↑ USD/JPY(ZAI)ドル下落は食い止められ、反転を窺う情勢
尖閣諸島問題は、これまで世界において敵無しだった
中国経済の魅力が下り坂に向かう「終わりの始まり」かもしれない。
中国経済と中国の巨大市場の魅力の前に跪いて
かつての欧米列強が自らのご機嫌を取る醜態を見て
尊大なマンダリン(中国官僚)が現代に蘇ったということだろうか。
自らの競争力が海外技術導入と通貨安、低賃金、人口ボーナスの恩恵と認識せず、
不動産錬金術と知財権の蹂躙、悪しき商慣習の強要を続けるなら
いずれ絶望的な人口オーナスの足枷によろめき高い代償を払うことになろう。
その時は日本と同じくそれまでの強みが致命的弱点に変貌する。
ともあれ中南海の権力闘争が終われば日中対立もひとまず終息に向かう。
苦戦を強いられている東証もそれまでの我慢である。
先週末には株式市場軟調にも関わらずドル円が急反発した。
何かが動いていることを予感させる展開である。
当ウェブログの以下の想定は変更せずとも良かろう。
ユーロ反転はほぼ確定となってきた。
「9月の嵐に身構えていると不意打ちを食らう可能性もある」
「欧州が財政統合に向け進めば日中が側面支援することが予想でき、
ユーロ反転の時が迫っていると判断できる」
「市場の大勢がネガティブな見通しを持っている際に
市場が強く逆に動くのは明白な転換点の予兆である」
「ドル円・ユーロ円が大底を打つとの予想は現実化しつつある。
今年は良い年、明るい見通しのできる年となろう」
以下の当ウェブログの見解は今週も維持する。
ユーロ大反転はほぼ確定した。
「中国が半年余りの間に3度目の預金準備率の引き下げを決め、
中国経済の減速が疑いようのないものとなっている」
「遅くとも4月中に今年前半のピークを付けるだろう」
「各市場とも完全にモメンタムを失ってしまった。
心理的にこの打撃は大きい。初秋まで高値を奪回できない可能性が高い。
当然、短期的な戦略はショート中心となろう」
「市場の動きから見てセリングクライマックスはまだ先ではないかと思うが、
米指標から見て晩秋までじりじり嫌な下げが続いた昨年の二の舞はない」
「ゴールドは「完全に終わった」と断言して良い」
「香港や上海市場を見ても分かるように、
今の中国では内需主導で高成長を持続するのは不可能である」
「香港の市況停滞も明確になってきた。
原油価格が下がればムンバイにアウトパフォームされるかもしれない」
「円安は明確に日本経済にとってポジティブである」
「米経済の回復が日本経済や中国経済にも恩恵を与え、
今年は矢張りささやかながら良い年になりそうだ」
「今年のNY市場の勝利は確定した」
「まだ先は長いものの今年最初の転換点となる可能性がある」
「ユーロ大幅下落は遠ざかったか、もしくは消えたと考える」
「ユーロ圏への輸出依存度が高いロシアと中国。
それにユーロ圏の守護神であるドイツ、
自国の金融機関を守ろうとするアメリカ、
円高ユーロ安を避けたい日本の5国が共同で
ユーロ圏支援に踏み切るシナリオもあり得るだろう」
「結局ドイツも追い詰められてユーロを防衛せざるを得ないだろう」
「仏独の合意にはまだまだ遠い道のりで、
11年前のユーロ危機の水準(100円割れ)にならないと
本格合意には至らないと見ている」
「ユーロ圏は深刻な経済悪化ではないだろうが停滞は必至」
「ユーロ圏の根源的特質として果断な危機対策はできない。
市場に催促されながら後手後手で防御策を小出しにするだろう」
さて概況は変更なし。予想より市況の落ち込みは深刻で急回復は望み薄。
「米経済の回復ペースが鈍化しているのは間違いありませんが
当ウェブログで書いたように大勢は上です。それは揺らぎません。
問題はどの地域、どの企業、どのセクターの回復が早いかです」
との見方も引き続き変わりません。
ユーロが下落トレンドから脱却しつつあります。
↓ EUR/JPY(ZAI)ひとまず止まったか? ポンドよりやや弱め
↓ AUD/JPY(ZAI)少しは戻りそうな気配だが
重い市況が続いた一週間だった。
ここまで大きく上げてきたフランクフルトもダウもひと休み。
東証は政治要因で後退を強いられてまだ大台が見えて来ない。
ユーロ/ドルが2週間ぶり安値、スペインめぐる懸念で=NY市場(reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE88P07U20120926
ユーロが100円を割り込んだ週央の報道。
最後のコメントには全くもって同意見だが
「大胆」と称しながら実際は牛歩戦術をとる日銀は簡単に変わらないだろう。
散々に政治圧力かけられて半歩動く程度がこれまでの実績である。
今後10年間の中国経済成長率、7%に鈍化=ゴールドマン・サックスAM会長(reuters)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE88R05C20120928
「今はインドネシアやメキシコ、ブラジルの方が遥かに質の良い市場である」
と先週書いた通りの状況。しかしながら香港市場の動きは、
かなり滑らかなソフトランディングになる可能性をも示唆している。
ユーロ/ドル下落、スペイン支援要請めぐる不透明感を嫌気(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201209290011.html
先週の週末と状況は殆ど変わっていない。
大きく続伸も出来ない一方で、大崩れもしない。
日中関係悪化で東証が沈んでいる程度だ。
ユーロ圏は楽観視できないもののひと息つける感じはある。
市場コンセンサスより悪くなければ市況は反転する。
週末の動きを見る限り市場の不安はさして強くない。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄。クレディ・スイスが不動産関連を推している。
日中関係悪化の影響を受けにくいセクターなので妥当だろう。
↓ 東京建物(Rakuten.sec)
丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
542 → 608 / 494 → 577 / 540 → 577
541 → 602 / 529 → 602 / 489 / 518
三菱商事(東証一部 8058) 1,970 → 1,931 / 1,622 → 1,931
1,534
竹内製作所(JASDAQ 6432) 636
トーセイ(東証二部 8923) 25,170
東京建物(東証一部 8804) 298 → 312 / 277
富士重工(東証一部 7270) 467 → 670 / 573
ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
1,087 → 1,284
1,146 → 1,526
1,341 → 1,752
マツダ(東証一部 7261) 232 / 178
昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
716 → 723 / 688
↓ トーセイ(Rakuten.sec)
米個人消費、0.5%増=2月以来の伸び―8月(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012092801115
幾らか明るい傾向と言えばこちらが挙げられる。
アメリカ経済は株式が上がることで消費回復するという
実に分かり易い構造を持っている。
◇ ◇ ◇ ◇
【 いとすぎの為替ポジション 】
先週と同じくユーロショートでヘッジしていたが100円前後で撤収。
豪ドルは何度か決済しようかと考えたが何故か下がらないので維持。
週明けは状況次第でポンドに注目したい。
2012/08/29 81.23 AUD/JPY Lev ×1.5
現在 > 100.12 ユーロ/円(損益134%)← 今年の損益率
80.82 豪ドル/円
77.90 米ドル/円
◎ 2011年の損益率(手数料等除外)> 138%
◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%
▼ ポジション解消済み
2012/09/12 125.27 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/07/27 81.86 AUD/JPY Lev ×1.5
2012/08/15 123.83 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/07/20 95.50 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/07/13 123.21 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/07/06 97.98 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/06/29 125.19 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/06/21 100.82 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/06/14 123.27 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/06/07 99.03 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/06/01 120.02 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/05/23 100.68 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/05/14 102.44 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/05/11 128.50 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/04/27 106.60 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/04/19 130.30 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/04/13 128.88 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/04/06 84.02 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/03/30 132.57 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/03/22 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5
2012/03/13 128.51 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/03/13 83.48 CAD/JPY Lev ×1.5
2011/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5
2012/02/17 125.76 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/02/10 102.33 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/02/02 81.42 AUD/JPY Lev ×1.5
2012/01/27 101.79 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/01/25 77.71 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/01/20 99.72 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/16 77.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/28 101.49 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/23 79.27 AUD/JPY Lev ×1.5
2011/12/16 101.31 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/09 78.70 AUD/JPY Lev ×1.5
2011/12/03 104.55 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/03 77.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/11/25 102.89 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
…以下省略…
「資源国通貨は底打ちしました。
豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」
豪ドルの中長期的な見通しは変わりません。72円が当面の底になりそう。
「90円から72円のレンジ圏を想定」
ユーロはひとまず下げ止まってレンジ入りとなるかどうか、という局面。
ドル円は何とか踏み止まる気配。切り返してくるか?
