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売り手市場と働き方改革が「学生をダメにしている」- 祖父母・親・子が皆「安定」を望む衰退日本

2019-04-30 | いとすぎから見るこの社会-雇用と労働
遂に、今の劣化し続ける新卒世代を指弾する声が挙がった。
(正確には、歪んだ政治と大人達にスポイルされている「犠牲者」だが)
しかもそれは学生に最も近い立場である大学の元教員からだ。

次は間違いなく、企業が溜まりに溜めた不平不満を炸裂させるフェーズだ。
今のサラリーマン人事は上から来る無理難題と我が儘な学生とに挟撃され
決して表には出さない(出せない)ものの新卒世代に強烈な不満を持って居る。

社内では、折角採用した新卒の質が以前より劣化しているのが鮮明であるため
これまた(自分達よりも遥かに優遇されてしかも当然と思っている)若手に対し
間違いなく憤懣の思いが高まるばかりであると確信している。

パレートの法則でも分かるように、どの世代でも優秀な層とそうでない層があり、
今の新卒世代は「そうでない層」も僥倖によって分不相応な企業に入社できている。

だから、今の新卒世代でも「意識格差拡大」が起きているものと思われる。
最優秀の層は、増長し意欲の低い同世代を軽蔑し同類と見られたくないと思っている。
彼らを甘やかす企業も、人的資本を毀損する存在と冷ややかに見ている筈だ。

そして、この増長世代の所業がもたらす「反動」「被害」を受けるのは
彼ら自身ではなく、より下の世代(全く罪のない)になる
のである。
こうして再び「バブル採用から氷河期へ」、理不尽の歯車は人の運命を狂わせるのだ。。

この悪しき売り手市場による「人的資本の毀損」も、
日本社会が平成から令和に先送りする問題の一つとなろう。

▽ 企業が新卒に媚びる理由は、玉石混淆でも大量採用する必要性に迫られているから

『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動』(沢田健太,ソフトバンククリエイティブ)


「若者の弛緩した就業意識は、今まさにバブルが膨張し崩壊寸前であることを示唆する」
とした当ウェブログの警告は、残念ながら今まさに的中へと近付いている。
多くの企業も被害者のように自己弁護してはならない。利益誘導政策の「共犯」なのだから。

「「若者を見下す」輩は自己の低能さを認めたくないだけの悲しい欲望に囚われているのだ」

「採用側の企業は新卒人材の良し悪しについて無遠慮に評する癖に、
 優秀な人材を逃す自社の魅力の無さを反省することは殆どない。
 所詮は自らが批判する相手と同類である。
 経験値が上であるというだけで偉そうにしていられるに過ぎない」

「「幸福も繁栄も、他人から与えられるものではない」と
 入社式で訓示していた新日鐵が今は政府にゴネて
 「法人税下げろ、原発再稼働しろ、六重苦を何とかしろ」と叫んでいるのだから
 実に皮肉な話である。自社が実行できていないことを新入社員に要求している訳だ」

「目先のボールを追うだけの連中の滑稽さは、
 長期間じっと観察していると実によく分かる」

「新卒採用について報じるメディアの決定的なバイアスは、
 「広告主である企業に不都合な記事を極力載せない」である。
 他方、就活生は広告主ではないので平気でバッシング報道を出す」

「また、メディア人自身も企業の採用者側と同じく
 特権を握っている層に特有のメンタリティを持っているので
 つい若年層に説教がましい論調を選好する通弊がある。
 (社会の現状に対して自分は裁く側であり責任は他の連中にあると信じている)」

「本当に公平な報道を行うなら、
 新卒採用における企業のオポチュニズムを暴く筈であるし、
 就活生に対してと同じく「自己分析しろ」「手書きででも熱意を伝えろ」
 「選んで頂く立場と自覚しろ」と厳しく追及すべきであろう。
 「人不足で倒産」などと劣等企業の代弁がましい言説を弄するべきではない。
 (建設業の人不足に関して言えば明らかに「国土強靭化」で予算をバラまく安倍内閣の責任である)」

「今、企業は必死に優秀な人材を青田買いしようとしている。
 売り手市場になって競争が激化しているからである」

「数年前とは真逆で、企業の採用行動が新卒の質とは関係なく、
 経済状況と採用時の環境によって左右されているのは明白である」

「多くの企業人は、目先の問題ばかり必死に追いかける自分達のオポチュニズムの滑稽さや
 中長期的課題の重要性など忘れかけている健忘症を自覚している筈だ」

「通常、経済がバブルかどうかはその渦中にあっては分からないもので、
 バブルが崩壊して初めて「バブルだった」と判明するものである」

「だから、衆愚的な評論家が「中国はバブルだが、日本はバブルではない」と放言するのは
 何の不思議もない。ただ単に、自らの先見性のなさを自ら証明しているに過ぎないからだ」

「安倍政権が成立した当初は「日本経済は3年で復活」などという頓珍漢な
 権力に媚び諂う馬鹿らしい言説すら出ていたが、現時点でその嘘は完全に証明されている。
 成長率が低迷して株価だけ大幅に上昇しているのは、明白なバブルの証拠である。
 経済成長率の推移は、アベノミクスが日本経済の低迷に対し何ら効果を発揮しなかったことを立証している」

「消費税引き上げに責任転嫁するリフレ派に至っては、
 我が国よりも間接税負担の重いドイツやスウェーデンより
 日本経済のパフォーマンスが明らかに劣っていて成長率でも生産性でも負けている事実すら理解していない」

「そして、雇用面においても明白なバブル崩壊の前兆が示されている。
 米経済が2012年から明らかに緩やかな基調にあった上に、
 円の切り下げによって労働コストをカットしたための失業率低下に過ぎないのだから、
 目先しか見ていない人々が勘違いするのも道理である」

「円安という上げ底によって誤摩化されているため、
 日本企業の競争力は全く向上していない。
 その証拠にIMD競争力ランキングで日本は順位を下げている」

「見せかけの「上げ底活況」に幻惑されて、
 少なからぬ若年労働者が勘違いし始めている」

「電通総研の調査は時系列で比較していないのが欠点だが、
 「できれば働きたくない」「仕事はお金のためと割り切りたい」という弛緩した意識が
 かなりの割合を占めていることが確認できる」

「労働者は市場や職場で常に試されているため、
 少なくとも意識の上では「人並み以上でないと不利になる」と意識している筈なのだ。
 つまり、「人並み程度の働きでも問題ない」と油断している労働者が増えている訳である。
 そしてその「油断度」は、不吉にもあのバブル崩壊の時期に酷似している」

「若年労働者を対象とする二つの意識調査を見て、思わずぞっとした。
 経験が浅いから無理もないが、今の新卒市場がバブルなのを理解せず、
 企業から最大限の利益を得ようとする意識が極限まで高まっている」

「今、日本企業の中では所謂「ゆとりモンスター」のような連中が跋扈し、
 各職場や管理職の間で大問題になりつつある筈である」

「日本企業が新卒一括採用のために、新卒労働市場は常にオーバーシュートし易い。
 大量採用が続いたために、本来なら入社できないレベルの者でも採用され、
 それが自分の実力と勘違いしている者が大勢いるのだ」

「これは我が国が「失われた20年」に突入する直前に起きたことと酷似している。
 日本企業の中でだぶついているバブル世代同様の状況が、再来しつつあるのだ。
 若年労働層の中でプライベート重視の傾向が強まっているのがその証拠だ」

「しかも今回は、失業率低下と新卒労働市場の活況が「見せかけの偽り」であるため、
 すぐ近くまで忍び足で接近してくる経済危機はより深刻なものとなるだろう」

「見せかけの好況に幻惑されて大量採用した企業は、
 好況の幻が消滅するとパニックに陥り、
 採用抑制や陰湿なリストラに奔走するようになる」

「前回のバブル期の後には、企業の不祥事が次々と発覚した。
 今回も歴史は繰り返すであろう」

「頭脳が固化しかかっている中年や老人は若者を非難したり罵倒したりするが、
 実際にはスタンダールが語ったように若者は「社会の鏡」である。
 我々の社会が歪んだり濁っていたりする時、真っ先に若者にその影響が現れる」

「バラ撒きでも何でも行って目の前の選挙に勝つころしか考えていない安倍政権は、
 不況に備えて強化すべきだったセーフティネットを放置したままでいる。
 このツケは労働者に回され、安倍政権の失政のせいで塗炭の苦しみを受けるだろう」

「世代間ギャップはいつの世にもあるもので、
 今の団塊の世代も上の世代から教育が悪いだの扱い難いだの言われていたし、
 バブル世代には日本人の資質として挙げられる勤勉さは乏しかった」

「過去の記録を調べるとそうした不都合な事実が発覚する訳で、
 リーマンショック後に日本企業が「若者は使えない説」を
 メディアを通して撒き散らした悪質さは益々はっきりしてきた。
 (当時、そうした「若者ヘイト」の片棒を担いだ連中は謝罪すべきである)」

「企業は単に、目の前の状況に振り回されているだけなのである。
 定見などなく、「働きやすさ」は単なる客寄せチラシの文句に等しい」

「今、若者バッシングが目立たないのは企業が人手不足で困っているからであり、
 失業率が跳ね上がってリストラする必要性に迫られたら
 またメディアを使って「若者使えない」説を垂れ流すに違いない」

「さて、現代の若者を取り巻く状況を見ると、若者は矢張り良くも悪くも純粋で、
 日本社会の変化からいち早く影響を受けていることが分かる」

「企業は人手確保に奔走して平然と紳士協定を破り、
 本音を隠して「働きやすさ」を必至でアピールしている。
 (言う迄もなく、社内では「困った人材」が急増している筈だ)」

「だから企業の態度から影響を受ける若者が自己中心的になって
 「職があるのは当たり前、会社から最大限の利得を得たい」と考えるのは当然である」

「また、最近の高齢層は団塊の世代を中心に
 「シニアと呼ばれたくない」という意識が急速に強まっており、
 事実を無視して自己を甘く評価したがっていることが分かる。
 (しかも、自己の受け取る社会保障給付は当然視しているのであろう)」

「だから若者が自己客観化を回避して高い自己評価を求め、
 恩恵は当然視するとしても何ら不思議ではない。
 何故なら上の世代がそうしているからである」

「安倍政権支持率が高いのは、当然ながらドグマが強固で
 イデオロギー優先の厄介な層であるが、他にも強固な支持層がある」

「それは10代、20代の若年層である。世間知らずで騙されやすい
 というのがまず筆頭に挙げられるだろうが、それだけではない」

「彼ら彼女らはまず新卒で就職が楽かどうかで判断する。
 勿論、インチキ・アベノミクスの本性などどうでも良い。
 視野が狭くて思考が浅いから、安倍政権時に就職できれば安倍政権のお蔭と信じ込む。
 (迷信を信じる古代人がまさにそうであったように)」

「これは、かつて起きた忌まわしい時期と酷似している。
 救国の英雄、高橋是清が景気回復をもたらしたのを、
 (高橋是清は今の愚かな日銀と違って市場で国債を売却しており、出口戦略も急いでいる)
 軍部の満州侵攻による景気回復と勘違いして熱狂した1930年代の日本だ」

「但し1930年代は若年層の数が極端に多く、世論がナショナリズムに狂い攻撃的だったので、
 その点では現代と同一ではない。老化した現代日本にはまた他の宿痾がある」

「経済政策の次元が低く、スウェーデンに成長率も生産性も惨敗しているだけでなく
 日本と同じ人口減少国であるドイツにすら大敗した「劣等生」の安倍政権を支持するのは、
 確実に未来に待ち受ける災厄を無視し「低成長と安定」を望む保守退嬰のためとしか考えられない。
 だからこそ安倍政権のもたらした低成長で満足していられるのだ」

「各調査により、現在の新卒世代が「プライベート重視」で向上心が低下しており、
 主体性に乏しく他者への依存度が高いことが明らかになっている。
 この視野狭窄と利己主義、意欲の低さが安倍政権の政策とぴったり合致しているのだ」

「この現象の根本にはより深刻な問題が隠れている。
 山口二郎教授は「生活保守主義」と名付けたが、
 自分の生活さえ良ければあとはどうでもいいとする無関心、
 変化を嫌い安定を望む保守退嬰である(決して保守主義ではない)」

「愚かな若年層は実質賃金切り下げと人口老化による失業率低下を
 安倍政権のお蔭であるかのように考えて喜んでいる。
 雨乞いの儀式で雨が降ったから大喜びする古代人と全く同じである。
 今、目先しか見えない安倍政権がいかにリスクの高い政策を行い、
 経済成長どころかバラ撒きと低成長をもたらす存在であるかも理解できない」

「かつて満州事変を支持したのがこうした視野の狭い大衆だった。
 今のあさはかな愚行が、近い将来の大災厄として戻ってきた際に、
 「騙された」「安倍が悪い」と袋叩きにするであろう。自らの不明を棚に上げて」

「安倍政権のバラ撒き政策はこうした主体性の欠如を生み、
 他者への依存を強め、「楽な道」を求める悪しき性質を助長するものだと判断できる」

「自己中心的で成長を望まない層の安倍政権支持率が高いということは、極めて不吉だ。
 安倍政権の政策が利己主義と怠惰を蔓延させているという事実が示唆されるからである」

「かつてマキャベリは、腐敗した組織の中では自分も腐敗しないと生き延びられないと指摘した。
 必ずしも安倍政権だから視野狭窄と利己主義、低意欲が蔓延ったのではない。
 社会の中で視野狭窄と利己主義、低意欲が蔓延っているから安倍政権が長期化できたのだ!」

「安倍政権への支持率の高い、つまり騙されやすい若年層は
 かつての高成長の日本経済を知らないためにこの程度の貧相な日本経済でも
 満足している、いわば「低温」の世代であると判明しつつある」

「何故なら、安倍政権の根本的に間違った政策で
 1%程度の(海外経済はもっと好況なのに日本はこの惨状)低成長の罠に陥っても
 無能で経済低迷を招く安倍政権の正体に全く気付かないばかりか、
 「給料より休日」「働きたくない」「自分重視」の傾向が
 調査ではっきりと確認されつつあるからである」

「これは、日本経済を歪めたバブル世代の再来であり、
 かつバブル世代よりも「低温」なので消費活性化にも繋がらない、
 他人には無関心で経済低迷を自己実現させる世代と言って良い」

「安倍政権の口だけ政策、保守退嬰を助長するインチキ政策の害毒は、
 遂に影響されやすい若年層労働者に悪影響を及ぼすに至っている」

「そうした保守退嬰、利己的で休暇を重視する世代こそが、
 安倍政権への支持率が高い世代だからだ」

「安倍政権が、日本経済を力強く前進させる存在では全くなく、
 労働者を利己的にさせ成長や向上より安逸と「現在志向バイアス」を強め、
 将来の災厄を最大化する最低の政権であることは、益々明らかになっている」

