みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

最近読んだ本 -『排出権取引とは何か』『フードバンクという挑戦』『なぜ、改革は必ず失敗するのか』

2008-11-23 | こんな本を読んでいます
連休中ですが何故か忙しいです。。

お時間のある方へのお薦め本を何冊か。





『排出権取引とは何か』(北村慶,PHP研究所)


 → 排出量取引が試行されることに決まった今、
   入門編としてはこちらが適切ではないでしょうか。

   金融業の立場としてメリットばかり並べていると思いきや、
   意外に(?)シビアな視点で書かれており
   かなりの評価アップです!

   北村慶氏は著書を拝読すると分かるのですが、
   強い倫理観をお持ちの方です。





『就活のバカヤロー』(大沢仁/石渡嶺司,光文社)


 → 売れているようですね。
   面白い視点の本です。





『フードバンクという挑戦 貧困と飽食のあいだで』(大原悦子,岩波書店)


 → 貧困や格差に関する本は
   妙なイデオロギーや自己正当化が多くて閉口しますが、
   この著者の姿勢は誠実で好感が持てます。

   日本版フードバンク設立の背景を丹念に描き、
   その意義や社会問題へ取り組む熱意を伝えながらも、
   財務面の苦労やスタッフの待遇問題など
   フードバンク自身の抱える問題にも目を配った、
   バランスの取れた非常に良い本です。

   … フードバンクがもう一回り大きくなるためには
   収入面でのソリューションが鍵なのでしょう。
   個人的には大学など教育機関との提携や
   「エンジェル」としての財団法人との邂逅、
   著名人のサポーター確保が必要と思います。
   (川嶋あいさんあたりの協力を受けられるのでは?)





『なぜ、改革は必ず失敗するのか-自治体の「経営」を診断する』(木下敏之,WAVE出版)

これは雑誌の書評で知りました。
行政関連の固い本かと思ったら、全然違いました。

地方自治体の腐敗と保守退嬰ぶりが改めて分かって
非常に面白かったです。

議員の口利きや人事介入は、いまだに生き残っているんですね。

なぜ国家公務員より地方公務員の方が給与が高いのか
長らく不思議に思っていたのですが、
何のことはない「お手盛り特権階級」だったということです。
やれやれ。
労働組合の既得権擁護ぶりも、「薄汚い」の一言。

「税を配分しろ」を叫ぶだけで、「どうすれば産業育成できるか」
全く考えていない地方が多い、との指摘は至言です。
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