外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

本日8月31日のテクニカル分析-ユーロ円相場、調整の下値確認へ

2009-08-31 18:36:22 |    -ユーロ円

年初来、急激に上昇してきたユーロ円相場は、4月以降上昇の速度を落としたとはいえ、下値を切り上げ、上値を伸ばす動きを見せ、依然として上昇基調を維持しています。



8月初旬の上昇では上値トレンドラインに接触できずに下落を開始。終値ベースでの高値更新とはなりましたが、上値を伸ばすことができず、上昇相場にややかげりが見えたものの、上昇相場の中の反転調整といったところです。
次に、緑の四角で囲んだ部分を拡大してみましょう。



本日の円高相場で133.07円水準にある一目均衡表の雲上限を割り込み、一気に雲の下限まで下値を拡大しています。雲を下に抜けるにはもう一段の圧力が必要に見えますが、雲の下限は今後も上昇を続けるため、雲の中にいる限りは下限を下に抜けるのも時間の問題に見えます。



雲の上限となる133.07水準を戻りの上値レジスタンスとし、チャンスがあればユーロ売りでエントリー。上に抜けるようなら、損失予算にしたがって一旦ストップというイメージですが、下値のチャンスを考えると、可能であれば転換線が位置する134円台に構えたいイメージです。
下値サポートを雲の下限となる132.20水準に考え、直近のターゲットとして把握できます。
万が一、この下値サポートを割り込むようだと、終値で引いた下値トレンドラインが本日差し掛かる130.77水準、次は安値で引いた128.80円水準が下値サポートとなりそうです。

この第三サポート水準は、7月の下値をトライした実体線での安値と概ね一致しており、万が一この水準を割り込み下値を拡大するようなら、調整相場を終えて下落相場を想定する必要も出てきそうです。この水準は重要なサポートとして今後も注意しておきましょう。

各サポートですが、その手前でユーロを買う戦略も50%の確率で存在します。しかし短期トレンドは下に向いており、調整相場といえどもいつ本流となってもおかしくないことは事実ですから、ドル円やユーロドル相場と良く相談しながら対応することが肝心でしょう。


8月28日海外為替市場の総括と、31日の相場見通し

2009-08-31 15:48:51 | ☆外国為替を読む

28日東京市場~欧州市場

28日未明の海外市場では対円相場が円高に推移したにもかかわらず、堅調な動きを見せた東京株式市場に連動する形で、時間中の為替市場は円安に推移。ポンド円は152円水準から153.25円水準まで上昇するなど、概ね円の安値圏で欧州市場を迎えました。

欧州時間に入っても、株式市場が堅調に推移すると、円売りに加えてドルも売相場へと反転しました。その後発表された各経済指標は、泣かず飛ばずといった内容となり、相場の反応も限定的となる中で、目だっていたのはポンドドル相場でした。

週末のポジション調整が主流な動きとなっていた中、このところポンド安が進んでいたポンドドル相場は、その巻き戻しとみられる動きから、米国市場が参入する前には1.6380水準の高値を記録。ポンド円は153.60円水準の高値を付けました。


28日米国市場

米国市場入り、発表された幾つかの米国経済指標も、可もなく不可もなくという内容に、市場は反応しきれなかった様子で小動きとなる中、ミシガン大消費者信頼感指数の発表がありました。
結果は改善となり一時的に各市場は、投資ムードの向上となる動きを見せたものの長くは続かず、やがてドル買い円買いが再開。チャートを見比べてみると、ポンドがそのきっかけだったようにも見えます。

改善した消費者信頼感指数の発表があっても、上値を更新できなかったポンドドル相場を観て、ユーロポンド相場でポンド売りが再開。ポンド売りは対円、対ドルにも波及して、円高ドル高のきっかけとなっていたように見えます。その結果、反転上昇を再開したユーロポンド相場でしたが、今週の上値が遠いことが確認されると今度はユーロ売りが優勢となり、これがドル買い円買いを駄目押ししていたように見受けられました。

米国株式市場は、欧州市場が終わると下落を強め、ダウは前日比で下落して終了。
債券市場はこうした不透明な動きを嫌気するように上昇した結果、利回りは下落して大引けました。
引けの動きだけを見れば、先週の投資ムードは結局低下基調で終わったことになります。