「「低温」の新しいバブル世代からは、かつてのバブル世代と同様に
 企業のお荷物になり、下の世代から白い目で見られる者が続出するだろう。
 必ずしも当人たちだけが悪い訳ではないのだが、だからと言って免責されることもあるまい」

「日本女性はジェンダーが強いのでワークライフバランスを主目的として転職するが、
 若年層も同様の傾向を示しつつあるから、勤労意識や向上心が後退しつつあると
 判断することができよう。(無論例外はあるが、平均値としてはそうなる)」

「日本国民は周囲に流される傾向がある。
 元々勤労意識は個々人によって大きく違い、
 所属組織に対するロイヤリティは世界的に見て低いことが知られているから、
 安倍政権は怠惰と利己主義を助長していると考えるのが適切である」

「はっきりと数値に出ているように、日本の人材の質も劣化が懸念される。
 これも安倍政権の貧困化・利益誘導政策の必然の帰結である」

「守秘法域という薄汚い裏技を使って豊かさを得ているルクセンブルクと
 安倍政権下の日本が同じように高度人材の不足に陥っているとの調査結果は重要だ。
 両者とも個々の工夫とイノベーションによってではなく、不公正な政策に依存しており、
 人材の質は一向に向上していないという「不都合な真実」が示唆されている」

「はっきりと予言しておく。新卒に対し必死に媚び諂う日本企業が、
 掌を返して冷酷な批判を次々と繰り出し、社員を切り捨てて
 何とか企業だけは生き残ろうと醜態を見せる日が近付いている」

「二つの調査結果の不気味な一致が、日本経済に迫る暗雲の出現を示唆している。
 日本経済における人的資本の劣化の前兆が生じているのだ」

「人材会社ディスコのインターネット調査では、
 若年層が「ブラック企業」と認識する水準が急上昇しており、
 若年層の意識に決定的な変化が生じていることが分かった」

「これは来春卒業予定の新卒世代を対象としたものだが、
 前回調査の2014年と比較して新卒世代が「ブラック企業」と認識する率が
 10ポイントも急上昇しており、僅か3年でブラック企業が急増する訳がないから、
 売り手市場に気を良くして企業を非常に厳しく見る者が急増したことが分かる」

「また、博報堂生活総研の調査では、子供の海外志向の低下が示されており、
 外国の話をしたい、留学したい、外国人と友達になりたいと回答する比率が
 過去最低になったことが明らかになった。(つまり、過去最高に「内向き」な世代なのだ)」

「しかしこれは子供だけの傾向ではなく、大人も同様であるとのこと。
 「世界よりも日本を優先すべき」と回答する大人が過去最高になったのと一致している。
 従って、子供や新卒は「内向きで他者に厳しくなった」日本社会の変化を反映しているのだ」

「更に悪いことに、安倍政権の経済政策が日本人を怠惰で利己的にするものであるため、
 他力本願の悪弊を強化するという致命的な状況になりつつある」

「安倍政権をはじめとする自民党政権が日本経済を立ち枯れさせるような
 無能な経済政策を展開して国内経済の低迷を深刻化させている今、
 若年層の海外志向が低下し他者にばかり厳しくなる傾向は大きな弊害を伴う。
 海外市場へ果敢に挑戦する意思が弱まるばかりではない」

「現在の新卒世代はかつてのバブル世代と酷似しつつあり、
 自己を成長させるべき時期に安逸を求めるようになりつつある」

「しかしバブル世代ほど消費に前向きではないので、
 益々もって日本経済にとって悪影響だと言えよう」

「これは日本経済にとっても日本企業にとっても重大な打撃となる。
 何故なら、現在のバブル世代の多くが「能力の割に給料を貰い過ぎ」
 「仕事のできない人がいる」と他の世代から見られているにも関わらず、
 当事者はその自覚が乏しいという深刻な状況に陥っているからだ」

「最近、「志が低くなっている」「利己的で他者にばかり厳しい」傾向を感じて
 日本社会の先行きを憂えていたが、案の定である。
 若者だけが変わったのではない。日本社会が劣化して、それが若者に反映されているのだ」

「新卒の質が明らかに劣化している。
 正確に言えば、毎年新卒の質は個々で大きく違い、平均的には大差ないのだが、
 近年は質の低い勘違い労働者を大量に生み出す環境になっている」

「これは、いま企業内で悪評芬々、しかも当人に自覚の乏しい「バブル世代」の再来である。
 勿論、バブル世代も個々の違いは大きく卓越した人材も数多い。
 しかしいかなる世代でも、多数派は時代と環境に左右されるオポチュニストだ。
 時代にも環境にも動じず我が道を驀進するのは一部の変わり者に過ぎない」

「バブル世代の衆愚的な層が日本企業において悪影響を及ぼしているのであり、
 今の新卒世代も同様である。卓越した人材は他の世代と同じく少数派であり、
 少数派よりも衆愚的な多数派の方が圧倒的に「数の力」で勝る」

「今の新卒世代は自己中心的な意識でバブル世代とよく似ているが、
 消費志向は弱い。つまり「劣化版バブル世代」になりかねない危険がある」

「何しろ、かつての新卒と比べて給与・待遇を求める意識が急速に高まり、
 それなのに残業は嫌だ、転勤も嫌だ、営業は避けたいという我が儘ぶりだ」

「偶々生まれた時期が幸運だったばかりに良い条件で入社できた連中は、
 早くも勘違いして増長している。(この点でも偶然を実力と勘違いしている安倍とそっくりだ)」

「バブル世代が実社会に出てからの90年代後半と同じく、
 日本経済の衰退と人的資本の劣化はもはや避けられないと判断した」

「新卒の就職率は悪いのも問題だが、良過ぎるのも同様に問題だ。
 横並びの行動の多い日本企業が必ず質を下げて数を追い、
 会社の力を自分の力と錯覚する勘違い入社組が急増するからである」

「そうした愚行を助長したのが、選挙最優先で金権主義の
 安倍政権による公共事業バラ撒きと通貨切り下げ(企業の人的コスト削減)だ。
 目先の安逸を求めるばかりで、将来の災厄を極大化しているのである」

「前々から断言してきたことであるが、矢張り近年の新卒世代は
 企業社会で評判の宜しくない「バブル世代」に酷似してきつつある」

「所謂MARCHより上の大学の新卒は『40歳で年収1000万円の企業が前提』などと
 豪語しているそうだ。バブル期の拝金主義者も同じような怪気炎を吐いて
 無様に没落していったのだが、ごく最近の歴史すら知らない無知さである」

「この「プチバブル世代」又は「劣化版バブル世代」(消費力が格段に弱いため)は
 決して当人たちに責任があって劣化している訳ではない」

「若年層は社会からの影響を最も受けやすいので、
 愚昧で近視眼で噓つきの安倍や「ヒラメ」自民党議員から甚大な悪影響を受けているのだ。
 そして見境もなく大量採用するサラリーマン経営者とローテーション人事の採用担当が、
 愚かしい横並び意識に取り憑かれて若者をスポイルしているだけなのだ」

「その証拠に、現在の新卒世代は急激に休暇や雇用の安定性を重視するようになっており、
 「内向き」の傾向は過去最高、「海外で活躍」を求める層は1割にも達していない。
 「国民全体の利益より個人の利益を大切にすべき」は過去最高の36.2%に達している」

「勿論これは、若者が最初からこうした体質だった訳ではなく、
 安倍のような程度の低い腐敗した政治家が国政を牛耳っているためであり、
 企業社会が若者を甘やかして媚び諂い、人的資本を劣化させているからだ」

「若年層は、こうした醜悪でみっともない大人に支配されてはならない。
 日本を蝕むバラ撒き政治家を権力の座から蹴り飛ばし、
 人材を劣化させるサラリーマン企業を捨てて起業・転職すべきである。
 そうしなければ、真の人材として成長することはできない」

「数年前には若者は使えないと偉そうに罵倒していた企業が、
 今は若年層に媚び諂って甘やかし、人材としての質を低下させている。
 「バブル世代」と同様に、当人の自己評価より周囲の評価の方が低い
 勘違い人材を大量に生み出すようになるであろう」

「財界が言い出した「就活指針廃止」は、本質的に言えば
 リーマンショック直後の内定取り消しと何ら変わらない」

「財界の利害と都合だけで言い出したものであり、
 その証拠に中小企業の多い商工会議所は懸念を強めている」

「世界経済の成長と人口動態上の理由で
 企業は新卒若年労働者の争奪戦を行っており、
 就活指針に縛られて自社が不利になっているとの焦りが主因だ。
 グローバル競争がどうのこうのというのは口実に過ぎない」

「本気でグローバル市場の勝者となろうとしているなら、
 メルカリのように外国人を大量に採用する筈だ」

「経営陣が「なんちゃってグローバル化」だから
 (ダイバーシティの進展度を見れば一目瞭然だ)
 採用も「なんちゃってグローバル化」なのである」

「おまけに「日本の学生は勉強しない」などと
 己の責任を忘却して天に唾する発言まで出る始末で、
 (「勉強しない」学生を企業が採用するからそうなるのだ)
 自社が先駆けて「勉強する」学生を採用してから口を開けば良かろう」

「日本の高等教育に全く問題がない訳ではないが、
 今の企業の見境ない採用が学生の主体性やアニマルスピリットを損なっているのは明らかで、
 他人に注文をつける前に自らが与えている悪影響を自覚すべきではなのか」

「また、中小企業はそもそも通年採用でないと人が足りない場合も多い。
 経済団体の「就活指針廃止」議論など単なる贅沢病にしか見えない」

「欧米型の通年採用になると間違いなく生じるのは
 「就活期間の長期化」「若年失業率の上昇」である。
 (欧米の失業率を見れば明白であろう)
 得するのは一部の学生にとどまり、大多数は「被害」を受けることになる」

「そもそも学生に文句を言う前に自社がグローバル市場で勝たなければならない。
 新卒の最優秀層が外資や海外に流れる現状は一貫して変わっていないのが現実で、
 自社で採用出来る人材はその企業の器を超えるものではないのだ」

「勉強しないかどうかよりも、企業が見境なく数を揃えようとするために
 新卒世代がスポイルされ、内向きで自己中心的になる方が遥かに問題である」

「安倍政権下で脱税が増えた事実が数値で確認された訳だが、
 人的資本(人材の質)の面でも顕著な悪影響が見て取れる」

「人材会社の調査によれば、売り手市場で企業側の負担が重くなっているだけでなく、
 「内定者の質への不満」や「学生の質の低下」を指摘する声が増えている」

「これは決して今の新卒が劣化していることを証明するものではなく
 (勿論のこと、「可能性」としては否定できないが……)
 新卒人材を「劣化」させている日本企業の横並び行動と、
 また根本的には安倍による程度の低い経済政策がここでも悪影響を与えているのだ」

「当ウェブログは、ポテンシャルや元々の資質においては
 どの世代も大差なく、ただ世代内格差が大きいだけだと考えているが、
 当該世代が置かれた状況や環境によって多大な影響(若しくは悪影響)を受けるのもまた事実だ」

「今の新卒世代は、就職が楽である点では幸運であるが、それが決して自分の実力ではなく、
 謙虚な意識で自らを成長させなければと考えなくなる点で不幸だ。
 (生兵法の安倍の売国的政策で実質賃金がカットされているのに気付かないのも不幸だが)」

「安倍が実質的な通貨切り下げを行わず、建設業界に選挙目当ての巨額のカネを投入しなければ、
 もっとまともな労働市場になり、売り手市場も妥当な水準に緩和されたであろう」

「しかし、企業側も安倍の選挙目当ての利益誘導政策の恩恵で大した労もなくカネを儲けているので
 (日本企業の売上は大して増えていないのに利益ばかりが増えているのが何よりの証拠)
 良識派も「疾しい沈黙」、目先しか見ない拝金主義者は「無能な沈黙」に陥っているばかり。
 最も質の悪い層に至っては、外国人材受け入れを求めてリスクと負担を国民に押し付けようとしている」

「一般的な大企業が外国人材採用に努力もせず、
 しかも上から降りて来る数字に従って大量採用しているのは明白だ。
 その結果、横並びの採用活動による自業自得で人材の質が落ちるのである」

「大学教育にばかり注文をつける経済団体は保守退嬰であり、
 覇気のある成長企業ならつべこべ言わずに海外の優秀な人材を取りに行く筈だ。
 GAFA等に散々人材を奪われている企業だから大学に責任転嫁しているのではないのか」

「人材の質を上げたければ、通年採用で人数を絞れば良い。
 それだけの話であり、採用を絞れば人材の質が上がるのは氷河期世代が証明している」

「しかし、この世代は北欧型の正しい労働政策を自民党政権が行わなかったため
 多大な犠牲を払っており、つまり労働市場は売り手市場が過剰でも
 買い手市場が過剰でも悪影響を与えるということだ」

「矢張り恐れていた通りだ。若年労働者の劣化は、
 (正確には彼ら自身のせいではなく、政治と社会の歪みによるものだが)
 様々な側面において明確な形で証明されつつある」

「更にこの劣化は、安倍による経済失政(=自国貧困化)のため
 当事者には殆ど認識されておらず、それ故に深刻なものとなっている」

「リーマンショック後には、新卒世代を労働市場から締め出して
 自分達の雇用と賃金を守る為に狡賢くて人品劣悪な中高年が
 若者を悪し様に罵るという反社会的な言動を公然と展開していたが、
 当時の若者世代は決して劣ってなどいなかった。少なくとも
 かつてのバブル世代と似てきた今の売り手市場世代より優れていたと断言できる」

「これは両世代の資質の優劣ではなく、置かれた環境の違いである。
 だから、両世代とも「犠牲者」なのであるが、
 社会に与える悪しき影響としては現在の売り手市場世代の方が
 より深刻になるであろう。(既に組織の中に入り込んでいるから)」

「その証拠に、近年の新卒世代に関する耳を疑う話が次々と飛び込んでくる。
 「自分の非を認めない」「失敗を恐れる」「積極性に乏しい」、
 「少しでもむかつくと上司や会社を無視する」等々」

「また、国民の安全を守る警察組織の若手にとんでもない不祥事が続発している。
 少子化の影響はあるのだろうが、こちらも前代未聞のケースが目立つ。
 警察組織ですらこの状況であれば、民間組織ではより深刻な筈である」

「当ウェブログは、買い手市場でも売り手市場でも度が過ぎると害になると指摘した。
 今まさに、売り手市場の害毒による人材劣化が起きていると言えよう」

「勿論、同じ世代の中でも突出した人材は間違いなくいる。
 彼らは自分を甘やかし駄目にする環境を捨て去って試練を選び、
 (この衰退のぬるま湯に浸り切った日本を出てゆくかもしれない)
 自己を成長させようとするだろうが、そうした偉材は常に少数派でしかない」

当ウェブログの予言通り、「社会の歪みは、常に若年層の意識の歪みへ顕著に反映される」のだ。

▽ 「使えない」「無能」と揶揄されるバブル入社組、現在の楽々入社新卒も同じ運命か…

『バブル入社組の憂鬱(相原孝夫,日本経済新聞出版社,2017)


