みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

会計検査院、個人開業医の所得税およそ32億円分が優遇し過ぎと指摘 - 経費を超える控除を問題視

2011-10-31 | いとすぎから見るこの社会-格差の拡大
一般に日本の医療関係者は政策への批判意識が強く
政府や官庁、行政を敵視する人が少なくない。

過酷な勤務に苦しむ勤務医も多いので心情は理解できるが、
医療界そのものに改善すべき面が多々あるという事実を
頑として認めようとしないのは理解できない。

例えば自由開業・自由標榜のような特権は多くの欧州国には存在しない。
多くの医療関係者が賞賛する英国は日本より情報開示義務が厳しい。
(医療アクセスが劣悪なのも有名な事実である)
ドイツに至っては開業医への夜間・休日診療の義務づけ等の規制が多い。

▽ こちらに詳しく書いてある

『失われた「医療先進国」』(岩本聡,講談社)


更に、医学部で経済や財政を殆ど学んでいないため、
医療予算がいくらでも出てくるように誤解しているふしがある。
優秀で真面目な方が多いのに、何故かその誤りを自覚できない。

北原茂実氏は80年代から予算不足による医療崩壊を予想されたそうだが、
残念ながらそのように聡明な医師は極めて例外的である。

▽ なぜ予算不足になるのか分からなければ、こちらを

『「病院」がトヨタを超える日 医療は日本を救う輸出産業になる!』


個人的に最も問題だと考えているのは、
欧州並みの医療予算を求める医療関係者の多くが
欧州並みの税負担も必要なことを理解していない点である。
これは民主主義国の有権者としては致命的だ。

↓ 以前、このエントリーをアップした時と全く状況が変わらない

医療予算をOECD加盟国平均並みにしたいなら、負担もOECD平均水準が必要-経済リテラシーの欠如
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/cd4c3425d006dc6dfc83ce7f363406dd

「少子高齢化に伴う医療財政の逼迫にも備えが全くなく、
 巨額の国債利払いに政府財政が圧迫されている現状に無関心な人が
 多いのは信じられません。本当にぞっとします。

 もし日本の医療関係者が医療予算の増額を求めるなら
 自らの所得税率の引き上げを申し出る以外にあり得ません。

 医療従事者の賃金はこのデフレの下でも高止まりしています。
 医師で5~6%、看護師で2~3%程度なら充分に負担可能です。
 医療予算に充当するよう政府と交渉すべきです。

 税率を抑えたまま国民皆保険を維持しようとした怠慢が
 今の政府債務累増を招いた「A級戦犯」のひとつです」


一般の有権者を説得して医療予算を増やすためには
医療界の高い倫理水準が絶対必要なのだが、
そうとは言えない事例が散見されるのも事実である。

医師優遇税制:経費上回る控除 総額32億円を軽減(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/science/news/m20111029k0000m040146000c.html

”医療保険の診療報酬が5000万円以下の医師と歯科医師を対象にした優遇制度で、
 08~09年に延べ約1650人の所得税計約32億円が軽減されたことが会計検
 査院の調査で分かった。小規模医療機関が経費を把握する事務作業を軽減するのが
 目的の制度だが、実際には多くの人が経費を把握していることも判明。保険外診療
 も含めると年収が1億円を超える人もおり、検査院は「税負担の公平性の観点から
 問題」として財務省と厚生労働省に見直しを求めた。
 この制度は、対象となる個人経営の医師や歯科医師に対し、収入に応じ57~72
 %の4段階の経費率を設定して概算の経費を算出し、実際の経費にかかわらず一律
 控除する。
 関係者によると、検査院は08~09年に制度の適用を受けた全国の医師や歯科医
 師延べ約1900人を抽出、うち実際の経費を把握できた約1650人を調査した。
 ほとんどの人は制度の経費率で算出した控除額が実際の経費を上回り、その差額が
 1000万円を超える人が約300人もいた。調査対象者が納めた所得税はこの2
 年間で計約40億円だったが、検査院は制度がなければ約72億円だったと算出し
 た。

