HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

プロムスラストナイト2006

2007年01月04日 | 音楽・映画・本
ロンドンのロイヤルアルバートホールで毎年行われるBBCのクラシックコンサート。これをたまたまテレビで見た。以前からその存在は知っていたけど、今日見てまさに目からウロコだった。

イギリスからロックが生まれたゆえんがここにある気がした。

クラシックのコンサートなのにロックイベントと同じ香りが漂う。観客の服装も自由で正装の人もいればTシャツにジーパンの人もいて、まるでサッカーの試合のようにアイルランドやらスコットランドやらイングランドやらウエールズやら、あるいはヨーロッパの国旗を観客が持って振りまくる。演奏を聞きながら、いっしょに歌って手をあげてゆらす。ロックのライブと同じだ。

アルバートホール以外にも会場があって、そこにもいっぱい人が集まって皆お祭り騒ぎ。

いいな~こういう国民気質。


皆自然なんだ。音楽への接し方が・・・


指揮者がまたいい。ジョークを交えながら、会場に向って話す。

最高のMCのできる人だ。


「歌は音楽の基本です。歌はつぶやきではない。心から身体からほとばしるものです。」


彼の言葉はいっぱい感動をくれた。そして、ジャンルは違えど音楽を愛する人の心はいっしょだと再認識した。


「エルサレム」という曲を演奏した時、会場は一体となり、皆この歌を歌っていた。

この曲は実は随分と昔だけど、プログレッシブロックというジャンルがあった頃、その中にいたエマーソン・レイク・&・パーマーというバンドが日本題で「聖地エルサレム」というタイトルでアルバムに納めていた。これを最初聴いた時、なぜか感動した。

今改めて、イギリス人にとってどれだけこの曲が大事なのかわかった。タイトルは「エルサレム」でもそれは単なる宗教の歌ではなく、実は労働者のための歌なんだ。


なんだろうな・・・この国の人たちって。すごく音楽を愛しているんだよね。一人一人のとなりにはいつも音楽があるんだよね。

素晴らしいな。本当に・・・
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金太郎アメ

2007年01月04日 | 音楽・映画・本
どこから切っても金太郎の顔が出て来るそんなところから切っても切っても同じ模様が出て来るアメをそう呼ぶ。

新しい年を迎えて早々、「え、そうだったんですか?」って思ったことがいくつかあった。たとえば、レッチリが『STADIUM ARCADIUM』で全世界的にしっかりと認められ評価されたということだ。私の中ではもうずっと前から彼らはすごいバンドで、それこそもう世界的に音楽史上に堂々と金字塔を打ち立てているバンドだと思っていた。だから、意外だった。レッチリのようにすごいベーシストとドラマーとギタリストとエンタテイナー性抜群のボーカリストのそろったバンドはそういないと思っていただけに、今まで評価がちゃんとされていなかったというのは驚きであった。


でも、彼らはやったんだよね。去年出したこのアルバムで。このアルバムはコンセプトアルバムではないし、しかも2枚組・・・でも、どの曲聴いてもレッチリ以外何者でもない。

まさに「金太郎アメリカーナ」(笑)なんだよね。

どこから聴いても彼らなんだ。

ELLEGARDENも「金太郎あめ」をついに作り上げた『ELEVEN FIRE CRACKERS』で・・・ハードルを上げに上げて、ついに飛び越えた。彼らのサウンドを詩を歌を作り上げた。

MY CHEMICAL ROMANCEもそう。『THE BLACK PARADE』でやはりハードルを超えて、彼らでしかない世界を築きあげた。どこから聴いてもやっぱり「マイケミ、マイケミ、マイケミ・・・」って子どもの頃見てた「ヤッターマン」の今週のどっきりびっくりメカのように出て来るんだ。

ある意味2006年ってすごく画期的な年だったんだな~って。しかも私の大好きな3つのバンドが大きな事をやり遂げた年だったんだ。しかもこの3つのバンドに共通するのは皆「自分達のために、自分のために、何かを乗り越えるために」作ったアルバムだったということだ。そして、皆「ファンに助けてもらって」と言葉を添えてくれる。音楽をするものと聴くものが一体となってできあがったアルバムなんだよね。


これから先、彼らはオリジナルなバンドとしてどんどん自分たちの世界を開拓していくんだろうね。


たとえばビートルズやクイーンやU2のように。サザンやミスチルやスピッツやイエローモンキーのように。


きっとオリジナリティを確立して、高いハードルを超えたバンドが長く愛され、いつの時代も色褪せることなくそこに存在できるんだろうね。


今年はどんなバンドに出会えるんだろう?

そして、今年はどんなバンドがオリジナリティを確立するんだろう?

私が今年期待するバンドはもちろんストレイテナー。そして4月から始動するTOKYO DROP。特にTOKYO DROPは本当に多くの人に聴いてもらいたいバンドだ。まだその名ではCDが出てないけれど、JET KELLYでのアルバムでも機会があれば是非聴いてほしいと思う。

とっても新鮮だから・・・それこそどこから切っても「JET KELLY」なんだ。その色は絶対に彼らしか出せない。きっと彼らの時代は来る・・・粘るしかない・・・その時が来るまで。


RADWIMPSはもうすっかりその名を知らしめてしまった。彼らを知った時はやはりまだほとんど知られてなくて、インディーズ時代のアルバムはそんなにCDショップに置いてなかったのに今はコーナーがもうけられていっぱいあったりする。彼らのいろんな音楽を融合して自分たちのサウンドにしてしまうセンスはほんと稀にみる音楽力だと思う。さらに歌詞もタイトルもそう。「セツナレンサ」って一体誰が思いつく?これは言葉と言葉の連結で「そんな日本語あった?」っていう言葉。切ないが連鎖していくってことなのか・・・

あ~これだけ書いてるだけで音楽酔いしそうなぐらい、気持ちいい音楽がいっぱいだ。


海外では今年はますますマイケミの活躍が期待できる。昨日NHKのトップランナーの宣伝みたいなのを見てたら、そのバックで流れていたのが「WELCOME TO THE BLACK PARADE」だった。

パニック・アット・ザ・ディスコも新譜を出すグッド・シャーロットもブロックパーティも期待してしまう。

去年アルバムを出したJETはやっぱりいいな~って改めて思ったし、SNOW PATROLは聴けば聴くほど好きになる。アークティックモンキーズも我らがシェフィールド代表って感じで(っていつから私はシェフィールドの人になったのか・・・って・笑)そのリアルさ、つまんない大人たちの都合で作られたムーブメントに乗せられることなく自分たちの音楽をやるというパワーがどういう展開をしていくのかが楽しみだ。


今の日本の音楽のほとんどが大人たちの作為的なムーヴメントに乗せられて、子どもたちはそれでつまんない音楽のCDを買ってしまう。そんな中で去年はいい音楽が本当に健闘してくれたと思う。そして、改めていい音楽はそういう作られた世界をも超えて人に届くと言う事を証明してくれた。


だから、いい音楽をそしてオリジナリティを作り上げれば、必ず多くの人のところに自ずと届いて行くんだ。


今、夢を抱いている人もそういう音楽を作って、商売ペースに乗ることなく、純度の高い自分たちが愛せる音楽を作っていってくださいね。

コメント (2)
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