でした。
8日の急落も一時的だったことから、終値に影響は出ていませんが、さすがにドルのロングは一時的に減少していました。しかし最新データまでの間に買い直されており、相場は揉み合いで終わっていますが、その間にはロングが仕込まれていたことが判ります。

<各通貨別ネット残高推移>
次に、各通貨のネット残高のグラフです。

ユーロと円のみが大きく売り越される構図は、依然として続いています。
2週前では若干手仕舞う動きになりましたが、翌週には回復し、ユーロは売り越しの動きを伸ばしています。豪ドル相場は底堅い揉み合いでしたが、その間にロングは若干伸びており、定位買い越しが維持されています。
意外だったのは最新データが締め切られた19日終値時点で、1.6615だったポンドドル相場は、3週前のデータが始まる7月30日寄付き時点の1.6942から、300ポイント以上下落していたにも関わらず、少ないながらもネットは安定してロングを維持していたことです。
それでは次に、これらの通貨を中心に詳細を見てみましょう。

<前回データと比較した各通貨のネット残高変化>
こちらのグラフは、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したものです。

先ず円ですが、この3週間は買い越しと売り越しが交互に現れ方向感が無い状況でしたが、概ね相場の動きに準じた変動であり納得の範囲です。ブレークダウンを見ますと、8日の動きを含んだ前回データは市場規模を縮小しながら円高方向へシフトしましたが、売り越しの手仕舞いが中心だったことが判り、今回はそこから規模を拡大させています。相場は締め切り直後からドル買いが急伸しており、拡大した市場は結果的に円売り側へシフトしていることでしょう。

次にユーロですが、こちらも方向感に欠ける展開が続いたようですが、明らかに売り越しが優勢であることが判ります。ブレークダウンを見ますと間のデータでは市場規模が縮小しており、僅かな買い越しはたんなる結果論だったようです。今回のデータは再び市場規模を回復し売り越しは3週前を上回っており再び売り越しへと動き始める兆しが伺えます。実際、この時点で相場は既に8月上旬の揉み合いを下に放れていましたが、ロングはまた投げられた様子も無く、その後の下落で恐らくユーロ売りへとシフトしているでしょう。

続いて問題のポンドですが、増減を見る限りこちらも方向感は無く、見た目から3週前の売り越しが延長されたに過ぎない印象です。ブレークダウンを見ますと、真中のデータに見られる手仕舞いを挟んで、3週前の市場規模を拡大した形でした。これだけを見ると相場は揉み合いを連想せざるを得ませんが、実際は300ポイント以上も下落していることを考えると、やはり今回の下落は非常に不透明であることを裏付けています。ブルベアも買い越しが過半数を維持しています。

最後に豪ドルを簡単に見てみます。こちらは過去2週の売り越しを調整した形です。ブレークダウンは、間に調整を挟んで再び市場規模を拡大しています。買い越す動きがやや優勢ですが、ここからどちらへシフトするのか、まだ答えは出ていない状況です。ブルベアは買い越しが7割近く在り、上昇見通しが優勢ですが、その割に明確な上昇相場になっていない部分は気になっています。

<総括と考察>
さて、繰り返し違和感を訴えてきたポンド相場は、IMMもロングのまま、本日で1.65台中盤と7月15日のピーク1.7190から既に650ポイント近く下落しています。もしかするとその後、ブルベアではスクエア程度になっているかもしれませんが、最も偏っていた6月17日締切データのブルベアからブルが13%減少した程度に留まり、ポジションの単純比較でもロングが3万コントラクトの減少、ショートが1万コントラクトの増加程度で済んでおり、下落相場を正当化しにくい状況は継続しています。

英国経済の失速でBOEの利上げ見通しが後退したのが下落根拠と言われる中、議事録で2名の委員が据え置きに反対し利上げを主張していた事実が無視されました。確かに現在の地合いと議事録との時間差は否めませんが、データ上の矛盾は恐らく何れはどちらかに解消されるでしょう。