 さらに、保険が適用されない自由診療の報酬も合わせると、年収が5000万円を
 超える人が約300人おり、うち数人は1億円を超えていた
。検査院は「控除額と
 実際の経費に大きな差があり問題だ。高額な収入のある開業医や歯科医は医療機関
 として規模も大きく、制度の趣旨にあわない」と指摘。財務省と厚労省は「指摘を
 真摯(しんし)に受け止め適切な対応を検討したい」としている。【桐野耕一】”

 → 率直に言って、赤字に悩む管理職の医師や
   人手不足で苦しんでいる勤務医の方々は
   この手の問題にもっと怒るべきではないか。


診療報酬詐欺容疑、病院長を逮捕=総額4000万以上か―警視庁(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011062000532

”虚偽の診療報酬明細書を提出して診療報酬をだまし取ったとして、警視庁杉並署は
 20日までに、詐欺容疑で、医療法人社団耕潤会「かねしげ病院」(茨城県取手市)
 院長吉田兼重容疑者(48)=同県龍ケ崎市佐貫町=を逮捕した。同署によると、
 「知り合いのカルテは後でまとめて書くことがあり、内容が違うこともある」と、
 容疑を否認している。
 吉田容疑者は2004年1月~06年11月、当時経営していた同会「かねしげク
 リニック」(東京都杉並区高円寺北)で、患者計16人の診療を巡り、約4000
 万円以上の診療報酬を不正に受給したとみられる
という。”

 → 書類がいい加減な人がいるとは聞きますが
   金額を見るとただのミスとは考えにくい。
   真偽はまだ分からないが事実を明らかにする必要がある。


申告漏れ:福祉病院の医療法人「大生会」 計十数億円(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/science/news/20111006k0000m040162000c.html

”総合病院を経営し、生活保護受給者の入院患者を受け入れている大阪市阿倍野区の
 医療法人「大生会」やその関連会社などが、大阪国税局から10年3月までの数年
 間にグループ全体で計十数億円の申告漏れを指摘されていたことが5日分かった。
 このうち2億円程度は悪質な所得隠しと認定され、重加算税などを含めて追徴課税
 (更正処分)された模様。貧困ビジネスを重点調査するなか「福祉アパート」と並
 んで「福祉病院」の申告漏れが浮かび上がったという。
 関係者によると、大生会は87年6月に設立され、同市生野区で「大生病院」など
 3病院を経営。多数の関連法人間の取引で経費を過大に計上したり、関連の医薬品
 会社が手数料収入を申告しなかったりする手口で所得を圧縮していたとみられる。
 グループのオーナーも国税、地方税が未申告で、税務調査に対して嫌がらせを繰り
 返したという。

 大生会はかつて病院乗っ取りの舞台となり、05年8月には関係者が大阪地検に横
 領容疑などで逮捕されたこともある
。病院近くの住民は「経営者が代わってからほ
 とんど地域住民は通院しない」と話す。
 大生会は「マスコミの取材には応じない」としている。
 国税当局は昨秋から生活保護受給者を対象にした貧困ビジネスに注目。大阪市西成
 区のあいりん地区にある福祉アパートは西成税務署、大生会などは大阪国税局が主
 体となって税務調査に切り込んだ。【井上大作】”

この当事者は病院ではなく悪徳業者と呼んだ方が相応しい。
マスコミ取材に応じないというのはその顕著な特徴だ。

貧困ビジネスで最も恐ろしいのは医療分野だと鈴木亘教授が指摘されている。
この報道も医療界と言うよりも悪質な行路病院の問題。
ただ、周囲が黙視しているとの批判は充分にあり得るだろう。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NSIのノードビグ氏「ECBの利下げは時間の問題」- ユーロ圏PMIが欧州のリセッションを示すと

2011-10-30 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ USD/JPY(infoseek)市場が為替介入を催促している

今年は10月上旬が底になったということで確定だろう。
先週に書いた通りNY市場が先導して東証が追いかけている。
DAX指数が急激にキャッチアップしつつあるのも予想通りだ。

(何故、日本ではDAXのETFが設定されないのだろうか)