本日8月31日午前の東京外国為替市場

週末に行われた総選挙の結果、民主党が大勝した結果を受けたように、やや円高方向にギャップを空けて始った為替相場は、その後も円高を強めて推移。
円は、対ドルで93円台を割り込み92.60円水準、対ユーロで132.35円水準、対ポンドで150.50円水準と、内需刺激策を強く織り込んだ民主党マニフェストが評価されて円が強く推移している模様です。

ポンドドル、ユーロドルは円独歩高に対して影響は限定的で、一時ポンドドルがドル円でのドル売りを受けた動きを見せましたが、直ぐに回復しています。
東京株式市場は、前週末比で高く寄り付いたものの円高が嫌気され、結局は安く前場を引けた結果、投資ムードの後退を示す円高の支援材料にもなっている模様です。

今後の予想
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて予定されているイベントのうち、次の経済指標発表などが材料となりそうです。
18:00 ユーロ圏8月消費者物価速報

今日のイベントは少ない代わりに、日本の政治変革に注目が集まることは必至で、久しぶりに円がテーマとなりそうです。特に海外投資家は政治要因を重要視する傾向が強いため、本邦要人の発言に注意するとともに、クロス円の動きには充分注意が必要です。

テクニカル

終わりに、今日のテクニカル分析ですが、ユーロ円相場をみてみましょう。後ほど更新いたしはす。


28日のテクニカル分析-ポンドドル相場

2009-08-28 17:15:27 |    -ポンドドル

昨日は僅かに下値を更新したあと、急激に発生したドル全面安の展開によって、他力本願的ではありましたが値を戻した結果、結局は陽線での引けとなりました。
しかし、トレンドラインを見ても、8月の短期トレンドはポンド本来の弱い地合から何も変わっていないように見えます。

上方には、日足一目均衡表の雲の上限が迫っており、他にも先の下落トレンド上値線および一目均衡表の転換線が控えています。時間足でも、雲の中で推移しながら雲の上限に頭を抑えられて推移しており、上値レジスタンスを感じています。万が一ここを上方にブレークしても、日足雲の上限までの価格帯では、むしろ迎え撃ちたいイメージです。


ドル売りが強まって、ポンドドル相場が連れ高になるようなら、理想は日足雲の上限手前でポンドをショートに振り、転換線を越えるようなら一旦はストップ。下値目標は、まず昨日の安値あたりを第一目標とし、下落が進むようなら雲の下限が理想的なターゲットです。

リスク要因は日本の総選挙を今週末に控え、内容によって週明けに上昇スパイクすることです。

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8月27日海外為替市場の総括と、28日の相場見通し

2009-08-28 16:14:42 | ☆外国為替を読む

27日東京市場~欧州市場

アジア株式市場が総じて軟調に推移した結果、終始円買い圧力が掛かる展開となり、対円相場が円高下落しました。ユーロドル相場はドル円でのドル売り圧力が影響してか、終始底堅い一方で、ポンドは弱い地合いを継続。ポンドドル相場はポンド円でのポンド売りが影響していた模様で、下落相場となりました。

欧州時間に入っても、相場の基調は変わることなく推移し、特に目立った点は、ポンド安ユーロ高でした。この時間には幾つか経済指標の発表がありましたが、結果は総じて好調な数字は無いものの、イギリス指標の低調さが目立つ格好となり、ポンドからユーロへの資金移動が依然として継続していました。



27日米国市場

米国時間に入って発表されたアメリカ経済指標はどれも低調で、ここまでの投資ムードの減退を支援する格好となり、相場は円買いドル買いを継続。唯一対ドルで強含んでいたユーロドル相場も一時ドル買いに傾斜しました。
27日で今週最後となる米国債の入札は、好調に終わり債券離れの懸念も解消したところで、ドルが全面的に反転下落。対円で、一時93.20水準、対ユーロで1,4405水準までドルが下落しました。

やや唐突なドルの反転下落はさまざまな憶測を呼んでいたようですが、ニューヨークの知人によれば、対資源国通貨を中心にドル売り需要が非常に強いとの情報がある、というように、オージードル相場やカナダドル相場が先行してドル売りとなっていたようです。また、一部には豪ドルの利上げ話が噂されていたとも伝え聞いています。

そのほか要因を考えてみれば、米債の入札を終えた債券市場から調整売りが持ち込まれ、その資金が株式市場へと一時的に流れた可能性は否定できません。その結果、株式相場の上昇が、資源市場の上昇につながり、それがまたユーロや資源通貨の買いにつながったなど、一時的に投資ムードが急改善したように見えるスパイラルが発生したのかもしれません。現に株式市場はダウが年初来の高値を更新していますが、非常に薄い市場市場時間での動きだけに、実態を判断しにくい状況だと思います。