ポンド安要因として、市場ではあまりクローズアップされていませんが、先週末にも日本のTV番組で特集されていたスコットランドの独立騒動が多少は影響しているかも知れません。市場での扱いが薄いこと自体、基本的には独立は在り得ないと結論されているのでしょうが、可能性として一部の資金逃避が起きているのが一因と言う見方もできます。逃避先として今のユーロは適さないことから、一部は豪ドルなど同じコモンウエルズ通貨にシフトしているとすれば、豪ドルの不自然な底堅さの要因にも繋がり、納得がゆきます。

いずれにしても、何かのポンド不安が解消されれば一気に買い基調へ転換する可能性は高く、経済指標の改善やBOEの姿勢等に加えて、注目度は低いながらも、独立の否決がそのきっかけになる可能性は皆無ではない事を覚えておきたいと思います。その可否を決める国民投票は9月18日に行われるという事です。

以上、IMMの取組残高分析は動画でもご視聴いただけます。


※上の画像を直接クリックいただきますと、ForexTVジャパンのIMM分析チャンネルへアクセスします

IMM分析番組を最大に楽しむ方法

(1)ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/59b225ac8b7014b34ab9c5210ad0c194

(2)各通貨のネット残高
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/7cb368373c8e9008ae738dd9750d06d5

(3)前週と比較したネット残高増減推移
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/c631b370f8906b33a7c8d81569bbcecd

(4)各通貨のネット増減比較をブレークダウンする
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-niv/e/18a50c30c204d61aa068d50ceb619b22

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円の売り越しが一段縮小し、買い越しは微増で円高を示唆するも動きは逆-IMM分析活字版

2014-07-29 16:14:04 |   IMM残高分析

こんにちは、今週もIMM取組残高分析活字版をお送りします。

今回の番組で使用する最新データは、7月22日のIMM市場が終了した時点のものです。
締切までの過去1週間の為替市場はユーロ安が一段と進む中、ドル円相場は、101円台後半から前半への下落となり、前週の上昇を帳消しにする動きとなりましたが、安値更新とはならず、ちょうど半値付近まで反発して引ける展開でした。値動きから予想されるIMMポジションは、あまり大きな変化は期待できませんが、実際はどうだったのか早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参ります。

<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>

先ずは、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化のグラフです。

折れ線グラフが示す毎週火曜日時点の終値推移は、前週と殆ど同じ水準となり、大きな変化は期待できない状況でしたが、ドルのネットポジションは買い越しが53,916コントラクトと、前週から9000コントラクト近くも減少する結果は意外でした。これは2012年10月23日週にドルが買い越しに転じ、そのまま9万コントラクトを越えた以降の間で、本年5月20日週の53,787コントラクトに次ぐ低い買い越し額になっています。

変化だけを見ると円高を連想し、実際の相場も一時は前週安値を試す101円前半まで下落しており、少なくともデータ締切時点の地合いは、円高を見据えた対応だったことが判ります。しかし、買い越しはピークに比べると既に5分の2程度に縮小しているにも関わらず、相場は殆ど水準を変えていない状態は不自然であることには変わりありません。

<各通貨別ネット残高推移>

次に、各通貨のネット残高のグラフです。

ユーロと円のみが大きく売り越され、その他は買い越されている構図に変化はありません。
スイスが僅かな売り越しを維持しているのはユーロの先安観が継続している現れでしょう。
細かく見ると、円売り傾向が継続した今回は、その度合いがやや加速した様子や、ユーロの売り越しが大きく加速したこと、そしてポンドの買い越しを調整する動きが強まったこと等が判ります。

<前回データと比較した各通貨のネット残高変化>

続いてこちらのグラフは、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したものです。買い越し高と売り越し高の詳細な変動など、このグラフと一緒に見て参ります。

先ず円ですが、
先週に続いて円を買い越す動きとなり、度合いを強める結果でした。ブレークダウンを見ると、前週に残高規模を縮小し市場から撤退するムードを見せた地合いから、円買いへと明らかにシフトしたことが判ります。ここまで一貫して懸念してきた円高へのセンチメントが証明される結果でした。ブルベアも円のロングが15%に回復しています。

次にユーロですが、
売り越しが急伸したことが判ります。ネットで2万コントラクトを越える動きは明らかに強いものですが、ブレークダウンを見ても、買い越しの取り崩しは限定的であり、売り越しの純増による結果であることが判ります。買い越しと売り越しを合せた市場規模は20万コントラクトと圧倒的に大きいユーロが一度動き始めると、逆になかなか止まりにくい側面があるはずです。ブルベアはユーロのベアが前回の67%から72%へと急成長しています。

