外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

豪ドルのショートは無事リミット買い成立で手仕舞い-「A氏からのメッセージ」

2013-11-27 14:32:11 |  -豪ドル米ドル

現在:スクエア 0.9305のショートを買い決済@0.9135(25日成立) プラス170ポイント


先週から今週へとキャリーに挑戦した豪ドルのオーダー結果は、ストップには届かずに、リミット決済側の0.9135が無事について手仕舞が出来ました。一時は0.92に迫る反発がありましたが、やはりそこは戻り売りがかなり出ていたようです。円安でドルの価値が上がる中、+170ポイントはドル・ポイントなので悪くない結果でした。



さて、サンクスギビング休暇を控えて米国は完全に休みモードに入って来ました。ここで少し今の状況を整理すると、

米国:イエレン次期FRB議長が就任予定で、緩和政策の維持が期待されるが、経済指標が好転している事から来年のどこかで緩和縮小を検討する動きは出ている。

欧州:先回利下げを実施しており、経済状況は先行き予断を許さない。しかしながら、継続的な緩和を実施するかどうかは未定。

日本:アベノミックスで景気回復が見えて来ているが、先行きには不透明感もあり超緩和姿勢は当面継続。

こうした中で、相対的にドルを選好する動きが出ているのでしょう。また、ユーロについては利下げ実施以降にユーロ安が続かなかった所を見ると、市場の勢いは継続的な利下げは期待できない=ユーロ買いで動きそうです。

例年サンクスギビングの後は相場が大きく揺れる展開になります。少しここは休んで、12月の前半に向けて次の動きに乗って行けるように準備が必要でしょう。

今週はこれで私も休みモードに入りたいと思います。



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円の売越し残高、未知の領域へ増加-IMM通貨先物残高分析11月25日

2013-11-25 17:55:58 |   -【特集】IMM残高分析

今週もIMM残高分析活字版をお送りします。

アメリカ時間22日の市場終了後に発表された今週の最新データは、11月13日から19日までが対象期間となっています。
では早速、ドル円相場の推移と取組ネットポジションの変化から見ていきましょう。

<ネットポジションのグラフ>
8日発表のアメリカ雇用統計は好調な結果だったことで、99円台に乗せた相場は、最新データの対象期間中に99円台をこなし、100円台に一時乗せる動きを見せました。NYダウも最高値を更新する動きを見せるなど、市場のリスク志向は向上しつつある中、円売り地合いも小しっかりする展開でした。

こうした地合いの中、ドルのネットポジションは112,216コントラクトと、10万台を大きく上回り、数年来の最高水準という未知の領域にまで積み上がっています。

<全通貨のネットポジション>
続いて全通貨に対するネットポジションのグラフです。

先週の番組では、全通貨共にドル買い方向へ調整が入る動きが示されていましたが、今回のデータは、マチマチとなっています。
円やユーロの売りが進む一方、ポンドやNZ、ペソは僅かに買い進まれ、その他に大きな動きは見られないといった状況です。視点を変えれば、円以外の通貨は概ねスクエアに近い状況とも言えそうです。

<前週比グラフ>
次に前の週と比較した取組高の変化を示すグラフをみて見ましょう。

まず円です。
前回は円を売り越す勢いが強まっている様子が示されていましたが、今回はややペースは下がったものの、高い水準で売り越しが増えています。
円は前の週と比べて、17,109コントラクトが新たに売り越さていました。

続いてユーロです。
ECBの利下げを受けてユーロが一時急落しましたが、今回の対象期間では調整の反転が優勢だった経緯がありました。しかし、シカゴ筋はペースこそ鈍化したものの、引き続き売り越していたのはやや、意外でした。
ユーロは前の週と比べて、7915コントラクトの売り越しとなっています。

一方、ポンドは、残高グラフでも買い越される兆しがあった様に、前回の売り越しから今回は買い越しに方向を転換しています。
ポンドは前の週と比べて、7638コントラクトの買い越しとなっています。

