みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

『週刊東洋経済』3月5日号-佐藤優氏「日本人は排外的なのに内部対立が激しく、ロシア山岳民族に近い」

2011-02-28 | 『週刊 東洋経済』より
今週の『週刊東洋経済』の特集は「鉄道最前線」。
データ盛り沢山で知識欲を満たしたい読者向けの内容です。
各路線の採算一覧はマニア垂涎の永久保存版ではないでしょうか。

マクロの輸出戦略や世界市場の現況など鋭い分析では
今週の『週刊エコノミスト』の方が例によって数段上でした。

序でに言えば東洋経済の巻頭コラムで出ている農業の「オランダ・モデル」も
エコノミスト誌の方に詳しいレポートがあります。





『週刊東洋経済』2011年 3/5号


 ↑ 内容を比較すると分かります ↓

『エコノミスト』2011年 3/8号


それでも東洋経済を取り上げるのは、
今週の佐藤優氏の連載コラム(P168)が余りにも面白かったためです。

氏によれば、日本人の国民性はロシアで言えば
チェチェン人などの山岳民族に似ており、
極めて排外的であり外に出て行った者にも冷淡である一方、
意外に内部での対立が激しく仲間割れしやすいものだとか。
すさまじく正確な観察だ。

今でも日本の中下層労働者向けの新聞や週刊誌は
政治関連では権力闘争の話か政治家個人への罵詈雑言しか書かないが、
それは国民性に根ざした適確な対処だった訳ですね。

(勿論、公明正大に政策を論じる力量に欠けることもあるでしょうが)

    ◇     ◇     ◇     ◇

今週の『週刊エコノミスト』の鉄道特集に関しても
触れておきたいと思います。

『エコノミスト』2011年 3/8号


P36のビッグ3(シーメンス・ボンパルディア・アルストム)の動向に注目です。
日本の強敵はフルターンキーのパッケージで売り込んでいるようです。
くれぐれも薄利での貧乏受注ばかりにならないよう
向こうのビジネスモデルの研究も必要でしょう。

強い部品を中核としたシマノやインテル型の戦略も考えられると思う。

▽ 因みに大前氏は日本の私鉄のシステムをパッケージで売れと主張。





『お金の流れが変わった!』(大前研一,PHP研究所)


他には後半のトラム(路面電車)の記事、
東大の川島博之准教授による「日本はオランダ型農業輸出国になれる」
(P97)もかなりお薦めです。

…私はTPPだけにこだわる論者は視野狭窄だと思いますが。

P46の「〈見えない〉まま増えていく孤独な若者ホームレスたち」も
かなり質の高いルポです。

「ホームレスになったのは自分の責任だから」と言って
致死量の薬を常に持ち歩いている誇り高い若者に、
社会が手を差し伸べることなどできるのだろうか、と考え込んだ。

「弱者を救う」という言葉は余りにも思い上がった無礼な言葉なのだろう。
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BOAメリルの藤井知子ストラテジストの警告 -「ECBのタカ派発言に反応が弱いのは重大なサイン」

2011-02-27 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ EUR/JPY(infoseek)買い手の悲鳴が聞こえる

先週、香港が堅調でムンバイが低迷と
対照的な動きが見られました。
今週もその動きが継続するか要観察です。

一方ユーロ圏ではECBとBOEの利上げ観測が急速に崩れ、
為替市場での動きが激しくなりそうです。

「市場はリスクオフを警戒すべき局面」

「ユーロ円は短期的に強い展開ですが長続きはしません。
 ドル円は先週指摘した通り「伸び切った状態」です」

と先週に書いた通りの展開でした。

…ユーロ円に関する見方を今週も維持します。

「遠からず下放れするものと思われます。
 当面は105円割れを想定すべきでしょう」

ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を変えません。

「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用

「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
 ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
 寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」

以下の2つの見通しに関しては、
前者は維持、後者は修正を考慮中ですがまだ維持。

「ドル円の史上最高値更新は「あるか」ではなく
 既に「いつ」の問題となっています」

「ドル円の史上最高値更新はもう確定、
 中印株式とコモディティは高々と舞うことになるでしょう」



↓ USD/JPY(infoseek)まだ下落は続く


↓ GBP/JPY(infoseek)12月下旬の下落局面に似てきた



ユーロもポンドも完全に下向きです。
どちらの中央銀行も矛盾する二つの課題の前で
四苦八苦しているものと思われます。


1月ユーロ圏M3伸び率は鈍化、ECBのインフレ懸念和らぐ可能性(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201102260004.html