中露のインデックスも後を追うに違いない。
ロシアの方が有利との見方は年初から変更なし。

先週後半の急反発は、慎重姿勢だった中国が一転して
ユーロ圏に資金提供すると報じられたのが大きかったと思う。

日本は依然として為替介入待ち。
金融当局はスクランブル体制であろう。
株式市場が堅調なので決断しにくいが膠着状態は続かない。

何度も書いているが、為替介入を避けたいなら
韓国ウォンとのペッグ制を導入するとスペックを脅せばよい。
絶大な効果がある。


いずれにせよ暴落と喚いていた大衆週刊誌はまたしても逆指標になった。

「転機を感じさせる動きがあった」

「ユーロ圏も米経済も結論としては
 不安症な市場関係者が懸念するほど
 深刻な悪化からは逃れられることになりそうだ」

「ユーロの下落が止まったのでDAXの復活が近い」

「先導するのはNY市場ではないかと思われる」

と当ウェブログではコメントしてきたが、
依然として想定内の動きだろう。


さて概況は以下の通り。予想より市況の落ち込みは深刻で急回復は望み薄。

「今年は本当に東証がアウトパフォームしてしまうかもしれない」

「香港も大きく下げており、アメリカ経済の影響度の大きさと
 デカップリングの難しさが改めて浮かび上がっている。
 暫くはDAXの方がましかもしれない」

「米経済の回復ペースが鈍化しているのは間違いありませんが
 当ウェブログで書いたように大勢は上です。それは揺らぎません。
 問題はどの地域、どの企業、どのセクターの回復が早いかです」

との見方も引き続き変わりませんが回復は遅れるでしょう。
ユーロの下落が止まったのでDAXが元気に復活中!!


今週もユーロに関し以下のような見通しを維持します。
第2のギリシャショックはほぼ過ぎたと判断しました。
ただユーロ圏の経済停滞と利下げのリスクは残っています。

ECBが本当に利下げしたらユーロ100円割れもあり得る。
 ユーロ圏の債務問題は2年3年で解決できるものではない。
 国家間と政府対世論の対立で無駄に時間が過ぎるだろう」

ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を維持します。
FRBの利上げ観測で完全に相場が終わるでしょう
バブルは崩壊する寸前に大きく上昇して人を幻惑することが多い。

「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用

「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
 ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
 寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」


↓ EUR/JPY(infoseek)サプライズは良い方に出た


↓ AUD/JPY(infoseek)先週の予想通り続伸!!



さてECB理事会という山場が控えています。
依然として暗雲漂うユーロ圏イベントの前に
様々な状況を整理してみると……


ドル76円付近、ユーロ高/ドル安あおり受け一時76円割り込む(reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23844820111027

”正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅ドル安の76円付近。
 スポット決済の応当日が月末となるこの日は、仲値にかけて輸出勢の売りが散見さ
 れたが、介入警戒感や実需の買いに支えられ、一時76.29円付近まで上値を伸
 ばした。
 ただ、ユーロ圏が危機対応の枠組合意にこぎ着けたことを好感し、ユーロが対ドル
 で買い進まれると、ドル安が他の通貨にも波及。ドルは一時76円を割り込んだ。 
 午前の為替市場では、ギリシャ債務の元本削減率が50%で合意がまとまるとの期
 待が広がり、ユーロ/ドルは朝方の安値1.3865ドル付近から一時1.3995
 ドル付近まで上値を伸ばした。その後、フランスのサルコジ大統領がユーロ圏首脳
 会議閉幕後の記者会見で、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に4―5倍の
 レバレッジをかけ、約1兆ユーロ(約1.4兆ドル)の規模に拡大することで合意
 したこと、また、民間投資家がギリシャ債務の50%減免を受け入れ、民間部門の
 関与によりギリシャの対GDP債務が2020年には120%に削減されるとの見
 通しを示したことなどを受け、ユーロは1.39ドル後半での高値もみあいとなっ
 た。
 「市場は、ユーロ圏が問題解決に向けてある程度前進したとの評価で、ユーロを売
 り込みづらい」
(邦銀)という。  
 〔中略〕
 この日は日銀金融政策決定会合を控え、追加的金融緩和とドル買い介入がセットで
 実施されるか否かに関心が集中している。「個人投資家(の証拠金取引)も約94
 %がドル・ロングとされ、介入でドルが上値を伸ばす場面は絶好の利食い売りのチ
 ャンスとなりそうだ」
(外為アナリスト)。「このため、よほど腰を入れた介入で
 ない限りは、ドルの戻り高値が限定されるだろう」(同)という。
 安住淳財務相は27日朝、円相場が高値圏で推移していることについて、投機筋が
 円に駆け込んでいるとの認識を示した上で、投機的動きには断固たる措置をとると
 の姿勢を重ねて表明した。今日金融政策決定会合を開く日銀に対しては、白川方明
 日銀総裁も状況は認識していると指摘し、「信頼している」と述べるとともに、
 相場は欧州次第であることがはっきりした
、と語った。
   <証拠金取引ポジション>
 東京金融取引所の「くりっく365」の売買動向によると、26日時点のドル/円
 の建玉(未決済残高)数量は、売り建玉が2万8820枚(1枚=1万通貨単位)、
 買い建玉が37万7343枚で、売り比率が7.1%、買い比率が92.9%と、
 圧倒的に買い比率が高い(高水準のドルロング)。
 ドル/円の買い比率の水準は東京金融取引所が集計する全26通貨ペアで最高。ユ
 ーロ/円のユーロロングは57.4%、ユーロ/ドルのユーロロングは13.4%と
 なっている。
 市場では、「個人の損切りポイントと、オプションのトリガーが重なる75円を割
 り込んだ場合は、ドル安が加速する可能性がある」
(外為証拠金会社)との指摘が
 出ている。ただ、75.50円付近ではインターバンクでドル買い需要が強いとさ
 れ、同水準でいったんドルがサポートされる可能性もある。”