またオーストラリアドルは前回、売り意欲が見られていましたが、今回のデータ期間における相場は底堅く推移していた中、売り意欲は完全に影を潜めています。
ただ、買い戻すまでの動きにば至っておらず、先週比較では、僅かに47コントラクトの買い越しに留まっています。



<総括と考察>
さて、今回のデータが締め切られる19日までの相場は、総じて調整相場となりました。しかし、FOMC議事録公表を境に再び相場が動き出しており、対ドルで買われる通貨と売られる通貨に大きく二分されています。

イエレン次期FRB議長が緩和策を継続するとの見方から、長期金利の落ち着きを受けた株高が、リスク許容度向上の背景となり、対ドルで買われる通貨と、一方でFOMCの議事録公表以降、再び盛り上がりを見せる早期緩和縮小思惑を背景に、対ドルで売られる通貨が混在しています。

ただ、どちらに転んでも、円が売られる方向は理に叶っており、また日本政府の腰が入った景気対策が功を奏し、日本の株高も円売りの支援材料となっています。
こうした流れを裏付けるように、IMMの通貨別残高は円売りだけが異常なペースで進んでおり、投機筋の興味は円売りに集中していることが判ると共に、クロス円の相場が急騰する地合いを物語っています。

今週は円の独歩安に拍車が掛かるのかどうかと、円売りの行き先に選ばれている通貨に変化があるかどうかに注目したいと思います。

以上の内容は、動画でもご覧いただけます。グラフなどを交えると、より一層のご理解に役立つと思います。是非、ご覧ください。



画像をクリックすると、IMMチャンネルへジャンプします。


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豪ドル、週初のうちに決済-「A氏からのメッセージ」

2013-11-25 09:58:18 |  -豪ドル米ドル

今回はサンフランシスコに来ています。

こちらはクリスマスシーズンを迎えて大いに賑わっています。また、今週はサンクスギビングを控えて街全体がお祝いムードに包まれている感じです。



現在:売り持ち@0.9305 SL買いを0.9205までトレール+0.9135でリミット決済

さて、豪州ドルはいい感じで下がって来ました。今週の後半はサンクスギビングで一気に市場参加者も減って来ますから、週初が勝負になりそうです。ということで、早速今日は手仕舞のオーダーを置いてみたいと思います。全体にドルが堅調なうちに良い所で手仕舞いたいですね。


どちらがついても利益確定なので良いサンクスギビングのプレゼントになりそうです。
では、また何かありましたらご連絡します。




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豪ドル、ストップを引き下げてオーバーウイーク「A氏からのメッセージ」

2013-11-22 20:12:46 |  -豪ドル米ドル

豪州ドル:売り@0.9305  0.9305にSL下げる

昨日はレベルを無視して、材料の鮮度からあえて売りを開始したが、今日は米国の緩和縮小期待に加えてRBAが通貨高を抑制するとの思惑も市場に広がったもよう。

当初は週末で一旦手仕舞う事をイメージしていたが、テクニカルにも、一目均衡表日足をきれいに下抜けたので、週越えのポジションに変更し、来週楽しみにしたいと思う。


ECBの金融政策に対する思惑が錯綜、良くある手といえばそれまでか

2013-11-22 14:18:50 | ☆相場分析-ユーロドル

前日、ECBがマイナス金利政策を検討との報道で、ユーロが急落していましたが、昨日、ドラギ総裁は報道を否定したことで、他の通貨がドル買いを強める中、唯一ユーロが買い戻される展開でした。

少し前のユーロ危機の際にもECBは 噂(報道)→否定→現実 を、何度も繰り返した事実があったことは、まだ記憶に新しいところですが、今回もそんなきな臭さを、感じずにはいられません。

