外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ユーロドルも無事TPでイグジット 10月総括

2007-10-31 20:59:07 | ☆相場分析-ユーロドル
外為ガイドブックにお知らせできませんでしたが、FOMCを控えた月末ということもありユーロドルのTP水準も下げて臨んでいましたが、夕方の動きで上手く捉えることができ、10月も難無きを得ました。

9月の苦しい展開を払拭しきれておらず、10月も中旬は苦しい展開が続き、多くの読者離れを招いていましたが、どうにか回復しました。相場コメントは本当に素直に結果によって数字が乱高下します。こちらも早く上値抵抗線をブレークし、アッパーレンジを構成したいところです。

詳細は「テクニカルクリップ」でご覧ください。

さて、G7後の初FOMCということもあっていつもにも増して注目が集まっており、欧州時間では、概ねストップロスやオプション絡みのトリガーを狙うハンティング中心の相場展開となりました。

午後には我がBOJの政策金利発表があり、密かに利上げを期待していましたが、腰が引けているらしくある意味では期待通りの見送りとなりました。このニュースでクロス円が少しでも上昇するのかとも思ってみましたが、暫く不動!欧州勢の参入後にやっと円売りのバイアスがかかり、急騰しています。この流れを見ても、本邦投資家のキャリー目的の外貨買いは、もはや非常に限定的な感覚があります。

BOJの利上げ期待の裏には、個人消費に関わる実質的な値上げの話題がこのところ目に付きだし、はっきりとインフレムードが見え始めた良いタイミングであると思えたからなのですが・・・。

ワーキングプアー解消のためにも、正当な値上げは個人的に賛成です。原油先物が100ドルを目前にして、コストが上がれば値上げをするのは当然に見えます。デフレボケした役人が、いろいろモノを言っているようですが、もしかすると、過剰な企業努力が人件費を圧迫し給料格差を生み、それでも行き詰まると会社ぐるみの不正に走るなど、悪いスパイラルに陥っているという想像は難しくありません。

11月はある程度の大相場を予想しています。思考を中立に保ち、フットワークの良い取引が要求されるかもしれません。下がっているときには買わないで上がり始めてから買う、上がっている時には売らず下がり始めてから売るという基本を思い出してください。これは10月の反省も含めて自戒の意味も込められています。

肌寒くなってきました。風邪など召しませんよう、11月もよろしくお付き合いの程、お願い致します。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村



USDJPY ドル安を再度織り込むタイミングの問題 クロス円はストレート次第

2007-10-30 20:00:29 |    -ドル円

完全に相場観を無視して発動したポンド円の買い戦略ですが、しっくり行かないまでもドル円上昇、ポンドドル上昇のW効果で急上昇したあと両方に調整が入り、エントリー水準まで下落し、神経質な動きとなっています。

世界的にセンチメントが入れ替わる中で、短期売買が中心的な取引形態となっているのか、240円からの下落ステージを除いて乱高下しており、非常に足が速い相場展開となっています。

先日の一目均衡表勉強会では、日米共に株価に対して懸念が指摘されました。
個人的にはドル安は確定した中で、現状ではクロス円はどうなるのかというのがテーマになっています。

このところ、今週のFOMCでは利下げが確定的なセンチメントとなる中で焦点は25bpか50bpかという流れにまでなっていた矢先に、本日になって利下げをしない選択肢もあるといったコメントが強調され、なぜかクロス円が売られています。ポンドドルやユーロドルが今さら金利差を反映して上昇しているとは考えにくいところですが、相場を見る限りドル円以外でもドルの買戻しが発生している様に見えます。
この動きに対する根拠を探るためにFOMCの行動別にクロス円などの動きを予想してみます。

1)FOMCが50bpの利下げをした場合、瞬間的に好感され株式市場は上昇しドル買いとなる可能性がありますが、利下げ通貨が買い進められるのは限界があります。例えば、ユーロとの金利差が政策金利ベースで僅か0.25%差に迫ることで米ドルを買う根拠が益々希薄になり、ポンドは現1%の金利差が1.5%に拡大することから益々ドルが買いにくくなるのは事実です。
ただ、ドル円は東京株式市場の追随的な上昇とそれに伴うドル円上昇が期待されることから、ポンド、ユーロが下げ渋る中で、クロス円と共にある程度の上昇を見るような気がします。