 → 先週はこの木曜昼の報道が一押しです。
   ユーロの急激な買戻しはほぼ予想できました。

   ただどう考えても個人は為替介入にベッドし過ぎで、
   スペックに狙われないようほどほどにしましょう。

   それにしても「円相場は欧州次第であることがはっきりした」と
   腑抜けたことを言っているようでは
   金融市場で日本が侮られるのも当然だ。
   スイス中銀総裁を雇った方が遥かに良かろう。


アジア株全面高、EU首脳会議でリスク資産相場が上伸(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201110280041.html

”28日のアジア株式市場は全面高。週足では約3年ぶりの大幅上昇となる勢いをみ
 せている。
 欧州連合(EU)首脳会議が27日、欧州債務危機収束に向けた包括的対策で合意
 したのを受けて金融市場に投資家の資金が戻りつつあり、ユーロやコモディティ
 (商品)を含むリスク資産相場全般が上伸している。
また同日発表された第3・四
 半期の米国内総生産(GDP)が年率換算で前期比プラス2.5%と1年ぶりの高
 い伸びとなった
ことも投資家のリスク許容度の改善に寄与し、相場を支援した。
 28日0227GMT(日本時間午前11時27分)現在、MSCIアジア太平洋
 株価指数(日本を除く)は1.42%高。
 上海株は1.60%高、香港株は1.72%高、韓国株は1.18%高、台湾株は1.
 36%高となっている。”

 → 運命の木曜日、EU首脳会議も米GDPもめでたく
   ポジティブ・サプライズとなった後の報道。
   特にCRB商品指数の跳ね方は凄かった。


ユーロが下落、イタリア国債入札が不調=NY外為市場(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201110290015.html

”28日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落した。イタリアの10年債入
 札で落札利回りがユーロ導入以来最高となったことが重しとなった。
 ユーロ圏の国債入札としては26日の欧州首脳会議後初めて。首脳会議では、欧州
 金融安定ファシリティー(EFSF)を約1兆ユーロに拡大することで合意した。
 ただ資金の調達方法が不透明なほか、規模に対する懸念も根強いことから、ユーロ
 の地合いは弱いとアナリストは指摘している

 スタンダード・ライフ・インベストメンツの為替部門投資ディレクター、ケン・デ
 ィクソン氏は「債務が極めて大きく成長率の低い国の高い資金調達コストが根本的
 な問題で、ユーロ圏の状況は依然として非常に厳しい」
と述べた。
 ユーロ/ドルは0.2%安の1.41603ドル。1.4255ドル付近が抵抗線と
 みられている。
 ドル/円は0.3%安の75.760円。27日にEBSでつけた史上最安値75.
 661円は上回っている。 
 来週は11月3日の欧州中央銀行(ECB)理事会を前に、ユーロが弱含む可能性
 がある。
11月1─2日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)にも注目が
 集まっている。
 ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルでG10通貨戦略のグローバル責
 任者を務めるジェンズ・ノードビグ氏は、「ECBが利下げに踏み切るかどうかが
 ユーロにとって最も重要だ」と述べた。
 その上で「ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)の水準は欧州がすでにリセッシ
 ョン(景気後退)入りしていることを示している。ECBが金利を少なくとも1%
 まで引き下げることは時間の問題だ」
との見方を示した。”