前回調整売りの度合いを緩めたポンドは今回、
再び売りを強めたようです。ブレークダウンを見ると、ポジションを縮小したのは買い越しのみならず、売り越しも僅かに手仕舞う動きとなり、ポンドの市場規模全体が縮小した形となりました。それでも買い越しがネットで1万コントラクト以上縮小した事実は比較的強い動きではありますが、相場は1.71台中盤から1.70台中盤へ軟化した程度で留まっているのは、地合いそのものが強い可能性は否定できず、一旦縮小した市場がどちらへシフトするのか、注視したいと思います。

最後に、高金利通貨としての色彩が強い豪ドルは、
その割に方向感が出ていません。ブレークダウンを見ると、買い越し売り越し共に残高が増えており、揉み合う中でも積極的な状態にあることが判ります。これで3週連続して市場規模が拡大しており、次にシフトする方向が目先のトレンドになる可能性は高いように思われます。

<総括と考察>

さて、締め切り後のドル円相場は、意外にも円安方向へと進んでおり、積み増した円買いが手仕舞いにあっている状況は推測できる範囲です。問題なのは、円買いが進まない理由として言えることが、アメリカの株式市場が強い状態を維持している程度しかなく、特に円買いを否定するような材料は見当たらない、という事です。

現在の円安は、データに反した動きであることは、こちらのグラフでもよく判ります。
円買いが殆ど増えていない状況に加えて、円売り残高はピーク時の半分以下に縮小しており、それでも全く円高に振れない現状は、どんどん不気味さを増しています。

こうした動きを見ると、本邦機関投資家がドル円を買い支えているとの噂は真実味を帯びており、もし、市場がドル買いで同調した際の動きは大きくなる可能性も否定できなくなってきました。いずれにしても、次にどちらのポジションが増え始めるのかで目先の方向が見えてくることは明らかになりつつあり、引き続き残高の動きを注視したいと思います。

以上、IMMの取組残高分析は動画でも閲覧できます。


※上の画像を直接クリックしますと、ForexTVジャパンのIMM分析チャンネルへアクセスします。

グラフや画像を沢山使って判りやすい解説に努めています。是非一度ご覧いただき、チャンネル登録などにご協力いただけると幸いです。

<<IMM分析番組を最大に楽しむ方法>>

(1)ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/59b225ac8b7014b34ab9c5210ad0c194

(2)各通貨のネット残高
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/7cb368373c8e9008ae738dd9750d06d5

(3)前週と比較したネット残高増減推移
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/c631b370f8906b33a7c8d81569bbcecd

(4)各通貨のネット増減比較をブレークダウンする
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/18a50c30c204d61aa068d50ceb619b22


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(決済)応答日(バリューデート)【VALUE DATE】

2014-07-24 12:26:16 |   -FX実用用語集

外国為替のスポット取引で、実際に資金授受を行う場合の資金決済日のことを指す。

外国為替取引では常に2通貨が絡むため、各通貨の中央銀行が営業日となるような共通する日にちで、且つ2取引営業日後となる日が、その日の取引の決済応答日(バリューデート)となる。この決済応答日は金利計算をする場合の基本日となる。

つまり24時間市場である国際金融取引では、時間軸が様々な取引日を統一して実際の資金決済期限を設ける必要がある。

主なルールは以下の通り

・該当通貨国の土日祭日はバリューデートから除外
・米国の祭日が取引営業日2日後に該当する場合のみ営業日とカウントしない

米国の祭日は、証券業界が休んでも銀行業界が営業日であったり、その反対のケースもあり得るので注意が必要。

では具体的に見てみよう。(以下、14年7月24日、2006年3月6日記事の追記となります)

通常の場合



上のように、特に休日となる該当国が見たらない場合、順当に2営業日後がその日の取引のバリュー・デートになる。例えば7日取引は9日がバリュー・デート、8日取引は10日といった具合だ。週末を挟む場合、
10日取引は、2営業日目の14日がバリュー・デート
11日取引は、1営業日目が14日月曜となり2営業日目の15日がバリュー・デート
となる。従って取引を9日から10日に持ち越しただけで、バリュー・デートは11日から14日へと移るため、3日分のスワップポイントが得られる。11日取引は同じ週末を挟んでも、前日のバリュー・デートから1日しか進まないため、10日から11日へとキャリー(持越し)しても、スワップは通常の1日分しか得られない。