2)FOMCが利下げしなかった場合、欧州通貨との金利差は拡大しませんが、おそらく株式市場が大きく売られドル売り一色となりそうです。日本の株式は追随するでしょうからドル円は下げとなり、ドル売りと相まって円高は必至に見えます。このとき、ストレートが歴史的高値を更新するような動きを伴ってくれれば、クロスの下落は限定的ですが、東京市場ではやはり下げが先行、海外で戻すような展開が予想されます。

3)FOMCが25bpの利下げをした場合、失望気味に株式市場は下げる可能性があります。動きは緩くなると思いますが、効果としては利下げをしなかった場合と同じような展開が予想されます。

この様に見てみると、本日の動きは2)、3)の可能性を織り込んだクロス円の売りが、ストレートに影響を及ぼした可能性がありそうです。
まさかとは思いますが、FOMC前のBOJ金利政策で25bpでも利上げが発表されるようなことがあれば、円高に拍車がかかるかもしれません。

このようにレポートしている間にセンチメントが逆転、1)の基本に戻った展開となっています。それにしても欧州入り口でのクロスの下げには肝を冷やしました。

本日の「テクニカルクリップ」は、円高プレッシャーが強まるドル円を久しぶりに占って見ます。
決してクロス円の上昇を否定するものではありませんが、外貨買いは対ドルで進める方が賢明に思えます。クロス円が上昇するための条件は対ドルでの続伸が鍵となっています。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村


ダイバージェンス 【DIVERGENCE】

2007-10-30 12:13:16 |   -FX実用相場用語

相違、乖離(かいり)と訳される場合があるが、個人的には、“逆相”という響きがイメージに合う。

解説書によっては、フェイル・スイングなどと呼ぶこともあるようだが、ダイバージェンスによって結果的に間違った売り買いのことを指す場合が多いのではないか。

ダイバージェンスの見方であるが、

A:実際の価格が上昇しているのに、テクニカル指標が下落している
または、
B:実際の価格が下落しているのに、テクニカル指標が上昇している

状況が該当する。

トレンドが発生しているのに実際の価格変動とテクニカル指標の方向性がまったく異なるとうケースは稀だが、ピークとピークを比較することでダイバージェンスを見極めるのが、最も簡潔に明快な分析結果を得ることができる。

ここでいうテクニカル指標には、オシレーター系のサブチャートなら概ねどれでも応用することができるが、複数見比べていずれにもダイバージェンスが発生しているようであれば、その確率も上がるかもしれない。

Aの場合、実際の価格が下落する可能性が示唆され、Bの場合、実際の価格が上昇する可能性が示唆されることになる。

懸念される問題点は、

いつ実際の価格が反転するのかは特定できない
ダイバージェンスが発生しても必ずその通りに動くとは限らない
反転したとしてもその深さは示唆されない

などが挙げられるが、これらを解決するためには、メインとなるチャート本体と相談する必要がありそうだ。シグナルの結果通りに瞬間動いただけでは、意味がない。当然ながらイグジットのプログラムが同時に出動して運用結果が必要だからである。

こぼれ話

近年、システム売買の潮流を感じている。チャートがどうなった時に売買をするのか、計算式を組んでその通りに取引を行うことだ。チャートには一般的に“騙し”と言われる現象があり、買いの暗示があるにもかかわらず実際は下落したり、その逆もある。チャート分析が完全ではない象徴的な現象だが、ダイバージェンスもある意味では騙しを逆手に取った手法とも言える。

騙しを少しでも排除するために、売買シグナルに更なる条件を付けることで、より多くの条件が一致した時のみ売買をするなどのアプローチがある。ただ、これも欠陥があり、例えば発動のタイミングが遅れる、イグジットが遅くなってドローダウンが大きくなる、などの弊害を伴って運用結果が出ないケースもあるからだ。

A氏の開発したプログラムは一見、完璧のように見えた。あらゆるバックテストでも100%の結果を出していた。ただ、条件が多すぎて滅多に売買シグナルを出さない。サンプルが少なすぎて評価が出来ないのだ。

いくら勝率100%でも、3年一度だけ30ポイントが稼げるプログラムを、皆さんなら何と評価するだろうか


GBPJPY 高値更新でドテン発動 ポンド買い優勢

2007-10-29 22:58:12 |    -ポンド円

本日はクロス円の買いで相場が押し切られる展開が相次ぎ、かつてのキャーリードレード全盛であった時期と同じような動きを見せています。

ポンド、ユーロ共に歴史的高値や2番天井を更新してドル売りの様相を強める中で、ドル円はドル買いとなり、クロス円が急騰気味に推移しています。先日のポンド売り円買い戦略は、見事にストップアウトした替りにドテンのポンド買いが今のところ機能しており、既にピークで100ポイント近いフェーバーを経験しています。

ニューヨークが参入し、ドル売りでの調整が対円で入ると思いきや、逆にストレートでドルが買われ気味に推移しています。話題となっている金利動向が高目に推移して市場を迎えるなど利下げ思惑と実体とでやや方向性を失っているようです。また、一方で、欧州ではECB高官筋からドル安に対する牽制が入るなどユーロの行き過ぎに対してポジション調整があったとも考えられます。

ストレートでのドル売りは、基本的に変更は無いと思いますが、ドル円がやや円安気味に推移していることから、クロスは下落バイアスを一気に反転したように見えます。

ただ、今後ドル安が更に進行するようであれば、ドル円も下落圧力にさらされることになり、ポンドドルなどで歴史的戻り高値を更新するような事態になれば、ドル円ももう一段下方へシフトするなりの対応があると思います。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村


EURUSD 一時的なドル買いは気まぐれだったか ユーロドル高値抜けでコンファーム?

2007-10-26 20:09:59 | ☆相場分析-ユーロドル

白旗を振らざるを得ない、我がドル買い戦略でした。

ユーロ円を売り損じ、ドル円も売り損じたことから、ユーロドルを売ってから・・・などといっている間に、トラップにはまりました。ポンドドルまで手を出さなかったことが不幸中の幸いでしたが、今でも本当にドルを売ってよいのか、自信が持てません。

昨日はさすがに海外ストックが気になり、ダウ開場となったあと少しウオッチしていましたが、当社NYK番のメンバーに聞いても、市場の薄さを非常に感じているとのことで、表面の動きであることは違いなく、自信を持ってドルをドテン売りしたわけでもありません。ただ、動き方からして、ダウから欧州の各市場へ資金シフトが発生している匂いは感じることができました。

ファンダメンタルは、ドルにとって追い風は見当たらないことは事実です。ただ、ダウ上昇だけの理由でドルのショートスクイーズはいつでも発生しそうな気がしており、時限爆弾を抱えたままのドル売りとなってしまったのは事実だと思います。

本日はユーロドルのドテンと、ポンド円ドルのリーブが開始となりましたが、さほどフェーバーとなっていないため、入り口としてはこれ以上増やさない方が懸命に思えます。

余談ですが、トウキョウフォレックス「モーニングサテライト」セミナーがテレビ東京12chのワールドビジネスサテライトから取材を受け、今晩放映予定だそうです。
受講されている方にも、了解をとってインタビューを実施されていたようなので、ご興味のある方は、是非ごらんください。社の雰囲気も感じていただけると思います。

また本日、先ほどより同じ場所で、日経平均とダウについて細田哲生 先生の勉強会が執り行われています。一目均衡表は、オリジナルどおり株式市場での分析が本領だというだけに、興味深い内容が展開されそうです。
この更新がおわりましたら、覗いてみようかと思っています。

左中ほどにある「オンラインの潮流」コラムですが、久しぶりに更新できました。数回の続きモノですが、是非覗いてみてくださいね。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村


GBPJPY 予想外の欧州通貨健闘でストレートで続伸 ポンドも試し売りの機会到来か

2007-10-25 22:09:55 |    -ポンド円
ニュースによれば、欧州株が健闘していることが理由で全体的に欧州買いが先行し、ポンド、ユーロ共にストレートでは2番天井の更新へと向かっているようです。

対ドルでの最高値の更新は無しとするならば、位置的にも売り場を提供してくれている状況です。展開としてはやや意に反している動きですが、2番天井更新または最高値更新での戦略は概ね固めてあり、考え方次第で今の流れの捉え方は180度違ってくると思います。

個人的にはポンドドルも売りたい水準に見えますが、ドルのポジションを増やしたくない観点で、本日はポン円の売り戦略を模索してみるつもりです。もちろん、キーポイントではドテンを意識しており、心理的には上下五分五分といった状況です。

原油などが上昇を再開したというニュースも聞こえ、ややリスク投資意欲が回復したのでしょうか。ただ、最もリスクがあるといえば、かえって米ドルだという理論もあり、決してしっかりしたセンチメントに基づいた動きであるとは言い難い状況だと思っています。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村

EURUSD 対ドルで最高値を更新するステージに思えず 無しとの前提で再トライ

2007-10-24 20:18:04 | ☆相場分析-ユーロドル

再度、10ポイントの違いでストップとなり、どうもエントリーの特定にズレを感じます。
今回は1.4250以上はないとの前提でしたので悔いはありませんが、成績に反映されてしまうのはやはりプレッシャーを感じています。

