エコノミストは学校特集、他誌とは異なる事例を探し
頑張って取材しているものの、私立のマーケティングに
うまうま乗せられている観が強いかな。。
肝心の人材の質に関しては、トップ層は別として
分布や平均は少子化により悪化しているように思えるのだが。。
(周りがお膳立てすることに慣れ切っていると言うか。。)
エントリーのサブタイトルは82頁より。
BNPパリバ河野氏の寄稿である。
日本企業が対外投資ばかりで国内投資は低迷、
当然ながら国内は「失われた30年」が続いた訳で
プロビジネスの腐敗した経済政策を続ける限り
日本経済の停滞は必然の結果なのであろう。
論より証拠、日本企業のIT関連投資は主要国最下位である。
(ドイツも意外にIT関連投資が低迷しているので他の要因もありそうだが)
市岡繁男氏の連載には邦銀の対外投融資が775兆円と驚きの数字が。
殆どが米国かケイマン諸島へということだから、
直接投資よりは証券投資やM&Aが多いのではないか。
これも円安要因になるもので異常な緩和策と相俟って日本貧困化の一因だ。
株主栄えて国民貧しく、という歪んだ政策を延々と続けてきたことになる。。
◇ ◇ ◇ ◇
ダイヤモンドの薬局薬剤師特集はかなり良い。
日本の薬学部教育は自民党政権に典型的な失敗で、
高付加価値の雇用が増えないのに薬学部を増やし6年制にしてしまった。
「「薬学部淘汰危険度ランキング」には、自治体にゴネている加計学園の千葉科学も入るのでは」
「「調剤の時給2000円切り時代到来?」となると矢張り自民党政権の大学政策の失敗ということだろう」
と先週に書いた通りの状況であろう。
薬局チェーン店に勤めるのが最も高給という奇妙な状況になっているよ。。
元々薬学部は、医学部には入れないが夜勤あって大変な看護はイヤという女子学生が多い。
リケジョをもてはやす浅慮で愚劣な輩に強烈な皮肉となっている学部だ。
歯学と同様、人材の需要と供給を考えて政策でコントロールすべきだったのに。。
佐藤優氏の書評は今週も??だった。
供託金制度の背景を明らかにした今週の池上氏の連載より数段落ちるな。。
竹中を経済学者だからというだけで評価した過去の「実績」があるので驚きはないが、
日本には潜在力があると空疎な空元気で書いているのには呆れた。
また、書評なのに内的論理の理解が信頼に繋がると自分の持論の宣伝がましい主張も。
編集部は内容が目に余る際にははっきり伝えた方が良かろうに。
ただ、内容的に最も酷かったのは菅元首相の連載である。
毎回毎回、自画自讃のオンパレードで強烈な嫌悪感を持たせる内容だが
今週は特に酷い。外国人材導入は「移民ではない」と完全な開き直りで
数々の不祥事や人権侵害、違法行為の続発には何一つ触れず
霞が関の抵抗を打ち破って事業者の要望に応えたような自慢話になっている。
そもそも自民党政権が少子化に無策で年収の壁も放置だから人手が足りないのだ!
自分がGoTo強行で感染拡大を招き首相の座から引き摺り下ろされたのを
既に忘れたのか得意げに自らの手柄のように吹聴するのは醜悪で無責任である。
◇ ◇ ◇ ◇
東洋経済のメイン特集は三誌の中で最も優れていた。
前々から言われてきたことであるが、日本漁業の最大の問題は乱獲なのだ。
未利用魚を利用するのも悪くないし進めるべきだが、
40頁を見れば一目瞭然である。勝川氏が警告した通りになった訳で
これからはチリ産のウニも海外に買い負ける日が来るであろうよ。。
(インバウンドでウニの味を覚えた海外客がどんどん増えているから)
ただ、養殖に期待をかけすぎるのも問題だ。
牡蠣や若布など少数を除き、餌の問題があって持続可能ではない。
今回、チョウザメの養殖が誌面に出てこなかったのは意外だったが
漁業も乏しくなる資源を国内ではなく輸出に向けざるを得なくなるだろう。
ノルウェーの実情を見れば明白で、日本漁業が持続可能で
産業として発展するためには付加価値を高め就業者を減らすべきなのだ。
日本だとそれに成功しているのはチョウザメの養殖くらいではないか?
(北海道の帆立も成功したが中国依存度が高過ぎた。。)
◇ ◇ ◇ ◇
次週もダイヤモンドに注目、「「給与」の不満投稿が多い企業トップ10」が傑作だ!
▽ ただ、安定性抜群の国家公務員管理職が年収1000万で不満って。。(転職すれば?)
▽ 東洋経済はダイヤモンドをかなり意識、決算特集やサブのJAL特集での匿名座談会が典型
▽ エコノミストも合併号、円安で株価が上げ底になっていることを書かないといけないのでは?