本日8月28日午前の東京外国為替市場

株式市場が前日比で高く寄り付いたことが好感されてか、ドル円は円売り相場となっていますが、94円台は重たいと見え93円台の後半に迫るのがやっとという感じです。
今のところは昨日の円高調整相場とも言える状況で、そのほか対ドルストレート相場は概ねドルの安値圏でもみ合っています。
27日の終値に比べて57円弱高く寄り付いた株式市場日経平均は、概ね同じ水準で前場を引けています。

今後の予想
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて予定されているイベントのうち、次の経済指標発表などが材料となりそうです。
17:30 英4-6月期GDP
17:30 英6月サービス業指数
18:00 ユーロ圏8月消費者信頼感
18:00 ユーロ圏8月鉱工業信頼感
18:00 ユーロ圏8月サービス業信頼感
(時間はJST)

昨日の海外市場で発生したユーロ買いは、ポジション調整の域を脱していないようにも見え、これからユーロを買い進められるかどうかを見極める、判断材料になるかもしれません。このところユーロ買いポンド売りが顕著な中、本夕にはその両方の指標が発表されます。内容の差異が目立つような内容だと、ユーロポンド相場がもう一段進展する可能性がありそうです。ユーロの買い地合いは底堅そうですが、単純にユーロ高だけで、例えば資源相場が上昇しても持続性に欠ける展開が予想されます。

テクニカル

本日はポンドドル相場を分析してみます。追って公開予定です。

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27日のテクニカル分析-ユーロ円相場

2009-08-27 15:55:12 |    -ユーロ円

ユーロは比較的長期に渡り強さを維持してきたため、ユーロ円相場は上下しながらも年初来からの上昇トレンドを継続してきました。ただ、8月の高値は6月の高値を越えられず、トレンドにややかげりが見えて今月末を迎えようとしています。

これだけを材料に下落反転を唱えるには時期尚早ですが、8月安値の132.15円水準を下回るようだと、7月安値が目標となってきそうです。


8月の安値割れはN波動における第三波動の開始を意味するのと同時に


ヘッドアンドショルダーのネック割れを意味しているように見えます。ネックの水準となる8月下値には要注意です。

戦略的には、ネックを下回った時点でストップエントリーを考え、134円台に戻るようなら一旦ギブアップ。



下値目標はヘッドアンドショルダーによる計算値と一致するN計算値は、奇しくも7月安値と概ね一致します。硬く行くなら128円台を目標として視野に入れたいところです。


8月26日海外為替市場の総括と、27日の相場見通し

2009-08-27 15:10:36 | ☆外国為替を読む

26日東京市場~欧州市場

東京市場では朝方にクロス円を中心とした円買いが持ち込まれましたが、本格的な取引時間を迎えると、堅調な株式市場に同調する円売り圧力が掛かり、クロス円は買い戻されて往来相場。ユーロドルはユーロ買いとなって相場上昇を支援しました。一方、全面的に弱いポンドは下支えされるのが精一杯という展開。
結局、株式市場は日経平均が前日比で142円強、高く引け、投資ムードは依然として好調を維持したようです。

欧州時間に入ってもユーロドルが上昇基調を維持する中、発表されたドイツのIfo指数が好調な内容となると、ユーロドル相場は一時1.4350水準まで上昇しました。しかし、上値ではユーロ売りの圧力も高い模様で、特にユーロ円の売り需要が高い印象があります。また、中国の株式市場の上値が重たかったことも、上値警戒感をかもし出していたとの報道も見られました。

米国市場

米国時間に入って早く発表された、住宅ローン指数の内容も良く、また続いて発表された耐久財受注や新築住宅販売も伸びていることが確認されると、ドル円は一時94.55水準の高値まで円売りドル買いが進みました。ドルは、対欧州通貨でも強く推移しており、一時はドル全面高で一致していた観がありました。しかし中国からは、国家を挙げて各産業における余剰分の生産能力を削減する旨の報道が伝わっており、欧州通貨でのドル買いは、リスク回避的な要素が高かった模様です。

現に
・ドル円が上昇していたにも関わらず、クロス円は下落する展開
・米国債券の入札が好調に終わるなど債券需要の高さを確認
・ユーロ安を嫌気した資源市場が下落
なども悪材料視された模様です。