14日月曜日が日本の休日だった場合のドル円応答日



11日がバリュー・デートとなる2日前の9日取引までは通常通りだが、では10日取引のバリュー・デートはいつだろうか。

 先ず、ドルを考えた場合は休日もなく14日が相当するが、円を考えた場合2営業日目の14日が日本の休日であることから、翌15日が2営業日目となる。従って、両方に共通の最短日は15日であることから、10日取引のドル円のバリュー・デートは15日となる。つまり、9日取引を10日に持ち越すだけで、バリュー・デートは11日から15日となり、ドル円取引のスワップは4日分になる。

ドルのバリュー・デートの復習



では少しルールが異なるドルのバリュー・デートについて復習だ。

10日がアメリカの休日だった場合、9日がバリュー・デートとなる7日取引までは通常通りだ。次に、8日取引のドルのバリュー・デートを考えるが、2営業日後の10日当日がアメリカの休日に当たるため、翌営業日の11日がドルのバリュー・デートになる…ところまでは他の場合と同じだ。

しかし、9日取引のドルのバリュー・デートを考えた場合、通常であれば丸々2営業日が必要なため14日になるはずだが、ドルの場合、バリュー・デート同日が休日に当らない限り、間に来る休日は営業日としてカウントする。従って、9日取引のドルは11日が応答日となる。

ここでドル円の取引を考えた場合、7日取引を8日にキャリー(持越し)すると、バリュー・デートは9日から11日に進むため、ここでスワップが2日分となる(⇒早速訂正します…が、8日取引を9日にキャリーしてもバリュー・デートは同じ11日となるためスワップポイントは0日分となる)。
ところが、9日取引のドル円について、ドルのバリューは確かに11日だが、円の場合、どちらの通貨当局も完全に休日とならない限り、営業日としてはカウントしないため、10日は営業日にはならない。従って9日取引のドル円のバリュー・デートは14日になり、8日の取引を9日に繰り越すと、バリューデートは11日から14日に移るため、スワップポイントは3日分となる。
その代わりに、10日の取引のバリューは14日となり、9日取引を10日に繰り越しても、バリューデートは動かず、スワップポイントは0日分となる。
そして、11日以降の取引からまた通常通りに戻るという訳だ。

クロス取引のバリュー・デート



では上のように各国の休日が並ぶ場合の、ポンド円のバリュー・デートを考えてみよう。

その前に、重要なポイントとして銘記すべきことは、国際的な取引における各通貨のバリュー・デートは、常にドルの応答日を考えなければならない。対ドル相場が重要なのはこんなところにも理由があるのだ。つまり、ポンド円というクロスを取引する場合、ポンドと円に加えてドルを考慮する必要がある。

では早速、8日のポンド円取引のバリュー・デートを考えてみよう。

ドルは、2営業日目の10日が休日となり翌11日が応答日
ポンドはドルも考慮する必要があり、2営業日目の10日がドルの休日、翌11日がポンドの休日となり14日が応答日
円はポンドとドルを考慮する必要があることから、2営業日目の10日がドル、11日がポンド、14日が円の休日となるため15日が応答日

つまり共通の最短日は円の15日であることから、8日のポンド円取引のバリュー・デートは15日となる。
従って、ポンド円取引を7日から8日に繰り越すだけで、バリューデートは9日から15日へと進むため、何とスワップは6日分だ。

次に9日取引のバリュー・デートだが、
ドルは間をカウントするため11日
ポンドはドルを考慮すると、10日がドルの休日、11日はポンドの休日となるため、1日目が14日、2日目が15日
円は1日目が15日となるため、2日目は16日
よって、9日取引のポンド円のバリュー・デートは16日となり、8日から9日へ取引を繰り越すと、スワップポイントは1日分となる。

更に10日取引のバリュー・デートだが、
ドルは14日
ポンドは15日
円は16日
よって、10日取引のポンド円のバリュー・デートは16日となり、9日から10日に繰り越すとスワップポイントは0日分だ。