「企業のオポチュニズムを批判する時期は終わり、若年層が問題を生み出す時期に入った」
という当ウェブログの不吉な予見は完全に的中した。「崩壊」による正常化が迫っている。。

「最初に断っておくが、「新卒全員」が劣化しているのではない。
 新卒の多くが「悪しき環境のせいで」劣化させられているのである」

「もはや確信に近いものになってきたが、
 ここ数年の売り手市場で採用された新卒世代の多くは
 かつての「バブル世代」の二の舞になるであう」

「言う迄もなく優秀な人材がどの世代にもいるが、
 それはパレートの法則でも知られるように少数派である」

「多くの一般的な労働者は、社会環境や時代の影響を受けて
 風見鶏のように態度を変えるオポチュニストになってしまう」

「新卒採用を絞っていた時期には偉そうな顔をして
 新卒を見下していたサラリーマン人事が、
 上から降りて来た数字通りの新卒を確保しようと四苦八苦しており、
 「学生を恐れている」とまで囁かれるようになっている異常事態だ」

「警察が採用に苦労している現状から見ても、
 矢張り今回の売り手市場は経済活況によるものでは全くないことが分かる。
 単純に、退職者が増えて新卒人口が減っているのだ」

「単なる人口動態の老化と安倍による「自国貧困化政策」、
 そして世界経済の好調の恩恵でしかない偶然の売り手市場を勘違いし
 思い上がった新卒が今まさに足元で急速に増えているのを感じる」

「勿論、これは悪しきバブルだから崩壊は避けられない。
 勘違いの頂点から転げ落ちた時の痛みは言語を絶するものとなろう。
 更に悪いのは、バブル世代の再来は本人だけでなく「周囲」に被害を与えるということだ」

「売り手市場がバイトテロを増やしているのも明白で
 簡単に採用するから思い上がったバイトが碌でもない行為に走るのだ」

「新卒採用でも、数を取り過ぎたため、鄭重に扱われて勘違いした新卒が
 現場で前代未聞の事件をこれでもかと起こしている最中に違いない」

「今、売り手市場でのうのうと過ごしている者が、日本企業や社会のお荷物になる」
との警告も、新卒世代で次々と的中しつつあると調査によって裏付けられつつある。

 ↓ 参考

内定後に豹変して態度劣悪、内定辞退率も急上昇 - 悪しき売り手市場で果てしなく劣化してゆく新卒
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/79dede2307c14a5c506d26e813d78b8d

内向きで「国民全体の利益より個人の利益」が過去最高、果てしなく劣化する新卒 - 企業の採用が元凶
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/7a916eedeb12943501ba4401f8cc4ca9

若者は休日重視で「働きたくない」が世界最多、高度人材不足も深刻化 - 安倍政権が蔓延させた怠惰と劣化
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d24528dde1d8dd0ccb81cdeb22bd2d2f

団塊の世代も言われた「扱いにくい、教育が悪い」- 昔から変わらない新入社員バッシングと入社式の式辞
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/b239671d85ebb2f3c169c5e9d5a9b2e2

「仕事は人並み・プライベート重視」だったバブル世代、なぜか批判されない理由 - 単に数が多いから
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/ef42179f46284a90293d15c98bfc65dee

▽ 慧眼な中原圭介氏がいち早く見抜いた通り、失業率低下は人口減少要因に過ぎなかった

『中原圭介の経済はこう動く』〔2016年版〕


就活生の7割が敬遠…なぜ「転勤嫌い」が急増しているのか(nikkan-gendai)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/250583
”来春大学を卒業する学生の就職活動が解禁されて1カ月が経つ。今年も学生有利の売り手市場だが、就活生の動きに異変が見られる。
 これまで男子学生は転居を伴う転勤があり、仕事内容や昇進に限度がない総合職を、女子学生は転勤はないが、昇進は限られる一般職を選択するのが一般的だった。ところが最近は、転勤のある総合職を敬遠し、転勤のない一般職を選ぶ男子学生が増えてきたという。
〔中略〕
 また、昨年9月時点の調査では、内定率89.2%のうち37%の学生が内定を辞退し、その中の約39%は条件が合わないとし、その理由を「勤務地の転勤がある」と42.5%が答えているのである。
「18年卒の学生は69.4%、17年卒でも67.9%の学生が転勤を嫌うという調査結果が出ています。一人暮らしの不安、家庭を持てば家族と離れたくないという理由です。ただ、転勤は出世につながります。転勤を嫌うというのは、将来の出世も考えないということでしょう」(同社・吉田治広報担当)
 一方、転勤のない企業を志望する学生が増えてきたことで、企業の採用状況も変化してきている。たとえばNTTデータは、転居を伴う転勤は本人の同意なしには行われない。またサントリーでは、社員とのニーズのミスマッチを防ぐため、「入社1年目から年1回、本人と所属長の面談で(勤務希望を含めた)中長期のキャリアビジョンを話し合い、その情報を基に定期異動につなげています」(同社広報部)という。
 従来から全員が総合職の募集をしているソニーでは対応は早い。
「うちは本人が自分でキャリアを築くという考えが基本です。転勤はありますが、部署の異動や転勤は人事部から強制的に辞令が行くことはありません。人事部から打診はありますが、基本的に本人の希望で決まります」(同社広報室)
 転勤は出世に不可欠といわれる金融機関でも、就活生の動きに変化が見られるようだ。
「一般職志望で応募してくる学生が増えています。また、転居を伴う転勤のない特定総合職とか、地域限定総合職を選択する学生も増えてきています」(前出の吉田氏)
 東海大学の元教授で就職部長を務めた小野豊和氏が言う。
その会社の仕事が好きだとか、仕事に成果を求める学生が少なくなりました。残業はしない上に、楽をしても給与がもらえるという働き方改革が学生をダメにしているんです。転勤を敬遠するのは、社会の中で自分を試そうとせず、スタートからリスクを避ける学生が増えたということです
 働き方改革、売り手市場が学生の働く意欲を変えているのは間違いない。(ジャーナリスト・木野活明)”

「元」職員であっても、「現」の心情や所見を代弁していると考えるべきだ。
現職員なら企業に採用して頂く立場だから本音など言えない。
これは売り手市場が崩壊する「炭鉱のカナリア」だと判断した。


学生の「企業選択」で「安定」が初の1位。一方「行きたくない会社」1位は?(mynavi.jp)
https://news.mynavi.jp/article/20190415-809309/
”マイナビは4月15日、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に実施した「2020年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表した。
 同調査は、2020年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生を対象に、2018年12月1日~2019年3月21日(2019年卒は2018年2月1日~2018年4月10日)の期間、WEB入力フォームによりアンケート調査したもの。
〔中略〕
 まずは、学生の「企業選択のポイント」に関しては、「安定している会社」(39.6%、前年比6.6pt増)が「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(35.7%、前年比2.4pt減)を抜き、2001年卒から開始した集計方法以来、初めて1位となり、男子については4割を超えた
 このほか、「給料の良い会社」(19.0%、前年比3.6pt増)や、「休日、休暇の多い会社」(12.2%、前年比2.1pt増)が前年よりも数値を伸ばし、安定を求めるとともにワークライフバランスが成立するような職場で働きたい傾向が読み取れる。
 一方、学生が「行きたくない会社」についての質問には、「ノルマのきつそうな会社」(34.7%、前年比3.8pt増)が、昨年まで19年連続1位であった「暗い雰囲気の会社」(28.5%、前年比3.3pt減)を抜き、トップになった。
 また、4位の「転勤の多い会社」(23.6%、前年比3.7pt増)が、昨年4位の「仕事の内容が面白くない会社」(18.4%、前年比2.4pt減)を上回り、3位の「休日・休暇のとれない(少ない)会社」(24.9%、前年比0.5pt減)に迫る勢い
で、希望の勤務地や自分のペースで働ける企業を好む傾向が見て取れる。〔以下略〕”

売り手市場や働き方改革が「学生をダメにした」と指弾するのは、
大学の元就職部長ばかりではない筈だ。直近の調査結果を見ていれば
元就職部長の痛烈な批判が「氷山の一角」でしかないことが分かる。


子どもに勤めて欲しい企業1位「公務員」に失望の声相次ぐ 「衰退国家一直線」「この先も発展成長は無理」(careerconnection)
https://news.careerconnection.jp/?p=70714
リスクモンスターが4月22日に発表した「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業調査」に注目が集まっている。1位と2位はそれぞれ国家公務員と地方公務員で、ランキングの集計の公務員を追加した3年前の調査以来、順位の入れ替えはあるもののトップを独占し続けている。
 3位はトヨタ自動車。6年前の調査から、民間企業としては7回連続で1位だ。他の上位も、いわゆる大企業が名を連ねる傾向は変わらない。代わり映えしない「長い物に巻かれろ」的な結果に、ネットでは否定的な声が多く出ている。
〔中略〕
 務めてほしい企業で重視するポイントは「給与額」、「社員を大切にする」、「福利厚生」、「将来性」、「雇用形態」が上位だった。父母世代は祖父母世代に比べ、「給与額」、「残業時間」など労働環境を重視する傾向が見られた一方で、祖父母は「将来性」、「社会的責任」、「企業規模」、「業績」など、企業のあり方を重視する傾向があった。
 こうした結果を受けて5ちゃんねるに立ったスレッドでは、「この国はどこまで落ちんだろう」「公務員が一番人気じゃ、この先も発展成長は無理だな」「衰退国家一直線」など、悲観的な見方が強い。
「昭和時代は安月給の代名詞だった地方公務員が逆に望まれる時代になるとはな。20年以上も不景気が続くとそうなるわな。情けない」
 公務員の人気は一般的に、景気に左右されやすいと言われる。好景気時に給与やボーナスが跳ね上がる訳ではないため、景気が良いときには人気が下がり、悪い時には「手堅い」仕事として人気になりやすい。現在は好景気と言われているが、公務員人気が続く現状を見ると、今後の景気を不安視している保護者が多いようだ。スレッドでは、
資本主義の国でこれが一位になるとはこの先見通しが立たないってことだろ。そりゃ少子化が捗るばかり」
という声も出ていた。
〔中略〕
 ただ、公務員が安泰というのは過去のこと、という指摘も多い。
団塊世代が次々に年金生活入りしてて、地方なんて公務員がマジで終わりそうなんだが。正気か?ってかんじなんだが
 公務員は安定という言説は、2007年の夕張市の財政破綻の例や今後の人口減少などを考えると危うい思い込みと言わざるを得ない。大企業も、東芝やNEC、シャープやソニーなど、多くの企業でリストラを余儀なくされている。”

バブル期も出生率は下がっていた。少子化と低経済は必ずしも相関しないが、
公務員人気が経済低迷を意味すること、今も「20年以上も不景気」であること、
どちらも完璧に正しい。それ以外の結論はなかろう。

当ウェブログは早くから「劣化バブル世代」と辛辣な呼称を献呈したが、
彼らも社会環境や社会風潮に毒された「犠牲者」でしかないことは明記しておきたい。

劣化してゆく新卒世代を生み出したのは、大人達である。
腐敗した愚昧な安倍の悪政によりもたらされた経済低迷と、
すっかり覇気を失い無気力が蔓延する社会と大人達が元凶である。

無気力と低意欲が経済低迷の元凶である安倍を延命させ、
更に無気力と低意欲を深刻化させる「精神のデフレ・スパイラル」が起きている。
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陛下は「日本の良心と良識の象徴」、「国民統合の象徴」を既に超越した -「災害の時代」平成を振り返る

2019-04-29 | いとすぎの見るこの社会-コミュニティ関連
恐らく20世紀の世界でも有数の英明な君主であった昭和天皇。
満州事変勃発の際には軍需物資禁輸の恐れを予見し、
226事件では若い天皇を軽んじて日和見する陸軍幹部に決然たる姿勢を見せ、
終戦時の的確な見通しも人間宣言の決断も常人の遠く及ばないところだった。

その余りに偉大な父から天皇の地位を引き継がれたこと自体が
筆舌に尽くし難い程に大変なことではなかったかと推察する。

陛下の御見識に驚かされたのは、一回り以上年上の米長邦雄を
まるで大学の先生のように冷静にたしなめた件だったと記憶している。

国民なら皆が納得するような言葉を、すぐさま米長に返したやり取りに
昭和天皇の偉大さとはまた別の、精神の高貴さとでも呼べる何かを感じた。

雲仙へ、神戸へ、東北へ、中国・九州へ。
そして沖縄へ、サイパンへ、ペリリューへも。
象徴天皇の新たな規範を陛下が築かれたと言っても過言ではない。

陛下のお言葉は「国民に寄り添って」というものだったが、
「災害の時代」だった平成に被災地を見舞われる両陛下は
国民の方こそ自ら寄り添い申し上げないとと思わせる存在だった。

平成から令和になっても多くの社会問題も構造問題も残ったままではあるけれど、
今は国民の陛下に対する大海原のような感謝の波を感じていよう。
国民が令和に聳え立つ幾多の試練にひるまず対峙してゆけるように。

▽ 平成は、令和に重大な問題を先送りした

『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』(増田寛也,中央公論新社)


当ウェブログの厳しい警告は、令和元年の陶酔が冷めた後に再び浮上してくるだろう。

「元々、東日本大震災の被災地は過疎に苦しんでいた地域が多く、
 多くの識者が当該地域からの人口流出が起きると予想しており
 「復興」どころか「復旧」すら困難であることは予想されていた」

「加えて原発事故による壮烈な風評被害で
 福島とその近隣の第一次産業・観光業が凄まじい打撃を受けており、
 深刻な影響は後々まで残ることになる」

「知られているように被災地支援の熱意と活動は漸減するものである。
 被災地での日常回復も個々の状況や資質によって「まだら模様」となり、
 被災による打撃が甚大であった人々、復興の動きに取り残された人々は
 経済的にも心理的にもより苦しい状況に追い詰められつつある」

「寄付金でも「買って応援」でも彼らの苦境は改善されない。
 まして、自民党が票田にカネをばら撒き、選挙に勝つための方便である
 「国土強靭化」では復興が永遠に不可能なのは明白である。
 (せいぜい彼ら利益共同体の「利権回復」でしかない)」

「陛下が震災の影響が色濃く残っている被災地の現状に心を痛め、
 深い気遣いをされているのを聞いてしみじみと心打たれた後に、
 安倍首相のいつもの空々しい言辞を聞いて猛然と怒りが込み上げてきた」

「復興が進んでいる一部の見た目の良い場所だけで物見遊山し、
 震災が「新しいステージ」に入ったなどととんでもない嘘を吐く政治家は、
 天皇陛下のお気持ちを踏みにじる叛逆者に限りなく近い」

「今、被災地は復興どころか復旧も不可能になりつつある。
 それは様々な理由に基づくものだが、最大の理由の一つは安倍政権である」

「「国土強靭化」などと愚劣なプロパガンダを展開して
 公共事業予算を全国津々浦々にバラ撒いたために
 被災地に向かう筈の資材も労働者も一気に分散し、コストも高騰した」