だいぶ気が早いが「空飛ぶクルマ」レポートも。
頑張って取材しているものの、私立のマーケティングに
うまうま乗せられている観が強いかな。。
肝心の人材の質に関しては、トップ層は別として
分布や平均は少子化により悪化しているように思えるのだが。。
(周りがお膳立てすることに慣れ切っていると言うか。。)
エントリーのサブタイトルは82頁より。
BNPパリバ河野氏の寄稿である。
日本企業が対外投資ばかりで国内投資は低迷、
当然ながら国内は「失われた30年」が続いた訳で
プロビジネスの腐敗した経済政策を続ける限り
日本経済の停滞は必然の結果なのであろう。
論より証拠、日本企業のIT関連投資は主要国最下位である。
(ドイツも意外にIT関連投資が低迷しているので他の要因もありそうだが)
『週刊エコノミスト』2024年6/4号【特集:学校激変 暗記から探究へ】 |
市岡繁男氏の連載には邦銀の対外投融資が775兆円と驚きの数字が。
殆どが米国かケイマン諸島へということだから、
直接投資よりは証券投資やM&Aが多いのではないか。
これも円安要因になるもので異常な緩和策と相俟って日本貧困化の一因だ。
株主栄えて国民貧しく、という歪んだ政策を延々と続けてきたことになる。。
◇ ◇ ◇ ◇
ダイヤモンドの薬局薬剤師特集はかなり良い。
日本の薬学部教育は自民党政権に典型的な失敗で、
高付加価値の雇用が増えないのに薬学部を増やし6年制にしてしまった。
「「薬学部淘汰危険度ランキング」には、自治体にゴネている加計学園の千葉科学も入るのでは」
「「調剤の時給2000円切り時代到来?」となると矢張り自民党政権の大学政策の失敗ということだろう」
と先週に書いた通りの状況であろう。
薬局チェーン店に勤めるのが最も高給という奇妙な状況になっているよ。。
元々薬学部は、医学部には入れないが夜勤あって大変な看護はイヤという女子学生が多い。
リケジョをもてはやす浅慮で愚劣な輩に強烈な皮肉となっている学部だ。
歯学と同様、人材の需要と供給を考えて政策でコントロールすべきだったのに。。
『週刊ダイヤモンド』2024年6/1号 (薬局・薬剤師 勢力激変) |
佐藤優氏の書評は今週も??だった。
供託金制度の背景を明らかにした今週の池上氏の連載より数段落ちるな。。
竹中を経済学者だからというだけで評価した過去の「実績」があるので驚きはないが、
日本には潜在力があると空疎な空元気で書いているのには呆れた。
また、書評なのに内的論理の理解が信頼に繋がると自分の持論の宣伝がましい主張も。
編集部は内容が目に余る際にははっきり伝えた方が良かろうに。
ただ、内容的に最も酷かったのは菅元首相の連載である。
毎回毎回、自画自讃のオンパレードで強烈な嫌悪感を持たせる内容だが
今週は特に酷い。外国人材導入は「移民ではない」と完全な開き直りで
数々の不祥事や人権侵害、違法行為の続発には何一つ触れず
霞が関の抵抗を打ち破って事業者の要望に応えたような自慢話になっている。
そもそも自民党政権が少子化に無策で年収の壁も放置だから人手が足りないのだ!
自分がGoTo強行で感染拡大を招き首相の座から引き摺り下ろされたのを
既に忘れたのか得意げに自らの手柄のように吹聴するのは醜悪で無責任である。
◇ ◇ ◇ ◇
東洋経済のメイン特集は三誌の中で最も優れていた。
前々から言われてきたことであるが、日本漁業の最大の問題は乱獲なのだ。
未利用魚を利用するのも悪くないし進めるべきだが、
40頁を見れば一目瞭然である。勝川氏が警告した通りになった訳で
これからはチリ産のウニも海外に買い負ける日が来るであろうよ。。
(インバウンドでウニの味を覚えた海外客がどんどん増えているから)
ただ、養殖に期待をかけすぎるのも問題だ。
牡蠣や若布など少数を除き、餌の問題があって持続可能ではない。
今回、チョウザメの養殖が誌面に出てこなかったのは意外だったが
漁業も乏しくなる資源を国内ではなく輸出に向けざるを得なくなるだろう。
『週刊東洋経済』2024年6/1号 (全解剖 日本の魚ビジネス) |
ノルウェーの実情を見れば明白で、日本漁業が持続可能で
産業として発展するためには付加価値を高め就業者を減らすべきなのだ。
日本だとそれに成功しているのはチョウザメの養殖くらいではないか?
(北海道の帆立も成功したが中国依存度が高過ぎた。。)
◇ ◇ ◇ ◇
次週もダイヤモンドに注目、「「給与」の不満投稿が多い企業トップ10」が傑作だ!
▽ ただ、安定性抜群の国家公務員管理職が年収1000万で不満って。。(転職すれば?)
『週刊ダイヤモンド』2024年6/8・15合併特大号 (賃上げの嘘!) |
▽ 東洋経済はダイヤモンドをかなり意識、決算特集やサブのJAL特集での匿名座談会が典型
『週刊東洋経済』2024年6/8号 (決算書で儲ける!) |
▽ エコノミストも合併号、円安で株価が上げ底になっていることを書かないといけないのでは?
『週刊エコノミスト』2024年6/11・18合併号 |
だいぶ気が早いが「空飛ぶクルマ」レポートも。