 → 絶対に見ておくべきなのはこの週末の報道。
   DAXはいいだろうが、ユーロ圏はまだ駄目だと思う。

   エントリーのサブタイトルに引用したように、
   ノードビグ氏の警告が今週の焦点となる。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄、丸紅と三菱商事が急伸!

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 → 608 / 494 → 577 / 540 → 577
             541 / 529

 三菱商事(東証一部 8058) 1,970 / 1,622

 エルピーダメモリ(東証一部 6665) 1,048 / 920

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
                     1,087 → 1,284
                     1,146 → 1,526
                     1,341

 東京建物(東証一部 8804) 298

 マツダ(東証一部 7261)  232 / 178

 タカラレーベン(東証一部 8897) 458 → 472
                  544

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688

ゴールドマンの総合商社レーティング引き下げは杞憂になりそうだ。


米GDP、2.5%増=個人消費、設備投資が牽引―7~9月期(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011102701012

”【ワシントン時事】米商務省は27日、2011年第3四半期(7~9月期)の
 実質GDP(国内総生産、速報値)が、季節調整済み年率換算で前期比2.5%
 増加したと発表した。好調な個人消費や企業の設備投資を牽引役に前期の1.3
 %増から加速
、10年第3四半期(2.5%増)以来1年ぶりの高水準を記録し
 た。年初からの急減速に取りあえず歯止めがかかり、夏場に強まった米景気の二
 番底懸念は当面は収まりそうだ
。”

 → クロス円と株式市場が急伸したもうひとつの理由はこちら。
   まあ当ウェブログとしては想定内です。
   本当に世界経済がリセッションに陥るのなら
   市場がこれほど暢気な動きになる筈はない。


『会社四季報』2011年4集 秋号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

為替介入が来ないのでドルロングを薄利決済。
豪ドルはあとひと息でプラス転換です。

 2010/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/08/05 82.27 AUD/JPY Lev ×1.5

    現在 > 107.32 ユーロ/円(損益126%)← 今年の損益率
         75.80 米ドル/円
         81.18 豪ドル/円

 ◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/10/21 76.15 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/09/12 80.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/29 103.76 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/14 115.03 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/08/26 110.48 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/08/08 78.19 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/08/08 80.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/08/05 111.33 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/08/03 83.16 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/07/29 77.17 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/07/19 111.86 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/06/18 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/07/07 116.59 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/07/01 116.53 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/05/26 114.70 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/05/06 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/22 114.97 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/27 81.64 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/05/06 117.35 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/04/19 118.08 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/04/15 119.82 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/03/31 117.55 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/03/25 81.42 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/17 127.12 GBP/JPY Lev ×1.5
 2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/03/01 133.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変わりません。72円が当面の底になりそう。

「90円から72円のレンジ圏を想定」

豪ドルはユーロ要因の急反落に注意。
依然として中国経済の減速が警戒要因。

「豪ドルの割安感薄れる、極端なポジションは不可」

ユーロ円は依然として為替介入と乱高下に注意。

ドル円の反転上昇トレンドは腰折れ、
今週も為替介入の可能性高く要警戒。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

驚異の「風レンズ風車」、九州大が実証実験開始 - 発電量2~3倍・低騒音・バードストライク抑止

2011-10-28 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
急激にイノベーションが進んでいるのは太陽電池ばかりではなく、
今度は風力発電機に強烈な技術革新が生じつつある。

発電量が2~3倍に達するというのだから
間違いなくこの新型風車の発電コストは下がる。

立命館大の大島堅一教授の試算では
現時点でも風況の良い場所では火力発電より風力の方が安い。
この風レンズ風車が実用化されたら火力のコストを大きく下回るだろう。

『原発がなくても電力は足りる!』(飯田哲也/大島堅一/河野太郎)