※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
(当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
尖閣諸島問題は、これまで世界において敵無しだった
中国経済の魅力が下り坂に向かう「終わりの始まり」かもしれない。
中国経済と中国の巨大市場の魅力の前に跪いて
かつての欧米列強が自らのご機嫌を取る醜態を見て
尊大なマンダリン(中国官僚)が現代に蘇ったということだろうか。
自らの競争力が海外技術導入と通貨安、低賃金、人口ボーナスの恩恵と認識せず、
不動産錬金術と知財権の蹂躙、悪しき商慣習の強要を続けるなら
いずれ絶望的な人口オーナスの足枷によろめき高い代償を払うことになろう。
その時は日本と同じくそれまでの強みが致命的弱点に変貌する。
ともあれ中南海の権力闘争が終われば日中対立もひとまず終息に向かう。
苦戦を強いられている東証もそれまでの我慢である。
先週末には株式市場軟調にも関わらずドル円が急反発した。
何かが動いていることを予感させる展開である。
当ウェブログの以下の想定は変更せずとも良かろう。
ユーロ反転はほぼ確定となってきた。
「9月の嵐に身構えていると不意打ちを食らう可能性もある」
「欧州が財政統合に向け進めば日中が側面支援することが予想でき、
ユーロ反転の時が迫っていると判断できる」
「市場の大勢がネガティブな見通しを持っている際に
市場が強く逆に動くのは明白な転換点の予兆である」
「ドル円・ユーロ円が大底を打つとの予想は現実化しつつある。
今年は良い年、明るい見通しのできる年となろう」
以下の当ウェブログの見解は今週も維持する。
ユーロ大反転はほぼ確定した。
「中国が半年余りの間に3度目の預金準備率の引き下げを決め、
中国経済の減速が疑いようのないものとなっている」
「遅くとも4月中に今年前半のピークを付けるだろう」
「各市場とも完全にモメンタムを失ってしまった。
心理的にこの打撃は大きい。初秋まで高値を奪回できない可能性が高い。
当然、短期的な戦略はショート中心となろう」
「市場の動きから見てセリングクライマックスはまだ先ではないかと思うが、
米指標から見て晩秋までじりじり嫌な下げが続いた昨年の二の舞はない」
「ゴールドは「完全に終わった」と断言して良い」
「香港や上海市場を見ても分かるように、
今の中国では内需主導で高成長を持続するのは不可能である」
「香港の市況停滞も明確になってきた。
原油価格が下がればムンバイにアウトパフォームされるかもしれない」
「円安は明確に日本経済にとってポジティブである」
「米経済の回復が日本経済や中国経済にも恩恵を与え、
今年は矢張りささやかながら良い年になりそうだ」
「今年のNY市場の勝利は確定した」
「まだ先は長いものの今年最初の転換点となる可能性がある」
「ユーロ大幅下落は遠ざかったか、もしくは消えたと考える」
「ユーロ圏への輸出依存度が高いロシアと中国。
それにユーロ圏の守護神であるドイツ、
自国の金融機関を守ろうとするアメリカ、
円高ユーロ安を避けたい日本の5国が共同で
ユーロ圏支援に踏み切るシナリオもあり得るだろう」
「結局ドイツも追い詰められてユーロを防衛せざるを得ないだろう」
「仏独の合意にはまだまだ遠い道のりで、
11年前のユーロ危機の水準(100円割れ)にならないと
本格合意には至らないと見ている」
「ユーロ圏は深刻な経済悪化ではないだろうが停滞は必至」
「ユーロ圏の根源的特質として果断な危機対策はできない。
市場に催促されながら後手後手で防御策を小出しにするだろう」
さて概況は変更なし。予想より市況の落ち込みは深刻で急回復は望み薄。
「米経済の回復ペースが鈍化しているのは間違いありませんが
当ウェブログで書いたように大勢は上です。それは揺らぎません。
問題はどの地域、どの企業、どのセクターの回復が早いかです」
との見方も引き続き変わりません。
ユーロが下落トレンドから脱却しつつあります。
↓ EUR/JPY(ZAI)ひとまず止まったか? ポンドよりやや弱め
↓ AUD/JPY(ZAI)少しは戻りそうな気配だが
重い市況が続いた一週間だった。
ここまで大きく上げてきたフランクフルトもダウもひと休み。
東証は政治要因で後退を強いられてまだ大台が見えて来ない。
ユーロ/ドルが2週間ぶり安値、スペインめぐる懸念で=NY市場(reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE88P07U20120926
”26日終盤のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで2週間ぶりの安値をつけた。スペイン10年債利回りが1週間ぶりに6%の水準を突破したほか、同国中銀が第3・四半期の国内総生産(GDP)について、「かなりの落ち込みになる」との見方を示したことで、スペインをめぐる懸念が高まった。
首都マドリードでは、緊縮財政に反対するデモ隊の一部が暴徒化し、警官隊と衝突した。こうした中、ラホイ首相は米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙に対し、スペイの国債利回りが長期間にわたり過度に高い水準にとどまった場合、支援を要請する意向を示した。
〔中略〕
またこの日はギリシャの首都アテネでも、連立政権発足後初となる大規模な反緊縮デモが発生。暴徒化した一部の若者が投石や放火に及び、警官隊と激しく衝突した。
スペイン・ギリシャ情勢をめぐる不透明感が嫌気され、安全資産とされるドルなどを買う動きが加速したとGFTの市場ストラテジスト、ニール・ギルバート氏は指摘する。
全面支援を要請するよう圧力が高まっているスペインだが、BKアセット・マネジメントのマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は、スペインが全面支援を要請してもそれほどユーロの支援にはならないかもしれないとの見方を示した。市場は次にイタリアを標的にする可能性があり、そうなれば「ユーロ圏にとって大きなリスク」だという。
その場合、ユーロは1.25ドルまで下げる可能性があると同氏は指摘した。
ユーロは対円でも売られ、およそ2週間ぶり安値となる99.69円をつけた。直近では0.4%安の99.93円。
ただ円はドルに対しては0.1%安の77.72円となった。
日銀の佐藤健裕審議委員が、追加金融緩和を躊躇(ちゅうちょ)しない姿勢を示したが、為替相場への影響は限定的だった。
〔中略〕
