HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

THE KICK INSIDE(訂正版)

2006年10月30日 | 洋楽
UKで国民的女性アーティストであるKATE BUSH。彼女のデビューアルバムのタイトルが『THE KICK INSIDE』である。このアルバムはデビューアルバムだけれども、私にはとても奥の深いすごいアルバムだと初めて聴いた時も今もそう思っている。

このタイトル曲はアルバムの最後にある。実はこれは自殺の際のメモというような形をとっている。彼女がなぜそういう曲を作ったか・・・彼女は音楽にはある種の精神的治療法となる力があると考えている。ゆえに逆説的な曲を作って、精神的にまいっている人にメッセージを送ったみたいだ。

USAのバンドのグッドシャーロットは「HOLD ON」という曲で「自殺なんてするな」というメッセージを送り続けた。またこのPVがイギリスの自殺撲滅運動に使われ、なんと自殺者が一年でかなり減ったらしい。このPVには残された家族や友達のメッセージが流れる。残されたもののつらさも知らなければならないんだ。

最近、毎日のようにある子どもの自殺。いじめはもちろん許されないものであり、いじめをする人間のその根底にあるものを突き止めていかないといけない。でも、いじめの中で苦しんでいたとしても自らを断ってはいけない。命の重さを自分の重さをもっと感じなければならない。

もちろん、大人たちはもっと子どもを見てあげないといけないし、心を研ぎすませなければならない。


簡単に死を選ぶのはだめだ。絶対にだめだ。その世界だけがすべてじゃないんだ。その事を何度でも何度でも声が枯れるほどに「死にたい」と思っている子に伝えないといけないんだ。


迷路に入ってしまっている子はとにかくどこかへ、こんな今まで見た事がない楽しい場所や安らぐ世界があるんだというところへ一度避難させてあげればいいんだ。


大人がめんどくさがったり、世間体を気にしていてはいけないと思う。そして、どんなに苦しいことがあっても絶対に生き抜く力を身につけるように大人たちはいろんな話をしてあげないといけないし、命がけで助けてあげるからということを伝えないといけない。


KATE BUSHが言うように、グッドシャーロットが実践したように、音楽はそういう力を持っていると思う。


だからこそ、私は日本においてもそんな歌がいっぱい流れればいいなと本当に思う。だらだら、きわどいドレスをまとって恋愛の歌を歌ったり、意味のない語呂合わせのような歌を歌ったりしている場合ではない。


ちゃんとしたメッセージ。魂のあるメッセージを歌にのせて伝えて欲しい。

今、この瞬間、生きることに絶望している子どもたちに・・・


「つらい時代がやって来ても オレたちは前進し続ける オレたちは向上しているんだ 」

        (FROM 「Movin' on」by Good Charlotte)

「踏ん張れ 投げ出したい気分になったら 踏ん張れ 思ってるより良くなるものさ」

        (FROM 「Hold on」by Good Charlotte)

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