3月4日(土)晴れ【坐禅の脚の組み方 半跏趺坐】
今日は暖かでした。明日も暖かそうです。花粉が飛ぶでしょう。花粉はこの暖かさを喜ぶでしょう。やっと寒さから解放される頃、と喜ぶ間もなく、花粉に悩まされます、この頃は。皆さんはいかがですか。しかし、何事も自分が痛い目に合わないと人の痛さは分かりませんね。同病相憐れむ、とは言ったものです。
ところで、今日、私は一つ嬉しいことがありました。いつも朝、短時間ではありますが、坐禅をします。長い間半跏趺坐ですが、私の半跏趺坐は、右の足を左の腿の上にのせていました。それが私の体には合っていると思っていたからです。しかし、右のひざが痛いので、あまり長くは坐れません。
しかし、ちょっと待てよ、右足が痛いのだから、左足を右の腿の上にしたらどうか、と思い、そのようにしてみました。なんと、これで体型的に少しも痛みがありませんし、バランスも良いです。
思い込んでいたのです。左足を右の腿の上にのせるのが、私の半跏趺坐だと。思い込みです。坐禅にかかわらず、思い込んだり、これがよいときめつけていることが多いかもしれないと思いました。なんだかおかしくなりましたし、笑いたくなりました。
それから外に出た時に、パンをまきました。「スズメちゃん、ごはんよ」と言って。スズメが一羽やってきて、パンを啄んでいきました。なんだかうれしくて笑ってしまいました。禅寺では生飯(さば)といって自分の食物から少し、米粒をとりわけ、鬼神・餓鬼に供え、鳥や獣に与えるということをしますが、私もそんなところです。ときに鶺鴒もきます。少しづつ分け合って生きています。
なんとなく明日の坐禅は嬉しい感じです。足を組みかえれば、少し楽になるでしょう。なんで坐禅をするのか、ですか。静けさの境地、自己の制御ができるようにです。私は。
ただ坐れ、只管打坐と言いますが、この言葉の解釈は要注意と私は思っています。今日はこの辺にて。