”欧州中央銀行(ECB)が25日発表した1月のユーロ圏マネーサプライM3伸び
 率(季節調整済み)は、前年同月比プラス1.5%となり、12月の同プラス1.7
 %から鈍化した。
 民間向け信用の伸び率のうち貸出は前年比プラス2.4%と、12月のプラス1.9
 %から加速したが、M3の伸びが鈍化したことで、域内における物価圧力の著しい
 高まりが存在しないことが示された

 欧州中央銀行(ECB)当局者からは最近、域内のインフレ率が目標を上回って
 加速していることを受けて、タカ派的な発言が目立っていたが、今回のデータを受
 けて、当局者の間でインフレ懸念が和らぐ可能性がある

 ウニクレディトのエコノミスト、キアラ・コーサ氏は「M3の伸び率鈍化を受け、
 中期的な物価リスク懸念をめぐりECBへの圧力が高まることはないことは確実だ」
 と指摘した。 ”

 → 週末の報道です。
   ユーロが完全に113円を割込んだ理由が
   明白に示されています。

   これまでユーロを買い上げてきた心理的要因が失われ、
   チャートにもそれは表れている。


第4四半期の英GDP伸び率は下方修正、利上げ観測後退(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201102250099.html

”英国立統計局が25日発表した第4・四半期の実質国内総生産(GDP)伸び率
 (改定値)は、速報値の季節調整済み前期比マイナス0.5%からマイナス0.6
 %に下方修正された。
 これにより、イングランド銀行(中央銀行)金融政策委員会議事録発表を受けて
 やや高まっていた利上げ観測が再び後退した
。家計支出の落ち込みが成長の下押
 し要因となった。
 前年比でも、速報値のプラス1.7%からプラス1.5%に下方修正された。
 前期比では2009年第2・四半期以来の大幅なマイナス成長で、コンセンサス
 予想も下回った。
 ただ英政府は、第4・四半期の成長が落ち込んだ主因は12月の悪天候で、財政
 赤字削減を目指したプログラムを断念することはないと指摘。今年のこれまでの
 調査データは「予想を上回っている」としている。
 GDPデータ発表を受け、ポンドは対米ドルで約0.3セント下落。対ユーロで
 も1カ月ぶり安値をつけた。
 今後2カ月以内に利上げが実施されるとの見方が後退したことが、ポンド相場を
 圧迫した。

 キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ビッキー・レッドウッド氏は「若干の
 下方修正は、金融政策委員会のタカ派寄りのメンバーに考える理由を与える可能
 性がある」と語った。”

 → ユーロよりも先にポンドが崩れましたが
   理由はほぼ同じです。従って滝のように下落している。
   流通量が劣るため変動率が高いのです。


東京外為市場・午後3時=ドル83円前半、日本国債の見通し引き下げで円が軟調(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201102220083.html

”午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅高の83円前半。
 アジア時間の外為市場はリスク回避でドルと円が買われる一方、円は日本国債の格
 付け見通し引き下げを受けて対ドルでは軟化した。ユーロは売り優勢、ニュージー
 ランドドルは地震で急落した。 
 この日はリビア情勢の混乱でリスク資産から資金が避難し、ドルや円が受け皿とな
 った。主要6通貨に対するドルの動きを示すドル指数は78台を回復し、円も対ユ
 ーロや豪ドルで買われた。クロス円の下落が影響し、ドル/円は序盤に82.84
 円まで下げた。
 しかし格付け会社ムーディーズが日本国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガ
 ティブ」に引き下げると、ドル/円は急反発。一時的に83円を割り込む場面もあ
 ったが、ドルがユーロに対して買われた影響もあり、午後は83円前半を維持した。 
 「(午前中のドル/円は)どこまで下がるのかという恐怖感にさいなまされていた。
 ムーディーズの発表がなければストップを巻き込んでもっと下落していた可能性が
 あった」(外為どっとコム総合研究所の植野大作社長)との声が聞かれた。
   <ECBタカ派姿勢でもユーロ買われず>
 ユーロは売り優勢で、対ドルではきょうの高値から100ポイント以上下げる場面
 もあった。中東情勢の混乱はこれまでスイスフラン買いを誘発し、同じ欧州通貨の
 ユーロもつられて買われてきた。しかし、この日は欧州の債務問題に対する懸念が
 意識され、ユーロはドルに対しても円に対しても売られた。ユーロ/ドルは1.3
 563ドル、ユーロ/円は112.87円まで下値を切り下げた。
 「ECB(欧州中央銀行)があれだけタカ派発言をしたわりにユーロ買いになって
 いないのは重大なサイン。市場は今までユーロ圏に対して楽観しすぎたように思う」

