面白いコラムが出ていました。
国内の媒体もこのようなマクロの視点で語って欲しいものです。
個人的にはMSと表記すると"モビルスーツ"の略称に見えますが。。
MSのフェルドマン氏「日本変革のカギ握る政策当局と企業リーダー」(reuters)
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK009234020080227
” 「外国人投資家が売っているから日本株が下がっている」とよく聞く。こ
れは半分真実で半分はうそである。確かに海外投資家のほとんどが、日本
をアンダー・ウェートにしている。だが、大幅な株高現象を伴った1980
年代後半も外国人投資家が日本株をアンダー・ウェートにしていた。する
と、今の株安は、外国人が売っている理由に加え、邦人が買っていない理
由も考えないといけない。
同じ理由である。一言でいうと、日本のマクロ改革もミクロ改革も逆戻り
をしているからである。この傾向は、すでに小泉純一郎政権後半の与謝野
馨経済財政金融担当相時代に遡るが、安倍晋三政権になって加速し、福田
康夫政権になってさらに加速した。
〔中略〕
日本ブランド力の低下からの脱出方法はあるか。シナリオは確かに描ける
が、総選挙後の政界再編はあっても、よくなるシナリオも悪くなるシナリ
オもある。政策哲学で政界再編が起こり、ニュー・ライト(前原誠司氏、
小池百合子氏などのような人)、オールド・ライト(福田首相、小沢代表)、
オールド・レフト(横路孝弘氏、古賀誠氏)が形成される。
1つのシナリオはニュー・ライトがかなり多くの議員を抱え、主導権をと
り、オールド・ライトと連立を組む。守旧派は連立にいても、彼らは残飯
で我慢するか絶滅になるかの選択なので、穏やかにならざるを得ない。
主導権はあくまでもニュー・ライトだから、政策的に、これはターボチャ
ージの小泉流の政権になる。経済活性化、積極外交によって、日本ブラン
ド力が戻り、日本株も人気が沸く。”
実に素晴らしいコメントです。
「守旧派は残飯で我慢するか絶滅になるかの選択」
との文言は、今年最大のヒットだと思います。
(その自覚の全くない方々も相当いらっしゃるようですが)
守旧派と一緒に日本が沈没するのだけは勘弁して欲しいです。
ところでいとすぎは、フェルドマン氏とは見解が違います。
日本経済はかつて「政治三流、経済一流」と言われていました。
(今になって考えてみると、素晴らしいジョークですね)
日本経済の場合、政治の良し悪しはそれほど関係ないと思います。
だって、元々たいしたダイナミズムが日本政治にありませんから。
また、小泉首相のような勝負勘と決断力を持った逸材は他にいません。
そもそも日本経済が外需頼りである以上、
世界経済がリセッションに陥ったら、手の施しようがないと思います。
▽ こちらの本は、本当に価値がありますので、参考まで。
▽ いつの間に新版が!
外国人投資家の発言はポジショントークが混じっているので、
発言ではなく「実際に日本株を買ってくるかどうか」という
実際の売買行動の方に神経を尖らすのが賢明です。
… そうそう、例外がありました。
もしフィード・イン・タリフが政策として実施されるなら、
環境関連は絶対に見逃してはいけません。
所謂「国策に売りなし」です。
(既に先回りして上がっている銘柄もありますしね)
国内の媒体もこのようなマクロの視点で語って欲しいものです。
個人的にはMSと表記すると"モビルスーツ"の略称に見えますが。。
MSのフェルドマン氏「日本変革のカギ握る政策当局と企業リーダー」(reuters)
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK009234020080227
” 「外国人投資家が売っているから日本株が下がっている」とよく聞く。こ
れは半分真実で半分はうそである。確かに海外投資家のほとんどが、日本
をアンダー・ウェートにしている。だが、大幅な株高現象を伴った1980
年代後半も外国人投資家が日本株をアンダー・ウェートにしていた。する
と、今の株安は、外国人が売っている理由に加え、邦人が買っていない理
由も考えないといけない。
同じ理由である。一言でいうと、日本のマクロ改革もミクロ改革も逆戻り
をしているからである。この傾向は、すでに小泉純一郎政権後半の与謝野
馨経済財政金融担当相時代に遡るが、安倍晋三政権になって加速し、福田
康夫政権になってさらに加速した。
〔中略〕
日本ブランド力の低下からの脱出方法はあるか。シナリオは確かに描ける
が、総選挙後の政界再編はあっても、よくなるシナリオも悪くなるシナリ
オもある。政策哲学で政界再編が起こり、ニュー・ライト(前原誠司氏、
小池百合子氏などのような人)、オールド・ライト(福田首相、小沢代表)、
オールド・レフト(横路孝弘氏、古賀誠氏)が形成される。
1つのシナリオはニュー・ライトがかなり多くの議員を抱え、主導権をと
り、オールド・ライトと連立を組む。守旧派は連立にいても、彼らは残飯
で我慢するか絶滅になるかの選択なので、穏やかにならざるを得ない。
主導権はあくまでもニュー・ライトだから、政策的に、これはターボチャ
ージの小泉流の政権になる。経済活性化、積極外交によって、日本ブラン
ド力が戻り、日本株も人気が沸く。”
実に素晴らしいコメントです。
「守旧派は残飯で我慢するか絶滅になるかの選択」
との文言は、今年最大のヒットだと思います。
(その自覚の全くない方々も相当いらっしゃるようですが)
守旧派と一緒に日本が沈没するのだけは勘弁して欲しいです。
ところでいとすぎは、フェルドマン氏とは見解が違います。
日本経済はかつて「政治三流、経済一流」と言われていました。
(今になって考えてみると、素晴らしいジョークですね)
日本経済の場合、政治の良し悪しはそれほど関係ないと思います。
だって、元々たいしたダイナミズムが日本政治にありませんから。
また、小泉首相のような勝負勘と決断力を持った逸材は他にいません。
そもそも日本経済が外需頼りである以上、
世界経済がリセッションに陥ったら、手の施しようがないと思います。
▽ こちらの本は、本当に価値がありますので、参考まで。
『外国人投資家』(菊地正俊,洋泉社) |
▽ いつの間に新版が!
『外国人投資家の視点』(菊地 正俊,PHP研究所) |
外国人投資家の発言はポジショントークが混じっているので、
発言ではなく「実際に日本株を買ってくるかどうか」という
実際の売買行動の方に神経を尖らすのが賢明です。
… そうそう、例外がありました。
もしフィード・イン・タリフが政策として実施されるなら、
環境関連は絶対に見逃してはいけません。
所謂「国策に売りなし」です。
(既に先回りして上がっている銘柄もありますしね)