「自民党のお家芸である業界買収策の余波で、
 ただでさえ困難な復興が遅れに遅れ、
 自民党と癒着している建設業界が優先するのは「ハコモノ」である。
 生活再建は業界に及ぼす恩恵が少ないので後回しにされる」

「このようなことは、自民党の通弊として、
 これまでの「実績」から見て分かり切った話だった」

「権力の監視どころか「権力の犬」になっている御用メディアは恥さらしである。
 こうした被災地の実情を知っていたら、「新しいステージ」が嘘八百である位はすぐ分かる筈だ」

「口ではいいことを言うが、相変わらず中身が伴っていない安倍首相。
 状況がかなり良い場所ばかり視察し、子供と一緒に写真に収まって
 自分のイメージだけ良くしようとする魂胆が見え見えである」

「あのバラ撒き民主党よりも自民党は6兆円の予算を上積みしていた。
 この巨額予算が、人口流出した被災地の巨大な建造物に化けたのである」

「震災復興がうまくいかなかったことは、この速報を見れば明白である。
 安倍政権による「被害」はこれにとどまらない。
 建設業ばかりに労働者が集中した被災地は、二度と立ち直れなくなる。
 自前の産業を失い、産業が空洞化する。政治家に予算を求めて生きるしかなくなる」

「被災地には穏和な人が多く、支援を受けて感謝している。
 だからはっきりと言わないのだが、本音は以下の通りだ。
 「安倍首相は大嘘つきで、「新しいステージ」になど入っていない」
 「安倍政権や自民党は、被災地よりも建設業界のために行動している」
 「震災復興は失敗しており、復旧すら不可能になった」」

「口だけ安倍政権が、経済ばかりか震災復興でも成果に乏しく、
 寧ろ復興を妨害している様相が明らかになってきた」

「「被災地の復興に向けた取り組みを加速する」などとまた空々しい美辞麗句を語るが
 映りの良い子供と一緒に御用メディアのテレビに映ってばかりで、
 震災復興が思うように進んでいない苦い現実を誤摩化そうとしている」

「その見え透いた小細工も道理であり、人の少ない場所に巨大な土木工事ばかり進み、
 自民党の票田である建設業界ばかりが儲かっているのが現実だからだ。
 自民党の国土強靭化こそが震災復興を妨げる根源なのだから、誤摩化すしかない」

「国勢調査によれば、被災地の人口流出は加速している。
 確かにインフラが失われてしまえば生活が困難になるから仕方のない面もあるが、
 福島の深刻な人口減少をみれば、「復興に向けた取り組みを加速」などと大嘘をつくのは
 とんでもない話であるばかりか、政権の重大な責任を認識すらしていない事実を示すものだ」

「また、岩手・宮城の人口減少トレンドは全く変わっていない。
 「取り組みを加速」したつもりだけで、成果は乏しい低能の証拠であるのは明白だ」

「「復興を加速」と称した安倍首相の発言は嘘で、
 投入した兆円規模の予算にもかかわらず
 東日本大震災の被災地復興ははかばかしくない」

「矢張り「復興格差」が進んでおり、特に福島原発事故の悪影響が甚大である。
 2020年に日本国民が東京五輪に束の間の熱狂を見せる時にも、
 多くの被災地自治体は今と左程変わらない現実を痛感せざるを得なくなる」

「これも大方の予想通りであろう、
 カネをいくら投入して公共事業を行っても、かつての生活が戻ってくる筈がないし
 被災地には元々人口流出・減少が続いていた地域が多いこと、
 そして福島原発事故は不可逆的かつ長年に及ぶ悪影響を与えていることから、
 復興が容易でないことは初めから分かっていたことなのだが」

「軽々しく大言壮語した安倍首相と、
 社員に対して「高く評価されている」と豪語する東電社長の言葉が、
 かつての暮らしを取り戻せない被災地の現状の前で
 白々しく響くだけなのは至極当然のことと言える」

「このままだと、建設業への降って湧いた特需と
 仙台など一部の震災バブルに終わってしまいかねない。
 多くの人々の命が失われ、コミュニティと生活が破壊された末に
 そうした結果しか残らないのなら、「復興」という言葉に対する深い不信ばかりが残る」

「西日本の豪雨災害により、改めて確認できたことがある。
 日本は「民度一流、議員三流以下」の国である」

「名もなき一般国民が、自前でボートを出して被災者を助けて廻ったり、
 自らも被災しているにも関わらず真っ先に炊き出しを始めたり、
 今回もまた諸外国が讃歎を惜しまない驚くべき事例が複数ある」

「しかし、この前例のない豪雨災害において一般国民の示した「民度の高さ」と、
 与党議員の示した自己中や「程度の低さ」が真に驚嘆すべきコントラストだ」

「「赤坂自民亭」炎上の件も醜悪だが、それは実は本質ではない。
 腐敗した自民党議員が大勢の犠牲者や被災者を「利用」して
 「国土強靭化」と称した業界バラ撒きの謀略を巡らせているのが最悪なのだ」

「死者を利用して予算を出させ、自分の票に繋げるという
 人間として最低最悪の行動と言っても過言ではない。
 (勿論、議員としても最低最悪であるのは言う迄もない)
 こうした「反社」議員の歳費を大幅カットして復興予算に投入すべきであろう」

「腐敗したこの連中の「業界バラ撒き」が地方自治体を衰退させ、
 地方からの人口流出と高齢化を加速させてきたのである」

「論より証拠、東日本大震災でも今回の豪雨災害でも、
 安倍の口だけ「国土強靭化」は殆ど効果を発揮せず、
 防災・減災に役立った予算の方が遥かに少ない位である。
 政策リテラシーが果てしなく低い安倍が何もしていないのは想定内だが、
 自民党議員も国交省も防災の費用対効果や検証を碌に行っていない」

「腐敗している上に大勢の国民を無視し、
 自分の選挙と票田への利益誘導しか考えていない
 自民党議員はまさに「国賊」と言うべきなのだが、
 こうした「国賊」を議員として選んだのが「民度」の高い国民なのだから不思議だ」

「考えられる結論はただ一つ、「日本国民の最悪の資質を反映したのが自民党議員」で、
 日本国民の自己中心的で利益誘導ばかり求める体質が国会議員に集中的に体現されているのだ。
 (実績や日頃の行動から見てそれ以外の結論は出ない)」

「国交省が治水計画の見直しに着手するとのことなので、
 矢張り国交省も自らの見通しが役に立たず、想定が外れている事実を
 認めざるを得なくなった訳である」

「しかし悲しいことに「業界」との関係が余りに深過ぎる官庁だけあって、
 「堤防の高さやダムのかさ上げ」等という旧態依然の対処しかない」

「相変わらず、防災の実効性や費用対効果を無視して
 防災事業の焼け太りのような非効率的状況を脱する見込みがない」

「諸先輩方に逆らえない組織というものは、正しい方向へ舵取りすることが非常に難しい、
 そうした深刻な現実をまた改めて証明してしまったと言える」

「安倍自民の国土強靭化(という名前の選挙対策のバラ撒き)や省庁の防災対策の
 非効率性を嘲笑うように、住民主導の防災対策と訓練で「一人の犠牲も出さなかった」
 奇跡的な団地が広島にあるが、安倍も自民も霞が関の組織人間も何も学ばないのだろう」

「その「奇跡の団地」の合言葉は「自分の命は自分で守る」であり、
 災害においては業界バラ撒きに必死の安倍や自民など信用してはならず、
 緊急時には官庁や自治体が住民を救ってくれる訳ではないと教えてくれているのだ」

「それを理解できずに国土強靭化などという欺瞞的な標語を信じる地域住民は、
 これまでの口だけ「復興」事業と同様に、故郷を衰退に向かわせることとなろう」

「自民党や政府の「復興」事業など信じてはならない。
 これまでの被災地での「復興」の実態が明々白々に証明している。
 奥尻島は地理的条件において著しく不利という点はあるものの、
 東日本大震災の被災地でもそっくりの状況になっているのが何ともやりきれない」

「国土強靭化よりもハザードマップ、それに加えて住民の意識と行動だ。
 災害の危険性の高い地域ではそれしかない。
 また、国交省は自らの見通しが外れている事実を直視し、
 機動的に社会インフラの復旧を行える仕組みを整えるべきであろう」

「人口流出が進む被災地の現状は明白な復興の「失敗」を示している」と当ウェブログは予言してきた。

▽ 地方で重要なのは人材の「質」であり、土木建設で再生する自治体など一つもない

『奇跡の村 地方は「人」で再生する』(相川俊英,集英社)


「東日本大震災での「復興」の失敗は、西日本の豪雨災害でも繰り返されることとなろう」
とも当ウェブログは予言した。

「東日本大震災から8年。追悼式で安倍は「復興を加速していく」と豪語したが、
 実態は被災地の方々や殆どの国民がよく理解しているように、真逆である」

「「復興は加速していない」「ハコモノ等のインフラだけ(=土建だけ活況)」
 「若者が戻って来ない」「政治家の言葉は空疎」が偽らざる真実なのだ」

「当ウェブログは公共事業や「国土強靭化」で復興を加速させようとしてはならない、
 それはこれまでの震災を見れば明白であり、重要なのは人材であると指摘してきた」

「全く学習能力も自浄能力もない安倍と霞が関は、過去から学ばず
 東日本大震災の被災地にインフラばかり整えようとし、
 被災地からの若者の流出を招いているのである」

「人口統計から、「復興が加速」などしていないことは明白である。
 ペースは緩慢で、二度と元には戻らない被災地も多いのだ。
 特に困難に直面しているのは、若年層が流出して戻らない地域である」

「特に、安倍が国会で非常用電源を失うことはないと豪語したにも関わらず
 (この劣化二世は、10年以上前から軽薄で嘘つきで無責任だったことが実証された訳だ)
 実際は全く逆の結果となり歴史に残る過酷事故の直撃を受けた福島の被災地は深刻である」

「こちらは政策で対処しようとしても条件的に厳しいところではあるのだが、
 エネルギー政策の転換をサボって福島の潜在エネルギー資源を活用せず、
 大規模な除染事業で腐敗が黴のように広がっているのは間違いなく安倍の責任である」

「「日本は「民度一流、議員三流以下」の国である」と当ウェブログは指摘した。
 安倍は三流以下なので(B層を騙す能力だけは一流)勿論例外はあるが、
 残念ながら東日本大震災からの復興においては完全に正しかったと言える」

「三陸海岸の地理的条件を活かした「南三陸わかめ羊」や
 三陸の陸前高田でしか養殖できない「エゾイシカゲガイ」のように
 見事に復興に貢献している素晴らしい例はある」

「それらは皆、例外なく民間発の事業である。
 安倍の手柄でも霞が関の貢献でも全くないのは言う迄もない」

「戦略上の大失敗を、戦術の巧妙さで取り返すことはできない」ということだ。
畢竟は太平洋戦争と同じである。

 ↓ 参考

被災地に戻らない若者、安倍の言う「復興加速」は土建業だけ - 政府や霞が関は予算をバラ撒くのみ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/6f3779a1f9e6fed9b76d02dd6cd76e19

国交省の想定は外れてばかり、「国土強靭化」は予算の無駄と実証 - 命を守るのは住民主導の対策と訓練だ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/a4a243e2925114b2cdeba8f29cd1b1ec

復興予算6兆円増額して人口減少が止まらず、安倍政権はもはや害悪 -「復興進んでいない」が住民の54%
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d54f95e8d21729902e8ae49c5c25d54a

被災地の女性の貧困が深刻化、自営業者・パートの約7割が失業中 -「国土強靭化」で復興できる筈がない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/af4ca12c6b88a24beb5dfa856ad6ee5f

▽ 巨額の公共事業による復興は確実に失敗する

『震災復興 欺瞞の構図』(原田泰)


両陛下から「頑張って」 再建報告にお言葉(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20181111/k00/00e/040/136000c.html
”「風邪をひかずに頑張ってください」--。天皇、皇后両陛下のこんなお言葉が、大分県日田市大肥本町の大鶴振興協議会会長、石井勝誠さん(76)、香澄美さん(69)夫妻に宮内庁職員から電話で伝えられた。昨年7月の九州北部豪雨で石井さん方は大規模半壊し、香澄美さんは6時間以上、濁流の中に閉じ込められた。同10月に被災地を訪れた両陛下との懇談が契機となり、古里で自宅を再建した手紙を今年10月に両陛下あてに出したところ、早速、返事があった。
 市中心部のみなし仮設住宅で途方に暮れていた昨年10月、勝誠さんは他の被災者4人とともに両陛下と懇談した。「心のこもった励ましの言葉をかけていただき、勇気と希望を持って古里に帰る決心をした」と振り返り、今年7月の自宅再建の経緯と、感謝の思いを記した手紙を両陛下あてに郵送した。

 宮内庁職員の電話があったのは今月6日。
〔中略〕
 勝誠さんは「おそれ多い手紙だったが返事があるとは」と驚き、香澄美さんも「感激しました」と話す。勝誠さんは「振興協議会長でもあり、少しでも古里のお役に立ちたい」と決意を新たにした。 【楢原義則】”

このように、両陛下のお言葉も存在も
被災地にとって何にも代え難いものとなっている。


両陛下が北海道地震お見舞い 厚真町訪問(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20181116/k00/00m/040/012000c.html
”天皇、皇后両陛下は15日、北海道厚真町を日帰りで訪ね、北海道胆振(いぶり)東部地震の被災地を見舞われた。町の施設で被災者ら約40人と交流し、「よく耐えてこられましたね」「ずいぶん怖い思いをされたんですね」などといたわりの言葉をかけた。被災地訪問は、両陛下の強い希望で実現した。
 9月6日に発生した最大震度7の地震による死者は41人で、約1万6000棟の建物が損壊した。大規模な土砂崩れが起きた同町では36人が亡くなった。
 両親と祖母を亡くした町職員の中村真吾さん(42)は皇后さまから「おつらい経験をされましたね」と声をかけられて「寄り添っていただき、勇気づけられた」と話した。自宅が全壊した戸田靖男さん(73)は「陛下から、これからもお元気でと言っていただいた。うれしい言葉です」と話した。
 両陛下は「お体を大切に」などと声をかけ、寒さが本格化する中、仮設住宅や避難所での生活を気遣った。陛下は住民同士で救出や避難生活を支え合った話を聞き、「協力する精神があることは大変心強いですね」と感心した様子だった。
〔中略〕
 宮坂町長は取材に「町民が(震災から)立ち直るきっかけをいただいた」と話した。【山田奈緒、福島英博】”

両陛下のご健康は、と心配していた国民は多かっただろう。
それでも両陛下は向かわずにはいられなかったのではないかと思う。



【象徴 次代へ】両陛下の願い(中)被災地訪問 「一人一人の悲しみ」受け止められ(産経新聞)
https://www.sankei.com/life/news/190428/lif1904280041-n1.html
”「きれいなお花をありがとうございました」。平成30年12月末、長崎県雲仙(うんぜん)市の洋蘭農家、立光一孝(たちこう・かずたか)さん(64)の元へメッセージが届いた。元島原市長を通じて伝えられた、天皇陛下のお言葉だった。元市長が同月23日の陛下の誕生日に、立光さん一家が手がけた胡蝶蘭(こちょうらん)を届けていた。
 平成3年に発生した雲仙・普賢岳(ふげんだけ)の噴火に伴う大火砕流。消防団員だった立光さんは多くの同僚を亡くした。天皇、皇后両陛下が避難先の体育館を訪問されたのは約1カ月後。ノーネクタイでワイシャツの腕をまくった陛下は、畳の上の被災者に声をかけようとしゃがみ、すっと床に膝をつかれた。この時が「原点」とされる両陛下の被災者慰問のスタイル。当時は「威厳がない」との批判もあったが、立光さんは「あまりに自然で驚きは全くなかった」と回想する。一方、被災者の中には両陛下を前に頭を上げられない高齢者も多かった。
 頭を下げていた妻の美佐子さん(60)に、陛下が歩み寄られる場面があった。スリッパも使われず、足下は靴下だった。「お外で遊べなくて大変だね」。陛下は傍らの長男=当時(6)=に話しかけられた。「何の花を作っているんですか」「大変でしたね」。美佐子さんには慰労の言葉をかけられた。美佐子さんの元を後にする際、長男が「バイバイ」と言うと両陛下は笑顔を返された。「疲労のピークだったが一瞬で困難な思いが消えた。今も大きな心の支えになっています」(美佐子さん)
 夫妻は洋蘭業を再開。昨年御所に届けられた胡蝶蘭は、間もなく家業を継ぐ長男が育てたものだった。花は御所で両陛下が目につく場所に飾られた。「これが雲仙の胡蝶蘭ね」。皇后さまは通りかかる際、懐かしそうに愛でられたという。

 北海道南西沖地震(5年)、阪神大震災(7年)、新潟県中越地震(16年)と多数の死傷者を出す自然災害が重なった平成。そのたび両陛下は被災地を訪れてきたが、19年から27年に侍従長を務めた川島裕さん(76)は「平成の『象徴天皇』が定義づけられたのは東日本大震災だろう」とみる。
 23年3月の東日本大震災発生直後、川島さんは陛下と皇居・宮殿のテレビの前で被災状況を見守った。陛下は阪神大震災を想起し「あのときはすぐに被害が分からなかった」と話されたが、津波予測の表示が5メートル、10メートルと変わると「陛下が息をのまれたのが分かった」(川島さん)という

 「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切」。5日後に公表された陛下の異例のビデオメッセージの文案は、余震できしむ御所で練られたものだった。
 両陛下は同月下旬から7週連続で被災者を見舞われた。茨城へは波打つ道路を往復7時間かけて訪れ、風評被害への心配から現地で水揚げされた魚を召し上がった。宮城、岩手、福島3県へは現地の負担を避けるため、自衛隊ヘリで駆けつけられた。
〔中略〕
 そのご姿勢は在位中、最後まで貫かれた。
 30年6月11日、震災後6回目の訪問となった福島県で、両陛下は相馬市の漁港に立ち寄り、避難誘導中に犠牲になった消防団員の遺族らと懇談された。陛下は長男=当時(39)=を亡くした阿部洋子さん(72)に近づき「たくさんの人を助けて下さいましたね。ありがとう」と声をかけられた。皇后さまは「息子さんにお子さんはいましたか」と案じられた。阿部さんは長男が津波の直前まで住民の誘導にあたっていたことや、2人の孫の近況を夢中で話した。「お前は、忘れられていないよ」。懇談後、阿部さんは長男の遺影に語りかけた。
 贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に
 今年、最後の臨席となった歌会始で披露された陛下の歌は、阪神大震災の遺族から贈られたヒマワリの種が成長する様子を詠まれたものだった。犠牲になった女児の自宅跡地で採集された種は、両陛下によって御所の庭にまかれ、毎年、大きな花を咲かせるという。

福島第一原発事故による計画停電の際に皇居で蠟燭を灯された話が抜けているが、
(まさか意図的なものではないと思うのだが。。)
産経報道は陛下の築き上げた「象徴天皇」について上手く纏めている。


10連休にボランティア続々 西日本豪雨で被災の各地、支援に期待(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190427/k00/00m/040/235000c.html
”昨年7月の西日本豪雨で大きな被害に見舞われた被災地では、天皇の代替わりに伴う超大型連休を利用した復旧・復興支援のボランティア活動に期待が寄せられている。地区の約3割が浸水した岡山県倉敷市真備町地区の「まび復興支援ボランティアセンター」には27日、県内外から約160人が駆け付けた。
〔中略〕
 真備町地区の集会所などには27日、写真洗浄のボランティア約40人が集まり、泥水につかったアルバムからカッターナイフやへらを使って写真を切り出し、圧着した写真をぬるま湯につけて一枚一枚はがした。
〔中略〕
 これまで被災者から281件約12万枚を預かったが、返却できたのは約80件。最近も新たな持ち込みや相談が相次ぐ。運営にあたるグラフィックデザイナー、福井圭一さん(48)は「連休中は参加者も多いと見込んでいる。一気に作業を進めたい」と期待する。
 真備町地区に隣接する同県総社市では、市社会福祉協議会が「ボランティア大作戦in総社」と銘打ち、今月30日と5月2日にボランティアを募集。大阪や広島なども含め、県内外から延べ約80人の応募があったという。
 市内では関連死を含め7人が亡くなり、84棟が全壊するなど大きな浸水被害が出た。市社協によると、最近は建物の解体前に家具などを搬出する依頼が増えているという。参加者は2日間、依頼のあった民家9軒で家具などを運び出す。市社協ボランティアコーディネーターの石原寛大さん(27)は「被災直後は手が回らなかった。多くの人手が必要なので助かる。2日間で予定の作業を終わらせたい」と意気込む。
 土砂崩れなどで27人が亡くなった広島県呉市でもボランティアが地道な活動を続ける。地元の団体「コミサポひろしま」は27日も崩れたミカン畑の再建を手伝い、石川や熊本からの参加も含む8人が、畑に流れ込んだ土砂の撤去などに汗を流した。小玉幸浩代表(51)は「最近も民家の床下の泥を撤去してほしいと依頼があった。地元のために細く長く活動を続けていきたい」と話した。【戸田紗友莉、平川義之、柴山雄太】”

陛下が国民に寄り添われていると言うより、国民が陛下とともにあるのだろう。
どちらかが寄り添う訳でもなく、ごく自然にひとつになっているのだ。
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2019年4月第4週チャート

2019-04-28 | 注目投資対象・株価の推移
日経新聞に「住宅市場 価格、1割下落のリスクも」と題した記事が出た。
世界的に住宅価格上昇が鈍化しているとの趣旨だ。

また、同記事によればIMFが主要先進国・新興国の住宅価格について
今後2年で「5%の確率で住宅価格が12%下落」と報告している。

確率5%という点で安心する向きもあるかもしれないが、
いずれにせよ金融緩和に支えられたバブルであることに変わりはない。

楽観論が異様に多い日本は特に注意が必要である。
米GDPが大きく上振れても上がらないドル円が不吉だ。


ドルは矢張り頭を押さえられつつあり、金利も乱高下している


ユーロは着々と沈降中、買い戻しをこなしながら波状下落


ポンドも嫌な形、ヘッド&ショルダーの変則型か


(以上のチャートはYahoo)

輸出関連のロングは難しそう、為替を注視して動きたい


この辺りも宜しくない、2379に続き8698も急落


(以上のチャートはZAI)
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『週刊ダイヤモンド』4月27日合併号 - 悪い「働き方改革」で野村が沈降、若手流出が止まらない

2019-04-26 | 『週刊ダイヤモンド』より
合併号の週刊ダイヤモンドは第2特集がかなり評価できる。
「野村證券 危機の真相」が完璧なタイムリーさで、
野村の不振の理由が如実に理解できる。

次元の低い安倍の腐敗政策で証券は軒並み苦しい業種だが、
野村の落ち込みは特に目立つところである。

何しろ運用アドバイザーやM&A等への人材流出が続く中でも
若手で成績上位の海外修練生組がごっそり辞めるとか。

特に深刻なのは「最近ではめちゃめちゃ楽」、
「仕事にそぐわない高給をもらっている管理職がごろごろ」

とされる悪い形での「働き方改革」の反動である。
(企業間の競争・淘汰が甘い日本の業界大手はこうなりがち。。)

尤も、相変わらずの販売ノルマのための押し売り、
「チョマル(超丸い客という意味の社内隠語)」で稼ぐ連中が
社内で出世していると言うから、早晩この斜陽は不可避だったような気もする。。

役員は「スーパー腰巾着ばかり」という評言も出ているが、
何しろ官邸に劣化二世が居座って媚び諂いが横行する国だから、
民間企業がそうなっても不思議ではないと言えるのかもしれないい。

エドワード・ジョーンズ証券のような信頼されるビジネスモデルも生み出せず、
アベクロによって収益を狭められる日本の証券業界は一体どこへ向かうのか?

『週刊ダイヤモンド』2019年 4/27・5/4 合併特大号 (漫画・ランキング・図でわかる! 決算書 給料 経済ニュース)


猶、重要だと見ていた「日本経済 5つの問題」はごく凡庸。
日本の場合、女性の就労率が高まらないとGDPは伸びず、
出生率も上がらないのは統計を見ても計量分析でも明白である。
だから人手不足を単純労働移民で誤摩化すか、女性就労で補うかが決定的に重要
(日本は海外の高度人材が来ない上に言語障壁が高いから、生産性を考えれば結論は明白)
経済成長率でアメリカをスウェーデンがアウトパフォームしている現実から学ばないと。

育児を集約化し女性が付加価値の高い仕事で所得を上げるのが、
テクノロジーよりパワフルで単純明快な経済成長への道なのだ。


マーケット関係では21頁が重要。
日本の金融機関が南欧国債を買わざるを得なくなっており
運用難とヘッジコストの低さのためスペイン・ポルトガル国債を爆買いしているとか。
やれやれ、これはまた死屍累々になるな。(ここにも黒田日銀の愚策の犠牲者。。)

    ◇     ◇     ◇     ◇

次回は東洋経済とエコノミストを取り上げる予定。

▽ 藻谷浩介氏が政府に媚びて自らの提案がある程度実現されていると語っていて吃驚!

『週刊エコノミスト』2019年 4/30・5/7合併号


▽ 東洋経済は明らかに高齢の読者層を意識しているが、各所に良い記事もある

『週刊東洋経済』2019年4/27-5/4合併号 (実家の片づけ 激変する相続 死後の手続き)

ともにGW向けの推薦書が載っている。(が、やや失望させられる印象)
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原子力規制委に工事遅れを叱責されても開き直り、「電気料金を値上げする」- 関電幹部が顧客軽視の放言

2019-04-25 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
日本の原発事業者は相変わらず安全対策を軽視し、
テロ対策すらも遅れに遅れていることが判明した。

福島第一原発事故を招いた「安全軽視・自社収益重視」の体質は
依然として変わっていないという事実を全国民に向けて示した訳だ。

しかも関電幹部に至っては、テロ対策工事が約束に遅れた責任を痛感するどころか、
原発停止の事態に至ったら「電気料金を値上げする」と放言している始末。

値上げしなければならない決定的な理由は、
投機的な原子力への依存度を異常に高めたためである。
欧州のように風力やコージェネを伸ばしリスク分散しなかったのだから
明白な経営判断の誤りであるとの結論にしかなりようがない。

こういう公益に反する無責任幹部の給与賞与を大幅カットし降格するのが
まともな「公益企業」であろうが、残念ながらそのような動きは全くない。

だから、電気料金引き上げを表向きの口実として安全対策を遅らせ、
自社の収益を増やそうとする狙いであると判断されるであろう。

原子力規制委は航空機墜落やミサイル攻撃への対策は真摯に検討していないので
規制としてはかなり甘いのでありもっと「厳しく」するのが当然なのであるが、

その規制委にすら電力大手は「工事の見通しが甘い」
「当局への認識が甘い」と見られている訳だから、
いかにいい加減でいかに安全性軽視の体質であるかが窺い知れよう。

▽ カネのため「安全」を強弁し福島原発事故の元凶ともなった、日本の原子力の汚れた歴史

『原発と大津波 警告を葬った人々』(添田孝史,岩波書店)


「有権者が欺瞞と嘘に気付いて弾劾しなければ永遠に同じ腐蝕が続く」、
当ウェブログが前々から警告してきたが、またしても事実によりその正しさが証明されてしまった。。

「国民の血税を何兆円も無駄にしてまだまともに稼働していない「もんじゅ」。
 不祥事続出の「問題児」施設であることで名高いのであるが、
 また驚くべき実態が明らかになった」

「原子力規制委員会がもんじゅの再開に向けた準備作業をストップさせ、
 管理体制の不備を厳しく批判したのだ。
 「こうした組織の存続を許していること自体が問題」との糾弾まで出ている」

「どっかの島国の首相が「日本の原子力技術は世界最高」と
 つい調子に乗って口を滑らせたが、実態はこのざまである」

「議論を拒否して情報操作を図る強烈な独善性は、
 そのまま全てが日本国民からの不信となって跳ね返ってくる」

「イギリスの医学誌に、衝撃的な疫学調査の結果が掲載された。
 低線量被曝でも発癌による死亡リスクが上昇することが分かったのだ」

「しかも、従来指摘されていたのは白血病のリスクだけだったが、
 他の癌のリスクも高まっていたことも判明した」

「当ウェブログは、「福島原発事故で一人も死んでいない」と主張する愚劣な非科学的論者を批判し、
 まだ結論を出せる段階にはなく、原発の現場労働者のリスクはこれから明らかになるため
 こうした傲慢不遜な論者の嘘が発覚すると警告してきた」

「真に科学に基づいた見解は、「科学は常に進歩するから、分からないことが多い」
 「今、正しいと考えられていることも新たな研究によって否定される」なのだ」

「だから、既存の科学研究をおのれの利害や主義主張のために「利用」して
 「原子力は安全」「低線量であれば安全」「福島原発事故で一人も死んでいない」
 などと平然と言う連中は、全員嘘つきであるばかりか科学を冒涜するものである」

「福島原発事故でも、詳細な研究分析が望まれる。
 従事した労働者数に比べて労災申請がかなり少なく、
 報道で知って申請者が増える可能性が高いと見ておいた方が良い。
 (低線量被曝による悪影響はすぐに現れるものではなく、まだ分からないことも多い)
 今後の研究が進むことで、労災認定基準が拡大される可能性もかなりある」