 (バンクオブアメリカ・メリルリンチのFXストラテジスト、藤井知子氏)との声
 が出ていた。 
 ECB首脳は21日、インフレへの警戒感をあらためて表明した。シュタルク専務
 理事は「ユーロ圏物価の中期見通しには上振れのリスクがある」と指摘。「最新の
 経済動向を見ると、既に緩和的なECBの金融政策は、より一層緩和的になった、
 と言える」との見方を示した。スマギ専務理事は、物価上昇は懸念要因であり経済
 は食料やエネルギー価格の上昇に慣れなければならないのかもしれない、と指摘し
 た。 
 一方でユーロは悪材料も多く、スペインの貯蓄銀行の抱える問題資産が1000億
 ユーロにのぼる可能性が明らかになったほか、欧州金融安定ファシリティー(EF
 SF)による国債購入案についてドイツ連銀が反対を表明した
。アイルランドの総
 選挙が25日に控えていることも、ユーロを買いにくい一因となっている。
 〔以下略〕”

 → 先週最も先見性のあった記事はこちらでした。
   メリルの藤井氏の警告は極めて的確だったことが分かります。
   他にユーロ圏の懸念材料もよく整理されており
   素晴らしい内容です。

   最後に豪ドル関連の記載がありますが省略しました。
   関心のある方は元記事をどうぞ。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄。円安トレンドが反転したため、
東証は当面、今月の高値を超えられない可能性が出てきた。

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 → 608 / 494

 三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
               2,287 → 2,442 / 2,129 → 2,272
               2,046 → 2,273

 マツダ(東証一部 7261)  232
               201 → 238

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
                     1,087 → 1,284

 住友金属鉱山(東証一部 5713) 1,492 → 1,368

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688

 金価格連動型上場投資信託(大証二部 1328) 3,200 → 3,360

ドル円は下方にブレイクするかどうかの攻防に入りそう。


NY原油、小幅高=リビアめぐり不透明感(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-110226X081.html

”【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油
 先物相場はリビア情勢をめぐり不透明感が根強い中、小反発した。米国産標準油種
 WTIの4月物は前日終値比0.60ドル高の1バレル=97.88ドルで取引を終
 えた。
 朝方までは中東情勢を引き続き警戒し、強含みで推移した。ただ、リビアからの原
 油供給の減少がサウジアラビアの増産や他の産油国の在庫で補われるとの見通しが
 強まったことで需給逼迫(ひっぱく)懸念が和らぎ、上値は抑えられた。”

 → 原油先物が一旦は頭を抑えられた。
   しかしまだ他の産油国へ騒乱が広がる恐れは残っており、
   何度か上値が押さえ込まれないと安心はできない。
   最大のリスクシナリオはサウジへの飛び火である。





『日経会社情報』2011年新春号 2011年 01月号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

順調にドルとユーロが下がりました。
ドルショートは薄利で決済済みです。

次週はポンドショートも狙い目かも。

 2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

    現在 > 112.25 ユーロ/円(損益93%)← 今年の損益率
         81.65 米ドル/円

 ◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変更ありません。

「84円から74円のレンジ圏を想定」

豪ドルの短期的な見通しも変化なし。

「豪ドルは80円台前半で大きな抵抗に遭う」

ユーロ円ドル円ともにどこまで下がるか。
反発する兆候はまだ見えません。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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イタリア高級車メーカー・マセラティ、小笠原諸島の環境保護支援を表明 - …日本企業はどうする??

