みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

夕張市が「桜の名所に」― 年の暮れに、ちょっといい話

2006-12-30 | いとすぎの見るこの社会-コミュニティ関連
このような話があると、良い気分になれます。

夕張市を「桜の名所」に、ニトリが道知事に提案(日本経済新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20061228c3c2800w28.html

” 高橋はるみ知事は28日の記者会見で、家具・インテリアチェーン大手の
 ニトリから、夕張市に大量の桜を植樹し桜の名所をめざす計画の提案を
 受けたことを明らかにした。〔中略〕
 ニトリによると、福祉や環境保全団体などに活動資金を助成する「ニト
 リ北海道応援基金」を活用。民間の資金や提案も募り、桜の植樹を軸に
 夕張振興策を練る。同社は「花の名所は不便でも多くの人が訪れる」と
 前向き。知事も「市と連携し早急にプロジェクトチームを立ち上げたい」
 と側面支援する考えだ ”

近くにラベンダーで知られる富良野があるので、良い案だと思います。
ニトリにも夕張にもメリットがあるという点で素晴らしい試みです。
桜はピークが短いので、秋にも何か企画しても良いかもしれません。

コールセンターや金融機関のバックオフィスを設けるなど
首都圏の企業の動きにも期待したいところ。
(このような時にこそ経団連が少しは動くべきです)

「夕張市のように、地方自治体も選別・格差の時代に入った」
と切り捨てるのはいとも簡単なことですが、
他人事のように言わずに「どう現実に立ち向かうか」を考えるべきでしょう。
いくら頭が良くても志に欠ける人が多くなると、この社会が歪みます。

勿論その逆も然りであり、志があっても頭がよろしくないと却って
弊害を生みます。(自戒も込めて、です …)

日本を滅ぼしかけた戦前の自称愛国者達(神社に祀られている松岡洋右氏含む)や
国内外の情勢変化への対処を誤って衰退した、戦後の"一国平和主義"が実例かと。
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東証が大納会を迎える ― 楽観論が多くなるのは季節柄?

2006-12-29 | 注目投資対象・株価の推移
マーケットに関する報道です。

東証が大納会を迎える、日経平均は4年連続で上昇(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20061230k0000m020071000c.html

 → 「来年は2万円台」って、言うのは本当に簡単ですが ……
   いとすぎは人の発言より企業業績を信じます。
   何しろ"業績原理主義者"なもので。

NY原油先物、2006年の平均は66ドル(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20061231k0000m020002000c.html

 → 改めて今年の原油価格を振り返ってみると、
   いかに7月の原油価格が異様だったか分かります。
   先高感が後退した昨今ですが、まだひと波乱ふた波乱あるでしょう。

   ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄関連の報道をいくつか。

11月の工作機械9社、受注11%増(日刊工業新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061227-00000006-nkn-ind

” 日刊工業新聞社がまとめた11月の工作機械メーカー9社の受注実績は、
 前年同月比11・0%増の539億3600万円となった。国内は国際
 見本市効果が加わり2カ月ぶりにプラス。輸出は8月以降、30%近い
 伸び率を継続している。前月比も6・0%増加した。鍛圧機械を含めた
 10社では前年同月比10・3%増の733億5600万円となり、49
 カ月連続で前年同月比プラスとなった。”

 → 主要部を抜粋致しました。
   やはり工作機械は「輸出頼み」です。
   昨年のように市場の主役級の活躍は期待し難いでしょう。

三菱UFJ証券「シーズクリエイトは依然として割安」と(フィスコ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061228-00000036-fis-biz

 → 久しぶりにシーズクリエイト関連のコメントが出たと思ったら、
   誰もがそう思っているのに、と言いたくなるような内容でした。

   どう考えても今の水準のままでいるとは考えにくいところ。
   予想配当利回りも、現時点で新日鐵をも超えているのでは?

   ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄です。
今週はトーセイになぜか大きな買いが入っていました。

  【日立建機(東証一部 6305)の株価推移】

 [9月4日]    [12月29日]
 2,715円 → 3,200円 △ 485(+17.86%)

  【トーセイ(東証二部 8923)の株価推移】

  [9月4日]   [12月29日]
 112,000円 → 137,000円 △ 25,000(+22.32%)

  【シーズクリエイト(東証一部 8921)の株価推移】 ※ 昨年から継続

 [11月22日]  [12月29日]
 74,500円 → 67,400円 ▼ 7,100(-9.53%)

  【オークマHD(東証一部 6103)の株価推移】

 [6月7日]    [12月29日]
 1,202円 → 1,380円 △ 178(+14.81%)

  【丸紅(東証一部 8002)の株価推移】

 [6月7日] [12月29日]
  573円 → 604円 △ 31(+5.41%)

  【三菱商事(東証一部 8058)の株価推移】

  [6月7日]   [12月29日]
  2,220円 → 2,245円 △ 25(+1.13%)

※ 投資判断は投資家各位で行って頂けますようお願い致します。

昨年11月から見ている銘柄もありますから、
パフォーマンスは宜しくないですねえ。

単純平均したら8.58%ほど、
資金が2回転しているから14、5%程には届くでしょう。

 … … … …

今年ももうすぐ終わります。

投資家の皆さんも市場関係者の皆さんも、
どうぞ良い年をお過ごし下さい。


~~~~~~(過去の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  【クリード(東証一部 8888)の株価推移】

 [12月15日] [9月1日]
   578,000円 → 408,000円 ▼ 170,000(-29.41%)

  【新日本建物(JASDAQ 8893)の株価推移】

  [2月7日]  [9月1日]
  1,200円 → 645円 ▼ 555(-46.25%)

  [4月14日] [9月1日]
   985円 → 645円 ▼ 340(-34.52%)

  【東誠不動産(JASDAQ 8923)】

 [12月9日]  [2月6日]
  105,000円 → 157,000円 △ 52,000(+49.52%)

  【オークマHD(東証一部 6103)】

 [11月2日]  [4月7日]
    1,000円 → 1,631円 △ 631(+63.10%)

  【丸紅(東証一部 8002)の株価推移】

 [10月24日] [4月14日]
    507円 → 631円 △ 124(+24.46%)

  【三菱商事(東証一部 8058)の株価推移】

 [10月24日] [4月14日]
    2,065円 → 2,740円 △ 675(+32.69%)

※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  譲渡益税の分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログのこちらのカテゴリーも御覧下さい。)

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『週刊 東洋経済』1月6日合併号 ―「製造業の日本」から「金融業の日本」へ

2006-12-28 | 『週刊 東洋経済』より
今週の『週刊 東洋経済』は恒例の年末年始特集でした。
『週刊東洋経済』の定期購読(レビュー投稿で1,000円券プレゼント付)

最新の記事内容紹介は、こちらの方が早いです。
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/

今週の『週刊東洋経済』はページが多過ぎて読むのに迷いますが、
まずはP66の「Big Interview」からでしょう。

今後の日本の国家戦略という観点では、大前研一氏に限ります。
「九州が東アジア経済圏の中軸になれる」という主張には激しく同意(笑)、
地理的にも、類稀な政治的安定性においても最重要地点に間違いないでしょう。
「21世紀は中国の世紀ではなく小国の世紀」と論じて
スウェーデン、フィンランド、シンガポールを挙げているのも流石です。

これは『新・経済原論』にも載っている内容なのでしょうか。
(まだ目を通していないので、ぜひ読みたいところ)

ページの左側には野口悠紀雄 教授が登場、実に豪華なインタビューです。
「コモディティ(規格化された普及品)」の製造には未来がないこと、
英米の経済成長には金融業の果たした役割が非常に大きいこと、
経団連とは違って先を見据えた正論です。
(残念ながら、具体策が乏しいような気がするのですが ……)

   ◇     ◇     ◇     ◇

投資関連では、大分前から話題の「オフィスビル市場」、P60です。
驚いたのは「オフィスビル資産価値クロック」の図で、
このような便利なものがあったら、投資家は大助かりですね。