「原発再稼働による収益回復を図る大手事業者が、
 原子力規制委の審査に合格した後に安全対策を手抜きする事案が発生している」

「彼らは「電力の安定供給」と言うが、それは見え透いた建て前である。
 電力を供給しないとカネが稼げないから、「自社への収益安定供給」が本音だ」

「これ迄の原子力の実態を見れば明らかなように、
 「安全」を連呼して実際には収益占有を図り、
 不祥事や不都合な情報は、ほとぼりが冷めてから公表する。
 毎回毎回そうなのだから、全てをプロパガンダや自己利益の観点から分析されるのは当然だ」

「いかに今回、津波対策をアピールしても何も変わらない。
 原子力は幼稚技術であり、それでカネを稼がなければならない業界が依然として残っている」

「原発を動かさないとカネが入らない事業者がいるから
 「安全」「安全」と連呼して何が何でも動かそうとするのである」

「事実として不祥事や不都合な情報が後になってから出てくる、
 国民の不信を買う状況が福島原発事故の後も変わっていないのが問題なのだ。
 そしてその根源には、もともと原子力という技術の持つ欠陥がある。
 それは、人為的ミスが必ず生じて稼働率が大きく変動するという、投機的な本性である」

「そろそろほとぼりが冷めたかと見たのか、
 またぞろ原発広告が復活してきた」

「原子力に「宣伝」「広報」が必要な理由は明白である。
 原発を稼働させないとカネが入らないからだ」

「本当は「原子力を使わないと自分達がカネを貰えず、生活できない」が真実であり、
 やたらと嘘くさい公益性を強調する理由はただ一つしかない。
 根本から欺瞞で成り立っている業界なので、嘘を否定することができないのだ」

「本来なら国民の電気料金を使った原発CMは法律で禁じなければならない。
 (事実上、独占された高収益事業で多額の補助金が投入されているのだから宣伝など必要ない)」

「もしどうしても原発を稼働したいなら、国民に真実を告げなければならない。
 原発再稼働でどれ程のカネが利害関係者に入るのか、である。
 電気料金引き下げよりも事業者の収益増の方が確実に多い筈だ」

「本当に原子力が公益に資するものだと言うのなら、情報公開するがいい。
 事実と数値だけが真実を証明するのだから」

「大方の予想通り、「福島原発事故で一人も死んでいない」という
 科学に無知であるばかりか、とんもでない嘘に綻びが見えてきた」

「日本のために危険を冒して「トモダチ作戦」に従事した米軍兵士が
 健康被害が生じたとして裁判に訴えることになった」

「また、福島では甲状腺癌の発生に対する疑念が深まり、
 公的には安全が強弁されているにも関わらず、
 (いや、強弁されているからこそ尚更と言うべきだろう)
 国際環境疫学会が「憂慮」を示す事態になっている」

「『週刊ダイヤモンド』には興味深い記事があり、
 関電の内部では原発停止の差し止め仮処分の取り消しに大喜びしていて、
 裁判所からの「クリスマスプレゼント」などとふざけた言辞を弄していたと言う」

「どうせ福島第一原発事故の被害の深刻さも後になってから明らかになり、
 科学的に解明されるまで利権勢力が再稼働でカネを稼ぎまくるという腐った構図だろう」

「政府は多くの場合、最初は被害を否定する。
 因果関係が科学的に解明されるのは何年もかかってからで、
 多くの被害者の既に亡くなっていたりすることも多いというのが現実だ」

「矢張り「原発事故で1人も死んでいない」は真っ赤な嘘だった。
 既に米兵が福島原発事故による放射能汚染で亡くなっているのがほぼ確実だ」

「軍務に従事できるほど頑強だった米兵で若くして既に亡くなっている者が7名、
 福島原発事故との因果関係の証明はもはや時間の問題であろう」

「しかも少なくとも400名が健康被害を訴えて米国で裁判になっている。
 よくある症状は粘膜からの出血で、あの東海村の事故と共通しており寒気がする。
 しかも米兵女性の中には「一生妊娠できない」と医師に通告された者もいると言う」

「はっきり言っておくが、米兵の被曝は医学的に立証される可能性が極めて高い。
 「福島原発事故で1人も死んでいない」との大嘘は粉砕されるが、
 それは粉砕されるべき数多くの嘘の一つでしかないのである」

「米兵は米政府を相手に訴訟することはできないので、
 困窮の中、東電等を相手に訴訟を行っているのである」

「被災者への補償も値切ろうとし日本国民を驚かせた東電は、
 高額なカネで米国の優秀な弁護士を雇い訴訟そのものを妨害しようとしているとか。
 (まともに訴訟したら負けるから、と考えざるを得ない対応である)」

「一方、週刊誌で「誤解された」と称して言いたい放題の
 原子力専門家の対談が掲載されており、非常に興味深い内容である」

「日本のために働いてくれた米兵の死など完全無視であるばかりか、
 福島原発事故で半永久的に我が国の国土を汚染したこと、
 故郷を失って半永久的に帰れない人々が大勢いることも無視して、
 「日本のように天然資源も化石燃料も少ない国にとっては原子力しかない」
 「「もんじゅ」が日本の平和と環境に資する」と信じがたい大言壮語を行っている。
 (だったら福島原発事故の補償をお前達が行い、「もんじゅ」のカネを自分達で出せばいい)」

「原子力で給料を貰っている利害関係者が本当のことを言う筈がない。
 正しくは「日本のように風力も太陽光も地中熱も豊富な国に、原子力は害しかない」
 「もんじゅは関係者のために毎日、無駄な予算を蕩尽している」である」

「日本は原発再稼働して成長率でも実質賃金上昇率でもドイツに完敗している。
 原子力を早く見切って省エネに注力していればドイツのように成長率も賃金上昇ももっと高かった筈だ」

「大体において、北朝鮮がSLBMを持ち、中国が多数のミサイルを配備しているのに
 原発を稼働して儲けようとする神経がそもそも根本的に間違っている」

「しかし、彼らの行動原理は以前から変わっていないというだけで、
 仲間内の利益しか考えていないとすれば全ての行動と発言が理解できる」

「原子力関係者が広告代理店と組んで大量のプロパガンダを垂れ流す様を、
 当事者として隅から隅まで知り尽くした本間龍氏は
 「自分たちさえよければ他人はどうでもいいという冷徹さ、傲慢さ」と指摘している」

「悲しいことに予想通りの事態になっている。
 当ウェブログは、福島原発事故での被曝の影響は
 現場で働いていた労働者に真っ先に出ると予言してきたが、
 矢張り厚労省がフクイチで働いていた労働者にまた労災を認定した」

「白血病での労災認定は既にあったが、
 今度は甲状腺癌での初の労災認定だ」

「20年もの長い間、原発で働いていたそうなので、
 福島第一原発が直接的な原因とは断定できないが、
 当然ながら影響を否定することもできない」

「原発はクリーンエネルギーなどではない。
 政治的には完全にカネで汚染されているし、
 こうした労働の現場でも薄汚い実態を隠しているエネルギーなのである」

「また、福島原発事故発生時に18歳以下であった層においては、
 甲状腺癌が不気味に増えてきている」

「「福島第一原発事故で死者はいない」というとんでもない軽口が、
 原子力ドグマで頭脳が汚染された輩のプロパガンダであったことが、
 事実によって証明されつつあると言って良かろう」

「「今のところ確認はされていない(が、今後は分からない)」
 というのが科学的に正しい見解であるのに、プロパガンディストは
 根本的に思考回路が歪んでいるので自らの歪みを自覚できないのだ」

「彼らは福島原発事故の影響での死が強く疑われても、
 平然と因果関係を否定して「証明されていない」だの「確認されていない」だの
 科学の名を僭称して原子力を庇い続けるであろう」

「福島原発事故の影響を客観的・科学的に探求する姿勢の全くない
 原子力利権勢力と原子力擁護派は、自業自得で信用を失いつつある。
 これも結局は、安全性よりカネやドグマを優先してきた報いなのだ」

「安倍首相自身が福島原発事故前に「電源喪失は考えられない」などと
 官僚の「ご進講」を鵜呑みにして答弁したことでも分かるような無責任政治家である上に、
 東京五輪を招致する際に「アンダーコントロール」などと豪語したため
 被災者の苦境など無視して事故が収束しつつあるかのように「演出」したいだけだ」

「スピーチライターが考えて首相に言わせているしおらしい謝罪など信用してはならない。
 権力の座にとどまりたいがために喋っているだけで、何ら心から反省などしていない」

「それは、避難解除地域において避難計画を立てさせていないことや、
 安倍政権が避難解除とした地域の危険性を、
 原発で働く労働者が明言していることからも明白だ」

「こうした安倍政権の無責任さと権力第一の姿勢は
 原子力利権勢力と双子のように似ており、
 他人の身に及ぶ危険など無視して自分のために「安全」を強調するのである」

「避難計画の欠如に、安倍政権の本音が露骨に出ている。
 被災者を無視し、形だけは収束が進んでいると見せかけて幕引きを急ぎたいのである。
 今、核燃料がどうなっているか、安全に取り出して廃炉に至るまでどれだけ大変で
 どれだけの国費を費やすというのか、全く理解することができず
 被災者の安全より政権の手柄を重視する腐った精神こそが最も深刻に汚染されている」

「安倍政権下で経済成長率も実質賃金も低迷しているのは、
 一つには事実上の通貨切り下げにより日本を安売りする「売国政策」によるものだが、
 もう一つ見逃せないのは相変わらず公共事業に依存する旧態依然の政策である」

「だから生産性が停滞したままで、実質賃金も消費も伸びないのは自業自得だ。
 間違った愚かな政策の必然の帰結でしかない。
 スウェーデンばかりかドイツにも大敗するのは不思議でもなんでもない。
 政権の「実力」や政策の中身から言えば当たり前のことなのだ」

「おまけにエネルギー政策では原子力利権を護持する
 「経済合理性ゼロ」の状況だから、救いようがない」

「最近、除染事業での汚職や不正など不祥事が相次いで報じられているが、
 原子力産業がイノベーションや発展をもたらすものではなく、
 利権や腐敗を生む元凶であるのは事実によって証明されつつあると言えるだろう」

「除染事業は確実にカネが落ちて来る分野でしかも下請けの階層構造になっているから、
 原発関連事業と同じく利権と隠蔽と不正の温床であるのは誰にもでも分かる」

「大手事業者が中抜きをして公費をたっぷり貰い、
 末端では低賃金で他に仕事のない労働者を安く使って儲けるという構造。
 これで問題が起きない方がおかしい。
 つまり、除染事業には原子力の腐敗した構造がそのまま投影されているのだ」

「除染事業は非効率性と経済効果の低さが指摘される公共事業と酷似している。
 賄賂や接待で仕事を取ろうとする業界が健全な筈がない」

「除染に絡む不正は、「ゴキブリ一匹いれば」の俚諺と一致する。
 表面化したのは一部に過ぎず、他にも不正が隠れている可能性が極めて高い」

「高レベル放射性廃棄物の最終処分場の受け入れを
 玄海町が検討すると報じられて、また若狭湾のような
 安全保障上の重大な弱点が中国や北朝鮮のすぐ近くにできると
 強く懸念した良識的な人々は少なくなかったであろう」

「勿論、欧州と違い地層が新しく地震大国の日本に
 最終処分場に相応しい場所などそう簡単に見つかる訳がない」

「最終処分場の問題はまるで半永久的に出口が見つからない「黒田日銀」状態であるが、
 そもそもフィンランドとスウェーデンしか最終処分場が決まっていないという事実は重い。
 両国とも日本より遥かに地層的条件に恵まれているという大きな格差もあり、
 日本では事実上、最終処分場は蜃気楼のように先送りされることとなろう。
 20億円をちらつかせても決まらない現状はまさに末期的である」

「玄海町も地下の石炭埋蔵を理由に事実上受け入れ不可能となった。
 日本の安全保障を考えても当然の結論であるが、
 官庁のやり口はいつも通りの「ニンジンぶら下げ」、
 つまり巨額のカネで自治体を事実上「買収」する手法だ」

「最初の調査受け入れだけで最大20億円という
 途上国の人身売買にも似たカネ塗れの構造が露骨に顕れている」

「また原子力絡みのカネが追加請求され膨張するのは間違いないから、
 これまで原子力で散々稼いできた利害関係者や、これから稼働させたい人々には
 当然のことながら一般国民以上に「負担」を要求することが必要となろう。
 (儲けるのは自分達、負担は国民が分担などというモラルハザードは許されない)」

「安倍政権は選挙戦では原子力について触れず、
 選挙で敵失に乗じて延命できたので原発再稼働の構えである」

「こうした言葉と行動が食い違う欺瞞性がまさに原子力の本性であり、
 また原子力擁護を図る利権癒着勢力の汚れた本質でもある」

「見え透いた情報操作にころっと騙されたB層有権者が、
 狡賢い安倍政権の利益誘導政策を助長したという図式だ」

「自民党に投票したB層有権者は、安倍政権の閣僚や自民党に対し
 利権勢力から政治献金やパー券といった形でカネが流れている事実を知らないか、
 利権勢力の情報操作にすっかり騙されて原子力が安いエネルギーだと勘違いしている」

「再生可能エネルギーが凄まじい勢いで伸びているのが世界の現実だ。
 アメリカでは次々と廃炉になっている原発に将来性などない」

「国内で公表されている事実だけを見ても真相は明らかであり、
 原子力がいかに薄汚くカネに塗れたエネルギーであるか容易に理解できる」

「自治体が最終処分場候補に名乗るだけでも巨額のカネを与えると公言するNUMOは、
 「市民との意見交換会」に業者の払うカネに釣られて参加した人間が大勢いた事実が発覚し、
 謝罪に追い込まれた。そもそもNUMO自身がカネで自治体を釣ろうとしているのだから、
 業者が似たような行動に出るのも不思議ではないのだが」

「原子力がこうした不祥事とカネに塗れたエネルギーである事実は、
 これ迄の原子力の歴史が明々白々に証明している」

「環境省の職員が除染絡みの汚職で逮捕されたのは記憶に新しいが、
 直近では福島第一原発での工事費を水増ししていた事件や、
 福島での除染で暴力団が介在し公費を食いものにしていた事実が発覚した」

「つまりカネ・不正・隠蔽は原子力産業の本性のようなものであり、
 理論的には安全でクリーンな電源であるといかに偽称しようが
 薄汚れた実態は何一つ変わらないのである」

「「原子力の赤い貴族」が安定高所得を享受する下には、
 ヒエラルキーの下で単純労働に従事する犠牲者がいる」

「原子力産業は現場に出ないエリートが快適なオフィスで安全を語り、
 末端では人を低賃金でこき使う世界である。だから反社が近付いてくるのだ。
 政策に寄生し公費にたかる構造は、原子力利権の歪みを象徴している」

「どうせ最後は国民にカネを払わせる構造になっているのだから、
 原子力で利益を得る関係者に個人賠償させるのが至当なのではないだろうか?
 不祥事が一向になくならない現実を見ていると、そうとしか考えられない」

