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日本のワークシェアリングのトップランナーは大分県姫島 -「オランダモデル」よりも早かった?

2008-11-07 | いとすぎから見るこの社会-雇用と労働
この島の話を初めて聞いた時には、驚愕しました。
ワークシェアリングの先進地はオランダ、とするのが相場ですが、
実は元祖は大分県姫島村なのではないでしょうか。

「ケインズよりも先にケインズ政策を実施した」
と評される戦前の高橋是清蔵相を想起します。

無投票で半世紀 親子2代で村長 大分・姫島村(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/1027/SEB200810270001.html?ref=goo

”1957年の村長選以来、約半世紀にわたり、村長が無投票で選ばれ続
 けている村がある。大分県の周防灘沖に浮かぶ人口2537人の姫島村。
 28日告示の村長選でも7選をめざす現職以外に立候補の動きはない。
 今回も無投票なら、前任の2人を含め15回連続となる。
 村長選の告示を2日後に控えた26日、村営フェリーが発着する姫島港
 に臨む公園で、20回目となる「銅像祭り」が開かれた。藤本昭夫村長
 (65)の父、故藤本熊雄氏の業績をたたえる行事だ。熊雄氏の銅像の
 前で神職が祝詞をあげ、藤本村長や村議、自治会役員ら約50人が玉串
 をささげた。
 熊雄氏は60年から、84年に亡くなるまで村長を7期務めた。懸命に
 取り組んだクルマエビの養殖事業は、平松守彦・前知事が提唱した一村
 一品運動の後押しもあり、村の主力産業の一つになった。
 一方で熊雄氏は、役場に独自のワークシェアリングを導入。民間の就職
 先の少ない村で働き手が島外に流出するのを防ぐため、村職員の給与を
 低く抑えるかわりに雇用を確保してきた
。〔以下略〕”

 → やはり人材は探せばいるものです。
   施策としても極めて優秀で、模範となるものです。

   すぐ補助金や道路建設に頼ろうとする
   パラサイト意識の強い自治体は
   姫島で研修させた方が良いでしょう。

http://www.asahi.com/politics/update/1027/SEB200810270001_02.html

”<姫島村のワークシェアリング>村職員の給与水準を示すラスパイレス
 指数は70.6(07年度)と全国の市町村で2番目に低いが、職員は
 176人おり、職員1人あたりの人口は14人。県平均88人と比べ、
 職員の多さが際立つ。このため、村の高齢化率は県平均の21.8%を
 上回るものの、27.5%にとどまっており、大分県で限界集落が一つ
 もない唯一の自治体となっている。”

公共セクター、特に公務員の数の多さが屢々批判されますが、
私はそれは間違っていると思います。

そもそも国際比較では日本の公務員数は少ないです。
問題は公務員の年功序列の給与が高過ぎることであり、
これこそが非正規雇用増大や採用における不正の
温床となっている根本的理由です。

事ある毎に官を批判する民間企業も他人事ではありません。
日系大企業のほとんども似た問題を抱えており、
年功序列の賃金を維持するために
下請け孫請けに犠牲を強要し、
新卒採用をばっさり切り捨てている訳ですから、
同じ穴のムジナでしかありません。

無論、議員や外郭団体も同様のことが言えます。
本当に国や地方のことを思っているのなら、
自らの給与を切り下げるのと引き換えに、
雇用を増やすため予算配分を改めるべきです。
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