▽ しかも風力発電の拡大は製造業に大きな恩恵を与える

『エコ・ウオーズ 低炭素社会への挑戦』(朝日新聞特別取材班)


当ウェブログで大きな反響を頂いたエントリーに書いた通り、
風力発電が安定しないだの音がうるさいだの環境破壊だの
ぶつかる鳥が可哀想だの言っていた論者の主張は、
矢張り信用に値するものではなかった。

  ↓

藤沢数希が迂闊にも福島瑞穂に惨敗した日 -「ピーク電力は年間10時間程度、91%が事業者需要」
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/846a47231e2d14fb75621c4781b73059


「藤沢数希氏にせよ池田信夫教授にせよ、よく調べないで
 迂闊にエネルギー政策にコメントして原発を擁護するのは
 自身の信用度を下げるだけなのでやめた方がいいと思う。

 いかなる理由があろうとも、原発を擁護することは即ち
 ピーク電力を口実に過剰投資を正当化し
 原発で厚い利幅を享受してきた電力会社の利権を擁護することになる。

 電力会社があれだけ原発のCMを流していた理由はただ一つ、
 カネになるからである」


風力や太陽光には欠点があり、燃料電池の価格低下の方が早いとした
石井彰氏の見解もどうやら危うくなってきた。

『大転換する日本のエネルギー源 脱原発。天然ガス発電へ』(石井彰,アスキー・メディアワークス)


高い発電効率、低騒音=博多湾に新型風車―12月から実証実験・九州大(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011102400027

”九州大学は12月に、従来の風車に比べて発電効率が数倍高い「風レンズ風車」を
 博多湾に浮かべ、実用化に向けた実証実験に乗り出す。この風車は既存の風力発電
 の問題点だった騒音を抑えることも可能。
東京電力福島第1原発の事故後、自然エ
 ネルギーへの関心が高まる中、関係者は太陽光発電の設備なども加えた「エネルギ
 ーファーム」造りの足掛かりと期待する。
 風レンズ風車は、レンズが光を集めるイメージから「風を集める」という意味で名
 付けられた。風車翼を覆う輪が特徴で、開発者の九州大応用力学研究所の大屋裕二
 教授(風工学)によると、輪に付いている帽子の「つば」のような部分が高い発電
 効率を生む。つばがあるため風車の外側を通る空気の流れが乱れ、風車の前と後ろ
 の気圧差が大きくなって風力が増し、「発電量が2~3倍増加する」(大屋教授)
 という。
 さらに輪で覆うことで騒音や低周波音を抑えるほか、視認性が高まり鳥が衝突する
 「バードストライク」も起きにくくなる
。輪を付ける分だけ支柱を頑丈にする必要
 があるが、大屋教授は「利点は欠点を補って余りある」と語る。”

日本の技術開発力は本当に凄い。
風力発電の技術はもう成熟期にあるのではと考えていたが、
とんでもない。日本が風力発電の歴史を塗り替えかねない。

ただ気になるのは台風による強風の被害で、
是非とも台風を気にせず福島で実証実験を行って欲しい。
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『週刊エコノミスト』11月1日号 -「日本の製造業の雇用者数は、リーマンショック前に戻らない」

2011-10-27 | 『週刊エコノミスト』より
今週の『週刊エコノミスト』の特集は「円高を活かせ」でした。

水を差すようですが円高は日本経済に間違いなくマイナスです。
ここ10年程の成長率とドル円の推移を見れば誰でも分かります。

円高が得なのは海外に巨額投資できる企業と富裕層だけであり、
ミドルクラスもアンダークラスもほぼ確実に損です。
(但し、デフレで実質給与が上昇する正規公務員を除く)

『エコノミスト』2011年 11/1号


通説への大胆な挑戦を狙っただけに
色々と突っ込みどころ満載の特集です。

P26で日本総研の山田久氏が「海外進出で国内雇用は増やせる」と
主張されていたのでよく見てみたら、増やせるではなく
「増やせる分野もある」という程度の話でした。
執筆者が例に挙げるアメリカも全体としては雇用減少という。。

