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『週刊エコノミスト』11月11日号 - 米山公啓氏「医療崩壊の責任の一端は患者側にもある」

2008-11-05 | 『週刊エコノミスト』より
今週の特集は「ユーロ崩落」でした。そうそう、次の焦点はここでしょう。
『週刊エコノミスト』の内容案内

最新号の内容の確認は、こちらの毎日新聞のサイトの方が正確で早いです。
(定期購読は方式によりディスカウント率が複雑なので御注意下さい)
http://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/

つい先日に当ウェブログで取り上げた通り、
脆弱な東欧中欧もユーロ圏のアキレス腱となっており、
今週号はユーロ圏経済を概観するにもよい特集でした。
結論は勿論ネガティブですが。(……)

P28にはバルト三国・ハンガリー・バルカン諸国が
「短期資金に大きく依存」と書いてあり、
ぞっとしました。(これは経済危機を招く危険因子です)

必読記事としてはP29の橋本択摩氏の寄稿、
欧州の金融機関の苦境が手に取るように分かります。
IMFの欧州圏経済見通しも一覧になっており、素晴らしい。

P34の大和総研の山崎加津子シニアストラテジストの分析も
見逃せません。(この方の記事はいつも質が高い)
遂に英国とスペインの住宅バブル崩壊とのこと。

「スペインと英国は、欧州の中で内需が牽引役となっている
 経済の筆頭である。内需が旺盛な分、貿易収支は赤字で、
 他国からの輸入に頼っている」

「英国、スペインの輸入に注目すると、ドイツ以外でも欧州
 先進国及び日本からの輸入の減少が顕著である」

だそうです。恐ろしい。。

まだまだ金融市場の前途多難を予感させます。

    ◇     ◇     ◇     ◇

今回のサブタイトルはP44のインタビューからです。
米山医師は御存知の方も多いでしょう。

「小児科や産科医の不足は医療崩壊の前触れに過ぎない」

「日本の医療のアクセスの良さが、無駄を生み出す原因の一つ」

とのことですが、全く同感です。

負担能力のある人は山ほどいます。
今のような激安医療費が持続不可能であることを
(嘘だと思ったら海外先進国で受診して下さい)
そろそろ国民一人一人が認識すべき時です。

厚労省が「朝令暮改」だという点も全く同感です。
(これは政治側と世論が朝令暮改であることも意味します)

    ◇     ◇     ◇     ◇

日本経済に明るい話が余り見当たらない中で、
P78の「日本のデザイン力」は良かったですね。

日本人建築家やデザイナーの活躍ぶりは
これからより一層華やかになってくると確信しています。
(個人的には「アマダナ」に登場して欲しかった)

イギリスの「ウィンブルドン型」デザイン振興政策も興味深い。
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