2011-02-25 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
クルマ好きな人なら知っているかもしれないマセラティですが
(ジローラモ氏が乗ってそこらを走っているらしい)
日本法人を立ち上げたのを機に面白い試みを始めています。

世界遺産登録を目指している日本の小笠原諸島の
環境保護支援に踏み出すと昨年末に報じられました。

マセラティはそれほど資金力があるわけでもないですので
よく考え抜いたフィランソロピー(社会貢献)だと思います。
もちろんこれもブランディングの一環です。

○日本市場に本格挑戦する自社の立ち位置と重なる
○他にない独自性を持つ点において共通する
○日本の持つ貴重な自然環境への造詣を表明できる

ハイエンド商品を市場投入、或いは
輸出しようとする日本企業も見習うべきところが多い。


▽ エコはもう数年前から完全にブランド化、高所得者の方が関心は強い





『エコブランディング―なぜ富裕層はエコ商品を選んでしまうのか?』(中野博,東洋経済新報社)


雑記帳:伊マセラティが小笠原の環境保護支援(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20101203k0000m040047000c.html

”イタリア高級自動車メーカー傘下の「マセラティ ジャパン」が2日、来夏の世界
 自然遺産登録を目指す小笠原諸島(東京都小笠原村)の環境保護を支援すると発表。
 手始めに50万円を村へ寄付した。
 「良いものを長く大切に使う」という欧州の価値観と「エコ」の視点は共通点があ
 る、と同社。カッツォーリ社長は同日のイベントで「挑戦的なプロジェクトが好き
 だ」と述べ、世界遺産を目指す小笠原の姿勢に共感したことが支援の理由と語った。
 小笠原には、厳しい環境で世代をつないだ固有の動植物が多数残る。生存競争の激
 しい自動車メーカーにも、得るものはきっと多いはず。【八田浩輔】”

寧ろ日本企業の方がなかなか絞り込みができずに
環境支援の広報効果が拡散しているように思われます。

エコカー10万台売れたらひとつの環境プロジェクトに支援、
といった新しい試みが必要だと思う。
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日本からのコメ・日本酒の輸出量、過去最高に - ドバイで1本17万円の値が付いた「sake」も

2011-02-24 | いとすぎから見るこの社会-対アジア・世界
日本の農業に活路があるとしたら、
そのひとつの重要な柱は海外への輸出です。

特にコメのような主要穀物は国内消化に限界があります。
付加価値の高い製品として輸出しなければなりません。

それは人間が食べるコメに限りません。
いずれ我々は飼料米で育てた良質の食肉を輸出するようになるでしょう。


…坂本光司教授は、アジアの人々から
「日本の安全でおいしい食べ物をどうして輸出しないのか」
と言われたと著書で記されています。





『日本でいちばん大切にしたい会社2』(坂本光司,あさ出版)



コメ輸出量が過去最高 10年45%増、中国向け3倍(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819591E2E0E2E29C8DE2E0E2E0E0E2E3E39797E0E2E2E2

”農林水産省のまとめによると、2010年のコメの輸出量は前年比45%増の1898トンで、
 過去最高になった。主要輸出先の香港やシンガポール向けが好調だったことに加え、
 輸出拡大機運が高まる中国向けも前年比3倍の96トンに増えた

 09年は世界的な景気低迷を背景に1%増とほぼ横ばいにとどまったこともあり、10
 年は大幅な伸びになった。〔以下略〕”

 → もとの輸出量が少ないので伸びの数値が大きいですが
   まだまだ量的にも増える余地がある筈です。

   ただ香港やシンガポール向けですから
   現地の日本人が買う分が含まれていると思われます。


▽ 農水省の検疫体制にも課題があるようです





『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率』(浅川芳裕,講談社)


日本酒:昨年の輸出、過去最高 海外の日本食ブーム受け(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/food/news/20110106k0000e020016000c.html

”海外の日本食ブームで日本酒の輸出が増加し、昨年は11月末時点で過去最高を記録
 した。財務省貿易統計によると、昨年1月から11月までの輸出量は1万2223キ
 ロリットルで、これまで最高だった08年の年間輸出量1万2151キロリットルを
 上回った。国内では日本酒離れが進み、蔵元は海外への販売拡大に活路を見いだす。
 業界団体「日本酒造組合中央会」(東京)は「日本酒の輸出はまだ伸びる」とみてい
 る。
 国税庁によると、日本酒の国内消費量の最新データは08年度で、63万キロリット
 ル。89年度の134万キロリットルから半減した
。一方、輸出は国内消費と比べる
 とまだ少ないが増加傾向。主要輸出先はアメリカ、韓国、台湾、香港、中国など。
 大阪国税局は05年度から7回、酒の輸出に関する蔵元向けセミナーを開催。日本酒
 造組合中央会も08年に「海外戦略委員会」を発足、海外見本市での利き酒などに取
 り組む。
 奈良県葛城市の蔵元「梅乃宿酒造」(吉田暁(あきら)社長)は3年ほど前から輸出
 に力を入れ始めた。吉田社長は昨年、アメリカや香港などに計16回、海外出張し、
 現地の飲食店向けの日本酒勉強会を開催。年間約2000万円だった海外売り上げは、
 ここ数年、増え続け、昨年は約1億2000万円に上った。

 純米大吟醸「葛城 梅乃宿」(720ミリリットル)は国内では5000円程度だが、
 ドバイの高級ホテルのレストランで1本17万円で販売されていたという。吉田社長
 は「日本酒は海外の酒店ではまだ商品棚の下の方にある。もっと認知されてワインの
 横に並べられるのが夢」と話した。【稲垣淳】”

ブランディング次第でより期待できそうな分野は日本酒です。
ヘルシーと認知されている日本食は世界中で流行っていますが
一部のワインを除いて日本食に合う酒は少ないです。
ここに売り込みの好機がある。

フランスは自国産のワインを海外に高い価格で売り、
かつフランスの食文化と食材を世界中に広めています。
その愛好者が観光客としてやってきてまた消費を増やす、
典型的な「勝ちパターン」を持っているのです。

日本もこの「先進国」を見習うべき点が多い。
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有権者は民主党・自民党に愛想を尽かし、投票先としてみんなの党が急伸 - 毎日新聞の世論調査より

2011-02-23 | いとすぎから見るこの社会-全般
私は参院選後に「民主党の使命は終わった」と書きましたが、
自己崩壊過程が着々と進行しています。

菅首相の政策判断は前任者より遥かにましですが
何しろ党内に権力にしがみつく抵抗勢力がいるので
半身不随に等しいです。

有権者は、毎日新聞調査では民主党だけでなくすっかり野党体質になった
自民党にも愛想を尽かし、みんなの党が漁父の利を得ているようです。

みんなの党の経済政策はアマチュアなのですが
今の日本では新たに財源を生み出せるのは
デフレで高止まりしている公務員人件費しかあり得ないので、
それだけは期待できそうです。

(社会保障既得権をカットして資産課税すればいいのに政党が既得権層に媚びている)

金融政策はかなり粗雑なものなので、
実質的な為替切り下げ策として働いて
或いは日本経済に福音となるかも。

いずれにしても有権者が頭を悩ませる日々が続きそう。

▽ 改革者でなければ有権者は支持しない





『世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか』(菅原琢,光文社)



本社世論調査:菅内閣支持19% 「早期解散を」60%(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110221k0000m010067000c.html

”毎日新聞は19、20日の両日、全国世論調査を実施した。内閣支持率は19%で、
 菅再改造内閣発足直後の1月に実施した前回調査と比べ10ポイント下がり、09
 年9月の民主党政権発足以来、初めて2割を割り込んだ。不支持率は60%(前回
 比11ポイント増)と菅政権では最大。衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」の下
 で政策実現の見通しがつかず、次期衆院選についても「できるだけ早く行うべきだ」
 との回答が60%(同)に達した。支持率が1割台にまで急落したことで、菅直人
 首相の政権運営が一段と厳しくなるのは必至だ。
  ◇比例投票先 自民26%、民主21%
 菅政権の内閣支持率は1月の内閣再改造で微増したものの、政権浮揚効果は乏しく、
 1カ月で再改造前の昨年12月(24%)を下回る結果になった。支持政党なし層
 の支持率は、前回調査の21%から14%にまで下落。民主党支持層でも不支持が
 25%に及び、民主党の鳩山由紀夫前首相の退陣直前の支持率(20%)を下回っ
 た。
 衆院選の時期については早期の衆院解散・総選挙論が強まる一方で、「早く行う必
 要はない」との回答は前回調査比9ポイント減の36%になった。今、衆院選が行
 われた場合の比例代表の投票先を聞いたところ、民主党21%(前回比4ポイント
 減)、自民党26%(同)とともに減少。みんなの党が4ポイント上昇の15%と
 なり、対立を続ける「2大政党」不信と第三極志向も浮き彫りになった。

