HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

INORI

2011年08月22日 | 世界の終わり/SEKAI NO OWARI
いろんな人と人が
いろんな場所と人が
いろんな時と人が

終わりをいつか迎える。

でも、みんなそれを漠然と思うだけで
今を楽しくあるいはなんとなく生きている。

バンドだってユニットだってあるいはソロアーティストだってそう。
いつか解散するのかな?とか
いつか引退するのかな?とか
最初からそんなのは思わないはず。

それよりいっぱい希望と夢に溢れている。


でも、SEKAI NO OWARIというバンドは
最初から「終わり」を見つめているように感じる。


このバンドに出会った時から
このバンドは自分たちの終わりをカウントダウンしているように
そう感じてしまうんだ。

それは解散するとか
そういうのじゃない。

彼ら4人の世界がいつか終わる。
それも何十年も先っていうわけじゃなくて
何年後かに終わるって。

それはどういうことか。

彼らは「club EARTH」という自分たちで作ったライブハウスに
いっしょに住んでいる。まるで子どもの頃作った基地のように。
彼らだけの世界がそこにあって、4人の無邪気な音楽キッズが
そこで笑っているイメージが溢れている。

でも、彼らの中からいつか必ずその場所から出て行く人がいるはずだ。
ずっといっしょに住み続けることは絶対にできないから。

そういうのをそれぞれが知っているからか
歌にはいつも哀しさが含まれる。

歌にはいつも「終わり」を遠く見つめている歌詞がある。

特に深瀬氏と藤崎氏の歌詞にはそれが
キャッチボールのように投げ合われる。

今回の『INORI』の中の
「花鳥風月」にも
「不死鳥」にも
「Never Ending World」にも

終わりの意味。
終わりへのこだわり。

それがどうしても心に刺さる。

私のようなファンが言うのもなんだけれど

本当はずっといっしょに彼らは同じ屋根の下にいてほしい。

でも、それは夏が終わるように
いつか終わるんだよね。

わかっているってなんか哀しいね。

大好きだからこそ
いっしょにいたいのに。


大人になるっていうのは
終わりを受け入れることなのかもしれないね。

彼らにはもう少し大人になるのを待って欲しい。

あの日
京都で出会った彼らは
とってもキラキラしていて
握りしめてくれた手のぬくもりは
今も覚えている。

SEKAI NO OWARIの4人の
未来はたとえ4人が暮らせなくなったとしても
ずっとずっと輝いていますように

ずっとずっとそれぞれが音楽で結ばれていますように


まだ始まったばかりなんだけれど
カウントダウンは始まっている愛すべきバンドに
たくさん幸福が訪れますように。

コメント
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