HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

This is it

2009年11月04日 | 洋楽
最初の数分でもう胸が詰まった。
まだ、そこではマイケルが登場してないというのに。

最初に出てくる人たちの言葉は
マイケルのファンの誰もが思うことだろう。
だれもが共感することだろう。

そして、その言葉を発してるその人たちは
その時はまだ来るべきマイケルとの別れを
想像もしていない。

その数分で

マイケルがもうこの世にいないという
悲しみが改めて私を包んだ。

でも、その映画には
そんなお別れや悲しみなんて
いっさい無いんだ。

ただ、見るものだけが知っているだけで
映画の中のすべての人や
そしてマイケル自身も
そんなことを考えてもいない。

みんな生き生きしていて
いっしょに素晴らしいステージを
作ることだけに専念している。


この映画だけ見てても
すばらしいパフォーマンスなのに
それがリハーサルだなんて
桁違いだ。

だから、もしそれが本当に
ステージとしてライブとして
あったなら、どれだけの
すごいステージだったかと
思うと、それが見れないのは
エジプトのスフィンクスが
できあがった日に夕日に染まる
様を見れないのと同じくらいに
歴史的に残念極まる事実だ
ということだ。


それにしてもマイケルは
どうしていつもあんなにやさしく
話すのだろう。

それでいて、自分の主張は
しっかりするんだけど
言い方が静かで穏やかで
イライラしたり大声でどなったりなんて
まったくない。


ジャクソン5時代の名曲で
私が大好きな曲「I'll be there」を
歌うマイケルを見たときは
本当にうれしかったし、悲しかった。


このステージのバックで
使う映像へのこだわりも
すごいなと思った。


バックで流す映像なのに
映画並みのお金の掛け方。
それだけ見てても
すばらしいんだ。


また、リードギターを弾く女性が
かっこいいんだ。
まだ無名に近い彼女に

「ここは君のみせどころだ」と
彼女が輝く場所もちゃんと作ってて
しかも
「僕はそばにいるから」と言うところ。


本当にやさしい人だと思った。


この映画を見てて思うのは
ここに集まっている人すべてが
マイケルを愛して集まってきているんだと
いうこと。このリハーサルは愛しかないって
いうぐらい。

このステージに携わるすべての人たちに
たとえば、衣装にしても照明にしても

今まで誰もやってないことをやってもいいんだよ。


っていうことをマイケルは言葉じゃなくて
彼のリハの姿で伝えてて、それで
みんながそれぞれの分野で「誰もやってないこと」
に挑戦できた。


約2時間、愛が最初から最後まで
溢れんばかりあって、見ている側も
一枚の巨大なスクリーンからその愛を
受け取って、終わったときは
全身でマイケルを受け止めていた。


「余韻を残す」

この言葉をこの映画の中で
マイケルがディレクターや
演奏家たちに言うのを幾度か聞いた。


そして、マイケルは

今もしっかり彼の生きていた証を
その余韻を世界中に残している。


私が生まれて最初に恋したアーティスト

マイケル、あなたはこの世にはもういないけど

あなたは私の心では永遠にステップを踏んでいる。

あの笑顔のままで。



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