さらに、市場に悲観的なムードが高まって耐久財受注の内容が再度見直されると、コア指数の低さに目が向く格好となり、ドルは一段と資産の逃避先として選好される結果となりました。引けにかけては、円もリスク回避先として浮上し始めドル円相場は緩やかに円高基調となっています。

本日8月27日午前の東京外国為替市場

投資ムードの改善と、リスク回避の強まりとが、報道でも混在するほど市場の判断は一時、混迷していました。しかし、中国の大手企業が増資を発表するなど、リスク所在が判明するにつれ、穏やかに推移していたドル円相場も円高が強まり、株式市場も軟調に推移しています。
欧州通貨は昨日中にドル買いを進めており、今のところ大きい変動はありませんが、クロス円はドル円に牽引される形で、こちらでも円高が進んでいる状況です。

今後の予想
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて予定のあるイベントでは、次の経済指標発表などが材料となりそうです。
15:00 英8月全国住宅価格
15:10 独9月GFK消費者信頼感

既に弱さが目立つイギリスの住宅価格指標は悪化。また、ユーロ高のけん制を継続するユーロ圏の主要国ドイツの消費者信頼感は若干の改善が予想されています。ドイツの信頼感はこの一年、僅かながらも改善トレンドにおり、その流れを維持できるかが注目されます。

テクニカル
本日はユーロ円相場を分析してみます。追ってアップいたします。


26日のテクニカル分析-ドル円相場

2009-08-26 14:55:17 |    -ドル円
昨日は海外市場に移ってから、数時間で下値・上値ともに確認した形となったドル円相場は、やや動きづらくなってきました。



ドルが全面的に強い中で円高圧力も相殺(そうさい)されています。投資市場全体が弱気となって円買いが強まらない限り、



93円台は買い、94円台は売りというイメージです。

ユーロやポンドなどストレート通貨ペアでのドル高が進展しています。ドル円が揉み合う想定をした場合、計算上、ユーロ円、ポンド円などのレートが下落するため、クロス円のストップなどが一時的に噴出する可能性があります。その影響がドル円相場で円買いとなった場合、相場は下押しする可能性がありますが、あくまで一過性の動きを想定したいところです。損失予算を見込める向きは、下値のストップゾーンをもう少し引き離し、トリガーしない配慮も可能かと思います。

8月25日海外為替市場の総括と、26日の相場見通し

2009-08-26 14:28:55 | ☆外国為替を読む

25日東京市場~欧州市場

東京株式市場を含めてアジア株式市場が総じて軟調に推移したことで、25日の東京為替市場は投資マインドの低下を表す円高に推移し、ユーロドル、ポンドドルなどは、クロス円での欧州通貨売りの影響も手伝って、欧州通貨安ドル高に推移しました。

欧州時間序盤はアジア市場の流れを引き継ぎ、円買いドル買いが強まりましたが、その後は反転し、円売りドル売りの展開となりました。

反転理由として、アジア株の下げ止まりや欧州株式市場が値を戻し始めたなどの指摘もあります。また、このところアジアの株式市場が低迷した後には、欧州通貨が買われる場面が散見されるため、欧州投資家が利益資金などの一部を投資先から自国へ引き上げる、レパトリエーション的な要素も考えられそうです。
株式市場が堅調を維持するにつれて為替市場はドル売り円売りを伸ばしましたが、特にユーロが強く、周辺国通貨に対しても強さが目立つ展開となりました。

英国の住宅指標は悪くない内容でしたが反応は限定的で、対ユーロでのポンド売り圧力に飲み込まれた可能性もありそうです。

25日米国市場

米国時間に入って、バーナンキFRB議長の続投が報じられるなど、投資市場にとって追い風が吹く中、発表された経済指標が良い内容となると、一時的にドル売り円売りが加速し、円、ユーロ、ポンドの各対ドル相場は高値を付けました。しかし、その流れも長くは続かず、相場は急反転し引けにかけて円高ドル高で推移しました。

反転下落は根拠に乏しい値動きでしたが、米国債入札が好調となり通貨そのものの価値が見直されたことや、ユーロ高けん制とも取れる、ECB筋の弱気な発言などがドルを下支えた一因とも考えられそうです。
資源相場は軟調に推移した一方、株式市場にはさほど警戒感が見られず、ダウは前日比で30ドル程度上昇して引けています。