 民主党のマニフェスト(政権公約)見直し方針を巡っては、「全面的に見直すべき
 だ」が49%、「一部の見直しにとどめるべきだ」が41%にのぼり、見直し派が
 計9割に及んだ
。「見直す必要はない」は7%だった。民主党支持層では約6割が
 「一部見直し」と答え、支持政党なし層では半数が「全面的な見直し」を求めてい
 る。
 民主党は政治資金規正法違反で強制起訴された小沢一郎元代表の処遇について、除
 籍や離党勧告に次ぐ「党員資格停止」処分とする方針を決めている。菅首相は昨年
 9月の党代表選後の内閣改造、今年1月の再改造で「脱小沢人事」を断行し、支持
 率を上げてきたが、処分の是非を聞いたところ「もっと厳しくすべきだ」との回答
 が42%を占めた。「妥当な処分だ」が39%にのぼり、「処分の必要はない」は
 16%だった。【笈田直樹】”

 → 有権者は事の本質を「単なる政局」だと正しく見抜いている。
   民主党は次の選挙で消滅するかみじめな小党に転落するだろう。
   自民もみんなも小沢新党を絶対に受け入れないから
   小沢派は政権から追われることになるが自業自得だろう。


「16人、新党結成に動く」=予算造反を機に―小沢氏側近・平野氏(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c%3Fg%3Dpol_30%26k%3D2011021800856

”小沢一郎民主党元代表の知恵袋として知られる平野貞夫元参院議員は18日、京都
 市内で街頭演説し、同党衆院議員16人の会派離脱の動きに関し、「2011年度
 予算案と関連法案で民主党の方針と違った態度をしていくと思う」と述べ、予算案
 採決で造反するとの見方を示した。さらに「いろいろな流れの中で新党をつくらざ
 るを得なくなる」と語り、予算案造反などをきっかけに16人が離党して新党を結
 成する可能性を指摘した。
 平野氏は昨年末、小沢氏に対し、菅政権倒閣のため、比例単独議員による会派離脱
 の方法を提言したと表明。小沢氏が離脱を仕掛けたとの見方を否定しつつも、動き
 を知った同氏が17日に電話で「これだけの決断を私が理解しないわけにはいかな
 い。この志を理解して新しい政治をやっていきたい」と伝えてきたことを明らかに
 した。”

 → 民主党が着々と日本新党の二の舞になっています。
   小沢氏は結局、3つの政党を壊した人間として
   政治生命を終えるでしょう。


民主・原口氏、党分裂に言及=月刊誌インタビューで(時事通信)
http://www.jiji.co.jp/jc/c%3Fg%3Dpol_30%26k%3D2011021800398

”民主党の原口一博前総務相が22日発売の月刊誌「月刊日本」のインタビューで、
 消費税増税に意欲を示す菅直人首相を批判し、党分裂も辞さない覚悟を示している
 ことが分かった。原口氏は18日、記者団に「分党とかするつもりはない。ただ、
 少し違う人たちが入ってきたので、それなりのけん制球は必要だ」と述べ、首相が
 内閣改造で与謝野馨経済財政担当相を起用したことなどに改めて不快感を示した。
 インタビューで原口氏は、「政権交代の原点に回帰するグループ」を「民主党A」、
 「増税ありきの既得権益温存の政策に賛同する議員」を「民主党B」とそれぞれ位
 置付け、「『民主党B』とはたもとを分かたなければならない」としている。”

全く違いますね。
これはただの内ゲバ、権力闘争に過ぎません。
このAもBも選挙で滅びます。

先見性のない人物が自滅してゆく様を我々は見るでしょう。
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