さて、ポンドの2.05台といい、ユーロの1.42中後半といい、目を疑う戻しとなっているのですが、納得できる想定シナリオは2つ。

1つは、前々日のセラーと、昨日のバイヤーが同じで、基本的には意味が無い動きだったこと
もう一つは、オイルやゴールドなどのリスク資産からレパトリエーションが発生しており、対ドルと対欧州通貨への還流がこの順番で発生した
です。

原油相場は90ドル台を付けた後、達成感から伸び悩んではいますが、これといって大きく調整に入っていることもなく80ドル台中ほどを推移しています。
資源の価格が急落する流れは想定しにくいところですが、高値を買い進んだ向きは反転のリスク感は常にレッドゾーンに近いものがあると思われ、金融不安リスクが再燃する度にレパトリエーション的な動きが突発すると思います。

気になるのは、欧州系の金融機関レポートで、ユーロへの危機感をかなり前から継続して表明しており、自国圏通貨であるがための不信感は、対岸の我々や米国とは違った温度にあるのかもしれません。

いずれにせよ、ポンド、ユーロ共に金利引き締め論が後退する中でここから最高値の更新を伺う動きは限定的に見えます。ただし、見えない何らかの資金シフトが発生しかねない不安定な地合いが続いている以上、ポンドの2番天井抜け、ユーロの最高値抜けでは、それなりのブレークアップを伴う動きも想定できます。

取引のイメージですが、これらのチャートポイント手前で再度ドルロングに挑戦し、ポイントブレークでドテンというシナリオです。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村


EURUSD 対ドルでユーロの戻りが鈍い ポンド共に昨日の下げを尊重

2007-10-23 20:37:32 | ☆相場分析-ユーロドル

2.0250近辺まで一気に300ポイント近い下落を見せたポンドドルは、2.04台まで戻すなど乱高下となっています。

要因を特定できていませんが、ポンドのロングが積み上がっていたとしか言いようがありません。2.04割れまではポンド買いのイメージを持っていましたが、ここまで下げると戻りも限定的だと思い、戻りの2.0385で試し売りを置いてみましたが、2.0450まで一気に吹け上がるなど相場観がつかめません。

一方、ユーロドルは1.4130水準まで下落後、ポンドと共にある程度は戻していますが、100ポイントも返しきれていない点、頭の重さが目立ちます。

対ドルでの歴史的高値を見た通貨と、見ていない通貨とでそもそもの居場所に温度差はありました。欧州時間に入って株式市場もそこそこ穏やかに推移している本日ですが、その割にユーロでの買戻しが鈍いのも、ドイツ系銀行のサブプライム投資に絡む多額損失のショックが尾を引いているのかもしれません。

ドル円の下落とストレートの下げで、8月の再来を思わせたクロス円の下落でしたが、本日はそれなりの戻しを見ており、一旦は踏みとどまっています。
円は、本邦の外貨買い意欲を除けば、リスク回避通貨として注目される要素をまだ持っている様に見えます。したがってクロス円には依然として下落リスクがかかっていると思いますが、本日のところは突っ込み売りのショートカバーが先行している様なので、もう少し様子を見る予定です。

決してドルを買う地合いではないのですが、ポンドやユーロはやはりいざとなるとリスク通貨の括りになっている金融市場のバイアスがある以上、対ドルで買い進める感じにはなりきれません。高値感があるのはポンドよりユーロにやや軍配が上がることから、ユーロドルでの下げ余地を感じています。

本日の「テクニカルクリップ」では、ユーロドルの売り場を捜して見ます。ユーロドルの売り場といえば、先日まで運用していたエントリーが1.4240だったことを思い出しました。最高値の1.4350へ吹け上がる流れでロスカットとなっていますが、やはりこのあたりの水準はキーポイントになるのかもしれません。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村


GBPUSD 臨時コメントと戦略修正 ファンディング通貨買いの流れでドル買いの色が出始めるか

2007-10-23 10:06:50 |    -ポンドドル

昨日は早朝のセッションで円高を演じる中、クロス円の売りに伴ってストレートでは他通貨側が売られるなどドル買いに見える局面がありました。

一端の大底を付けた後は戻りが入り、ユーロ円などは概ねギャップを埋める戻りを見せました。

下押しをすると思われていた欧州勢でしたが、やや大きめな下落後と言うこともあり、反応は限定的でしたが、ドル円が殆ど動かない中でストレートは他通貨側が少しずつ売られ始め、クロス円が連動して下げを再始動する形となり、以降はストレートでもストップ売りとも見られる急激な下落を伴った結果、クロス円も下値を拡大しています。

