HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

セカイイチ「and 10」レコ発ツアー2013

2013年03月04日 | セカイイチ
2013年3月2日(土)曇りのち晴

大阪アメリカ村BIG CAT

今年早々に京都のSOLE CAFEでセカイイチの岩崎慧さんのアコーステックライブを
いっしょに見てもらった人に是非バンドライブでも見て欲しいと誘ってでかけた今回のライブ。

チケットを取った時はまだ泉さんが脱退するなんて夢にも思ってなかったので
ギリギリに見れたオリジナルセカイイチかと思うとその人に
いっしょに来てもらって本当によかったって思った。

チケットを取った時からずっとその人には「the BAND」と「and 10」を聴いてもらっていた。
その人は熱心にも朝晩ずっとそのアルバムたちを聴き続けて、そして今回のライブを見たんだ。

で、彼は言った。「CDで聴いても上手いな~って思ったけれど、ライブはもっとよかったし
本当に演奏も歌も上手かった。曲の作り方もすごくいいね。」

彼はもちろんセカイイチのメンバーよりずっと年上だし、歌いながらピアノを何年も弾いてきた人だ。
大学は音楽大学でずっと和音やら音楽理論やらを勉強し、専門は声楽だった。
そんな彼から誉められると私自身まですごくうれしくなる。

まだ、あと東京でのライブがあるからセットリストは書かないけれど
「and 10」からはやるのはわかるよね。

それ以外にも新旧取り混ぜてのある意味「泉さん卒業バージョン」であった。
「on ベース 泉けんたろう!」って何度、慧さんが言ったことか。
ほんと何度も何度も。
他のメンバーの名前の5倍ぐらいは言ってたように思う。

これほど愛おしそうにこうして紹介する回数を残り何回かとカウントするように
呼び続ける慧さんが私は愛おしく思えた。

こんな事言ったら怒られちゃうかもしれないけれど
昔からなぜかセカイイチは4人ではなくて5人のように感じる時がある。

どうしてなのかわかんないけれど、感じる時があるんだ。
この日もやっぱりそんな気がしちゃった。

それはこわいものではなくて、むしろ素敵なもののように私は感じている。
セカイイチには音楽の神様が寄り添っているように感じたんだ。

慧さんが「これからも続くんでよろしくね。」と言ってたけれど
そこで微笑みながら見ている神様がいるような気がした。

「当たり前だろ。音楽の神様がサポートメンバーなんだからさ。」
そんな風にね。

あの、私がこんな風に感じたバンドはあとにも先にもセカイイチだけなんだ。
今のところね。ほんと不思議なんだけれど、そうなの。

大阪のゲストは小南泰葉ちゃんとバックホーンの山田将司さん

私はこの二人ともそれぞれのライブにも行ったし、大好きだから
本当にうれしかった。しかもセカイイチの歌を歌ってくれるんだから。

「ぷれぜんと」は本当に素晴らしくて、アルバムでしか普通は聴けない歌が
こうして生で聴けたのがほんとうに幸せだった。
泰葉ちゃんと慧さんとの声が重なる時は溶けそうになった。

泰葉ちゃんはカラフルなハーレクイン的ベニス風な服装でとても可愛かった。
でも、彼女はメンバーがジャケット姿だったので
「あ、失敗したかも。こんな格好で。」と言ってたけれど
ちっともそんなことなく、むしろ色を添えて素敵だった。

泰葉ちゃんが慧さんとけんたろうさんがボケで
そのボケを説明するのが響ちゃんで、ただの傍観者になっているのが
中内さんで誰もつっこみがいないと言ってたのが笑えた。

私はソーレとかで慧さんを見てたりして、感じたのは
彼は実のところシャイな人なんだろうなって。
心をお互いに打ち解けたらおもしろくなる人なんだろうけれど
初対面やあらためてちゃんとお話する人とだと固くなる感じがした。
根が真面目な方なんだと思う。

そういうところが歌にも出ている気がした。

で、お酒でどうにかなっちゃうところもそういうことからだろうね。
って私がいっしょに飲んだわけじゃないけれど、いろいろな人の
言葉から想像したらそういうことになった(笑)