ドイツも日本のように雇用者報酬が伸び悩んでいるので
製造業の強い国の体質がそう簡単に変わらないのは明らか。

東京商工リサーチの友田氏の指摘(P29)の方が正しい。


P24では第一生命の永濱利廣氏が
「国内総生産でなく国民総所得を増やす国に」と
主張されていますが、海外子会社の収益の波及効果は限定的です。

実際、元ムーディーズの松田教授は日本企業が豊かになっても
国民は豊かにならない構造
になりつつあると指摘されています。

『国債・非常事態宣言 「3年以内の暴落」へのカウントダウン』(松田千恵子)


あと、日本の直接投資の収益率は米英に次ぐとのことですが
投資の絶対額が少ないので単純比較できません。(P27の図の方が正しい)

    ◇     ◇     ◇     ◇

P94の「再生可能エネルギーの成否」がなかなか良い記事です。
編集部の大迫記者によれば、送電線コストは1キロで5000万円増とか。

矢張り太陽光発電は自家発電を中心とすべきだと思うのだが。。

あと調査開始から発電までの期間がメガソーラーで2年、
環境アセスが面倒になった風力で5年だそうです。
地熱よりは早いものの矢張り太陽電池とガスコージェネの方が早い。

    ◇     ◇     ◇     ◇

今週の『週刊ダイヤモンド』は恒例特集「頼れる病院」。

厚労省がイギリスのように細かな治療データを公表しない限り
なかなか客観的な評価は難しいと思います。

地方の医師不足が相変わらず続いているようですが
診療報酬を人口当たりの医師数で増減させれば済む話でしょうに。
問題の根源は、都市部への医師集中を野放しにしているためだ。
(英独など欧州国は日本より遥かに医師への統制が強い)

ダイヤモンド得意の覆面座談会は今回も面白く、
矢張り伝え聞くようにトンデモ医師は実際にいるんですね。

『週刊ダイヤモンド』2011年 10/29号


P29の「財政再建から逃げ続けるならばデフォルトに行き着くしかない」
(慶大の池尾教授のコラム)見逃せないところです。
当ウェブログも全く同意見です。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かき集めた電気料金をパーティー券や個人献金に注ぎ込んだ電力会社 -「カネまみれ電力」の民主化が必要だ

2011-10-26 | いとすぎの見るこの社会-コミュニティ関連
我が国の電力供給体制の根本的な問題は、
江戸の幕藩体制さながらの不透明なガバナンスが
決定的に民主主義と相容れないということである。

もし本当に電力が公益事業であるのなら、
こそこそ献金も大量の天下り受入れもパー券購入も不要である。
これまで発覚した数々の癒着と隠蔽が示唆するのは、
公益ならぬ「公益の占有」が真の狙いではないかということだ。

▽ 北欧と比較すると明らかに非民主的な日本のエネルギー政策

『北欧のエネルギーデモクラシー』(飯田哲也,新評論)


企業ガバナンスの問題としてはある意味で
今話題のオリンパスよりも遥かに深刻である。

オリンパスは結局経営陣更迭(「幕引き狙い」だが)となったが
普通の民間企業だったら経営陣の首がとぶ状況でも
頑として非を認めない「公益」企業もいるのだ。
よそとは違う特別な立場だと自認しているのかもしれない。


▽ 原子力推進は「国策」、関連情報は「企業秘密」とする悪質な二枚舌

『「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策』(飯田哲也/河野太郎/大島堅一)


北海道電社長、やらせ問題で道議会出席を拒否(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111020-OYT1T00783.htm

”北海道電力泊原子力発電所(泊村)のプルサーマル計画を巡る「やらせ」問題で、
 道議会産炭地域振興・エネルギー問題調査特別委員会(斉藤博委員長)から参考人
 招致を求められていた北電の佐藤佳孝社長は20日、委員会への出席を拒否する
 とを道議会側に回答した。
 道議会は18日に佐藤社長の招致を北電に要請。北電は回答期限の19日、斉藤委
 員長に対し「質疑が企業内部の情報に及ぶと支障が出る可能性がある」とし、社長
 出席の条件として、委員会の非公開を打診した。これに対し、斉藤委員長は「答え
 られない内容は答弁を控えればいい。公開の場で社長本人が説明するべきだ」と再
 検討を促し、20日正午をめどに正式回答を求めていた。北電は、佐藤社長の代役
 となる役員を人選することを道議会に伝えてきた。”

 → さすがに後で言を翻したそうだが
   (この内部情報だの支障が出るだのは方便だったのか)
   この理由での出席拒否は道議会への侮辱ではないのだろうか。
   たっぷり政治献金しているから余裕だということなのか?