円は、米連邦準備理事会(FRB)が追加緩和を決定した13日につけた7カ月ぶり高値を再び試す展開となるとの見方も出ており、BKアセットのシュロスバーグ氏は、このトレンドを逆転させるには、日銀も同様に積極的な緩和策を打ち出す必要があると指摘。「日銀はこれまで慎重過ぎた」とし「日本国債の利回りを押し下げる、より大規模で、オープンエンド型のプログラムが日銀には必要だ。それまではドルは、日米国債の利回り格差に沿って取引される」と述べた。”
ユーロが100円を割り込んだ週央の報道。
最後のコメントには全くもって同意見だが
「大胆」と称しながら実際は牛歩戦術をとる日銀は簡単に変わらないだろう。
散々に政治圧力かけられて半歩動く程度がこれまでの実績である。
今後10年間の中国経済成長率、7%に鈍化=ゴールドマン・サックスAM会長(reuters)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE88R05C20120928
”米金融大手ゴールドマン・サックス・アセットマネジメント(AM)のジム・オニール会長は、向こう10年間の中国の経済成長率について、従来から大幅に鈍化し7%程度になるとの見通しを示した。
しかし、中国の株式市場は依然として新興4カ国BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の中で最も魅力的な市場であり続けるだろうとしている。
シンガポールで記者会見したオニール会長は「中国は、経済の量的成長が問われた時代から質的成長が問われる時代への転換期に入ったところにある」と指摘。
金融市場はまだ向こう10年間の中国の景気減速を完全に織り込んでおらず、それが中国株式相場のパフォーマンスが低迷する背景要因となっているとの見方を示した。
「われわれは皆(中国の)年10%成長に慣れて当たり前のように思ってきたが、それはもう過去の話だ」としている。
〔中略〕
ゴールドマン・サックスAMは、ブラジルを除くBRICs全ての国について、今後10年間は過去10年間と比べて成長率が低下するとの予想を示した。”
「今はインドネシアやメキシコ、ブラジルの方が遥かに質の良い市場である」
と先週書いた通りの状況。しかしながら香港市場の動きは、
かなり滑らかなソフトランディングになる可能性をも示唆している。
ユーロ/ドル下落、スペイン支援要請めぐる不透明感を嫌気(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201209290011.html
”28日終盤のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで下落。スペインの全面支援要請をめぐる不透明感が重しとなった。
スペインが発表した銀行のストレステスト(健全性審査)では、全体で593億ユーロの資本不足が見つかった。ただ、ユーロ圏諸国に対する銀行支援の要請額は約400億ユーロにとどまるとの見方を示した。審査の結果はほぼ市場予想に沿っており、おおむね前向きな内容と受け止められている。
ユーロはストレステストの発表後、下げ幅を削ったが、なお弱地合いが続いている。
RBS証券の為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏は「スペインについては、とりわけ支援を要請するかどうかなど、依然として多くの疑問がある」とし、「欧州の危機対策をめぐっては、全般的に多くの実施リスクが存在する」と述べた。
格付け会社ムーディーズは今月末までに、スペインの格付けを見直す方針で、格下げされればジャンク債(投機的等級)となる。
午後終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.5%安の1.2846ドル。
〔中略〕
週間では1.0%下落。前週の1.1%安に続き、2週連続の値下がりとなった。
ただ第3・四半期全体では1.5%上昇。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ防衛に向けてあらゆる措置を講じると表明したことや、南欧諸国の債券を無制限に買い取る新たな債券買い取りプログラムを発表したことが支援した。
一方、円は主要通貨に対して弱含み、対ドルでは8営業日ぶりに反落した。
ドル/円は直近で、0.5%高の77.98円。1日の上昇率としては2週間ぶりの大きさとなった。〔以下略〕”
先週の週末と状況は殆ど変わっていない。
大きく続伸も出来ない一方で、大崩れもしない。
日中関係悪化で東証が沈んでいる程度だ。
ユーロ圏は楽観視できないもののひと息つける感じはある。
市場コンセンサスより悪くなければ市況は反転する。
週末の動きを見る限り市場の不安はさして強くない。
◇ ◇ ◇ ◇
注目銘柄。クレディ・スイスが不動産関連を推している。
日中関係悪化の影響を受けにくいセクターなので妥当だろう。
↓ 東京建物(Rakuten.sec)
丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
542 → 608 / 494 → 577 / 540 → 577
541 → 602 / 529 → 602 / 489 / 518
三菱商事(東証一部 8058) 1,970 → 1,931 / 1,622 → 1,931
1,534
竹内製作所(JASDAQ 6432) 636
トーセイ(東証二部 8923) 25,170
東京建物(東証一部 8804) 298 → 312 / 277
富士重工(東証一部 7270) 467 → 670 / 573
ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
1,087 → 1,284
1,146 → 1,526
1,341 → 1,752
マツダ(東証一部 7261) 232 / 178
昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
716 → 723 / 688
↓ トーセイ(Rakuten.sec)
米個人消費、0.5%増=2月以来の伸び―8月(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012092801115
”【ワシントン時事】米商務省は28日、8月の個人消費支出が季節調整済み年換算で11兆1621億ドルと、前月比で0.5%増加したと発表した。3カ月連続で前月を上回り、今年2月以来の伸び率。非耐久財が2年ぶりの伸びとなるなど、景気のけん引役である個人消費の改善傾向が改めて示された。”
幾らか明るい傾向と言えばこちらが挙げられる。
アメリカ経済は株式が上がることで消費回復するという
実に分かり易い構造を持っている。