バックホーンの山田さんが登場した時には
周囲にいた人たちが「え、イメージが違う。」って言ってた。

きっとスナフキンのような帽子をかぶっていたからかもしれない。
みんなのイメージは汗だくの髪がボサボサのイメージなのだろうか?
私から見たら、やっぱり山ちゃんでしかなかった。

この日はおそらくバックホーンのファンはそうたくさんいなかったように
思える。だって、セカイイチでのロックなナンバーでもみんななんか
大人しい感じだったもの。いつもこういう風なのかな?で
女性の方がやっぱり多いものね。


でも、山田さんはやっぱり凄いなって思った。
「虹」のまず一曲で、一気に自分の世界にみんなを巻き込んで行ったから。
なんだろう、あの熱情とあの扇動力。
「井の中の世界」もいつもバックホーンの時に歌うようにハンドマイクで
彼スタイルで歌い始めて、最高にかっこよかった。

山田さんがセカイイチの音楽を好きだというのも感じたし
慧さんがバックホーンが好きだというのも感じた。

実際に音源を聴いていたら、彼らにはどこか共通項があるんだ。
まあ、家には揃えれるだけ揃えたバックホーンのアルバムと
セカイイチのアルバムがあるから、なんかわかるんだ。
彼らはロックスピリットをバンドスピリットをどんな時にも
高らかに誇らしげに歌っているってね。

で、手作り感や庶民感も溢れていて
そこが聴くものの心を熱くしていくんだね。

申し訳ないけれど彼らといると
ルイ・ヴィトンやシャネルが並ぶようなハイストリートではなく
おいしいコロッケを売っているお店やお団子屋さんがある
庶民的な商店街にいるような安らぎ感を感じてしまって
ずっといっしょにいたいなって思うんだ。

で、熱くなることは何も悪くないよって
肩を叩いてくれる感じ。


たまたまこの日心斎橋の大宝ギャラリーで
写真家の橋本塁さんの写真展が開催されていて
それを先に見に行ってからライブに行ったんだけれど
バックホーンの素敵な写真もいっぱいあった。

そういえば、2年ほど前に同じBIG CATでサウンドシューターを
見に行く前にも塁さんの写真展に行ったなって。


この日私が一番初めにセカイイチと出会った曲の「石コロブ」も
やってくれたので、本当にしあわせだった。

新曲も実はやってくれた。
泉さんがいなくなる前に最後にもう一回音源をいっしょに作りたいって
新曲を作ったんだって。


彼らのバンドの歴史はこの3月で第一章を終えるのかもしれない。
でも次なる第二章には新たな出会いやチャンスがあるかもしれない。

だって神様がサポートでいるバンドだよ。
これからおもしろくなっていかなくてどうするのって話。

ひとつひとつの曲をほんと丁寧に
ベースの音を見逃さないように
メンバーが自分たちの足跡をこの場所に刻み付けるように
歌い、演奏したこの夜はほんとうにかけがえのない友情の
お裾分けを私たちもいただいたような夜だった。

全身全霊っていうのはこういうのを言うのかな?って


会場にはかつていっしょに対バンしていて
でも今は解散してしまっているバンドの人も来てるって言ってらした。

彼が言うように解散していようが、今は遠くにいようが
その時代時代で自分の支えになってくれた曲は終わることはないし
その歌い手や演奏者が消えることもない。

ずっと
ずっと
とこしえに
その曲は自分を励まし続けてくれるんだ。

私はいろいろな曲に支えられて今いる。
有名無名関係なく、その曲ひとつひとつと正面から向き合って
そして涙して、そして笑って、そして力をもらってきた。


だからこの世の中のありとあらゆる音楽の作り手、歌い手、演奏者たちに
敬意を表します。


あなたたちの歌はこの世界中の誰かの支えに必ずなっています。


そんなことを思いっきり感じたセカイイチのライブだった。

あと、遠い昔にBIG CATでバンドスタッフとして撮影してた時を
思い出した。あの頃のみんなは今どうしているのだろう?
あのステージの裏手から見た会場。
楽屋から見た景色。
同じ光景をいろんなバンドマンたちと共有できたことを
感謝します。

そして、私はBIG CATのブルーのライトが大好きだ。

セカイイチはこれからもセカイイチ

世界地図を広げてまだまだ旅は続くんだね。

コメント
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