もちろん、P122からの東洋経済新報社得意の「増益・増配銘柄」のリスト
も見逃せません。(ただ、昨年より増益の勢いが全般的に弱いかも)

どこもかしこもこの話で持ち切りの「M&A」の方は、
いとすぎは正直言ってほとんど分からないので割愛します。
(と言うより、事業内容以外の理由でホールドするのは好きでないので …)

   ◇     ◇     ◇     ◇

2007年の大きな政治問題となりそうな気配の「労働問題」にも一言。

たまたま今号に橘木俊詔 教授(P210)と八代尚宏 教授(P133)
の両氏の論考が掲載されておりまして、興味深く拝見したのですが、
まさに日本が今、岐路に立っていることを実感します。

いとすぎには八代 教授は平成の井上準之助に見えて仕方ないのですが。
たくさんの人の生活を破壊するのと引き換えに向上させる「生産性」
という数値に、一体何の意味があると言うのでしょうか。
(井上準之助と同じ最期を迎える可能性もあるでしょう)

不動産バブル崩壊の時と同じで、コントロールしていないと
経済はどのような副作用をもたらすか分かったものではありません。

   ◇     ◇     ◇     ◇

最後になりますが、P22の少子化対策関連記事も
ぜひ目を通してください。ともに大切な問題ですから。

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『東京 五つ星の蕎麦』(見田盛夫)― お薦めです

2006-12-27 | 贈り物にどうぞ
多分新刊だと思いますが、情報の密度が高く、お買い得な本です。




『東京 五つ星の蕎麦』(見田盛夫,東京書籍)

知らぬ者のない老舗から気鋭の新店まで網羅されています。
蕎麦好きの方はどうぞ。
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『週刊エコノミスト』1月9日合併号 ― 2007年どうなる原油・資源・ヘッジファンド等々

2006-12-26 | 『週刊エコノミスト』より
今週の『週刊エコノミスト』は、経済誌各誌と同じく2007年の見通しでした。
『週刊エコノミスト』の内容案内

最新号の内容の確認は、こちらの毎日新聞のサイトの方が正確で早いです。
但し、定期購読しても全くディスカウントされません
http://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/

「マネー変流」と題された特集の中では、何と言ってもP34です。
草野グローバルフロンティアの草野豊己 代表の寄稿で、
増大の一途を辿るヘッジファンド勢力の現況を伝えています。
(これは本当に、必ずお読み下さい!)

ヘッジファンドが数でも資産規模でも急増しており、
完全にグローバル市場の「主役」となっていること、
(現在、何と保有資産総額
1兆2000億ドルを超える!)
運用戦略を資産構成別に分析するとロング・ショートが40%、
M&A機会などを狙うイベント・ドリブン戦略が20%と大半を占め、

上昇市場、活発な市場が見つかると殺到し、
儲からなくなったら一目散に逃げ出す

という行動様式が紹介されています。

いとすぎは、草野氏の記事で日銀の金融政策の重要性が漸く分かってきました。

2003年~2006年は「リスク資産へのウエートが高い投資戦略ほど、
より良い運用成績を収めることができた」とのことですので、
そろそろ危険水域でしょうか。。

やはり2007年の日本市場では、ショートを積極的に使うか、
下値を辛抱強く拾ってゆく方が良さそうです。

   ◇     ◇     ◇     ◇

隣のP35も重要です。外国人投資家の動向が分かります。
メリルリンチ日本証券の菊池正俊 チーフ株式ストラテジストの寄稿で、
世界の投資家の日本株ウエイトが昨年比でかなり低下していること、
(2005年12月は61%、2006年11月には12%に激減)
日本株式の予想PERがアメリカ株と同程度に低下したことが指摘されています。

欧州株式の上昇にはM&A活況の寄与があり、
日本で今年実施される「三角合併解禁」も注目されていること、
欧州の投資家が日本の個人消費低迷を心配していることなど、
非常に有益な情報が詰まっている素晴らしいレポートです。

   ◇     ◇     ◇     ◇

言う迄もないところですが、
P36の柴田明夫 丸紅経済研究所所長の寄稿も勿論必見です。

人口約30億人の新興国が本格的な工業化の過程に
突入し、先進諸国へのキャッチアップを急激に進
め始めれば、その影響は大きい

と要点をばしりと言い切られています。

原油の高値安定はともかく、穀物の高騰だけは本当に勘弁して欲しいのですが ……
(トウモロコシ・大豆・小麦が同時高になったら日本は被害甚大です)

   ◇     ◇     ◇     ◇

他には、P42の増税による家計の負担増、
P44の「遺伝子組み換えコメの違法流通」の話、
P54の沖縄観光に生じている変化も興味深い記事です。

他誌と並べてみるとマンパワー面での苦しさが分かる『エコノミスト』ですが、
自分で探してみると、有益で鋭い記事がたくさんあります。

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