最後に11日取引のバリュー・デートは、
ドルが15日
ポンドが15日
円は16日となり、
11日取引のバリュー・デートは依然として16日となり、スワップポイントは0日分となる。

ちなみに14日取引も16日だ。

こうしてみると、ポンド円は9日に取引すれば、14日取引までバリューデートは16日で動かないため、取引は極端に細る可能性が高くなる。逆に、繰り返しになるが、7日取引を8日に1日繰り越す(究極的にはNYK時間の17:00をまたぐ)だけで6日分のスワップが付くため、7日の取引は非常に底堅い動きになることは予想がつく。いきなり6日分のスワップがつくタイミングはあるが、その代わりに3日間0日分となる日が続き、結局は通常の週末絡みで3日分という数字に落ち着く。いや、金利なので落ち着かないと困る。


総括
FX市場は例え日本が休日でも市場は繋がっており、14日は在日金融機関は休みでも、証拠金取引市場は取引を行っている。

まだまだメジャー通貨の低金利時代は続きそうであり、スワップポイントを気にする地合いではないが、高金利通貨が絡んでくると今でも少なからず影響はある。今後、世界的に利上げのスパイラルが到来すると仮定した場合、為替取引を極めるためには、こうしたバリュー・デート管理も重要なファクターになってくる。(以上、14年7月24日追記)

≪注意≫
以上の追記内容は、筆者が知り得るルールに基づいて説明しています。FX事業者によってスワップポイントの付与の仕方が異なるという話を聞いたことがあります。実際にこのような各国の休日が連続するような場合は、皆さんがご利用の事業者によくご確認ください。

【外為ガイドブック か行、あ行、は行-V】あと

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円安地合いとは言えない中で円の買い越しが一段と減少し遂に4桁入り-IMM分析活字版

2014-07-23 09:55:13 |   IMM残高分析

こんにちは、今週もIMM取組残高分析活字版をお送りします。

今回の番組で使用する最新データは、7月15日のIMM市場が終了した時点のものです。
ここまでの1週間の為替市場はユーロを除くとほぼ小動きに終始した中、ドル円相場は、102円台前半を付けた後の101円台後半から始まり、101.06まで下落したあと再び101円台後半へと反発するという往来相場でした。
このところ101円台で方向感の無い小幅な上下を繰り返していますが、IMMポジションは今回、どんな変化があったのか、早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参りましょう。

<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>
先ずは、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化のグラフです。

折れ線グラフが示す毎週火曜日時点の終値推移は、前週と殆ど同じ水準となりましたが、ドルのネットポジションは買い越しが62,948コントラクトと、前週から3000コントラクト程度、減少する結果でした。変化だけを見ると円高を連想し、実際の相場も一時は101円割れに迫る動きはありましたが、詳細はどのようになっていたのか、後程掘り下げたいと思います。

<各通貨別ネット残高推移>
次に、各通貨のネット残高のグラフです。

相変わらず、ユーロと円が圧倒的に弱く、その他は強い状態です。スイスだけはユーロに連動し若干弱い立場を維持し、カナダやNZドルは通貨高の傾向を徐々に強めています。ポンドは一時の買い越し残高を減少させる傾向を示しており、相場が高値圏で揉み合っているように、調整が優勢となっている模様です。

<前回データと比較した各通貨のネット残高変化>
こちらのグラフは、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したものです。買い越しと売り越しの変動など、このグラフと一緒に詳細を見て参ります。

先ず円ですが、変動にトレンドは見えず、今回は先週から円を買い越す動きとなりました。ところがブレークダウンを見ると、実際に円の買い越し残高は減少しており、売り越しの減少が上回ったことで結果的にネットでは買い越しに作用したことが判ります。市場規模はロングショート共に減少しており、円の人気離れが進んでいる状況です。
ブルベアは依然として買い越しが11ポイントに留まるなど、売り越しが圧倒的な状況に大きな変化はありませんでした。

ユーロは1.3600という節目に差し掛かり、決定的な方向感は出ませんでした。ただ、ブレークダウンからは、反発見通しと続落見通しが互いに盛り上がりを見せたことが判り、市場規模はここ3週間で最大に成長しています。
ブルベアはユーロのベアが1ポイント落とす結果となり、反発見通しが強かったとの推測が成り立ちそうです。