日本もかつては、インパクトがありそうな決定を公表する前に、意識的に?関連ネタをリークして市場の様子を伺い、また耳慣らしをすることでそのインパクトを和らげるような行動(裏は取れていませんが…)があった覚えがあります。

今回も、マイナス金利の噂が広がる中、一部には既に肯定的な評論も見られ、インパクトを薄める効果は既に出ています。

政策金利云々に関しては、あまり詳しくはありませんが、今回のマイナス金利は、市中銀行が中銀に置く資金の金利で、政策金利のバンド下限という解釈であれば、一般人にとっては余り関係ないと思われます。調べた範囲では要するに、銀行が余剰短期資金を中銀に置く、いわゆる“ブタ積み”には、コストがかかりますよ…という程度です。

もしかすると、日本のように市中銀行の貸し渋りが横行していると仮定すれば、その対抗措置という側面もあるのでしょうか?
また、一部には通貨高を抑制する方法論でもある…との指摘もあり、インパクトが少ない部分に対して、マイナス金利というインパクトある変更をすることで、市場へのメッセージを伝えようとしているのかもしれませんね。

いずれにしても、ユーロが上昇する背景はかなり薄れた感覚があり、個人的には一貫してユーロショートの相場観を維持したいと思います。キーレベルを11月7日安値の1.3295に置き、戻り売りまたはこの水準割れで、ストップ売りというイメージです。


今回のECBの利下げに関して、易しい解説資料を見つけました。ご興味がある方は、下にリンクを張っておきます。
http://www.smtam.jp/shared/pdf/report_column/HP0.250.25_20131108.pdf
出処:三井住友トラスト・アセットマネジメント


ユーロ、昨日のコメント直後に手仕舞い-「A氏からのメッセージ」11月22日

2013-11-22 13:30:26 |  -ユーロドル

ユーロ:売り@1.3535 →買い@1.3428(11/21)

昨日は売り直したポジションがいい感じで下がって来たが、欧州時間の値動きは1.3400あたりは、かなり固い感じだった。

元々1.3400で売りポジションを作って、そこから苦しい時期が続いていたので、同様にユーロ売りで苦しんでいる市場参加者がいそうな気配を感じる値動きだった。



そこで、昨日コメントを送った後、少したってフライトするギリギリ前の時間に一旦ユーロは手仕舞としておいた。昨日の値動きを見ると、再度1.35台迄持ち上げられる可能性があり得そうだ。

因に来週、米国はThanksgivingの休暇を控えているので、長期休暇前のポジション調整が入りやすいので注意が必要だ。

私は暫くコメント出来そうにないと思うが、また近いうちに再開したい。



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円、面白いのはドル買い円売り-「A氏からのメッセージ」11月21日

2013-11-22 00:20:47 |  -ドル円

現在:スクエア
相場観:ドル買い円売り
 
どちらとも取れる昨日のFOMC議事録を、今現在の市場はドルの好感材料として消化した模様で、完全に流れはドル高になった。

イエレン効果の後だけに、やはり緩和縮小を検討しているという内容が、一気にドルの背中を押したようだ。


 
こうなると来週も見越して、まずはドル買いでついて行く方が面白そうだ。

ストップを置くなら直近の安値圏、例えば99.50あたりなら、充分良い水準ではなかろうか。



ユーロ、所信一貫が奏功-「A氏からのメッセージ」11月21日

2013-11-21 23:56:29 |  -ユーロドル

ユーロ:売り@1.3535   SL 1.3600

流石に昨日は苦しい判断だったが、信念を持って売り直しておいて良かった。



 
その前ロング・ポジションでは150ポイント程、やられてしまったが、今回のポジションで一時、130ポイントぐらいのゲインがあった。

ただ、まだまだここから、という想定は否めない。今晩は、このユーロ売りをキープしたまま、フライトだ。



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豪ドル、出張のハンデを考えても試し売りに駆られる展開-「A氏からのメッセージ」11月21日

