新政権が始まると馬鹿げた賞賛が始まるのは恒例行事である。
民主党が政権与党になった時は妙な期待感が横溢したが
全く内容のない安倍政権支持、アベノミクス賞賛も同類である。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言うが
現代日本は経験にすら学ばない連中が大部分であるようだ。
数年後の深刻な経済危機に陥ってからも自己の愚かさを悟るかどうか疑問である。
(その時に真実を悟っても手遅れではあるが)
きっと太平洋戦争の時と同じく、時代の衆愚を煽った己の責任を忘却して
「騙された! あいつが悪いんだ!」と叫び出すに相違ない。
国民性は一朝一夕に変わるものではないのだから。
さてマーケットは黒田バズーカで劇的に転換するかと思われたが大勢は変わらず。
当ウェブログが年頭に書いた通りの展開となりそうだ。
「ドル円は本格反転上昇のフェーズではありません。
調子に乗りすぎず、市場心理を見抜いてポジションを変えましょう。
皆が強気過ぎるのは天の警鐘です。一本調子の上昇はありません。
必ず中だるみの時期があり、それを見抜けるかどうかでパフォーマンスが変わります」
「矢張り2013年は「悪い円安が始まる年」となり、
金融緩和万能論つまりリフレ教の「終わりの始まり」となりそうだ」
「今年になってリフレという新しいカルト宗教が流行っている。
通貨切り下げで経済成長できるものならば、とっくの昔に日本は経済成長を取り戻しただろう。
量的緩和を実施していた時期にどうして日本の成長率が低迷していたのか、愚者達は説明できない」
と当ウェブログは書いた。
今年は年頭から金融緩和で日本経済が救われるかのような与太話を喚く
視野狭窄のオポチュニスト達が跳梁跋扈していたが、
早くもリフレ教・カルト勢力の足元が崩れ始めた音が遠くから聞こえてくる。
↓ 参考
「日銀が金利をコントロールできなくなる可能性」- ヘイマン・キャピタル・マネジメントのカイル・バス氏
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/41f577523ada3d2828f2ce94763115df
2013年の日本市場は円安で活況が見込めるが、一本調子にはならない ― 国民生活には「悪い円安」の影が迫る
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/7751065f7622e5d7592d06e77421a567
▽「企業収益が伸びても賃金は上がらない」というのが21世紀の日本経済の現実
ユニクロを”投資家目線”で分析してみた(東洋経済オンライン/ムーギー・キム)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130327-00013408-toyo-nb
現下の市場活況を最も鋭く分析している論としては、
このムーギー・キム氏を筆頭に挙げたい。
業界関係者が決して言えない「不都合な真実」を洗いざらいぶちまけている。
イデオロギー的にアベノミクスの太鼓持ちとならざるを得ない保守メディアは論外だが
大規模金融緩和によって大儲けできる金融業も公共の電波やエージェントを使って情報操作を行っている。
本質的に彼らが帯びざるを得ない国民との利益相反は、いずれ明らかになろう。
「空気」に便乗する衆愚論者がいかに大声で騒いでも真実は決して覆い隠されない。
見える者には見えるのである。それはいつの時代も変わらない。
▽ 日本でもアメリカでも量的緩和策は物価・GDPに影響せず、資産価格にばかり働きかけた
3メガ銀利益2兆円超、株高で投信好調…3月期(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130419-OYT1T01730.htm
金融業が洗脳されたようにアベノミクスを囃すのは当然である。
(言う迄もなく証券会社も銀行以上に劇的な増益となっている)
しかしそれは単に業界の利益つまりカネのためであり、
日本経済の真の問題を理解して行っているものでは全くない。
彼らは今の「稼ぎ時」に目一杯稼ぐことしか考えていない。
それが100年以上前から全く変わらない、金融業のDNAである。
民主党が政権与党になった時は妙な期待感が横溢したが
全く内容のない安倍政権支持、アベノミクス賞賛も同類である。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と言うが
現代日本は経験にすら学ばない連中が大部分であるようだ。
数年後の深刻な経済危機に陥ってからも自己の愚かさを悟るかどうか疑問である。
(その時に真実を悟っても手遅れではあるが)
きっと太平洋戦争の時と同じく、時代の衆愚を煽った己の責任を忘却して
「騙された! あいつが悪いんだ!」と叫び出すに相違ない。
国民性は一朝一夕に変わるものではないのだから。
さてマーケットは黒田バズーカで劇的に転換するかと思われたが大勢は変わらず。
当ウェブログが年頭に書いた通りの展開となりそうだ。
「ドル円は本格反転上昇のフェーズではありません。
調子に乗りすぎず、市場心理を見抜いてポジションを変えましょう。
皆が強気過ぎるのは天の警鐘です。一本調子の上昇はありません。
必ず中だるみの時期があり、それを見抜けるかどうかでパフォーマンスが変わります」
「矢張り2013年は「悪い円安が始まる年」となり、
金融緩和万能論つまりリフレ教の「終わりの始まり」となりそうだ」
「今年になってリフレという新しいカルト宗教が流行っている。
通貨切り下げで経済成長できるものならば、とっくの昔に日本は経済成長を取り戻しただろう。
量的緩和を実施していた時期にどうして日本の成長率が低迷していたのか、愚者達は説明できない」
と当ウェブログは書いた。
今年は年頭から金融緩和で日本経済が救われるかのような与太話を喚く
視野狭窄のオポチュニスト達が跳梁跋扈していたが、
早くもリフレ教・カルト勢力の足元が崩れ始めた音が遠くから聞こえてくる。
↓ 参考
「日銀が金利をコントロールできなくなる可能性」- ヘイマン・キャピタル・マネジメントのカイル・バス氏