本日は、昨日欧州勢参入前後の水準まで戻し、次の材料を探している状況です。

欧州市場で欧州通貨が売られた理由として、
・FT、DAXなどのストック市場が、東京市場の下落を受けて下げたこと
・ドイツ系大手金融機関がサブプライム関連の投資で大きな損出を計上することが判明

など、自国通貨への信用低下で売られたようですが、その後米国公定歩合の緊急利下げが再度行われるなどの噂を受けてダウが好転したこともドル買いを誘ったようです。底流としてはドル売り維持で問題は無さそうですが、ポンドなどは一時的に最安通貨となる可能性もでてきました。となるとポンドドルやポンド円は下落、ユーロポンドは上昇という流れもあり、一括りにドル安とは言えない想定をしておく必要がありそうです。

昨日のシナリオでは基本はドル売りというスタンスで、ポンドやユーロの対ドルでの買い場を探してみましたが、ここまで下値を拡大した以上は下値サポートを見込んだドル売り水準では、上値レジスタンスとなる可能性がでてきました。
昨日のシナリオは一旦キャンセルして立て直してみます。

とりあえずテクニカルクリップではシナリオのキャンセルを行います。


GBPUSD ドルの売り場としてリーズナブル クロス円はドル円次第

2007-10-22 19:49:40 |    -ポンドドル

実は金曜日は病床に伏しておりましたが、なんとかブログのアップだけはと思い更新。本日の相場を見て心ではガッツポーズだったのですが、ユーロ円は更新後に深めの戻しに合い、なんとストップがかかっていました。

ポンド円といい、相場は読みきったとの自負はあるものの、レポートの取引ベースでは収益に結びつけることができておりません。

エントリーポイントもさほどずれているとは思えませんが、ボラティリティが低下しないマーケットではロスリミットを拡大するほかには無いのでしょうか。ただし、それでストップにかかるとダメージは大きく、かといってエントリーポイントを引き上げすぎると、エントリーできないリスクがあり、悩ましい状況は脱却できていません。

ところで、金融会議的な要素が多くあったG7でしたが、個人的には「やっぱり、それだけ…」的な落胆の感が強く残りました。ニュースなどでは織り込み済みという強がったコメントも見受けられますが、では今日のギャップダウンは何を意味しているのか、やや信憑性に欠けます。

今のところ欧州は比較的沈黙を保っていることから、G7が原因の円買戻しというシナリオは非常に限定的であり、どちらかといえば週末の株式相場の暴落を引きずっている方が、理由としては正しいのかもしれません。(追記:ここに来てストレートでユーロ売り、ポンド売りが強まってきました。自国の株式市場の低迷で、嫌気売りも出ている模様です。)

相対的には、ドル売りという理解の仕方で構わないと思いますが、ここへ来てドル円でのドル売りによる円高の影響で、全てのクロス円でも円高となっており、ユーロドル、ポンドドルなどのストレートへは、クロス円の外貨売り圧力が勝り、どちらかと言えばストレートペアはドル買いに推移している様に見えます。

ドル円を見た場合、週末(木曜日の更新時点)の水準と比較して随分リーズナブルなレベルに下落しており、確かにギャップの穴埋めは見られませんが、このまま9月10日、8月17日の安値を抜いて、110円割れというシナリオは、株式市場の下げ足が拡大しない限り、すぐすぐに実現するとは思えません。
値頃感からの円売りは手を出しにくい地合いではありますが、かといって円買いで追随するには、何かしらもう一段の円買い材料が必要に見えます。

こんな見地から、本日のダウの動向は非常に注目されることとなりそうですが、個人的には、本来ドル売りとなるべきストレートが、クロス円で下落している矛盾に着目して、ストレートでのドル売り機会を探してみたいと思います。

もし、先週末のクロス円のショートを維持できている向きには、丁寧にトレールして下落を狙いつつ、利益確定することを意識する必要性を感じます。もう一段のクロス円下落は、8月17日の下値に迫って再度、考慮したいと思います。

本日のTFnsでは、ドル売りと言う見地で欧州通貨の買い場を探してみたいと思います。

 
外為ガイドブック
TOPへ


にほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ
にほんブログ村