2013-11-21 23:31:10 |  -豪ドル米ドル

現在:売り@0.9305(11/21)   SL 0.9400

こちらもFOMC議事録のインパクトで軟調になる中で、更に中国のPMI指数が前月比で低下した事が、豪ドル安に追い討ちをかけている。


 
中国ネタで悪材料がある時には、まず売っておくの鉄則なので売りポジション作ってみた。

実は明日から出張で海外に行くため、落ち着いて相場を見られない可能性も有る。極力、浅野氏には協力できるよう努力はしてみるが、無理な場合はパスさせて頂きたい。


従ってこの件も、今夜か明日の午前中あたりで一旦手仕舞うぐらいのイメージに限定したトレーディングとなる。



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ネット ポジション【Net Position】

2013-11-21 16:04:12 |   -FX実用相場用語

ネットとは、インターネット、ゴールネットなどの“網”という意味の他に、ネットのグラム、とかネットの利益というように、“正味の”とか、“純粋な”という意味があり、ここで言うネットは後者の意味で使われる。

相場は売り買いが交錯しながら上下動を続けるわけだが、売買が成り立つということは、基本的に買いの額と売りの額は同額だ。
つまり、ある時点に限った市場参加者のポジションを考えた場合、スクエア(ポジションは取ったが既に決済を済ませた者)、買い持ち(ロング・ポジション)、売り持ち(ショート・ポジション)の3通りが存在するが、ここでのロングとショートは同額でなければならない。

ところが、一部の売買は実需だと考えた場合、実需はカバーされた時点で基本的にスクエアになる一方で、その相手の売買は、実需ではない限り一時的に偏っているはずだ。或いは、投機的に値上がりや値下がりを待つことを前提とした取引である場合、暫く決済は先送りとなるため、市場全体ではその分も偏ることになる。

つまり、ある時点で市場全体のポジションを調べた際に生じた、ロングとショートの差額をネット・ポジションと言い、通常はそれがロングなのかショートなのかも付け加えた形で使われる。


相場がトレンドをもって一方向に変動を継続した場合、収益機会を狙って新たな参加者が増え一時的な偏りは一段と多くなるが、余りに動き過ぎた場合は、反対の取引を狙う参加者や新たな実需にぶつかり、相場が反発を起こす原因となる。

それでもなお、市場全体のネットは釣り合っているはずだが、安いロングのホルダーと高いショートのホルダー、あるいは塩漬けポジションのホルダー個々はスクエアではなく、それらが決済を始めた場合、そこにまたポジションが発生して行く…という訳だ。



【こぼれ話】
昔、バンク・ディーラーと「相場は何故動くのか」という話題から、市場のポジションは常にスクエアではないか?という問答をしたことがある。結局は、ポジションの原動力となる思惑そのものが相場変動の原動力であり、一時的な過不足が波のように伝道し、トレンドが生まれるのだろうという結論になったのは、懐かしい話だ。

ところで、ネット・ポジションのネタとして有名なのが、IMMの為替取組残高データがある。
IMM市場は、あくまで全体の一部であることに加えて、非実需のデータは、投機筋と言われるように、値上がりや値下がりを予め見込んだ参加者のネットであるため、ポジションも偏り易く、彼らがどちらを向いているかが一層良く判るという訳だ。

加えて、彼らが振り回すポジションは多額である上に、かなりの専門性を持った連中が集っているだけに、一般市場にインパクトを与えられる潜在力があり、それも重視される一因となっている。

そもそも、彼らは動かない相場にはさほど手を出してこないため、金利目的で常に高金利通貨のロングが継続されるということが無い点も、IMMのネット・ポジションを分析する意義があるとされている。


ForexTVジャパンでは毎週、IMMデータの分析動画番組をお送りしています。クリックすると該当するWEBページにジャンプします。チャンネル登録など、是非よろしくお願いします(浅野)。

 

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