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/41f577523ada3d2828f2ce94763115df
2013年の日本市場は円安で活況が見込めるが、一本調子にはならない ― 国民生活には「悪い円安」の影が迫る
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/7751065f7622e5d7592d06e77421a567
▽「企業収益が伸びても賃金は上がらない」というのが21世紀の日本経済の現実
『日本の景気は賃金が決める』(吉本佳生,講談社) | |
ユニクロを”投資家目線”で分析してみた(東洋経済オンライン/ムーギー・キム)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20130327-00013408-toyo-nb
”今はフランス時間朝5時。シャンパーニュ地方へシャンパン造りの視察にいってきた帰りで疲れて昼間から寝てしまったところ、起きたら朝4時だったので、東洋経済の親愛なる皆様に早朝一番、コラムを1本お届けしたい。
ふと寝ぼけ眼で「東洋経済オンライン」のアクセスランキングを見てみると、いまだにユニクロネタばかりである。風間直樹記者が書かれたユニクロ疲弊特集に加え、増益ランキングでもユニクロネタ、そしてそれに便乗したグローバルエリートは見た! のユニクロネタが二本。先週、「ユニクロ論争、これにて一件落着」と書いておきながら、便乗してさらにもう一発投下することにした。
〔中略〕
■ 株価上昇とアベノミクスはファンダメンタルには無関係
さて、ユニクロの株価は3万円に迫り、PBR(株価純資産倍率)は8倍近辺と恐ろしい水準である。株高はユニクロに限らず、最近は株価上昇とアベノミクスの政策検証が盛んに行われている。
ここで最近の株価上昇とアベノミクスとは、ファンダメンタルには全然関係ないことを読者の皆様にお伝えしておこう。そもそも円高と日本株売りの背景には、米国サブプライム危機とヨーロッパのユーロ危機の中で資金の逃避先として円が買われことに加え、グローバル経済の停滞に伴う株から債券への資金シフトの中で、日本株が円高と需給の観点から売られ続けてきたことがある。ユーロ危機とサブプライム危機が一服した今、円からドルとユーロに資金が流れ、債券から株に戻ってくるのは当たり前のことである。
この大きなストーリーに気づかず、こまごまとした“政策効果”を語るのは的外れも甚だしい。しかしながら安倍さんはラッキーで、このタイミングにうまく乗って金融緩和や大規模財政拡大論が批判とともに騒がれたので、どうせ起こる運命にあった資金シフトのモメンタムに拍車がかかった。
なお日本の株価が上がっていると的外れにも威張っている自民党関係者がいるが、リーマンショック以降、危機の震源地であったアメリカでは、すでに株価指数が2倍になっていることを忘れてはならない。8000円から1万2000円に戻って喜んでいる場合ではない。日本株は世界株が売られるときはわれ先に売られ、世界株が戻るときはいちばん戻り幅が小さいのだ。
かつ“民主党政権は駄目だったと認めよ!”とたけだけしく迫っている自民党議員は、その何倍ものスケールで責任が重いことを忘れるなと申し上げたい。失われた20年の中、いったい何年自分たちが政権を担当したと思っているのだろう。
■ 証券会社は当てにならない
さて、株価の上昇局面になるとまた、数ヵ月前に大損をしたのも忘れて、おめでたい投資家が元気を取り戻し、証券会社に電話を始める。ただし証券会社、とくに個人を相手にしているリテールの証券会社があなたにまっとうな投資アイデアをくれるなどと期待してはならない。
一部の上客との長期的関係を重視して優先的にいいアイデアをくれるセールスもたまにいるが、総じて(1)証券会社自体がどの株が上がるかわかっていない (2)あなたを他の客に比べて優先する理由がない(3)証券会社は客がトレードすれば儲かり、得しようが損しようが関係ない……ので、やはり自分自身が賢い投資家になることで、自分の資産を守るしかないのだ。〔以下略〕”
現下の市場活況を最も鋭く分析している論としては、
このムーギー・キム氏を筆頭に挙げたい。
業界関係者が決して言えない「不都合な真実」を洗いざらいぶちまけている。
イデオロギー的にアベノミクスの太鼓持ちとならざるを得ない保守メディアは論外だが
大規模金融緩和によって大儲けできる金融業も公共の電波やエージェントを使って情報操作を行っている。
本質的に彼らが帯びざるを得ない国民との利益相反は、いずれ明らかになろう。
「空気」に便乗する衆愚論者がいかに大声で騒いでも真実は決して覆い隠されない。
見える者には見えるのである。それはいつの時代も変わらない。
▽ 日本でもアメリカでも量的緩和策は物価・GDPに影響せず、資産価格にばかり働きかけた
『金融緩和で日本は破綻する』(野口悠紀雄,ダイヤモンド社) | |
3メガ銀利益2兆円超、株高で投信好調…3月期(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130419-OYT1T01730.htm
”三菱UFJ、みずほ、三井住友の大手金融3グループの2013年3月期決算の税引き後利益が合計で2兆円を超え、7年ぶりの高水準となる見通しとなった。
安倍首相の経済政策「アベノミクス」による株高で、保有株式の損失処理額が減ったほか、投資信託の販売が急増しているためだ。
投資信託の販売額は、12年度下期(12年10月~13年3月)だけで、合計約2兆8000億円となり、上期の約1.8倍となった。〔以下略〕”
金融業が洗脳されたようにアベノミクスを囃すのは当然である。
(言う迄もなく証券会社も銀行以上に劇的な増益となっている)
しかしそれは単に業界の利益つまりカネのためであり、
日本経済の真の問題を理解して行っているものでは全くない。
彼らは今の「稼ぎ時」に目一杯稼ぐことしか考えていない。
それが100年以上前から全く変わらない、金融業のDNAである。