長期間に渡って強い立場を維持していたポンドは、3週前との比較でかなり売り越しを減らした以降も、売り越しを継続していました。ブレークダウンでも2週連続して僅かに売りへシフトしていますが、上昇を諦めた買い越しの手仕舞いと言うより売り越しが少しずつ積み上がっていることから、目先の調整下落を見越した動きに見えます。
ブルベアはポンドのブルが1ポイント減少しています。

その他、買いにトレンドが見えるカナダドルは、前回市場規模を拡大する動きになりましたが、ブレークダウンを見る限り、その決着はカナダのブルが寄り切ったようです。
ブルベアはカナダ買いにシフトしており、前回からブルが2ポイント伸ばしています。

また一時売り越しが急増して謎となっていたNZドルは、その後買い越しトレンドを維持しています。ブレークダウンからは売り越しが徐々に手仕舞いとなっており、下落見通しは後退している様子が判ります。ただ、買い越しの積み上がりは目立っておらず、15日の段階で上昇見通しはさほど強くなかったと推測できます。

<総括と考察>
さて、長い間揉み合いを継続しているドル円相場は、さすがに興味の対象から外れてしまった印象が強く、僅かに上下するだけでロング・ショート共に手仕舞う動きが優勢です。

ブルベアの過去1年間の推移を示すこちらのグラフも、対象期間の中では最も小さい市場規模を記録するに至りました。もしこの状態が目先のスクエアであると仮定した場合、ここからはどちらにもある程度は動きやすくなる可能性が在り得ます。ただ、既に9対1と言う極端な売り越し状態のまま、売り越しが更に積み上がったところで決して健全な状態ではありません。

一方、この3週間の買い越しの減り方は興味が無くなっただけでは済まされない、確信に近い円高否定へのメッセージにも見えます。一部には本邦機関投資家の買い支えが噂にもなっており、この辺りが多少の背景になっているのかもしれません。依然として出口が見えないドル円相場ですが、動かない時間が長ければ長い程、動くまでの時間は短くなっているはずであり、油断せず細かい動きを注視したいと思います。
その他、弱い通貨を売り強い通貨を買うという王道を言えば、ユーロ豪ドルやユーロポンドなどをうるという選択肢が無難に見えています。

以上、IMMの取組残高分析は動画でも視聴できます。


※上の画像を直接クリックいたしますと、ForexTVジャパンのIMM分析チャンネルの該当ページにアクセスします

グラフや画像を沢山使って判りやすい解説に努めています。是非一度ご覧いただき、チャンネル登録などにご協力いただけると幸いです。

IMM分析番組を最大に楽しむ方法
(1)ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/59b225ac8b7014b34ab9c5210ad0c194

(2)各通貨のネット残高
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/7cb368373c8e9008ae738dd9750d06d5

(3)前週と比較したネット残高増減推移
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/c631b370f8906b33a7c8d81569bbcecd

(4)各通貨のネット増減比較をブレークダウンする
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/18a50c30c204d61aa068d50ceb619b22


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アメリカ雇用統計をこなしたデータは手仕舞い中心のなか、円買い縮小は意外-IMM分析

2014-07-15 13:39:18 |   IMM残高分析

こんにちは、今週もIMM取組残高分析をお送りします。

今回の番組で使用する最新データは、7月08日のIMM市場が終了した時点のものです。アメリカの独立記念日明けとなり、あまり大きな変化は期待できないものの、繰上げになった雇用統計の結果は反映されています。

さてこの間のドル円相場は、前週に101円台前半まで下落した相場から、雇用統計発表で102円台前半まで上昇したものの、週明けには売り戻されて、結局は往来相場となっています。このような値動きをした後は、短期のポジションが振るい落とされて、意外と明確な変化が見られる場合もありますが、今回はどんな変化があったのか、早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参りましょう。

<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>

先ずは、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化のグラフからですが、折れ線グラフが示す毎週火曜日時点の終値推移は、5週連続して僅かずつ下落する流れとなり、ドルのネットポジションは交互に増減を繰り返しながら、減少のトレンドを作っています。
今回のドルの買い越しは、66,375コントラクトと、前回強めに減少した動きから、1万コントラクト弱のドルが実質的に買い戻される結果となっています。この間の値動きは先にも見たように往来相場のなかでドル買い円売りが勝ったことになりますが、気になる詳細は後程、見てみましょう。