本日8月26日午前の東京外国為替市場

本格的な市場時間を迎える少し前に円買いが強まり、対円通貨は本日の下値を付けましたが長くは続かず。ただ、ユーロやポンドが対ドルで軟調推移を継続しており、対円で上値を重くしています。株式市場は、海外市場の流れを受けて堅調に推移し、日経平均は前日比で67円強、高く前場を引けています。

今後の見通し
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけて材料となるイベントとして、次の経済指標発表などが予定されています。
15:00 独7月輸入物価
17:00 独8月Ifo景気動向指数
市場では、物価の伸びは低下、景気指数は改善という予想となっています。
本日のテクニカル分析は、ドル円相場をみてみましょう。追ってアップいたします。


25日のテクニカル分析-ポンド円相場

2009-08-25 15:25:09 |    -ポンド円

予測どおりポンドドルが下値を拡大しています。ドル円もやや円高にバイアスが掛かり始めた結果、ポンド円の下落リスクが高まった観があります。

ポンド円は、先週後半から153.50円から157.50円のレンジ内で上下を幾度か繰り返してきましたが、既に4回目の下値圏にさしかかっており、下方へのブレークアウトが想定できます。下値サポート水準を下回ったタイミングで、ストップエントリーを考えます。



150円水準には強いと想定できる下値サポートが確認できますが、ここを一気に下回るには、もう一段の要因が必要かもしれないため、下値目標はその手前の151円前後。

エントリーのあと、再度154円台に戻るようなら、一旦はあきらめるイメージです。


8月24日海外為替市場の総括と、25日の相場見通し

2009-08-25 14:33:07 | ☆外国為替を読む

24日東京市場~欧州市場

先週末の流れを受けて迎えた今週の株式市場は終始強気の相場を維持し、前週末終値に比べて342円弱高く引けるなど、投資センチメントが上向くと、為替市場は久しぶりに円売りが先行し、ドル円が上昇しました。クロス円もドル円に引っ張られ上昇して始まったものの、ドル買いのヘッジが、ユーロドルやポンドドル相場の上値を重くした観がありました。特に先週末、上値を追いすぎた様にも見えるポンドドルでポンド売りが顕著となると、ユーロドルも下落気味に推移し、結局はドルの全面高といった様相で欧州時間を迎えました。

欧州時間に入ってもしばらくドルは全面高を維持しましたが、数少ない経済指標となったユーロ圏の製造業新規受注が、改善された内容が発表されると、ユーロドル相場は反転上昇。為替市場全体が一転してドル全面安といった展開となりました。

24日米国市場

米国時間に入り特に材料も無い中、しばらくドルの安値圏で揉み合っていたポンドドル相場が下落。ポンドは対円、対ユーロでも売り込まれた結果、円買いがドル円相場にも波及し、結局94円台中盤での大引けとなりました。

ポンドの下落要因として、BOEが長期債の買いオペを行ったことで、債券価格が上昇し利回りが低下したことや、英国財政の先行不安が噂されていたことなどが指摘されていました。

現に、堅調な株式市場とは裏腹に、債券市場は上昇しており、LIBOR(ロンドン銀行間市場貸出金利)は過去最低水準を記録するなど、矛盾する動きとなりました。
米国株式市場では、こうした動きにやや警戒感が高まり、また、ECB筋より景気先行きの楽観論に対して警戒を促すコメントが表明されるなど、引けにかけて投資マインドが冷やされるかたちとなりました。

本日8月25日午前の東京外国為替市場

ポンドドルやユーロドルが下落したことで、クロス円を中心に円買いが先行しており、ドル円は週末の上げ幅を帳消しにかかる動きを見せています。ただ、株式市場はやや陰りをみせているものの下げ幅は小さく、比較的冷静な展開となっているようです。

今後の動き
ファンダメンタル

これからヨーロッパ市場にかけてのイベントとして、以下の経済指標発表などが材料になりそうです。
15:00 独4-6月期GDP確報
17:30 英7月BBA住宅ローン承認件数

昨日の海外市場ではイギリスが焦点となっていましたが、本夕には指標発表があります。悪化した内容が伝わった場合、ポンドの一段安も想定されます。市場は概ね改善を予想しているようです。

テクニカル

予測どおりポンドドルが下値を拡大していますが、ドル円もやや円高にバイアスが掛かり始めた結果、ポンド円の下落リスクが高まった観があります。
本日のテクニカル分析は、ポンド円相場をみてみます。