「カネ食い虫で役立たずであることにかけては超特大の「国家のシロアリ」、
 高速増殖炉もんじゅに「設計上の欠陥」があり「廃炉を考慮していなかった」という
 馬鹿丸出しの無責任さが発覚した」

「そうした幾多の犠牲者を生み欺瞞と不祥事と杜撰さの塊のような原子力産業であるが、
 それでもなぜ存続できるか、理由もはっきりしている。それは「カネ」だ」

「論より証拠、もんじゅの廃炉に関しその期間中は立地自治体(県と市)に年1億円が払われるが、
 それがまた上積みされることが決まっている。成程、原子力産業とは縁が切れない訳だ」

「日米双方で現在進行中の福島原発関連裁判でも、
 原子力事業者は公然と自らの責任を否定している。
 カネはたっぷり貰っていざ犠牲者が出ると知らん顔をする。
 これこそ原子力利権勢力の本性であり、福島原発事故を経ても自浄力ゼロなのである」

「良識ある有権者も、真の意味での愛国者も、原子力産業の無責任さに怒りを禁じ得ないであろう。
 大震災において日本を助けてくれた米国人を殺し、或いは苦しめ続けている元凶なのだから」

「原子力産業を維持しているのは「カネ」による結託である。
 関係者は「日本のエネルギーを支える」と言い換えたがるが、
 本質は安定的に受け取っている高額のカネに示されているのだ」

「甚大なリスクと引き換えにカネを受け取ったということであり、
 そうした不都合な真実は直視できないし、もう「引き返せない」から諦めているのだ」

「衆院選で安倍政権が「延命」できたのに乗じて
 原子力利権勢力とその「第五列」が陰でこそこそ策動している」

「温暖化対策と称して原発推進を図るというとんでもない陰謀で、
 民主主義に真っ向から背いて特定層の利権と私益のために大嘘をつき
 原発再稼働を推進するという、欺瞞と腐敗に満ちた輩を絶対に許してはならない」

「世界のエネルギー事情を見れば、急成長しているのは風力と太陽光であり
 劣等生でカネ食い虫の原子力は停滞が続いているのが厳然たる事実なのだ」

「非民主的な中国や風力資源に乏しいインドならまだ分かる。
 我が国は民主主義国家で、スペインと同様に偏西風に恵まれた
 永遠に安全なエネルギーを得られる再生可能エネルギー大国である。
 コストが着々と低下する太陽光だけでなく、猛烈な勢いで進歩する地中熱技術もあり、
 利権で汚染されていてカネ食い虫の原子力など存在自体が不要になる」

「原発の現場作業で被曝が原因の労災が何人出ても、
 「トモダチ作戦」で日本のために働いた米兵に死者が出て
 今も放射能被曝以外に考えられない症状で苦しんでいる米兵もいるのに、
 (カネのため)その事実を認めることすらできないのである」

「こうした倫理性の欠如がある以上、原発稼働の決定に関わった者は、
 すべからく個人賠償責任を課して多少の責任は追わせるべきである」

「彼らはカネや産業維持の動機で行動し、殆ど社会的責任を認識していない。
 だから個人賠償責任でも課されない限り倫理性の欠如を補填できないのだ」

「個人として倫理的な観点からは答えは明白なのだから、
 汚れたカネのために人間性が歪められたという以外に結論はないではないか」

「毎日新聞の記事に登場した二人の東電OBの話が興味深い。
 片方は山梨で働いていた東電OBだそうで、原子力部門ではなさそうだ。
 福島産の蕎麦を使って風評被害と闘い、福島に貢献している」

「もう一方は元フクイチの副所長で、重要な証言を行っている。
 福島原発の増設の際に、地元議会で一人も反対が出ないよう
 東電本社から地元対策を「厳命」されていたという」

「この人物は以前から東電の体質も疑問に思っていたそうで、
 しかも大病を患った後、今は山伏として謝罪と行脚の旅を続けているそうだから、
 真摯でかつ信頼できる証言と見て間違いない」

「副所長一人で地元関係者と宴席を重ね、反対派の娘に仕事も斡旋したとのことだから、
 原子力関係者全体で言えば、絶対に口外できない裏工作の数々があったと考えざるを得ない」

「元東電の原子力部門OBの証言としてここまで真摯に反省した証言は初めてだ。
 より上位の幹部クラス、経営陣クラスも人生を終える間際には
 隠された真相を語ってくれる者が間違いなくいるに違いない。
 せめての罪滅ぼしとして、その時には真実を国民に明らかにして欲しいものだ」

「実際、また原発再稼働すると同時に東証が暴落し、
 原子力が日本の経済成長とは関係がないことが実証されてしまった。
 事業者の収益には貢献するが、日本経済には貢献しない事実を潔く認めなければならない」

「財務省、文科省に続いて経産省でもとんでもない嘘と情報操作が発覚した。
 これは婉曲に言えば組織の論理、有り体に言えば「保身」である。
 組織そのものが原子力を肯定するドグマに「汚染」されている訳だ」

「北海道ニセコでの北大助教の講演に対し、経産省の北海道局幹部が
 奇妙なことに原子力の発電コストや事故の危険性についてだけ
 「特定の見方」「印象操作」だとして変更を強要したのである」

「確実に言えるのは、この講演がもし原子力のメリットだけを語る内容だったら
 経産省の地方局は何ひとつ変更しろと言わなかっただろうということだ」

「しかもこの講演には資源エネ庁からの助成が関わっていたようで、
 「経産省(若しくは資源エネ庁)のカネで原子力に批判的な言動は許さない」
 という陰湿な言論操作のメッセージを与えたとも解釈できる」

「これを裏返せば、以下のようなより悪質なメッセージをも帯びていると言えよう。
 「経産省や資源エネ庁の予算は、原子力の正当化あるいは擁護のためにある」
 このままでは、まるで習近平を賞賛する中共のような体質と指弾されよう。
 (ドグマと権力迎合を最優先、異論を排してひたすら建前しか喋らない点で酷似)」

「省内や庁内にも、組織の論理に染まらず真に国益公益を憂慮する良識派がいる。
 今回の恥ずべき騒動を知って愕然としているか、予想通りなので暗澹たる思いであろう」

「福島原発事故を機にこうした醜悪な言論弾圧がメディアに出るようになったが、
 以前だったらメディアにも圧力を加えて情報すら出せないよう画策していた。
 (官庁側はカネをかけた情報操作、事業者からは宣伝広告費を盾にとった脅しである)」

「福島原発事故で甚大な被害と死者(関連死だけでなく米兵被曝死はほぼ確実)が出ても
 行動様式や体質は殆ど変わっていないことが、実際の言動で証明されたと言って良い」

「原子力ではっきりしているのは、原子力事業者が政府から保護されて
 国民のカネを受け取らなければ存続すら危うい寄生的存在であること、
 原発可能でカネが儲かる側が巨大なリスクと負担を国民に転嫁していながら
 「温暖化対策」と動機を偽って再稼働させようと策動していることだ。
 (本当に温暖化対策が目的なら、風力とコージェネ等の省エネを推進する筈)」

「原子力の本質は「儲かるのは関係者、カネを負担するのは国民」というモラルハザードだ。
 福島原発事故の賠償費用は数年で当初想定の3倍に迫っているから、更なる増額は間違いない。
 賠償費用が膨張しても、バックエンド費用が膨張しても、費用を払わされるのは国民だ。
 原子力を推進・擁護してきた原子力官僚はごく僅かしか負担しないのである。
 (社会正義を考えれば、彼らの退職金に一般国民より多額の事故賠償金負担を課すべきであろう)」

「モリカケ問題のキーマンである安倍側近の今井と、
 とんでもない嘘をついて国会に引きずり出される柳瀬に
 興味深い共通点があった」

「両者とも資源エネルギー庁で出世コースに乗っているのである。
 AERA報道によればこの柳瀬への省内評として、
 「究極のヒラメ官僚」との辛辣な言葉が出ているが
 日本の欺瞞にまみれた原子力政策と、モリカケ問題が酷似しているのは偶然ではない」

「何故なら、両者とも特定層の利権のために国民に隠れて策謀が練られ、
 厚顔無恥な嘘と隠蔽のもとに実行されているからだ。
 (その結果として国民に被害が及ぶ点でもそっくりである)」

「当ウェブログは、これまでの歴史的事実から判断して
 「経産省や資源エネ庁の予算は、原子力の正当化あるいは擁護のためにある」
 「このままでは、まるで習近平を賞賛する中共のような体質と指弾されよう」
 と厳しく警告したが、残念なことに完全に「図星」だったようだ。。」

「原子力の「赤い貴族」は霞が関においてまだまだ生き残っていると考え得ざるを得ない。
 市場経済に反する国家社会主義の手先が、省庁のど真ん中に巣食っているということなのか?」

「無気力で無関心、自分さえ良ければの自己中が安倍政権下で増殖したので、
 騙されるか思考停止で安倍を支持する連中は相当数いるのが現状なのである。
 (そうでなければ安倍ごときがここまで延命できる筈がない)」

「組織内の良識派は、市場経済や経済原理に反するこの国家社会主義に憤懣やるかたない筈だ」

「今更言わなくとも「自明の理」であるのだが、
 日本の原子力業界(政官財)の安全性軽視がまた改めて証明された」

「福島第一原発事故の裁判ではあの島崎邦彦・東京大名誉教授が
 「長期評価に基づく対策が取られていれば、原発事故は起きなかった」と明言した」

「しかも、対策が取られなかった理由を「原子力関係者への配慮や政治的判断」、
 「内閣府から圧力があった」ともはっきり言明しており、
 漸く日本国民に真実の声が伝わり始めたと言える」

「メディアは内閣府から圧力をかけたのが誰かを徹底的に追及すべきであろう。
 これこそまさに「国賊」「反社」とも言うべき、民主主義の敵である」

「以前は、こうした際の原子力関係者やその「協力者」達の常套手段は、
 「あらゆる面から個人攻撃を行って批判者の信頼度を失墜させる」という
 卑劣なものであった。(今でもその行動様式は基本的に殆ど変わっていない)」

「福島第一原発事故前はこうした見え透いた情報操作ですっかり騙されていた国民も、
 流石にその無責任と欺瞞と胡散臭さに勘付いて疑惑の目を向けるようになったが、
 それでも原子力官僚や原子力業界は「何とか「業界」を維持できる」と思っているかのようだ」

「なぜなら、会計検査院にもんじゅの公費の無駄を指摘されても
 「今度も安全最優先」と反省の真剣さを疑わざるを得ない発言しかなく、
 経産省の外郭団体による放射性核廃棄物の最終処分場の説明会では
 (「買収」同然の行為や電力業界における「動員」が続々と発覚して大問題になった)
 広い会場に参加はたった16名と、惨憺たる失敗に終わっているにも関わらず、
 「改善していきたい」と自己の非を一切認めない強弁に終始している」

「原子力関係者は例外なく徹底して非民主的な体質で、
 国民が何を言おうが、どう批判されようが、
 自分達のお手盛りの計画を推進するだけであるというのが見え見えである」

「彼らにとっての「国策」は「無責任」と同義であり、
 「何かあれば国民のカネや生活を犠牲にするもの」なのである」

「高コストで投機的という原子力の真実を認めれば、
 原子力で食ってきた彼ら自身の存在意義が否定されるので必死なのは理解できるが、
 国益・公益のため真実を認める勇気が必要だ」

「また、日本の原子力関係者の出番はほぼ確実にある。
 これ迄の原子力の事故と不祥事の歴史を見れば、
 あと20年以内に他国で再びシビアアクシデントが起きる可能性が高い。
 その際に、世界のため活躍して日本の声望を高めて欲しい。
 (しかし国内では活躍どころか「レント」と目されるのは避けられない)」

「厳しい安全対策を行えば原子力は間違いなく高コストになるのだ。
 安全対策を手抜きする理由は「政治」と「カネ」以外にあり得ない」

「原子力の本質を全く理解できない凡庸な二世議員安倍が
 「全電源喪失はありえない」と国会で平然と言い抜けた癖に
 何一つ責任を取らず議員の地位に居座っている現実を見ればすぐ分かるであろう」

「NUMOは狙いがよく分からないCMを大量に流しているが、
 理由は簡単明瞭で「大勢の国民が反対している政策を強引に進めているから」だ。
 勝手にマップを発表して「アリバイ」として世論に耳を傾けたポースをとるのが目的だから、
 カネや胡散臭い動員に頼らないと席が埋まらないのは「当たり前」である」

「自民党や原子力関係者の「技術革新」は絶対に信用してはいけない。
 これまでの日本の原子力の汚れた歴史が明々白々に証明している」

「「バッフル現象」(近いように見えるが、実現がどんどん遠ざかる)とも
 嘲笑されているのが核燃料サイクルをはじめとした日本の原子力の技術開発である」

「直近では、原子力を生み出したフランスから厳しい通告を受けた。
 高速炉アストリッドを共同開発するつもりだったのが、
 「コスト高のため」という一番隠したい理由を公表されて
 アストリッドの計画縮小、日本への負担増要請を受けたのだ」

「「原子力は低コスト」などという世界に通用しない嘘を続けて
 国民を騙してきた連中は、フランスに真実を語られて二重の大打撃である。
 原子力は紛れもなく高コストで、核燃料サイクルには更なる負担が必要と国民にバレてしまう」

「日本の原子力関係者は驚愕するほど責任を取らない方々が多いので、
 是非、関係者や核燃料サイクル開発を支持する人々が「負担」して欲しいものだ。
 そうでもしなければ、彼らは国民のカネを使い国富を損なって開発を続けるであろう。
 (「もんじゅ」の黒歴史を見れば誰でも理解できる話だ。)」

「安倍政権は、イノベーションだの何だのととってつけた理由で
 国民の税金をこの筋の悪すぎる事業に投入するのであろう。
 どうせ責任など取る気も全くない、国民にツケだけ回す政権なのだから」

「矢張り恐れていた事態になった。
 福島原発事故の除染労働者の被曝リスクについて、
 国連人権理事会で名指しで日本が批判されたのだ」

「これは以前から分かっていたのに放置されてきた人権問題であり、
 かつ日本への国際的評価を失墜させ国益を損なうものである」

「腐敗した癒着政権もヒラメ官僚も対策は形だけなので、
 (建設業界から巨額のカネを受け取っている自民党の政治家が真面目に取り締まる訳が無い)
 はっきり言って自業自得以外の何ものでもない」

「慰安婦の件では朝日新聞に責任転嫁する無責任な安倍とヒラメ官僚も、
 この除染の件では何一つ反論できないし責任転嫁もできないという醜態である」

「腐敗した口だけ二世議員とヒラメ・キャリアの言う「人権」など、
 都合のいい時にだけ持ち出す、自分に甘い欺瞞的なお題目に過ぎない。
 当然、国際社会に通用するようなものではない」