九州電力:原発やらせメール 会長「なぜ辞めねばならぬ」 眞部社長の続投望む意向(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20111023ddm041040164000c.html

”九州電力の松尾新吾会長は22日深夜、やらせメール問題の長期化で責任問題が再
 浮上している眞部利應(まなべとしお)社長の進退について続投させたい意向を示
 した。
 報道各社の取材に答え、「辞任に値することか。なぜ辞めないといけないのか。こ
 れだけ(原子力発電所の)再稼働が遅れたら、九電はつぶれる。この状況をクリア
 するのに最適な人だ
」と述べた。
 眞部社長の進退をめぐっては、枝野幸男経済産業相が16日、「原発の安全性につ
 いて、何を言っても到底、信用されるとは思えない」
と述べ、辞任を求める考えを
 示唆した。”

 → かなりの数の有権者がこの開き直りを聞いて
   「いっそ一気に潰して経営陣を総入れ替えした方が良いのでは」
   と考えたに違いない。

   住民からの信頼や安全性よりも、原発再稼働と
   九電の存続(=経営陣の保身)を優先しているとしか思えない。


東電、役員の献金を会社側が差配 企業献金の代替狙う(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/1007/TKY201110070669.html

”東京電力が「会社は関知していない」としている役員個人の政治献金を巡り、会社
 側が2009年ごろまで、自民党の政治資金団体の要請を受け、個人献金を差配し
 ていたことが分かった。会社側が役職ごとの献金額を決め、新任役員に案内してい
 た。元首脳の一人は、「1974年から企業献金を自粛したため、個人献金はその
 代替策だった」と証言している。

 朝日新聞の調べで、自民党の政治資金団体「国民政治協会(国政協)」への東電役
 員の献金総額は、95~09年の15年間で少なくとも延べ448人、計5957
 万円。東電をめぐっては、組織的なパーティー券購入が明らかになっており、個人
 献金もこれと合わせ、原子力政策を推進するため、政界に資金提供する手段ととら
 えられていた
という。
 朝日新聞が複数の東電幹部や元役員に取材した結果、国政協からの要請を確認でき
 たのは、東電元副社長の加納時男氏(76)が98年7月、参院選に自民党の比例
 区候補として立候補し、初当選した時期
。政治担当の東電役員は、国政協幹部から
 「加納氏が当選したこともあり、東電役員の献金額を増やしてほしい」という趣旨
 の依頼を受けたという。政治担当の東電総務部はこれを受け、献金に協力してもら
 える役員数の増加などを図ったという。”

 → カネまみれ原子力政策の実態がこのざまだ。
   加納氏はこのヤミ献金の仕組みを知っている可能性が高く、
   自民党も当然、政治責任を問われてしかるべきだ。

   献金もパーティー券ももとは国民の払った電気料金である。
   それをこっそり政界工作に使っていたという訳だ。


電力9社、政界工作で連携 担当議員決め資金協力や接待(朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/1008/TKY201110080544.html

全国の9電力会社役員が業界団体主催の朝食会で、所管官庁の経済産業省と関係が
 ある議員を中心とした自民党議員数十人と顔合わせしたうえ担当議員を分担、選挙
 時の資金協力や飲食接待などを行っていた
ことが分かった。参加した議員秘書らが
 明らかにした。
 東京電力で組織的なパーティー券購入や、会社側が役員の個人献金を差配していた
 ことが判明したが、新たに電力各社が連携して政界工作にあたってきた構図が浮上
 した。こうした工作は1990年代に盛んに行われ、顔合わせの朝食会は近年も続
 いていたという。
 議員秘書や電力会社元幹部によると、全国の電力会社でつくる業界団体「電気事業
 連合会(電事連)」主催の朝食会は、東京都内のホテルを会場に2~3カ月に1回
 のペースで実施。また、不定期で電力数社と議員らのランチ会もあった。”

電力会社の体質はどこもそう大して変わらない。
こうして有権者の目をくらまして
陰でエネルギー政策をコントロールしていたのだ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする