HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

「おれたちシリーズ関西編・おれたち、旅に出た」at 心斎橋・酔夏男

2013年06月19日 | 邦楽
2013年6月14日(金)

初めて、大阪心斎橋にある酔夏男に行ってきました。
もう何年も前から真田氏や片岡氏がそこでライブしてて
行きたいな~って思いつつも、平日のライブばかりで
行く機会を得ることがなかなかできなかったのです。

が、今回平日ではあったけれど
やっと金曜日にライブが。
当日にならないと実際は何が起るかわからない仕事なので
ドキドキしていたけれど、この日はなんとかくぐりぬけて
大阪の心斎橋まで行くことができました。

やった~!

この日は「おれたちシリーズ関西編・おれたち、旅に出た」
というイベントで、これには野辺剛正・片岡大志・石田匠というキャリアのある
大人の男性陣が集結しました。

この3人組で関西は初めてだったようで
これに来れたのはラッキーだったと思っています。

最初からは行けなかったのですが、途中からでも
十分に楽しめるライブでした。

私が行った時はちょうど大志さんがおひとりで歌われる時で
不思議な国のアリスに出て来る代用ウミガメの話から
ウミガメのスープの話になって、その歌を歌われました。

初めてドアを開いて入った初めての空間で
突然不思議の国のアリスの話とウミガメスープの歌って
ほんと異次元の世界に迷い込んだような
ワクワク感がそこから始まりました。

片岡大志さんからはそこはかとなく
文学的香りというのか、しかもそれは決して日本文学ではなく
海外の特にイギリスとアメリカの文学の香りがいつも漂っていて
そこがまた彼の魅力のひとつだと思っています。

イギリスっていってもちょっと湿気のある部分ではなくて
早朝の朝露に揺れる草花から香る匂いだったり
アメリカではちょっと土の匂いの香る空気だったりを
彼の歌から感じるのです。

そして何より彼の声がほんと素晴しいのです。
つやがあってのびやかで透明なのです。

彼の歌声を聴いているととてもきれいな水で
全身を洗われたような感じになるのです。

そんな彼のお仲間の野辺さんと石田さんもそれぞれが
個性的でそれぞれの色を強烈に放つ方達でした。

私は以前から石田さんのライブにすごく行きたかったので
この日大志さんと石田さんをいっしょに見れるなんて
ある意味ワンダーランドにいるみたいでした。

石田さんはハスキーな声で、でも音域は広く
いろいろなイメージを歌から与えてくれる方です。
もっと彼の歌を聴いてみたいと思いました。

そして野辺さんは温かいまろやかな歌い方で
キーボードも弾かれて、その居心地のよさに
心をほっこりさせてしまいました。

この3人のトークもおもしろくて
大志さんの「バーガーキングが一番おいしい。」という話から
マクドナルドやらサブウエイやらいろいろと展開していきました。

ビッグマックの話もでましたが、
私はビッグマックと聞くたびに村上春樹氏の「パン屋再襲撃」を
思い出してしまいます。

村上春樹氏の初期の頃というのか彼の作品には
結構簡単メニューな料理が登場します。
ファストフードやパスタ、そしてベーコンエッグ。

でも、シンプルだけれど、彼の作品を読んでいると
そういうものが食べたくなるのですよね。

これってイギリスの文豪のチャールズ・ディケンズと
共通するというか、ディケンズの作品にもシンプルな
料理がよく登場するのですけれど、読んでいると
食べたくなってしまうのです。

って話がそれましたが、
そういうディケンズ的な世界も片岡さんはさりげなく
かもしだしてくれるシンガーソングライターだと
私は思っています。

石田さんとは随分と前にツイッターで言葉のやりとりした
印象が強いのですが、彼がある時、閉園になったとある
遊園地跡に唯一まだ残されている観覧車について触れ、
それに対して、私が聞いた話を伝えたところ、それに
感動してくれたのがうれしかった記憶となって
今もよみがえります。

その観覧車は今でも月に一度回されていて
それを動かしにくる老人がいるという話です。
その老人は実はその閉園になった遊園地の
園長だった人で、月に一度観覧車を一周回しながら
またいつかこれに人を乗せて、この観覧車を
蘇らせたいという思いがあるというのを伝え聞きました。
実際にその現場を見たことは私はありませんが
それは都市伝説でもなくて現実にされている話です。

とてもせつないけれど、ロマンのある話でもあるなと
私はその観覧車を見るたびに思うのです。
きっと、石田さんもその観覧車を見るたびに
思い出してくださると思っています。

私は行ったことはないくせにこの観覧車が
アメリカのコニーアイランドとかにあるような
観覧車に思えて来るのです。そこだけが
私の中でアメリカになるのです。

想像力で生きている........それが私ですね(笑)

さて、この3人が「ふるさと」をアカペラで
ハモられた時はほんと鳥肌ものでした。

彼らがやると日本的な「ふるさと」ではなく
どこかアメリカ的な「ふるさと」になるのが
不思議です。

そして、アンコールで歌われた
「come together」も最高でした。

また何回でもこの3人組のライブが見たいとほんと思いました。
大人だけれど子ども心のあるライブというのか。

この酔夏男はくつろげるソファーとかもたくさんあって
来られている方たちはみんなゆったりとライブを楽しまれていました。
結構たくさんお客さんはいらっしゃいましたが、みんなアットホームな
空間でくつろがれていました。


さて、片岡大志さんとの出会いを少しだけ。
彼は真田暎人氏が昔やっていたJET KELLYというバンドのプロデューサーでした。
片岡さんは矢井田瞳さんを育てたプロデューサーとしても有名であり、
植村花菜やmiwaの音楽のプロデュースもされてます。

そのような方に、若くもない私が若気の至りのように(笑)
ある日、自分が大好きなJET KELLYがどうして売れないのか!
どうしてあのように素晴しい音楽が世に出ないのか!のような
訴えを大志さんにした事がそもそもの出会いです。

きっと彼は驚かれたことでしょう。
でも、丁寧にそれに対して答えてくださいました。
そして、実際にお会いする機会を得て、
大志さんのおかげでいろいろな映像も撮る機会も
いただき、今に至るわけです。

大志さんはいつもとても気さくで
優しくて、丁寧に接して下さるので
会うとほんとほっとして、仕事であったイヤな事も
忘れさせてくださるようなお人柄です。

これからも彼のライブをチャンスをできるだけ作って
見に行きたいと思っていますし、もっともっと
彼の新曲を聴いてみたいと思っています。

英語の歌の彼ならではの日本語詩のも聴いてみたいです。

また、そんなワクワクするライブを見れる日を楽しみにしています!







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