<各通貨別ネット残高推移>

次に、各通貨のネット残高のグラフです。2弱4強の構図に大きな変化はありませんが、円とポンドの売り越しが比較的強かった一方、カナダとNZドルの買い気が復活している結果となり、買われた2通貨に関してはトレンドを作っている様子が判ります。

<前回データと比較した各通貨のネット残高変化>

こちらのグラフは、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したグラフです。

先ず円ですが、前週の買い越しから大きめに売り越しへと転じています。ブレークダウンを見ますと、意外にも売り越しが増加した主要因は、買い越しの手仕舞いでした。相場が往来相場だったことを考えると、前週の下落で増えた円買いは上昇局面で投げられたか、返しの下落相場で押し目で円を売り戻す動きがあったようです。円の売り越しは3週連続して大きな動きは無く、円の売り越しポジションは半ば固定された反面で、最近の相場変動は円を買い越す動きがどうだったかに準じているようにも思えます。ブルベアは円のロングが13%にまで減少しています。

ポンドも、買い越しから売り越しへと転じています。ブレークダウンでは買い越しの手仕舞いがその主な要因だったことが判ります。ただ、相場の方は高値圏で揉み合う展開だったことから、戻り売りで残高を圧縮していたことになり、慌ててロングを投げたような動きではありません。ブルベアは前週70%までブルが押しており、4ポイント減少する結果でした。

ユーロは、殆ど動きが無く、ブレークダウンも3週同じような状態です。僅かですが、買い越し売り越し共に残高を減らしており、動かない相場から撤退している動きもあるようです。

買い越しにトレンドが見られたカナダは、買い越し売り越し共に市場規模を拡大しており、カナダ高に対して警戒する動きも見られたようです。ブルべアは買い越しが55%と、伸び代はまだ十分残っているようにも見えますが、五分五分の攻防へと戻ってしまう可能性も否定できない状況です。

順調に買い越しトレンドを作っているNZドルですが、ブレークダウンを見ると今回の買い越しは売り越しの手仕舞いに因ることが判明しています。買い越しはあまり増加しておらず、数週前に急伸した売り越しが損切りに出ているのかもしれません。

<総括と考察>

さて、先ほど少し触れましたが、今回のデータはアメリカの雇用統計結果が反映されています。指標の内容は決して悪くはありませんでしたが、ロングウィークエンドを控えてか、残高に多少の変化があった通貨も、手仕舞いによることが今回判明しました。
その後の相場はどちらかと言えばドル売りが優勢となる中、対円でのドル売りが目立っており、今回のデータで意外にも弱まった円を買い越す動きは、ある程度復活しているでしょう。

雇用統計が発表された後からも聞こえてくるFRBのハト派スタンスは、ゆるぎない印象が強く、経済指標などが強い結果でもドル買いは一時的になりつつある一方、中東の情勢不安は継続し一部ユーロ圏の金融機関懸念まで聞こえるようになりました。この2つの要因は円以外の対ドル相場では相反する要因ですが、ドル円に関しては円買い要因として一致しやすい部分があり、その辺りが先週末の円高に繋がっているのだと推測します。

そうなると、今週は世界的に万遍なく予定されている経済指標発表が、2弱4強の流れに沿うかどうかで、今回の調整の動きが強まる可能性も充分あります。最も懸念されるのは4強の通貨がリスク回避的な調整に出た場合、ドルは蚊帳の外だと仮定すれば、クロス円の下落という形で引き起こされる円高には警戒しています。4強通貨の指標等が好調であれば全て丸く収まると予想しており、特に英、豪、NZ、カナダの経済指標結果を注視したいと思います。

以上、IMMの取組残高分析は動画でも閲覧できます。


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沢山のグラフや画像を織り交ぜて判りやすい説明に努めています。是非一度、ご覧ください。

IMM分析番組を最大に楽しむ方法
(1)ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/59b225ac8b7014b34ab9c5210ad0c194

(2)各通貨のネット残高
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(3)前週と比較したネット残高増減推移
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