『日経会社情報』2012-IV 秋号 | |
◇ ◇ ◇ ◇
【 いとすぎの為替ポジション 】
先週と同じくユーロショートでヘッジしていたが100円前後で撤収。
豪ドルは何度か決済しようかと考えたが何故か下がらないので維持。
週明けは状況次第でポンドに注目したい。
2012/08/29 81.23 AUD/JPY Lev ×1.5
現在 > 100.12 ユーロ/円(損益134%)← 今年の損益率
80.82 豪ドル/円
77.90 米ドル/円
◎ 2011年の損益率(手数料等除外)> 138%
◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%
▼ ポジション解消済み
2012/09/12 125.27 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/07/27 81.86 AUD/JPY Lev ×1.5
2012/08/15 123.83 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/07/20 95.50 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/07/13 123.21 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/07/06 97.98 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/06/29 125.19 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/06/21 100.82 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/06/14 123.27 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/06/07 99.03 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/06/01 120.02 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/05/23 100.68 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/05/14 102.44 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/05/11 128.50 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/04/27 106.60 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/04/19 130.30 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/04/13 128.88 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/04/06 84.02 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/03/30 132.57 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/03/22 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5
2012/03/13 128.51 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/03/13 83.48 CAD/JPY Lev ×1.5
2011/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5
2012/02/17 125.76 GBP/JPY Lev ×1.5
2012/02/10 102.33 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/02/02 81.42 AUD/JPY Lev ×1.5
2012/01/27 101.79 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/01/25 77.71 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2012/01/20 99.72 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/16 77.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/28 101.49 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/23 79.27 AUD/JPY Lev ×1.5
2011/12/16 101.31 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/09 78.70 AUD/JPY Lev ×1.5
2011/12/03 104.55 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/12/03 77.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
2011/11/25 102.89 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
…以下省略…
「資源国通貨は底打ちしました。
豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」
豪ドルの中長期的な見通しは変わりません。72円が当面の底になりそう。
「90円から72円のレンジ圏を想定」
ユーロはひとまず下げ止まってレンジ入りとなるかどうか、という局面。
ドル円は何とか踏み止まる気配。切り返してくるか?
※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
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