「安倍やその取り巻き、ヒラメ官僚の体質は民主主義に反するものであり、
 権力への阿諛追従に奔走する中南海の体質と酷似している」

「このように、原子力業界とそれに取り込まれた自民党議員達、
 そして国民を裏切り権力に媚び諂うヒラメ官僚は
 原子力のダークサイドに関わったが最後、中共のような非民主的体質に浸潤され、
 「半減期」すらない政治的汚染に頭からどっぷり浸っていると言える」

「公判では過酷事故を招いた東電の安全軽視、収益重視の体質が浮き彫りになっている。
 対策がとられなかった理由を社員は「近隣地域に影響」としているが、
 どう見ても数百億円の多額の費用を惜しんだからであろう。
 これでは現場の社員がいかに安全対策に力を入れても水の泡である」

「北海道の大停電で、またしても原子力支持派のお粗末さが明らかになった。
 経産省は原子力PAで国民を騙し、福島原発事故を招いた「共犯」であるが、
 元経産キャリア官僚がSNSで泊原発再稼働を主張して下手な反論もし、
 (当然ながら)木っ端微塵に論破されたのである」

「しかも「反原発は宗教」などと捨て台詞を吐く始末で、
 日本だけでなく全世界にその無礼さとお粗末を自ら示してしまった」

「今回の件で泊原発再稼働を主張する論者は根本的に
 エネルギー政策のリテラシーが欠けている」

「大型発電所、特に運転調整が極端に苦手な石炭火力への依存が諸悪の根源で、
 大型発電所への依存度を下げガス火力・コージェネの分散発電が最優先である」

「今回明らかになったのは原発支持派こそがカルトに近い「宗教」だということであり、
 福島原発事故では「一人も死んでいない」と非科学的な放言を行い、
 (日本を支援してくれた米兵が明らかな被曝症状を呈し、既に複数が亡くなっている)
 北海道の大規模停電では「原発稼働で防げた」と妄想を堂々と開陳する」

「つまり彼らの脳内では深刻な被害が出ても「原発のせいではない」、
 停電など何らかの問題があれば「原発稼働しないから」という
 原発稼働は正しく、停止が誤りという教条的な思考回路しかないのだ。
 これこそ当ウェブログが前々から指摘している「汚染」である」

「実際には原発支派派の主張は欺瞞だらけで、
 事実に照らして信用できないことは明白である」

「例えば東電の裁判で日本原電の社員は津波対策の切迫性を否定したが、
 東電の安全対策担当の元幹部は「原発が運転停止になるのを避けたかった」と
 数百億円の対策コストが真の理由であることを証言している」

「また、同じ裁判で双葉病院の看護師は44人の患者が亡くなった理由として
 「原発事故が原因」とはっきり証言している。
 つまり患者は東電が数百億円を惜しんだために命を奪われたのだ」

「原子力支持派は「福島原発事故で一人も死んでいない」という無礼な発言に
 「直接死んでいない」と欺瞞的な修正を加えてまだ続けているが、
 亡くなった患者の遺族にどう聞こえるかよくよく考えるがいい。
 日本人のとしてあり得ない恥ずべき言動は今すぐ止めるべきだ」

「当ウェブログがなぜ原子力の「汚染」と呼んでいるか理解して頂けるだろう。
 多くの人間が政治的に汚染されているし、倫理的にも汚染され、しかも自覚すらしていない」

「東電の裁判では双葉病院での患者の死が「原発事故が原因」だと看護師が証言し、
 否応なしに原子力産業と原子力支持派の欺瞞と無責任が浮き彫りになったが、
 追い打ちをかけるようにまた別の不祥事が発覚した」

「放射性廃棄物の最終処分場の誘致を図る勢力が、
 現金1000万円で町長を買収しようとしたのだ」

「「反対」と称していた町長は矢張り自らの嘘と欺瞞がやましかったのか、
 政治資金規制法の抜け穴を探して1000万円の受け取りを隠蔽していた」

「こうした「カネ」と「政治」の薄汚い関係は原子力産業の「お家芸」であり、
 現場の技術者がいかに真摯であっても、研究者が誠実に説明しようとしても、
 絶対に信用してはならない最も決定的な理由なのである」

「流石に多くの有権者も(お花畑の原発擁護論に騙されているB層以外)
 腐敗した胡散臭い本性を知悉して原子力の「政治的汚染」が不治の病だと理解し、
 より厳しい目で原子力関係者や擁護派の薄汚れた動機と行動を監視せざるを得ない。
 そしてこの日本社会を健全に保つため原子力の徹底排除姿勢を強めるであろう」

「安倍政権は相変わらず「エネルギー妄想計画」を放棄していない。
 骨の髄から噓つきで無責任な政権だからまともな国民が信用する訳がないのだ。
 どうせまた大失敗しても不祥事が続発しても何一つ責任を取らないのだから」

またも「表面化したのは一部に過ぎず、他にも不正が隠れている」と予言した通り。。

▽ 原子力の歴史は隅々まで「政治」「カネ」により汚染されてきたが、今でも全く変わらない

『電力と政治』上: 日本の原子力政策 全史(上川龍之進,勁草書房)


「安倍政権がレイムダックになっても、原子力利権勢力は安倍政権より遥かにしぶとい」
とした警告も、悲しいことだが的中したと言うしかない。。

「美しい日本の国土を半永久的に汚染して住民から故郷を奪い、
 世界に衝撃を与えた福島第一原発事故から八年。
 またしても原子力に関わる不祥事が報じられた。
 (関係者、特に上層部が全く反省していないからである)」

「除染事業ではこれまで、環境省職員の汚職や反社会勢力の介入など、
 数々のとんでもない問題が発覚してきたが、「またしても」である」

「FNNが取材により、清水建設の下請けが除染事業で利益率5割という
 反社会的と言っても過言ではないボロ儲けをしており、
 役員報酬が僅か3年間で77億円にものぼっていることを明らかにした。
 相当特殊な高度技術を持っているニッチトップの企業でも通常は考え難い高額だ」

「環境省は取材に対し「法令に従い適切に発注」と放言しているらしく、
 またもや不祥事として省の歴史に残りそうな情勢である」

「原子力産業ではこうした問題が続発するはっきりした傾向があり、
 拝金・無責任・欺瞞とも呼ぶべき数々の悪しき体質が
 今なお続いていると捉えるのが至当であろう」

「事実、現在進行中の東電の裁判では幹部が露骨な保身に走り、
 「責任逃れに終始」とメディアに報じられている始末だ」

「質問から見ると裁判官もどうやら元幹部の言い逃れに不信感を持っているようで、
 判決においては相当に厳しい指摘が出そうである」

「下野新聞は東電の元広報が仏門に入って被害者のため毎日祈っていると報じている。
 元幹部が無責任で、元社員が寧ろ責任を感じている対比が鮮明で、
 原子力産業の本質を示した一つの縮図であるかのようだ」

「日本国民はこうした実態をよくよく記憶しておき、
 腐敗を招いた政治に鉄槌を下さなければならない。
 そうでもしなければ「彼ら」には自浄力が全くないのだから」

矢張り「鈍感で無知なB層有権者は、安倍やヒラメ官僚を延命させて国益を毀損している」のである。

 ↓ 参考

除染では腐敗・裁判では責任逃れ、原子力産業は果てしなく汚染されている - 国民を裏切り続ける根深い体質
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/f268a194a39c28e57db2fb25bcbdc011

「核のゴミ」処分場推進派が1000万円で買収を企む、相変わらず腐敗体質-核燃サイクル行き詰まりも当然
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/2c28b7c073be37ec471b925ee6456200

「患者の死は原発事故が原因」「原発停止を避けたかった」- 裁判で次々暴露される、原子力の汚れた本性
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/341ae616445c008361a3ef63af83bf4b

原発の除染労働者に「深刻なリスク」と国連人権理事会 -「虚偽説明」とまで指弾、安倍も政府も反論ゼロ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/a3f9d385bae7df2106194ad4957559b7

米軍兵士7名を死なせても反省ゼロ、原子力関係者は公然と自己正当化している - 東電は米国で訴訟対策
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/8ae804781ca3bad72459b09e53b0bede

「100mSv以下の低線量被曝でも癌による死亡リスク増加」- 疫学調査で判明、矢張り原発は安全でない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/9d37409245eb262148160ed1c412bd0e

▽ 福島事故後も利権構造は変わらず、御用メディアに多額のカネを注ぎ込んで「原発宣伝」が継続中

『原発プロパガンダ』(本間龍,岩波書店)


原発テロ対策施設 5原発10基で完成遅れ(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190417/k00/00m/040/213000c.html
”原発の新規制基準でテロ対策として設置が義務付けられている「特定重大事故等対処施設」(特定施設)を巡り、既に再稼働している原発を持つ関西電力、四国電力、九州電力の3社は17日、5原発10基の特定施設の完成が期限を1~3年ほど超過するとの見通しを明らかにした。原子力規制委員会との意見交換で表明した。
〔中略〕
 特定施設は、テロなどで原子炉が冷却不能になった場合、遠隔操作で原子炉の冷却を継続するための施設。東京電力福島第1原発事故を踏まえて作られた新基準に盛り込まれ、当初は2013年の新基準施行から一律5年以内に設置する必要があった。しかし、審査が長引いたことを踏まえ、規制委は原子炉の工事計画の認可を受けてから5年に猶予期間を延長した。
 各社によると、大規模で難しい工事が必要なため、時間がかかっているという。最初に期限を迎えるのは九電川内(せんだい)原発(鹿児島県)1号機(来年3月)と2号機(同5月)だが、九電によると約1年超過する見通しだ。
 この日の意見交換では、一部の規制委員から「原則として期限の延長はあり得ない」などと厳しい意見が出た。期限を過ぎた場合、規制委は原子炉の停止を含めた措置を命じることができる。【岩間理紀】 ”

四月中旬の段階で既に、関電・九電・四国電のテロ対策が
遅れに遅れて原発稼働どころではなくなっていたことが分かる。
我が国の原子力の安全対策は相変わらずお粗末だということだ。


「なんとかなると思ったら大間違いだ」規制委員長 テロ対策遅れの原発認めず(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190424/k00/00m/040/213000c.html
”◇再稼働済み5原発9基、施設完成しなければ運転停止へ
 原発の新規制基準でテロ対策拠点として義務づけられている「特定重大事故等対処施設」(特定施設)を巡り、原子力規制委員会は24日、「原子炉の工事計画の認可から5年」とした設置期限の延長を認めないことを決めた。関西電力、四国電力、九州電力の計6原発12基は期限を1〜3年ほど超過する見通しで、再稼働済みの5原発9基については施設が完成しなければ運転停止となる。
 最も早い九電の川内原発1号機(鹿児島県)は来年3月、同2号機は来年5月に期限を迎える。施設完成後は新規制基準を満たし、再び運転可能となる。
 電力各社は今月17日、期限に間に合わないと規制委に表明。規制委は24日の定例会で「自然災害などの理由で遅れたのではない」などと期限を延長しなかった。
 記者会見で更田豊志委員長は「差し迫った状況で当局に訴えれば、なんとかなると思ったのだとしたら大間違いだ」と電力各社を批判。「特段理由のない変更はしてはならない」と述べ、期限厳守を強調した。
〔中略〕
 期限が守れない理由について、電力各社は17日の会合などで「安全性向上の結果、高度で大規模な工事が必要になった。見通しが甘かった」などと陳謝していた。規制委は、期限が守れない場合に原発の運転を停止させる手順などを検討する。【岩間理紀】”

当然、原子力規制委に厳しく叱責されてしまう始末。
数ヵ月どころか何年も超過するなど「途上国並み」である。
安倍や電力大手が「安全」と称するのは所詮、この程度のものなのだ。


原発停止すれば電気料金値上げリスクも 関電などに衝撃(産経新聞)
https://www.sankei.com/west/news/190424/wst1904240043-n1.html
”原子力規制委員会がテロ対策が完了していない原発を停止させる方針を打ち出したことで、これまで5原発で計9基を再稼働させてきた関西電力と九州電力、四国電力に大きな衝撃が走った。
 原発は発電コストが安く、1基あたり毎月数十億円規模の収支改善効果を生む。運転停止となれば経営悪化は避けられず、各社は特定重大事故等対処施設(特重施設)の早期完成に向けて対応を急ぐ考えだ。
 「非常に厳しい判断。工期の遅れを最小限にとどめなければ電気料金を値上げする事態も危ぶまれる」。関電幹部はこう漏らした。
 関電は東日本大震災の影響で全原発が停止した後、高浜、大飯(おおい)の2原発4基を再稼働させた。
〔中略〕
 しかし特重施設の完成は7基とも、設置期限から1年〜2年半ほどずれ込む見通し。
 このうち高浜3、4号機はそれぞれ来年8月と10月に設置期限を迎え、以降は停止する可能性がある。その場合、収支への影響は毎月約90億円に及ぶ。
 関電は原発再稼働に伴い電気料金を2度値下げし、平成31年3月期の販売電力量は8期ぶりに増える見込みだが、来秋以降は値上げのリスクも高まりそうだ。
 関電関係者によると、規制委の審査過程で、特重施設の立地や設計の変更を迫られ、新たに山を削って造成するなどの大規模な工事が必要になった。
 この関係者は「施設の重要性は理解するが、工期遅れの責任は電力会社に一手に押しつけられるのか」と納得がいかない様子で話した。

 一方、現在運転中の九電川内(せんだい)原発1、2号機と四電伊方(いかた)原発3号機も、来年以降に順次、停止となる可能性がある。両社はいずれも「工期短縮が図れるよう最大限の努力を継続する」とコメントした。(林佳代子)”

新卒採用が僅少でしかも社員が東京新聞に転職していると噂になった産経新聞だが、
報道をよく見ると実に興味深い内容も書かれている。

原発の「安い発電コスト」というのは事業者にとって「安い」(=ツケは国民に)であり、
よく言われる原発の「経済性」というのは矢張り事業者の「収支改善」のことだったのだ。
しかも原発停止で電気料金が上がると語っているから、
自社の工事の遅れなのにそれを顧客に転嫁する体質なのだ。
本当の「公益企業」なら工事が遅れた責任を取って幹部の報酬カットではないのか?


規制委、二度延長許さず 原発テロ対策施設(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44165700U9A420C1EA2000/
”原子力規制委員会は24日、原子力発電所に設置を義務づけるテロ対策施設について完成期限の延長を認めないことを決めた。関西、九州、四国の3電力会社の5原発10基が対象。期限内に完成しなければ運転停止を命じる方針だ。規制委の厳しい姿勢の背景には、延長を認めれば電力会社に甘いとの批判が生まれ、審査が骨抜きになる懸念がある。
「工事の見通しが甘い。規制当局の出方にも甘い認…〔以下略〕”

原子力規制委の苛立ちを日経新聞が伝えている。
必ずしも十分とは言えない規制すら電力大手が守れない
(真剣に守ろうとする姿勢が殆ど無いに等しい)
のだから規制委の怒りは極めて当然と言える。
原発を停止させないと事業者は碌に反省もしないのだろうから。
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