HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

3.11~音楽家たちの大事な役割

2013年03月11日 | Weblog
いまだに自分自身何もできてないから
きっとこのようにブログに書くべきではないのだろうと思ったりする。

でも、忘れられない。
あの日、職場が地震で揺れ、会議が中断され
皆で見たテレビの映像がこの世のものかと
思うぐらいの目を覆うものであり、
それを見た自分は足がガクガクした。
必死で電話した自分。
いろんな人たちの顔が浮かんで
いてもたってもいられずにとにかく電話したその瞬間が
まだ生々しく蘇る。


ここ数日間は
テレビでは震災のいろいろな特集が組まれて
今もなお復興というのにはほど遠い現状を伝えている。

原発の問題もまったく解決してないし、
福島の人たちは2重3重苦をまだ背負ったままだ。

テレビでのアンケート調査で少しずつ震災に対する
記憶が薄れて来ているという人たちが半分以上を占めていた。

まだ何も解決して無いのに。

どうして忘れてしまうのか。
人間には辛いことは忘れるという力があると学者は言う。

でもこれは忘れてはいけないと思うんだ。


あの大きな船がどかんとまだそこにある住宅地。
そしてほとんど回りはがれきが取り除かれた地面たち。

子どもの時に遠い昔の関東大震災の時の記録映像を見せられて
焼け野原で何もなくなっている町を見て
昔は大変だったんだな~って思ってたのに

今見る東北のいろいろな町の姿はまったくこの時と変わらなかった。
どんなに技術や文化が進歩しても、
大自然の脅威の前ではまったく同じじゃないかって。

ある海辺の町ではもうまったく風光明媚も関係なく
とてつもなく高い防波堤を立てるというような計画もあるらしい。

観光で潤っていた町もそれでは潤えない。

なんとか方法はないものだろうか?

海岸線にどかんと壁を巡らすのではなくて

要所要所にとてつもなく高くて丈夫なビルを建てて、
津波が来たら、何トンにも耐えうるシャッターがそれぞれの窓に降りて
完全防備したビルにぶつかり流れる向きを変えさせて、海にまたそれを
戻して行くような方法はないのだろうか?
そのビルより海に近い人たちはすぐに逃げられるように
走ってにげられるルートを作れないのだろうか?
人間と今の技術の中でそういう何かシステムを生み出せないのだろうか?

と素人は素人なりにいろいろと考える。
笑われようともみんなのアイデアを集めたら、きっと何かが生まれると
私は信じている。

震災直後、ミュージシャンの人たちは悩んでいらした。
自分たちは何ができるのかと。

私は今ほど、ミュージシャンという仕事をしていらっしゃる方たちが
こんなにも重要な役割を担っていると感じたことはない。

彼らはいろいろなイベントをし、
原発反対の運動をし、
歌い、論じ、そして訴える。

まだ震災の時は小さくてあまりわかってなかった子どもたちも
こうして自分が好きな音楽家たちが声をあげて
「震災復興のためにはどうすべきか。」を言う事を
まっすぐに受け取って、そしていろんなことを音楽から学んでいる。

世間で風化していこうとも
少なくとも音楽を聴く人たちの間では決して震災は風化せず、
むしろ「何か自分でもできるかもしれない。」という思いを
抱いて成長して行く子どもたちを育てるんだ。

音楽のすばらしさはそこなんだ。

歌を通して、心を動かす事ができるミュージシャンは
大事なことをしっかりと伝えて行ける力がある。

坂本龍一氏やアジカンのゴッチをはじめ
インディーズの若手のミュージシャンまで
多くの人が日本中、世界中に向けて
大事なことを発信して行く。

それは自分たちの利益のことを考えることなんかまったくなくて
ほんとうに「助けたい」
あるいは「救いたい」
あるいは「美しい未来を子どもに残したい。」
という純粋な気もちからだとわかるんだ。

じゃないと音楽家はもうそんなイベントなんてやっていないと思う。
いろんな意味でバッシングにも合い、嫌な目をして
やめちゃおうかと思うような状況もこの2年の間にいっぱいあったと
思う。でも、みんなやめてない。みんなちゃんと続けている。

細美さんは何度も何度も東北にひとりでライブをしにいき
ボランティアも続けている。

マキシマムザホルモンも
くるりも
ブラフマンも
ACIDMANも
他のいろいろな人たちが

もちろん音楽家だけではなく
いろんなジャンルの人で続けている人はいっぱいいる。

人間だから日々の忙しさにかまけて
忘れがちになったとしても
歌がある限り、自分の好きなアーティストが
動き続けてくれる限り、絶対に忘れないと思うし
自分もあせらずにできることをやっていこうと思う。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする