HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

PURE ARTとMusic Experiment

2010年12月19日 | FoZZtone
産経新聞の論説にビートルズのことが書かれていて、
そこである言葉を見つけた。

ビートルズの後期の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
は単なるロック音楽というより「アート」の域に近づいていたと。

これはすなわち「大衆芸術(ポピュラーアート)」から「純粋芸術(ピュアアート)」
に転化したともいえる。

そして、ピュアアートともなると、聴く側にも「聴く耳」が
なければならない。

と、そんなことが書かれていた。


なるほどなぁ~って思いながら、

まず浮かんだのはthe HIATUSの細美武士氏。

彼のELLEGARDENの時代がポピュラーアートなら
まさに今のthe HIATUSはピュアアートなんじゃないかと。

それこそ「聴く耳」がなければ、受け入れられないのじゃないだろうか?

「聴く耳」って何?ってことだけれど

すなわち、バカほど音楽を聞いて音の貯金がいっぱいある耳のことなんじゃないかな?

あまり音楽聴いてこなかった人に突然「the HIATUS」を聴いてって
聴かせても、きっと戸惑うだろう。
それよりELLEGARDENを聴いてもらったほうが受け入れやすいかもしれない。


今の音楽業界はそんなピュアアートには結構冷たい。
the HIATUSは細美武士というすでに多くのロックキッズを惹き付ける
隕石のような人物がひっぱっていっているバンドだから
フォーライフも安心して彼らに力を入れているんだろうけれど

もし、細美武士っていうアーティストがthe HIATUSから始まっていたら
どうだったんだろう?ってときどき思う。

そこで始めて細美武士っていう人と出会っていたらって。

きっと2つの道があっただろう。

1つは音楽的に勘の鋭い、そして根っからの音楽バカがいて、
その人の後押しでやっぱりデビューできたっていう道。

もう一つはあまりにもアートすぎて
大衆受けせずに、セールスがふるわないと決めて
契約しないという道。

フォーライフさんだったらどっちだっただろう?

前者であってほしいな。


今の流行の音楽はピュアアートはほとんど切り捨てられて
ポピュラーアートの中でもうすっぺらいアートすなわち
大量生産できそうなワンパターンのコード進行でできた音楽ばかりで
それを初めて聴いたこどもたちは、それがすばらしいと思っていて
本当のピュアアートを知らぬまま大人になっていくんだろう。

マクドナルド(食べるけれど)で育った子どもたちが
本物の味を知るチャンスが少ないのと似ているのかもしれない。


自分からどん欲に食材を求めて、いい料理をさがしあてるように
どん欲にいい音楽をかき集めて、それから自分が本当に心を揺さぶられる音楽を
見つけてほしいといつも私は自分よりずっと若い人たちに望む。


FoZZtoneはデビュー当初からピュアアートだったものだから
耳の肥えた人たちにしかきっとわからなかったんだろうね、その良さが。

最近になって、少しずつ、耳の肥えた子どもたちが気がついて
聴くようになっているのがわかってきて、それがなんだかうれしい。

これはひとえに俵田教授のおかげ?

この教授のように洋楽などいい昔の音楽をまだ未体験な10代の人たちに
聴いてもらえるチャンスを与えることが大事だと思う。


彼のしていることはmusic experimentだと思う。

 
いろんな音楽を聞き、そこから自分で選択して
自分が何かを見つけて行く事。そして、それを見つけた人が
どうなっていくのかを彼のmusic experimentは
これから証明していくんだろうな。




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